JPS60197626A - 血圧降下剤 - Google Patents

血圧降下剤

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JPS60197626A
JPS60197626A JP59052028A JP5202884A JPS60197626A JP S60197626 A JPS60197626 A JP S60197626A JP 59052028 A JP59052028 A JP 59052028A JP 5202884 A JP5202884 A JP 5202884A JP S60197626 A JPS60197626 A JP S60197626A
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aqueous solution
euglena
cells
aqueous
blood pressure
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JP59052028A
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English (en)
Inventor
Yoshitomi Iizuka
飯塚 義富
Tetsuo Murakami
村上 哲男
Shozaburo Kitaoka
北岡 正三郎
Osahisa Nakano
長久 中野
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Amano Enzyme Inc
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Amano Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はユーグレナ細胞の水性溶媒抽出物を有効成分と
する血圧降下剤に関する。
近年、生活環境、とくに食生活の変化に伴って成人病の
増加が指摘され、なかでも高血圧に伴う脳卒中(脳出血
および脳梗塞)死は、日本では癌に次いで死因の第二値
を占めている。高血圧に伴う症状は脳卒中以外にも、心
臓肥大、腎硬化、動脈病変、糖尿病など身体全体におよ
び、従って高血圧症の予防ないし治療は緊急の課題であ
るとされている。
さて、本発明で用いるユーグレナ(tiuglena 
)は、藻類として扱われることが多いが、分類学的には
原生動物門鞭毛虫類綱、およびミドリムシ植物門ミドリ
ムシ藻!R綱の両方に分類され、植物的な性質と併せて
動物的な性質を持ち、従来藻類としてよく知られている
クロレラ、スピルリナなどとは性質を異にする。即ち、
動物的な性質としては、蛋白質性の細胞外膜を持ち、尿
素を資化せず、鞭毛によって運動する。他方、植物的な
性質としては、細胞内にクロロフィルを持ち光合成を行
うことが知られている。従来、ユーグレナの利用に関す
る報告は、その培養並びに細胞内の栄養学的成分に関し
てされている〔大所ら、層化、第33巻、293頁、 
1957年、乳量ら、層化、第51t!、477頁、 
1977年、細谷ら、層化、第51巻、483頁、 1
977年、Agric、 Biol、 Chen+、 
(アグリカルチュラル・アンド・バイオロジカル・ケミ
ストリー)第47巻。
2561頁、 1983年、同第47巻、 2669頁
、 1983年、など〕。
本発明者らは従来よりユニグレナの有効利用について研
究を続けてきたが、該細胞の抽出物の持つ薬理効果に着
目し、その医薬への応用について鋭意研究したところ、
ユーグレナ細胞の水性溶媒抽出物が高血圧自然発症ラッ
ト(5pontaneouslyHypertensi
ve Rat、以下rsHRJという)およびの脳卒中
易発症性高血圧自然発症うツ) (Sp−ontane
ously Hypertensive Rat −5
troke −Prone、以下rsHR−3PJとい
う)に対し著しい血圧降下作用を有することを見いだし
、これに基づいて、血圧降下剤として利用できることを
確認して、本発明の完成に至った。
本発明で用いるユーグレナ細胞を取得するには次の方法
により行われる。まず、ユーグレナ属に属する生物を栄
養培地に培養して、細胞を増殖せしめ、培養物より細胞
を分離する。ユーグレナ属に属する生物の好ましい例と
して番訃ユーグレナ・グラシリス(Huglena g
acilis ) 、ユーグレナ・ビリシス(1!ug
lena viridis )などが挙げられる。栄養
培地としては、無機あるいは有機の炭素源、窒素源およ
び無機塩類その他微量要素を含む培地が用いられる。具
体的には、炭素源としては、炭酸ガス、リンゴ酸、クエ
ン酸、グルコースなど、窒素源としては、リン酸アンモ
ニウム、硫酸アンモニウム、各種アミノ酸などが用いら
れる。
無機塩類としては、MgSO4、CaCO3、ZnSO
4、MnSO4、(NH4)2 Fe (SO4)2、
Na2 MnO4、CuSO4、CO3O4など、微量
要素としては各種ビタミン類が用いられる。
培養は屋外のプールあるいはタンク等の培養装置が用い
られる。培養に際して、通気攪拌は行ってもよいが、必
須ではない。ユーグレナは前述の如く、植物と動物の両
方の性質を有するため光を照射して光合成を行わせるこ
とができるが、他方全く光を照射しないでも培養を行う
ことができ、いずれの場合も細胞内の有効成分に関して
はほとんど差異はない。
ユーグレナ細胞より血圧降下物質を抽出するには以下の
方法により行われる。原料として湿潤状態の培養細胞、
あるいはこれを凍結乾燥、熱風乾燥、真空乾燥、スプレ
ードライなどの方法で乾燥した粉末細胞を用意し、これ
ら細胞に水性溶媒を加えて適当な温度に適当な時間保持
して抽出液を得る。水性溶媒に、さらにペプシン、トリ
プシン、溶菌酵素などの細胞を消化するための酵素剤を
加えることもできる。水性溶媒としては、水、生理的食
塩水、緩衝液、酸またはその塩の水溶液、およびアルカ
リの水溶液、若しくはこれらの水性溶媒に極性の有機溶
媒、例えばエタノール、メタノール、プロパツール、ア
セトンなどを約10%以下の少量加えた水性溶媒が用い
られる。緩衝液としては、リン酸、酢酸、ホウ酸、クエ
ン酸、トリス−塩酸などの緩衝液が用いられる。酸また
はその塩としては、リン酸、塩酸、酢酸、乳酸、クエン
酸、コハク酸などの水溶性の無機酸または有機酸および
それらのアルカリ金属塩が用いられる。
アルカリとしてはナトリウム、カリウムなどのアルカリ
金属の水酸化物が用いられる。以上例示した水性溶媒の
うち特に好ましいのは、水、生理食塩水、緩衝液、酸ま
たはアル°カリの水溶液、またはput〜3の酸性水溶
液にペプシンを、PH7〜9の中性乃至微弱アルカリ性
の水溶液にトリプシンなどの消化酵素剤をそれぞれ加え
た水性溶液である。適当な温度とは、0〜100℃のこ
とであり、水性溶液のみを使用した場合は5〜100℃
が好ましく、水性溶液にペプシン、トリプシンなどの酵
素剤を添加した場合は20〜50℃が好ましい。適当な
時間とは、lO分〜5日間であり、好ましくは10分〜
48時間である。用いる水性溶媒の量は特に限定されな
いが、ユーグレナ細胞重量の3倍〜200倍の量が好ま
しい。
原料ユーグレナ細胞に水性溶媒を加えて適当な温度に適
当な時間保持して行う抽出方法は、通常の攪拌、振盪、
向流などの抽出方法の他に、ユーグレナの細胞を破壊す
るためホモジナイザー、ブレンダー、超音波、加圧型細
胞破壊装置、摺潰機などで処理した後にインキエベーシ
ッンシして抽出することができる。以上のようにして抽
出した後、抽出残渣を遠心分離またはろ過によって除き
、ろ液を減圧濃縮、加温濃縮、限外ろ過などの方法で濃
縮して本発明の血圧降下物質の粗製物が得られる。
上記粗製物はそのままでも血圧降下物質として使用可能
であるが、さらにこれより血圧降下物質を精製するには
、公知の種々の精製手段が用いられる。例えば、硫安、
硫酸ナトリウムなどを使用した塩析、エタノール、メタ
ノール、アセトン、プロパツールなどを使用した有機溶
媒沈澱、活性炭、シリカゲル、アルミナ、ヒドロキシア
パタイト、セルロースなどを使用した吸着クロマトグラ
フィー、イオン交換樹脂、イオン交換セルロース、イオ
ン交換セファデックスなどを使用したイオン交換クロマ
トグラフィー、セフ1デツクス、バイオゲルなどを使用
したゲルろ過、電気泳動、限外ろ過、透析などの方法を
任意の順序で適宜組合せ、または繰り返すことにより精
製される。
本発明の血圧降下物質は、以下の理化学的性質に示され
るポリペプチドである。
(1) 溶剤に対する溶解性:水、エタノールに可溶。
(2) 呈色反応:ニンヒドリン反応、ビューレット反
応に陽性。
(3)紫外部吸収スペクトル:280 nm付近に吸収
極大を有する。
(4)等電点:約3.8 (5) 温度安定性:約100℃の水に安定(6) 物
質の色:白色粉末 本発明のユーグレナ細胞の水性溶媒抽出物を血圧降下剤
として用いる場合には、単独または薬剤として許容され
る担体と混合して、錠剤、顆粒剤、散剤(粉剤)、コー
ティング剤、糖衣錠、カプセル剤、液剤、乳剤、アンプ
ル、注射液、座荊などの製剤となし、通常経口または非
経口的に用いられる。製剤化は当分野における常法に従
うて行うことができる。投与量は、患者の年齢、健康状
態、症状の程度、所望の効果などによっても変動するが
、通常1日当り0.1■/輸〜0.5■/呟の範−であ
る。
次に、実施例をもって本発明の詳細な説明する・が、薬
理効果試験は以下のとおり行った。即ち、血圧170〜
230 mm1gのSHRまたは5HR−3Pに本発明
の血圧降下物質を静脈内に投与し、一定時間毎にテイル
パルスピックアンプ(tail−pulse−pick
−up)法により無麻酔下で血圧を測定した。
実施例 1 下記に示す培地2000βの入ったタンクでユーグレナ
・グラシリスを光照射下(2,500ルツクス)、27
℃で5日間培養した。
培地組成 濃度 グルコース 12.0 (g / l )L−アルギニ
ン塩酸塩 0.5 L−アスパラギン酸 0.3 L−グルタミン酸 4.0 グリシン 0.3 L−ヒスチジン塩酸塩・820 0.05DL−リンゴ
酸 6.5 クエン酸ナトリウム・1120 0.5コハク酸ナトリ
ウム・6H200,1 (NH4)2304 0.25 NH4HCO30,25 KII2 PO40,25 MgCO30,6 CaCO30,12 Na2 EDT^ 50.0 (g/ l )(NH4
)2Fe (804)2 ・6 H2O50,0MnS
O4・H2O18,0 ZnSO4・7 H2O25,0 (NH4)srlo7024・4H204,0CuSO
41、2 NH4VO30,5 CoSO4・7H200,5 n3 BO20,6 NiSO4・ 6H200,5 ビタミンB1塩酸4 2.5 ビタミン812 0.005 初発pi 3.5 細胞数が約2 X 107個/−に達したときに培養を
終了し、培養液を遠心分離して細胞を集め、5001の
水で二回洗浄した後、熱風乾燥して35−の乾燥細胞を
得た。
実施例 2 ユーグレナ・グラシリスをストレプトマイシンで処理し
たクロロフィル欠損株を用い、前記実施例1に準じて培
養を行い、培養液を遠心分離して細胞を集め、5001
の水で二回洗浄した後、熱風乾燥して28ktrの乾燥
細胞を得た。
実施例 3 実施例1で得られたユーグレナ細胞30gを水2.00
0w1に懸濁し、96℃で30分間処理した。その後1
G、0OOX g 、 15分間遠心分離して残渣を除
き、上清液を200−まで減圧濃縮した。この濃縮液に
冷却下(約0℃)、エタノールを終濃度70%となるよ
うに加え、4℃で一夜放置した。次いで、生成した沈澱
をろ過して除き、ろ液をセファデックスG−25(ファ
ルマシア社製)を使用したゲルろ過(カラム5φX60
cm)にかけ、蒸留水で溶出した。
溶出液を20−ずつに分画して280ns+における吸
光度(蛋白質量を表す)を測定したところ、第1図に示
すパターンが得られた。最初に溶出されたA画分を凍結
乾燥することにより、血圧降下物質の粗製物2.5gが
得られた。
この血圧降下物質の粗製物を生理食塩水に溶解して、5
HR2匹および5HR−3P3匹の計5匹に100+a
g/ 100 gの割合で静注したところ、第2図に示
すように顕著な血圧降下作用を示した。
実施例 4 実施例2で得られたユーグレナ細胞100gを水2.0
00 W71に懸濁した後、゛IN水酸化ナトリウムを
加えてpH8,0とし、5〜10℃で10時間超音波破
砕を行った。次いで、10.000x g 、 20分
間遠心分離して残渣を除き、上清液を600dまで減圧
濃縮した。次ぎに濃縮液を限外ろ過により4両分に分画
した。即ち、ろ過膜としてXM−300(分画分子量3
0万) 、XM−10OA (同10万)およびPM−
30(同3万、いずれもアミコン社製)の3種類を使用
し、分子量30万以上、lO〜30万、3〜10万およ
び3万以下の4画分を得た。操作は全て約4℃で行った
分子量10〜30万および3〜10万の両分を凍結乾燥
することにより、血圧降下物質の粗製物がそれぞれ6.
3gおよび4.1g得られた。
これら血圧降下物質の粗製物を生理食塩水に溶解して、
5HR−3P3匹に10■/100gの割合で静注した
ところ、第3図に示すように顕著な血圧降下作用を示し
た。
実施例 5 実施例1で得られたユーグレナ細胞15gを水100m
eに懸濁し、塩酸を加えpH1,8とした後、ペプシン
75■を添加して、37℃で24時間処理した。
次いで、10.000X g、15分間遠心分離して残
渣を除いた後、上清“液をセファデックスG−25カラ
ム(5φX60cm)にかけ、蒸留水で溶出した。溶出
液を15m1ずつに分画して280ns+における吸光
度を測定したところ、第4図に示すパターンが得られた
。最初に溶出されたA画分を凍結乾燥することにより、
血圧降下物質の粗製物1.4gが得られた。
この血圧降下物質の粗製物を生理食塩水に熔解して、5
HR−3P5匹に10■/100gの割合で静注したと
ころ、第5図に示すように顕著な血圧降下作用を示した
実施例 6 実施例2で得られたユーグレナ細胞15gを水10hj
!に懸濁し、IN水酸化ナトリウムを加えてpH7,8
とした後、トリプシン75■を添加して、37℃で24
時間処理した。次いで、10,0OOX g 、 15
分間遠心分離して残渣を除いた後、上清液をセファデッ
クスG−25カラム(5φX60cm)にかけ、蒸留水
で溶出した。溶出液を15−ずつに分画して280nI
11における吸光度を測定したところ、第6図に示すパ
ターンが得られた。最初に溶出されたA画分を凍結乾燥
することにより、血圧降下物質の粗製物1.8gが得ら
れた。
この血圧降下物質の粗製物を生理食塩水に熔解して、5
HR−3P4匹にlθ■/100gの割合で静注したと
ころ、第7図に示すように顕著な血圧降下作用を示した
実施例 7 実施例2で得られたユーグレナ細胞15gを水100−
に懸濁し、IN水酸化ナトリウムを加えてpi 7.8
とした後、トリプシン75■を添加して、37℃で24
時間処理した。次いで、10.000X g、15分間
遠心分離して残渣を除き、得られた上清液に硫安を飽和
濃度に加え塩析した。生成した沈澱を遠心分離により集
め、50mMリン酸緩衝液(pH7,5)に熔解した後
、同緩衝液に透析した。次いで、あらかじめ50mMリ
ン酸緩衝液(pH7,5)で平衡化したDEAR−セル
ロース(ブラウン社製)カラム(4,3φX5BCIl
)に透析内液を吸着させ、同緩衝液で洗浄した後、0〜
IMの塩化カリウム(2,0001111りでグラジェ
ントに溶出し、さらに1.5Mの塩化カリウム(500
mff1)、 0.3Mの水酸化ナトリウム(500m
>で順次溶出した。溶出液を151m1!ずつに分画し
て280n−における吸光度を測定したところ、第8図
に示すパターンが得られた。
同図に示すA−Fの6つの両分のうちA、B、Cおよび
F画分をイオン交換水に透析した後、凍結乾燥すること
により血圧降下物質の粗製物が各々0.3g、0.6g
、0.4g、および、0.3g得られた。
これら粗製物は分子量約5.000〜10,000のポ
リペプチドであった。
これら血圧降下物質の粗製物を生理食塩水に熔解して、
5HR−3P3匹にlO■/100gの割合で静注した
ところ、第9図に示すように顕著な血圧降下作用を示し
た。
実施例 8 実施例7においてDEAE−セルロースを用いたカラム
クロマトグラフィーで得られた画分Cを、アンホライン
を使用した等電点電気泳動により分画した。使用したア
ンホラインは、pH2,5〜5.0で、冷却下400V
、 48時間通電した。泳動後5−ずつに分画して28
0nmにおける吸光度を測定したところ、第10図に示
すパターンが得られた。
同図に示す等電点約3.8のC−2画分をイオン交換水
に透析した後、凍結乾燥することにより血圧降下物質0
.15gが得られた。
この血圧降下物質を生理食塩水に溶解してS HR−3
P3匹に2■/100gの割合で静注したところ、第1
1図に示すように顕著な血圧降下作用を示した。
実施例 9 実施例1で得られたユーグレナ細胞30gをpt+7.
8のリン酸緩衝液2.000艷に懸濁し、よく攪拌シナ
力ら85〜100℃で40分間抽出した。その後10.
0OOX g 、 15分間遠心分離して残渣を除き、
上滑液を200−まで減圧濃縮した。この濃縮液に約5
℃でイソプロパツールを終濃度75%となるように加え
、4℃で一夜放置した。次いで、生成した沈澱をろ過し
て除き、ろ液をセファデックスG−25を使用したゲル
ろ過(カラム5φ×60CI11)にかけ、生理食塩水
で溶出した。溶出液を20−ずつに分画して2BOr+
mにおける吸光度を測定したところ、第1図に示すパタ
ーンと同じ結果が得られた。最初に溶出されたA画分を
凍結乾燥することにより血圧降下物質の粗製物2.6g
が得られた。
実施例 10 実施、例1で得られたユーグレナ細胞30gを生理食塩
水2.000−に懸濁したのち、8〜10℃で10時間
超音波破砕を行った。次いで、10,0OOX g、1
5分間遠心分離して残渣を除き、上清液を200−まで
減圧濃縮した。この濃縮液に約5℃でエタノールを終濃
度70%となるように加え、4℃で一夜放置した。次い
で、生成した沈澱をろ過して除き、ろ液をセファデック
スG−25を使用したゲルろ過 −(カラム5φX60
cn)にかけ、蒸留水で溶出した。
溶出液を20−ずつに分画して280nmにおける吸光
度を測定したところ、第1図に示すパターンと同じ結果
が得られた。最初に溶出されたA画分を凍結乾燥するこ
とにより、血圧降下物質の粗製物2.5gが得られた。
実施例 11 実施例1で得られたユーグレナ細胞30gt”pH8,
2のホウ酸緩衝液2,000−に懸濁したのち、10〜
15℃で10時間超音波破砕を行った。次いで、1(L
OOO×g 115分間遠心分離して残渣を除き、上清
液を200w1まで減圧濃縮した。この濃縮液に約5℃
でエタノールを終濃度70%となるように加え、4℃で
一夜放置した。次いで、生成した沈澱をろ過して除き、
ろ液をセファデックスG−25を使用したゲルろ過(カ
ラム5φX60Qm)にかけ、蒸留水で溶出した。゛溶
出液を20dずつに分画して280rvにおける吸光度
を測定したところ、第1図に示すパターンと同じ結果が
得られた。最初に熔出されたA画分を凍結乾燥すること
により、血圧降下物質の粗製物2.6gが得られた。
本発明の血圧°降下物質の急性毒性は、実施例8で得ら
れた物質を5HR−3P系ラット10匹に各々 300
■/kst/日宛の割合で腹腔内投与し7日間観察した
が、解剖所見等に異常は認められなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図はユーグレナ細胞の水性溶媒抽出物のセファデッ
クスを用いたゲルろ過における2BOn+sの吸収のパ
ターンを表す図であり、第2図はそのA画分をSHRお
よび5HR−5Pに投与したときの血圧の変化を表す図
である。 第3図はユーグレナ細胞の水性溶媒抽出物を限外ろ過し
て得られた両分を5HR−3Pに投与したときの血圧の
変化を表す図である。 第4図はユーグレナ細胞の水性溶媒(ペプシンを含む)
抽出物のセファデックスを用いたゲルろ過における28
0n請の吸収のパターンを表す図であり、第5図はその
A画分を5HR−3Pに投与したときの血圧の変化を表
す図である。 第6図はユーグレナ細胞の水性溶媒(トリプシンを含む
)抽出物のセファデックスを用いたゲルろ過における2
80n−の吸収のパターンを表す図であり、第7図はそ
のA画分を5HR−3Pに投与したときの血圧の変化を
表す図である。 第8図はユーグレナ細胞の水性溶媒(トリプシンを含む
)抽出物をDEAE−セルロースを用いて分画したとき
の280nmの吸収のパターンを表す図であり、第9図
はそのA、B、Cおよび2画分を5HR−3Pに投与し
たときの血圧の変化を表す図である。 第10図は第8図に示されるC画分を等電点電気泳動で
分画したときの28On+*の吸収のパターンを表す図
であり、第11図はそのC−2画分を5HR−spに投
与したときの血圧の変化を表す図である。 特許出願人 天野製薬株式会社 大阪瓦斯株式会社 1g2図 0 1 2 3 投与後時間(hr) 第 3 図 0 1 2 30 1 2 3 投与後時間(hr) 第 9 投与後 一時 間 (hr) 第 10 図 ワラクシ1ン陽 第11図 0 1 2 3 投与後時間(hr)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ユーグレナ細胞の水性溶媒抽出物を有効成分とする
    血圧降下剤。 2 水性溶媒がpH5〜10の水、生理食塩水、緩衝液
    、酸またはアルカリの水溶液である特許請求の範囲第1
    項記載の血圧降下剤。 3 水性溶媒がペプシンを含むpH1〜3の水溶液であ
    る特許請求の範囲第1項記載の血圧降下剤。 4 水性溶媒がトリプシンを含むpH7〜9の水溶液で
    ある特許請求の範囲第1項記載の血圧降下剤。 5 抽出温度が5〜100℃である特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の血圧降下剤。 6 抽出温度が20〜50℃である特許請求の範囲第1
    項、第3項または第4項のいずれかに記載の血圧降下剤
JP59052028A 1984-03-16 1984-03-16 血圧降下剤 Pending JPS60197626A (ja)

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