JPS60188366A - 新規ピロリジン化合物およびその採取方法ならびにその用途 - Google Patents

新規ピロリジン化合物およびその採取方法ならびにその用途

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JPS60188366A
JPS60188366A JP59044731A JP4473184A JPS60188366A JP S60188366 A JPS60188366 A JP S60188366A JP 59044731 A JP59044731 A JP 59044731A JP 4473184 A JP4473184 A JP 4473184A JP S60188366 A JPS60188366 A JP S60188366A
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JP
Japan
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acid
compound
isodomoic
formula
fraction
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JP59044731A
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English (en)
Inventor
Takaharu Tanaka
隆治 田中
Mitsuru Maeda
満 前田
Hajime Yoshizumi
肇 吉栖
Kiyousuke Nomoto
野本 享資
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Suntory Ltd
Original Assignee
Suntory Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規ピロリジン化合物およびその採取方法な
らびにそれを有効成分とする殺虫剤に関する。
ピロリジン化合物、特に、カイニン酸、ドウモイ酸は、
駆虫作用を持ち、近年中枢神経における神経伝達性を示
す事実が明らかとなり注目を浴びている。
本発明者らは、新規な神経伝達物質を広く検索する中で
、ト9ウモイ酸の原料であるフジマツモ科ハナヤナギ(
Chon、dria armata (Kutzinq
)Okamu、ra、 Rhodomelaceae)
 の水またはメタノール抽出液中に殺虫活性を有する新
規化合物2種を認めた。すなわちその化合物の単離、同
定、構造解析を行った結果、ハナヤナギの主成分である
ドウモイ酸(Domoic acid、=(28,33
,43)−2−カルボキシ−4−〔1−メチル−5−カ
ルボキシ−1(Z)、 3 (E)−へキサジェニル〕
ピロリジンー3−酢酸)と類似の構造を持つ、下式(川
(■υに示される(28,3S、4S)−2−カルボキ
シ−4−[1’−メチル−5′−カルボキシ−1’(Z
)。
4’(E)−へキサジェニル〕ピロリジンー3酢酸およ
び、(28,38,4,8)−2−カルボキシ−4−〔
1′−メチル−5′−カルボキシ−1’(E)、 4.
’(E)−へキサジェニル〕ピロリジンー3−酢酸の構
造を有する新規なピロリジン化合物であった。
そこで本発明者らは、それぞれイソドウモイ酸A、イソ
ドウモイ酸Bと命名した。
(n) (m) 本発明者らは、さらなる研究の結果、本化合物(n)、
 (m)が、衛生害虫、例えばハエ、ゴキブリ等に対し
卓越した殺虫効果を有し、しかもその殺虫作用の機序が
、従来のピレスロイド系殺虫剤等におけ゛ろ対中枢神経
作用と異なり、神経筋接合部に作用するという、新しい
機構に基づくものであることを見出した。
本発明は上述の知見に基づくもので、新規なピロリジン
化合物(I)及びその採取法ならびにその用途を提供す
るものである。
(式中2′位と3′位との間の波線ヲマ上記式(川およ
び(In)の2泣および3′位に示される結合の立体配
置を表わす) 一般的製造法 本発明化合物は、フジマツモ科ハナヤナギを採集し、乾
燥し、粉砕後、あるいは採集したまま直接、室温にて、
1時間〜1日水(必要に応じて重炭酸アンモニウムを含
む)またはメタノールに浸漬し、その抽出液の涙過液か
ら薄層クロマトのニンヒドリンの呈色、Rf値を指標と
して活性炭やRP−18等の有機吸着剤による吸着クロ
マトグラフィー、DEAE−セルロースイオン交換樹脂
のイオン交換クロマトグラフィー、セファデックス等の
ゲルクロマトグラフィー等、有機化合物の精製に常用さ
れる各種処理を適宜組合わせろことによって得られる。
生理活性等 本発明の化合物はワモンゴキブリ(Periplαnt
tααmericaルα)の腸管収縮作用、各種dキプ
リに対する殺虫作用、イエバエに対する殺虫作用を有し
、各種剤形にすることができ、殺虫剤として有用である
本発明に係る化合物は、温血動物に対する毒性が僅小で
、その上、魚類に対しても極めて低毒性であるから、実
用上極めて安全な殺虫剤となりうる。しかも熱、光等に
対しても安全であって、使用の場所、時期等に制限を受
けないという特長がある。
本発明に係る化合物は、そのままでも使用できるが、成
るべく使用場所、使用目的等に応じ種々の補助剤、例え
ば稀釈剤、展着剤、乳化剤、分散剤、湿潤剤、共力剤等
を添加されるのが好ましい。
さらに目的によっては他の配合禁忌性のない殺虫剤、誘
引剤、殺菌剤、除草剤、植物栄養剤、肥料、芳香剤及び
噴射剤等を併用することもできる。
本発明の実施に当り、適当な化合物の濃度は状況により
広範囲に亘り変化する。しかし一般的には0.01〜0
.2%の範囲で適用すると、概ね満足すべき結果を示す
。以下実験例及び実施例を挙げ発明の詳細な説明するが
、もちろん例示は単に説明用のものであって、発明精神
の限定を意図するものではない。
実験例(ゴギノリの腸管収縮試験) ワモンゴキブリ(Periplaneta ameri
cana)の腹部を切開して腸管に耐着している組織を
実体顕微鏡下に除下し、マルピギー氏管接続部位より肛
門に至る後膜部分を採取した。この腸管を154mM 
NaG1.2.7mM KGl、2277LMグルコー
ス及び1.8mMC1LC12・2H20から成る栄養
液(pH6,8)中に吊るし、25℃に保温して化合物
(TI) ′f、、たは((2)及びグルタミン酸(対
照)を投与した。結果を下表−1に示す。表示の如く、
化合物(n)または(ホ)は対照のグルタミン酸に比し
より低濃度で大きな収縮力を示す。なお、ゴキプリの中
枢神経系に対しては、本化合物は100μl/ 7m1
以上の濃度でも影響を及ぼさなかった。
表−1 実施例1(各種ゴキプリに対する注射法による効力試験
) ワモンゴキブリ(学名前出)、クロゴキブリ(P:fu
、11g1nosα)及びヤマトゴキブリ(P、)’a
po −nica) の各虫体の腹部卯3〜第4節に、
水で稀釈した化合物■またはIIT 1.0〜10μl
をマイクロシリンジを用いて注射した。供試虫体は各濃
度につき20匹であった。注射後24時間通常の方法で
飼育し、24時間後に効果を判定した。結果を下表−2
として示す。
表−2 上表の示す如く、本化合物(Ill 、 (lはゴキブ
リの種類を問わず、強力な致死効果を示し、その最小有
効濃度は1.6 X 10−8moleである。因みに
、市販の殺虫剤の最小有効濃度は、ドウモイ酸1.3X
 10−9mo l e フェノスリン(phenot
hrin) 3.2X 10””0mo1g、アレスリ
7 (kllethrin) 3.2 Xl (’I−
10l−1O、DDT 7.4 X l O−9mol
eであって。
本化合物ドウモイ酸やピレスロイドやDDTに及ばない
までも強力な殺虫作用を有する事実が実証された。
実施例2(チャバネゴキブリに対する滴下法による効力
試験) チャバネゴキブリ(Blattela gtrmani
ca)の雄成虫を炭酸ガスで麻酔し、各虫体の脂血腹部
に水で所定濃度に、稀釈した化合物(川及び(110の
浴液1.0μlをマイクロシリンジを用いて滴下させた
供試虫体数は1濃度当り50匹づつであった。滴下後2
4時間通常の方法で飼育し、直ちにその生死をもって効
果を判定した。結果を下表−3として示す。
表−3 上表の結果から1本化合物(川、 (Il’l)のチャ
バネゴキブリに対するLD5o値は約5.0μg/匹で
、強い接触毒性を有する。
実施例3(イエバエに対する滴下法による効力試験) 炭酸ガスで麻酔させたイエバエ(Mll、sca d、
ome −5ticα)の雌成虫の判面腹部に、所定濃
度に稀釈された化合物(II)及び(【■)の水浴液を
実施例2と同様に適用し、24時間後に効果を判定した
。結果を下表−4に示す。表から窺えるように、本化合
物(川(至)は、イエバエに対してはゴヤブリ類に対す
るよりも一層強力で、約2μg/匹 の投与で50%以
上の致死率を示す。なお、本例でも1濃度当り50匹の
成虫を供試した。
実施例4 ハナヤナギ2k17をメタノール500gで3回抽出し
、その抽出液をp過後、減圧濃縮し−メタノールを除去
し、濃縮液を得た。この濃縮液を、0、5 N NaO
Hで平衡化したDEAE−セルロースのカラム(10x
15CIn)2本に注加し、それぞれ31の0.02M
NHHc0 0.1MN)14HO(J3゜4 3’ 0.4MNH4HCO3テ順ニ溶出サセ、0.4 M 
NH4)1(XJ3の両分を各カラムについて約31得
た。これらを濃縮し、50%Mg0H−ACOH(20
(1: 1 )で平衡化したセファデックス L I(
−2(lのカラム(カラムサイズ2,6 X 190(
m、流速7.5 m7!/時間、フラクションサイズ2
.5rd)2本(AおよびB)を用いてそれぞれゲルク
ロマトグラフィーに付した。その結果を第1図に示す。
カラムAのフラクションA106−111とカラムBの
フラクションA 1 (10〜107を合せてA画分と
した。一方、カラムBの7ラクシヨンA94〜99とカ
ラムAのフラクション應96〜105を合わせてB画分
とした。
A画分を濃縮し、水で膨潤させたセファデックスC−1
0(カラムサイズ1.5X161Crn、流速7、5 
rnl 7時間:フラクションサイズ2.5 ml )
を用いゲル濾過を行った。各フラクションの2351m
での吸光度を測定した結果を第2図に示す。イソドウモ
イ酸Aに富むフラクション/1666〜68を得た。
フラクション/1666〜68を濃縮乾固させろことに
よりイソドウモイ酸Aを得た。(3,9m9)一方B画
分を濃縮し、水で膨潤させたセファテックスG−10(
前記と同じ)でゲル濾過を行った。各フラクションの2
35 nmにおける吸光度を測定した結果を第3図に示
す。インドゥモイ酸Bに富むフラクション/l682〜
88を合せて濃縮□乾固させ、熱水で再結晶することに
よりイソドゥモイ酸Bを得た。(4,0Tn9) インド9ウモイ酸AおよびBは以下の物理化学的
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例4 においてハナヤナギの抽出液を処理
して得られたゲルクロマトグラフィーのカラムAおよび
カラムBからの各フラクションの240 rLmでの吸
光度を示すグラフである。 第2図は上記カラムAのフラクション/161(16−
111とカラムBのフラクションA 1 (10〜10
7を合せてA画分として実施例4においてゲル濾過を行
って得られた各フラクションの235%77Lでの吸光
度(3)を示すグラフである。図中aはドウモイ酸によ
る吸光度を示し、bはイツトウモイ酸Aによる吸光度を
示す。 第3図は上記カラムBのフラクションA94〜96とカ
ラムAのフラクション/l696〜105をf+ 14
1 合わせてB画分として実施例4においてゲル濾過を行う
ことにより得られた各フラクションの235nmでの吸
光度(至)を示すグラフである。図中α′はドウモイ酸
による吸光度を示し、b′はイツト9ウモイ酸Bによる
吸光度を示す。 手続補正書 昭和59年上月ジ9日 1、事件の表示 昭和59年特許願第44731 号 2、発明の名称 6、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 名称(190)サントリー株式会社 4、代理人 明細書の〔発明の詳細な説明〕の欄 6、補正の内容 明細書を下記の如く訂正する。 頁 行 訂正前 訂正後 12 下4 平衡化 OH型と 15 16 235mm 235nm 14 下8 モル円−色性 モル円二色性板 上

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記構造式(I)で示される新規ピロリジン化合
    物。
  2. (2)下記構造式(IT)で示される特許請求の範囲第
    (1)項記載の新規ピロリジン化合物、インドゥモイ酸
    A0
  3. (3)下記構造式(III)で示される特許請求の範囲
    第(1)項記載の新規ピロリジン化合物、イソドウモイ
    酸B0
  4. (4)フジマツモ科ハナヤナギ(Crhondria 
    armata)に属する紅藻類を溶媒抽出し、この抽出
    液を、吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグ
    ラフィー、ゲルクロマトグラフィーかもなる群から選ば
    れた一つ以上の処理に付し、インドウモイ酸A、イソド
    ウモイ酸Bを含有する分画を採取することを特徴とする
    イソドウモイ酸Aまたはイソドウモイ酸Bの採取方法。
  5. (5)イソドウモイ酸Aまたはイソドウモイ酸Bを有効
    成分として含有することを特徴とする殺虫剤。
JP59044731A 1984-03-08 1984-03-08 新規ピロリジン化合物およびその採取方法ならびにその用途 Pending JPS60188366A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08193032A (ja) * 1994-07-14 1996-07-30 Emil Flachsmann Ag 農薬含量が少ない植物の活性成分の濃縮物の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08193032A (ja) * 1994-07-14 1996-07-30 Emil Flachsmann Ag 農薬含量が少ない植物の活性成分の濃縮物の製造方法

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