JPS6019654B2 - フイルムコンデンサ - Google Patents

フイルムコンデンサ

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JPS6019654B2
JPS6019654B2 JP14721680A JP14721680A JPS6019654B2 JP S6019654 B2 JPS6019654 B2 JP S6019654B2 JP 14721680 A JP14721680 A JP 14721680A JP 14721680 A JP14721680 A JP 14721680A JP S6019654 B2 JPS6019654 B2 JP S6019654B2
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JP
Japan
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capacitor
weight
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glycol
derived
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JP14721680A
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JPS5771118A (en
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信行 尾島
徹 田村
秀晃 望月
敏文 一家
隆一 宗野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフィルムコンデンサに関するものであり、特に
金属化プラスチックフィルムコンデンサの下塗り剤に適
した組成物を提供しようとするものである。
金属化プラスチックフィルムコンデンサは、小型、安価
、特性の向上を目的として、従来のポリエステルコンデ
ンサに代わるものとして開発されたものである。
これは第1図に示すようにアルミニウム箔電極体1にポ
リスルホン2を塗布しその上にアルミニゥム蒸着電極3
が形成されたコンデンサ箔を特殊な半田5付きのりード
線4で挟み、リード線4を軸として回転させて、第2図
に示すように巻回したのち、半田5を溶融して両電極1
,3とりード線4を半田付けして得られるコンデンサで
ある。このコソデンサは、第2図から明らかなように、
リード線4を巻き込んでいるため、必ず中空部分6が生
じる。一般に、コンデソサでは、その信頼性を向上させ
るために、粉末樹脂、デッピング用樹脂あるいはケース
と注型樹脂の組合せで外装しているのが現状である。さ
て、このコンデンサをこれらの方法のいずれかで外装す
るにしても、中空部分が存在するため、ピンホールの発
生なしに外装することが困難であり、そのために耐湿特
性が悪くなってしまう。したがって、このようなりード
線を巻きこむタイプのコンデンサでは、樹脂外装する前
に、必ずまず中空部分の穴埋めを行なわなければならな
い。ところが、議電体として使用しているポリスルホン
は耐熱性、電気特性(tan8、絶縁抵抗)が良好であ
るが、耐薬品性に関してはポリエステルに比べると劣っ
ている。
したがって下塗り剤を選定する場合には、そのベース材
料が硬化時にポリスルホンを侵さないことが必要である
と同時に、硬化後において、コンデンサの特性を悪くし
ないことが必要である。そして、コンデンサの下塗りの
作業性(低温、遠硬化)あるいは下塗り後の特性から、
アクリル系の下塗り剤が良好であり、中でも2価、3価
、もしくは4価のアルコールから譲導されたジアクリレ
ート、ジメタクリレート、トリアクリレート、トリメタ
クリレートあるいはテトラアクリレートモノマ−と熱迫
葺合開始剤を併用した下塗り剤が実際的である。とりわ
け、ジアクリレートあるいはジメタクリレートモノマ−
としてはエチレングリコール、ジエチレングリコ−ル、
1,6−へキサングリコール、1,4−プチレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、もしくはネオベン
チルグリコールからの譲導体、トリアクリレートあるい
はトリメタクリレートモノマーとしてはトリメチロール
プロパンもしくはトリメチロールェタンからの誘導体、
およびテトラアクリレートとしてはテトラメチロールか
らの誘導体が好ましい。上記下塗り剤にコンデンサを浸
潰し、中空部分に十分下塗り剤を満たしたのち、100
qo、3技分加熱重合硬化させたものは、初期の電気特
性は良好である。
たとえば、上述のコンデンサの下塗り前の電気特性は2
5℃でtan6(IKHZ値)=0.02%であり、絶
縁抵抗(直流50V印加時の値)=1解〜130(以下
絶縁抵抗をIRと称す)であるが、下塗り後も、この特
性を保障できる。しかし、炭素数9ケあるいは14ケの
ポリエチレングリコールから誘導されるジメタクリレー
トあるいはジアクリレートでは、下塗り後の電気特性が
悪くtan6(IKHZ値)=0.13〜0.15%、
IR=1ぴ〜1ぴ○となる。また、1価のグリコール、
たとえばメトキシテトラエチレングリコールアクリレー
トあるいは、そのメタクリレートもtan6(IKHZ
値)=0.14〜0.16%、IR=1ぴ〜1ぴ○とな
る。これらは重合硬化物の電気特性が悪いことに帰因し
ていると考えられる。さらに、2,2′ービス(4ーア
クリロ・ジエトキシフエニル)プロパンのような、グリ
コール系以外から誘導されたァクリレートモノマーを使
用した場合には、tan6(IKHZ値)=0.02〜
0.03%であったが、IR測定値にショート状態とな
る。この原因はモノマ−がポリスルホンを侵して直流5
0Vの印放電圧に耐えられなくなったためと考えられる
。以上のように2〜4価のアルコールから誘導されたア
クリレートあるいはメタクリレートモノマ一を使用すれ
ば、コンデンサの下塗り後の初期の電気特性は保障され
ることがわかる。
しかし、次に寿命的な見地から、特に耐熱放置(125
℃)における信頼性を見た場合、本発明の下塗り剤の主
成分である上記アクリレートあるいはメタクリレートモ
ノマ‐のみを使用して重合硬化させた場合、使用したモ
ノマーの種類によって異なるが、約200〜600時間
でIR測定時にショート状態になるものが続発し始める
ので、これを改良する必要があった。
ところが、これらのモノマー10の重量部に対してステ
アリルアミンを1〜3重量部を添加した下塗り剤を用い
て加熱童量して得られたコンデンサは、初期の電気特性
は良好であることは勿論のこと、耐熱放置寿命も約5倍
以上に向上し、耐熱寿命の規格100畑時間を保障でき
るようになった。なお、ステアリンアミンの添加量に関
しては、1重量部より少ないとその添加効果がほとんど
なくなる。これはステアリルアミンがアクリルあるいは
メタクリル重合物中に取り込まれ、完全に相溶状態にな
るため、外部滑性がなくなると考えられる。また、3重
量部を越えて添加すると、低温(100qo)では3世
分で重合不良で完全硬化せず、実用上問題となる。よっ
て1〜3重量部が適当である。熱重合開始剤については
、コンデンサの耐熱限界から150℃以下で重合するの
であれば、その種類が限定されるものではないが、高温
での急激な加熱は下塗り剤の発泡を招くので、1000
0以下の温度で活性化する重合開始剤が望ましい。
以下に本発明の下塗り剤を実施例によって説明する。
〔比較例 1〕 100×5柵の短冊状のアルミニウム箔(厚み30仏肌
)の一面にポリスルホンを20山肌の厚みに均一に塗布
し、その上にアルミニウムを蒸着してコンデンサ箔を得
た。
次いでコンデンサ箔を半田付きリード線で挟み、リード
線を軸として回転させて巻回し、半田を溶融してリード
付きのコンデンサを得た。次にポリエチレングリコール
#400ジメタクリレート(新中村化学製)モノマー1
00重量部と熱重合開始剤ペンゾィルパーオキシド1重
量部からなる下塗り剤を調製した。この下塗り剤の中に
150℃に子熱された第2図に示す容量350蛇Fの上
記コンデンサの巻回部分を5秒間浸潰して、中空部分に
下塗り剤を満した。このコンデンサを10000で30
分保持して下塗り剤を硬化させたのち、その初期の電気
特性を測定した。その結果、ねn6(IKHZ値)=0
.13〜0.15%,R=1ぴ〜1ぴQであり、本来の
コンデンサの電気特性を悪くした。〔比較例 2〕 比較例1のリード付きのコンデンサを準備し、次にポリ
エチレングリコール#600ジアクリレート(新中村化
学製)モノマー10の重量部と熱重合開始剤t−ブチル
パーオキシ2一エチルヘキサノェート1重量部からなる
下塗り剤を調製し、比較例1と同様の方法でコンデンサ
に下塗りしたのち、初期の電気特性を測定した。
その結果、tan6(IKHZ値)=0.14〜0.1
6%,IR=1ぴ〜1ぴ○であり、本来のコンデンサの
電気特性を悪くした。〔比較例 3〕比較例1のリード
付きのコンデンサを準備し、次に2i2′ービス(4ー
アクリロキシ・ジェトキシフェニル)プロパン100重
量部と熱重合開始剤ペンゾィルパーオキシド1重量部か
らなる下塗り剤を調製して、比較例1と同様の方法で、
コンデンサに下塗りしたのち、初期の電気特性を測定し
た。
その結果、tan6(IKHZ値)=0.01〜0.0
4%であったが、IR測定時にショートし、コンデンサ
機能がそこなわれた。〔比較例 4〕 比較例1のリード付きのコンデンサを準備し、次にエチ
レングリコールジメタクリレートモノマー10の重量部
と熱量合開始剤tーブチルパーオシキラウレート1重量
部からなる下塗り剤を調製し、比較例1と同様の方法で
コンデンサに下塗りしたのち、初期の電気特性を測定し
た。
その縞果、tan6(IKHZ値)=0.01〜0.0
3%、IR=1び2〜1び30であり、初期の電気特性
は良好であった。しかし、これらのコンデンサを125
℃の乾燥炉中に放置し、耐熱寿命を経時的に2500に
もどして測定したところ、測定開始後200時間を経過
するとショートが発生し始めた。〔比較例 5〕 比較例1のリード付きのコンデンサを準備し、次に1,
3ーブチレングリコールジアクリレートモノマ‐100
重量部と熱重合開始剤t−プチルパーオキシ2エチルヘ
キサノェート1重量部からなる下塗り剤を調製し、比較
例1と同様の方法でコンデンサに下塗りしたのち、初期
の電気特性を測定した。
その結果、tan6(IKHZ値):0.01〜0.0
3%、IR=1び2〜1び30であった。しかし、これ
らのコンデンサを125qoの乾燥炉中に放置したとこ
ろ、測定開始後45餌時間経過してからショートが発生
し始めた。〔比較例 6〕 比較例1のリード付きのコンデンサを準備し、次にトリ
メチロールェタントリメタクリレートモノマー10の重
量部と熱量合開始剤t−ブチルパ−オキシラウレート1
重量部からなる下塗り剤を調製し、比較例1と同機の方
法でコンデンサに下塗りしたのち、初期の電気特性を測
定した。
その結果tan6(IKHZ値)=0.01〜0.02
%、IR=1び2〜1び30であった。しかし、これら
のコンデンサを1290の乾燥炉中に放置したところ、
測定開始後50凪時間経過してからショートが発生し始
めた。〔比較例 7〕比較例1のリード付きのコンデン
サを準備し、次にトリメチロールプロパントリアクリレ
ートモノマー10の重量部と熱重合開始剤t−ブチルパ
ーオキシラゥレート1重量部からなる下塗り剤を調製し
、比較例1と同様の方法でコンデンサに下塗りしたのち
、初期の電気特性を測定した。
その結果、tan8(IKH2値)=0.02〜0.0
3%、IR=1び2〜1び30であった。しかし、これ
らのコンデンサを125℃の乾燥炉中に放置したところ
、測定開始後450時間経過してからショートが発生し
始めた。〔比較例 8〕 比較例1のリード付きのコンデンサを準備し、次にトリ
メチロールブロパントリメタクリレート2の重量部と、
テトラメチロールプロパソテトラアクリレート8の重量
部、熱重合開始剤tーブチルパーオキシ2エチルヘキサ
ノェート1重量部からなる下塗り剤を調製し、比較例1
と同様の方法でコンデンサに下塗りしたのち、初期の電
気特性を測定した。
その結果、tan8(IKHZ値)=0.01〜0.0
3%、IR=1び2〜1び30であった。しかし、これ
らのコンデンサを125℃の乾燥炉中に放置すると、測
定開始後60瓜時間経過してからショートが発生し始め
たo〔実施例 1〕 比較例1のリード付きのコンデンサを準備し、次に比較
例4に記載の下塗り剤にステァリルアミン1〜3重量部
を添加した下塗り剤を調製し、比較例1と同様の方法で
コンデンサに下塗りしたのち初期の電気特性を測定した
その結果、tan6(IKHZ値)=0.01〜0.0
3%、m=1び2〜1び30であった。さらに、これら
のコンデンサを125午0の乾燥炉中に放置して、10
0畑時間を経過した後においてもショートは発生しなか
った。〔実施例 2〕 比較例1のリード付きのコンデンサを準備し、次に比較
例5に記載の下塗り剤にステアリルアミン1〜3重量部
を添加した下塗り剤を調製し、比較例1と同様の方法で
コンデンサに下塗りしたのち、初期の電気特性を測定し
た。
その結果、tan8(IKHZ値):0.01〜0.0
2%、IR:1012〜1び30であった。さらに、こ
れらのコンデンサを125q0の乾燥炉中に放置して、
100q時間経過した後においてもショートは発生しな
かった。〔実施例 3〕 比較例1のリード付きのコンデンサを準備し、次に比較
例6に記載の下塗り剤にステアリルアミン1〜3重量部
を添加して下塗り剤を調製し、比較例1と同様の方法で
コンデンサに下塗りしたのち、初期の電気特性を測定し
た。
その結果、tan6(IKHZ値)=0.02〜0.0
3%、IR=1ぴ〜1び30であった。さらに、これら
のコンデンサを125℃に放置して、100の時間経過
した後においてもショートは発生しなかった。〔実施例
4〕 比較例1のリード付きのコンデンサを準備し、次に比較
例7に記載の下塗り剤にステアリルアミン1〜3重量部
を添加して、下塗り剤を調製し、比較例1と同様の方法
でコンデンサに下塗りしたのち、初期の電気特性を測定
した。
その結果、ねn6(IKH2値)=0.01〜0.03
%、IR=1び2〜1ぴ30であった。さらに、これら
のコンデンサを125℃に放置して、100加持間経過
した後においてもショートは発生しなかった。〔実施例
5〕 比較例1のリード付きのコンデンサを準備し、次に比較
例8に記載の下塗り剤にステアリルアミン1〜3重量部
を添加した下塗り剤を調製し、比較例1と同様の方法で
コンデンサに下塗りしたのち初期の電気特性を測定した
その結果、tan6(IKHZ値):0.01〜0.0
2%、IR=1び2〜1び3であった。さらに、これら
のコンデンサを125℃に放置して、100■時間経過
した後においてもショートは発生しなかった。以上、比
較例と実施例を対比させてみると明らかなように、コン
デンサに下塗りをする場合、まず、敷の電気特性を保障
できるアクリルあるいはメタクリルモノマーを基本モノ
マ−として選択する必要があり、さらに、これらのコン
デンサの耐熱寿命を向上させるためにはステアリルアミ
ンの添加が非常に有効であった。
なお、比較例や実施例で具体的に述べなかった他のアク
リレートあるいはメタクリレートモノマ一についても、
モノマーのみでは少なくとも初期の電気特性は保障でき
るが、耐熱寿命としては時間の差異こそあれ、全てが1
00瓜時間以内にショートが発生し始めた。しかしなが
ら、ステアリルアミンを添加すると規格に定める100
餌時間以上の耐熱寿命が保障できるようになつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は金属化プラスチックフィルムコンデンサの展開
図、第2図は巻回後のコンデンサの斜視図である。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルミニウム箔電極体の一面にポリスルホンを塗布
    し、その上にアルミニウム蒸着電極が形成されたコンデ
    ンサ箔を半田付きリード線で挾み、リード線を軸として
    回転させて巻回し、半田を溶融してリード付けしてなる
    コンデンサであつて、2価、3価もしくは4価のアルコ
    ールから誘導されたアクリレートあるいはメタクリレー
    トモノマーからなる誘導体群のうちの単独あるいは混合
    物100重量部に対し、ステアリルアミン1〜3重量部
    と熱重合開始剤を配合した下塗り剤を用いることを特徴
    とするフイルムコンデンサ。 2 誘導体群がエチレングリコール、ジエチレングリコ
    ール、1,6−ヘキサングリコール、1,4−ブチレン
    グリコール、1,3−ブチレングリコール、もしくはネ
    オペンチルグリコールから誘導されたジアクリレートあ
    るいはジメタクリレートモノマー、トリメチロールプロ
    パンもしくはトリメチロールエタンから誘導されたトリ
    アクリレートあるいはトリメタクリレート、およびテト
    ラメチロールから誘導されたテトラアクリレートで構成
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載のフイルムコンデンサ。
JP14721680A 1980-10-20 1980-10-20 フイルムコンデンサ Expired JPS6019654B2 (ja)

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JPH01112264U (ja) * 1988-01-21 1989-07-28

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