JPS6019098Y2

JPS6019098Y2 - 管類運搬具

Info

Publication number: JPS6019098Y2
Application number: JP9304481U
Authority: JP
Inventors: 周三前平; 明林
Original assignee: 株式会社栗本鉄工所
Priority date: 1981-06-25
Filing date: 1981-06-25
Publication date: 1985-06-08
Also published as: JPS581066U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は小口径管の積み卸し作業などに用いる管類運
搬具に関するものである。

従来この種の運搬具は例えば第１図に示すように、天秤
用支持板１の両端部から複数本のワイヤ２で吊下げたフ
ック３で管４を吊下げ、所定の場所へ運搬していた。

しかしながら、このような運搬具では各フック３の向き
が一定せず、しかも揺れるので、作業者が眼上において
１本づつ管４に引掛けねばらず、作業に多くの時間を要
していた。

また、支持板１の長さより短い管を運搬するときには管
の落下事故が起り易く危険であるなどの欠点があった。

この考案は上記従来のもののもつ欠点を排除することが
できる管類運搬具を提供することを目的とする。

この考案をを図面に示す実施例を参照して説明する。

第２，３図において１１は天秤用の中空支持杆であって
、この支持杆１１は一端部にボルトナツト１２を介して
伸縮自在な端杆１３を嵌挿している。

端杆１３及び支持杆１１の他端部には上、下部にワイヤ
取付用環１４．１４’、１５．１５’を枢支した縦向き
の取付板１６．１６’が固定されている。

環１４．１４’には図示しないクレーンから吊下げられ
たクレーンフック１７に一端カ係合シたワイヤ１８．１
８’が係合され、環１５゜１５′には吊部材１９．１９
’に一端が係合した複数のワイヤ２０．２０’が係合さ
れている。

吊部材１９は所定間隔で配置された三角状の大小支持板
２１．２２と、この支持板２１．２２を前記小形の支持
板２２の各角隅部において貫通して取付けた支持棒２３
，２４．２５とを具えており、前記大形の支持板２１の
上部隅部に枢支したワイヤ取付用環２６に、ワイヤ２０
を係合して吊下げられている。

支持棒２３は各支持板２１，２２に固定的に取付けられ
、支持棒２４，２５は各支持板２１．２２に取外可能に
取付けられており、この支持棒２４，２５はその両端部
に形成したねじ部にナツト２７を螺合して固定されるよ
うになっている。

支持棒２４には挿日用フック２８が、また支持棒２５に
は受口用フック２９がそれぞれ同じ向きで複数個、各支
持板２１．２２間に１〜３個の割合で摺動可能に配設さ
れている。

そして、これらフック２８．２９の支持棒２４，２５と
の摺動隙間にはワイヤーの嵯りを戻した１本のストラン
ド３０が支持棒２４．２５に沿って適宜のウェーブをも
ち、かつ支持板２１．２２の貫通穴を通って挿通され、
その両端部はナツト２７で係止されている。

したがって、フック２８，２９はこのストランド３０の
ウェーブを利用して支持棒２４，２５の任意の位置に位
置決め可能となっている。

挿口用フック２８は第５図に示すように係合部がほぼｖ
字状に折曲げられ、受口用フック２９は第６図に示すよ
うに保合部がほぼＬ字状に折曲げられていて、ともに係
合部に高圧ゴムホース３１を折曲外側部に切目３２を入
れて嵌着し、管をきすつけないようにしている。

尚、吊部材１９′は前記説明した吊部材１９と同様の構
成であるので、同一部分には同一符号を付し説明を省略
することとする。

この考案は前記のようであって、その使用に際してはま
ず吊上げ運搬しようとする管の配置によって挿口用フッ
ク２８，２８’及び受口用フック２９．２９’を支持棒
２４．２４’、２５．２５’に沿って摺動するとともに
・、支持棒２４，２４’、２５．２５’に沿って配設さ
れたストランド３０のウェーブを順次のりこえさせ、適
宜のところで該ウェーブを利用してフック２Ｂ、２８’
。

２９．２９’を位置決めする。

このようにすると、吊部材１９．１９’が吊り上げられ
多少揺れてもフック２８，２８’、２９，２９’は動く
こがなくその位置を安定に保つ。

次いで、このフック２８．２８’、２９．２９’を具え
た吊部材１９゜１９′を両端部で吊った支持杆１１を、
ワイヤ１８．１８’を介してクレーンフック１７に引掛
けて吊り、フック２８．２８’２９．２９’が管の挿口
、及び受口に位置するようにする。

そして吊部材１９を管側に少し動かしてフック２８．２
９を管の挿口及び受口に１段分同時に引掛ける。

同様にして他方の吊部材１９′のフック２Ｂ’、２９’
も管の反対側の受口及び挿口に引掛ける。

すると１段分の管が吊部材１９．１９’のフック２８゜
２８’、２９．２９’で両端部を係合されて吊上げられ
て、所定の場所まで運搬される。

この際フック２８．２８’、２９，２９’は係合部にゴ
ムホース３１を嵌着しているので管をきずつけるような
ことがなく、しかも使用しないフックがあるときは、該
フックを第４図に示すように支持棒２３に係合させるか
、あるいは支持棒２３側に倒しておいて、ほかの使用す
るフックの邪魔にならないようにすることができる。

また、運搬する管の長さが相違するときは支持杆１１の
端部１３をボルトナツト１２により伸縮させて調整し、
管の長さに対処させる。

このようにすると、従来のような管の落下事故などが確
実に防止される。

また、各支持板２１．２１’、２２．２２’間に配設さ
れるフック２８．２８’、２９．２９’の個数の割合を
変えたいときはボルト２７をゆるめて支持棒２４，２４
’、２５．２５′を取外して行なう。

尚、前記実施例では支持杆１１の伸縮機構として、支持
杆１１の端部に端部１３を嵌挿し、これをボルトナツト
１２で止めるようにしたものを示したが、これに限定す
るものではなく、これと同様の機能を有するものであれ
ば別の設計としてもよいことは勿論である。

この考案は前記のように構成したので、管を１段分同時
に吊上げて運搬することができ、作業時間が大巾に短縮
できる。

また従来のように管に対してフックを個々に引掛ける作
業がなくなり安全作業が確保されるとともに、運搬が荷
姿の状態のままで行われるため荷卸し後の作業を省略で
き、しかも構造も簡単で操作し易いなど優れた効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のものの管運搬時の斜視図、第２図はこの
考案の運搬具の斜視図（支持杆の一端部側のみ示す）、
第３図ａは管の配置と運搬具の位置との関係を示す平面
図、ｂはその正面図、第４図は使用説明のための要部斜
視図、第５．６図は挿口用、受口用のフックの拡大正面
図である。１１・・・・・・支持杆、１３・・・・・・端部、１９
．１９’・・・・・・吊部材、２１，２２・・・・・・
支持板、２３，２４．２５・・・・・・支持棒、２８・
・・・・・挿口用フック、２９・・・・・・受口用フッ
ク、３０・・・・・・ストランド。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

支持杆と、この支持杆の両端部からワイヤで吊下げられ
た吊部材とを具え、この吊部材は複数の支持板と、この
支持板の下部に横方向に所望の間隔をおいて配設した２
個の支持棒を有し、この支持棒の一方の支持棒に挿口用
フックを他方の支持棒に受口用フックをそれぞれ同じ向
きに複数個、位置調整可能に設けたことを特徴とする管
類運搬具。