JPS6019700Y2 - 腰椎牽引治療器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は腰椎牽引治療器に関し、懸垂による治療と、
腰部の強制湾曲による治療とを併用することのできる腰
椎牽引治療器を提供せんとするものである。

従来小型鉄棒状のぶらさがり健康器が市販されているが
、病弱者や老人には腕力が必要なので使用に困難が伴う
とともに、腰部に不安のある人が治療目的で使用する場
合、腰椎を反らせたり前かがみになってより有効な治療
を施すということができなかった。

この考案の腰椎牽引治療器は、腕力のない人でも使用す
ることができ、特に腰椎に欠陥のある椎間板ヘルニア等
の治療に好適な治療器である。

以下図面に基いて本考案の一実施例を説明する。

第１図の斜視図において、１は背当て板で、上端には２
本のアーム２が前倒しに突設され、この２本のアーム２
間には鉄棒３が張設されている。

上記背当て板１の下端はその背後に横向き筒状体４を固
設され、この筒状体４の外周における接線上に位置して
いる。

５は筒状体４の回転軸６をその両端において軸支してい
る支柱である。

この支柱５は台板７上に立設されており、上記軸受部ま
での高さが人体の腰部までの高さ以上に形成され、台板
７から一定の高さまでの間に、所定間隔で複数個の高さ
調節孔８が穿設されている。

９は後部において支柱５に上下動可能に嵌挿され、調節
孔８に嵌着したアジャストピン１０に下面を支承された
踏台で、アジャストピン１０を嵌着スる調節孔８を変え
ることにより、高さの調節ができる。

また踏台９の前方中央部はくり抜かれており、両足をそ
ろえることにより踏台９から足が離れて懸垂状態となる
ことができる。

勿論高さ調節の手段はこれに限らず、伸縮自在の支柱と
すること等も使用することができる。

この懸垂状態のとき上記鉄棒３が使用されるが、これは
健康保持の目的で毎日少時間ぶらさがる人のためのもの
で、老人や腕力のない人の懸垂部として、背当て板１の
側面に固定された吊り革１１に吊り輪１２が取着されて
おり、吊り輪１２の下部には締付バンド１３が取付けら
れている。

したがってこれらの人々は、吊り輪１２に腕を通し、胸
部に締付バンド１３を巻回して固定することにより、容
易に長時間の懸垂状態を得ることができる。

上記背当て板１は、筒状体４部分において支柱５の回転
軸６に軸支されており、その回転軸６部分を中心に背当
て板１は背後に倒すことができ、背当て板１を介護者が
支えながら後倒しをし、適当な位置まで来たら支柱５上
端に軸着されたフック１４の受孔１５に、筒状体４側面
に突設したピン１６を係合することにより、例えば支柱
５に対して約９０度の角度に、かつ腰部の当たるところ
を湾曲状に保つことができる。

第２図は本考案の別の実施例を示す斜視図である。

本例においては筒状体４の回転軸６端部にスプロケット
１７が固着されており、このスプロケット１７は台板７
上に設置された減速モーター１８の主軸１９上に固着さ
れた小スプロケット２０とチェーン２１によって連結さ
れている。

背当て板１を先ず直立状態に保ち、使用者は踏台９上に
登載して吊り輪１２に腕を挿通するとともに、締付バン
ド１３を胸回りに固定し、その後踏台９の切欠き部に足
を揃えて足を落とせば無理なく懸垂することができる。

このようにして長時間ぶら下がり、を柱や腰椎を伸長し
た後、背当て板１または支柱５等に設置した減速モータ
ー１８の押しボタンスイッチをＯＮにして背当て板１を
後方へ倒し、所定位置（例えば支柱５に対して約９０度
の角度）まできたらスイッチをＯＦＦにして減速モータ
ーの作動を止めて所定位置に背当て板１を保持すること
により、腰椎等の牽引治療を施すことができる。

勿論図示したように腰椎を反らせる加療法にも、また腰
部を前かがみの状態にする加療法にも使用することがで
きる。

２２は筒状体４の側面に設置され、支柱５と当接して背
当て板の作動範囲を制限するマイクロスイッチである。

この考案の腰椎牽引治療器は以上のように構成したので
、腰椎に欠陥のある椎間板ヘルニア等の治療に好適で、
長時間のぶらさがりによる牽引の後、腰椎を反らせたり
前かがみに屈曲させた状態に保持することにより、効果
的な治療が施せるのである。

また背当て板１に湾曲部を腰部に当接する位置に形成し
であるので、腰部に無理な負担をかけずに屈曲させるこ
とができる。

勿論ぶらさがり健康器として使用することも可能である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図は他の
実施例を示す斜視図である。 １・・・・・・背当て板、２・・・・・・アーム、３・
・・・・・鉄棒、４・・・・・・筒状体、５・・・・・
・支柱、７・・・・・・台板、１１・・・・・・吊り革
、１２・・・・・・吊り輪、１３・・・・・・締付バン
ド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 上部に懸垂部を形成し、下端を背後に湾曲させた背
   当て板１と、背当て板１の上記湾曲部において背当て板
   １を回動可能に軸支し、台板７上に立設された支柱５と
   を有することを特徴とする腰椎牽引治療器。 ２ 懸垂部が、背当て板１上端に前倒しに突設された２
   本のアーム２間に架設された鉄棒３である実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の腰椎牽引治療器。 ３ 懸垂部が、背当て板１上部に固定された吊り革１１
   に取着され、下部に胸部締付バンド１３を取り付けた吊
   り輪１２である実用新案登録請求の範囲第１項記載の腰
   椎牽引治療器。 ４ 湾曲部が背当て板１を接線上に結合した筒状体４か
   らなり、筒状体４中心の回転軸６を支柱５で軸支してな
   る実用新案登録請求の範囲第１項乃至第３項記載の腰椎
   牽引治療器。 ５ 支柱５が高さ調節可能である実用新案登録請求の範
   囲第１項乃至第４項記載の腰椎牽引治療器。