JPS60192193A - 水道管の凍結防止構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水道管、特に上水道管の凍結を防止するため
の凍結防止構造に関するものである。

周知の様に冬期、ことに気温が零度以下に下る寒冷地に
あっては屋外に露出する水道管の凍結は避けられない。

そこで、従来凍結防止のため屋外に露出する水道管の周
囲に布、テープ等を巻付けたり、或は最近では断熱性に
優れる発泡スチロール等合成樹脂発泡体製のカバーを装
着して被覆し、管内部の水道水の凍結を防止する方法が
採られている。

しかし、これら従来の凍結防止策は極めて不完全なもの
であって、外気温全遮断することが出来ず、零度以下に
下った場合には殆んど効果を挙げることができない。

ことに、降雨、降雪によって水道管表面を包むカバーが
水分を含んだ場合、その全体が凍結してその効果が全く
損われることがらりｆＣｏ また同時に布、テープ等の巻付け、カバーの装着による
方法は外観が不揃いで例えば家屋の外壁面に沿って配管
される水道管に実施するような場合には建物自体の外観
を損うなどの問題があった。

本発明は、この様な地表上に露出される水道管の凍結を
防止するため研究開発されたもので、その特徴とすると
ころは水道管の長さに沿って外被管を被装し、水道管の
外表面を包囲する密閉された空室を形成して外気との遮
断を図る一方、この被覆された水道管に沿って電熱体を
付設し、外気温の低下に伴い凍結温度に近付いた時点で
通電し、電熱体を加熱して水道水の凍結を防止するよう
にし次ことにある。

特に、この発明は水道管の露出部を外被管で被覆し、外
気を遮断することによって直接的な冷温の影響から遠ざ
けることに併せ、この水道管に沿って付設する電熱体全
外被管内の空室に置くことによって加熱温度の放出を防
止し、凍結防止効果を高めると同時に、節電効果を高め
られるようにしたことに大きな特徴７に有する水道管の
凍結防止構造を提供することにある。

また、本発明は、水道管に対する外被管の装着を予じめ
工場等において行い、施工現場に一体物として持込み取
付けることによって工期の短縮、作業の迅速化を図るよ
うにしたことにあシ、従来の凍結防止法に比較して遥か
に効率的な作業が期待できる凍結防止構造を提供するこ
とにある。

そして更に本発明は水道管の露出部を外被管で均一に被
覆することによって従来の布、紐等の巻付けによる不揃
匹を解消し、特に建物の外観を損ねるようなことがない
水道管の凍結防止構造を提供せんとするものである。

以下、本発明を図示する実施例につき詳述することにす
る。

図面第１図は本発明の一実施例を示す縦断面図で、第２
図は上図の部分拡大縦断面図である。

ここに示した実施例は建物の外壁１に沿って地中２から
起ち上げた水道管３に本発明を実施した一例を示したも
ので、４は地中から起ち上り外壁１の取込み口に至る水
道管３の露出部を包込むよう長さに沿って被装した外被
管である。

この外被管４は水道管３より大径にして両管の間に充分
な空隙が確保できるものにしてあり、その上方の端部に
は水道管の屈曲に従ってエルボ５を接続し、更にその端
部にキャップ６ｆ、装着して閉ざし、他方下方の端部は
地中に突き入れてここに密閉された空室７を形成するよ
うにしである。

空室７は端部のキャップ６にそれぞれゴム裏のシール材
８を装着して通過する水道管３０局面に密着させ水密に
シールすることによって密閉された部屋に形成してあり
、水道管３はこの空室の中心を通るようスペーサ９ｔ−
適宜箇所に設けて外被管４との間隔を保たせである。

図中、１０は上記外被管４を被装した水道管３の外周面
に沿って付設した電熱体で、１１はこの電熱体に接続す
るリード線１２の途中に設けたサーモスタットである。

ここに示した電熱体は１００℃以下に設定された発熱線
にして所要のピッチで水道管に巻成してあり、サーモス
タッ）　１１は密閉された空室７に位置させである。

このサーモスタットは空室内部の温度が氷点下に接近し
たとき、更に厳密には１℃前後に接近したときＯＮＬ、
＋５℃程度に上昇したときＯＦＦに変換するよう設定し
てこの温度範囲内で上記電熱体１ｏに通電できるように
しである０尚、電源に常時接続しておくことを妨げない
が、凍結防止を目的とするところから、外気温が零度以
下に下る状態となったとき、リード線を電源に接続して
通電可能状態にして、春期から秋期にかけての温暖期に
は電源を切っておくことができる。

本発明は、上述の様に構成されるもので、地中から起立
し、外壁１に沿って配管される水道管３はその露出部分
の全長に亘って外被管４で被覆されると共にその外表面
に沿って発熱体１０が付設されていることがら、サーモ
スタッ）　１１の働きによって空室内部の温度が零度に
接近すると通電され発熱して水道管３が加温されるため
内部水道水の凍結が有効に阻止されることになる。

ところで、この水道管内部の凍結は一般に水道水が使用
されないとき、即ち夜間等長時間に亘って使用されずに
流れが停滞しているときに発生するものであることから
、通電によって電熱体１０が発熱し加熱すると、停滞し
た水道水はその場において加温されると共に、これを取
囲む空室７は密閉されているため、温度の上昇でサーモ
スタットが切れても、この上昇温度を空室７が蓄熱して
下降を妨げる結果、電気の消費量を大幅に節減すること
ができる。

そして、この空室による蓄熱効果に併せ外被管４の被覆
によって外気との接触を避け、且つ風、雨水から遠ざけ
られることから加熱温度の放熱が阻止されることは勿論
のこと、電熱線の老化も防止され長期的な且つ安全な使
用が可能となる。

また、本発明は水道管及びこれに付設される電熱体を外
被管で被覆してしまうことから外観を美麗に仕上げるこ
とができ、従って従来の布、テープ類の巻付け、発泡ス
チロール裏カバーの装着等による凍結防止方法に比較し
て建築物の美化の上で極めて効果的である。

尚、本発明の実施は現場において電熱体の付設と外被管
の被装作業を行ってもよいが、予じめ接続する露出部分
の水道管３に電熱体１０を巻成する等して付設し、更に
キャップ６を介して外被管４を組付けておき、これを現
場に持込んで上記水道管３を埋設管に接続するようにし
てもよい。ことにこの後者の方法は作業の迅速化に有効
であると共に、工場における量産を可能にするもので製
造コストを下げる上で有利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示したもので、第１図は使用
状態を示す縦断面図、第２図は第１図の部分拡大縦断面
図である。 ３・・・水道管、４・・・外被管、７・・・空室、１０
・・・電熱体、１１・・・サーモスタット、１２・・・
リード線。 特　許　出　願　人　１）　代　多　吉同　上　代　理
　人　弁理士　中　山　伸　治第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 地中から起立し露出する水道管の長さに沿って外被管を
   被装し密閉された空室を形成すると共に、該外被管によ
   って被われた上記水道管の外表面に沿って電熱体を付設
   し、そのリード線途中に介挿するサーモスタットを前記
   空室内に配置してなる水道管の凍結防止構造０