JPS60186377A - 研摩布紙の構造 - Google Patents

研摩布紙の構造

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JPS60186377A
JPS60186377A JP4256084A JP4256084A JPS60186377A JP S60186377 A JPS60186377 A JP S60186377A JP 4256084 A JP4256084 A JP 4256084A JP 4256084 A JP4256084 A JP 4256084A JP S60186377 A JPS60186377 A JP S60186377A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は研摩布紙の改良構造に関するものである。
一般に、α−アルミナの焼結砥粒(砥材)はα−アルミ
ナの微小粒が集合してなるものでありαアルミナまたは
、αアルミナ前駆物質を加熱焼結して得られる砥粒で、
砥粒が研削過程で微小破砕しながら新しい切れ刃を元方
する自生作用が期待されるものである。しかしながら、
研摩布紙におけるα−アルミナの焼結砥粒は研削の際、
特に大きな研削荷重が加わる重研削において、研摩布紙
の使用の初期に砥粒自体が脱落したり、あるいは本来の
微小破砕せずに欠落するため、砥粒が有効に作用せず、
早期に研摩布紙寿命を来たす欠点があった。
本発明の目的は、前述した従来欠点を解消しようとした
ものであって、研削時におけるアルミナ砥粒の脱落を防
ぎ、かつ微小破砕による切れ刃が有効に自生されるよう
にした研削性能の高い、研摩布紙を提供することにある
また本発明の他の目的は、アルミナ砥粒の研削初期の脱
粒を防ぐ保護層が表面に被着され、研削持続性の高い、
研摩布紙を提供することにある。
本発明は、基材上に接着剤層を介して砥粒が接着されて
なる研摩布紙において、前記砥粒がα−アルミナを主成
分とした焼結砥粒であり、かつ前記接着剤層が公知の゛
″レジンボンド″研摩布紙に使用される熱硬化性の合成
樹脂を主成分とする接着剤ど無機質充填材との混合物よ
りなるものであり、かつ前記砥粒及び接着剤層上には保
護層が被着されている研摩布紙の構造である。前記基材
としては紙、布、バルカナイズドファイバー、および布
と紙の複合体など、通常の研摩布紙用の基材が使用され
る。前記接着剤層をなす混合物は無機質充填材/合成樹
脂の比率(重量比)が公知の研摩布紙において、一般的
に1.5未満の値である。
混合物の組成は塗布性、接着性、耐熱性などに関与する
ものであり、無機質充填材が多い場合は混合物の接着性
は低くなるが圧縮強度及び耐熱性が高くなり、接着剤層
はこれらの関係よりみて前記範囲で行なわれる。前記ア
ルミナ焼結砥粒はα−アルミナの微粒子を圧縮成形し、
たとえば1800℃15時間焼成して焼結させ、冷却し
、これを粉砕し、平均粒径的100〜600μLJIS
の砥粒規格の#24〜#120に相当)に分級したもの
である。本発明はアルミナ焼結砥粒の保持性を保護層に
て補うようにするため、砥粒径が小さい場合は保護層の
効果が得られず、実用的よりみて砥粒平均粒径は約10
0〜600μ程度のものが選定される。前記保護層は合
成樹脂と無機質充填材との混合物よりなる。この合成樹
脂は、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂
、エポキシ樹脂などの通常の熱硬化性の樹脂が有効であ
るが、これらの硬化性樹脂とポリビニルアルコール(P
VA) 、エチルセルロース、ポリアクリルアミド、酢
酸ビニル、塩化ビニル、ラテックス等の熱可塑性樹脂と
を併用することもできる。
そして無機質充填材は炭酸カルシウム、氷晶石、クレー
、グラファイト、シリカ、フッ化カルシウム、ホウフッ
化カリなどの研摩布紙用に使用される通常の無機質材お
1が用いられ、研摩布紙の用途に応じて、可塑剤、潤滑
材を添加することもできる。なお保護層の中に空隙を含
む場合もある。無機質充填材は研摩布紙を形成する際の
コーテイング性および本発明で使用される砥粒の平均粒
径からみて、平均粒径が約80μ以下のものが好ましい
前記保護層となす混合物の比率は約1.5〜32.3の
範囲が好ましい。保va層の混合物の比率が前記範囲よ
り小さくなると研削の際に保護層が摩耗しにくくなり焼
結α−アルミナ砥粒が十分に作用することなく研摩布紙
寿命となり、かつ前記範囲より大きくなると砥粒の減り
に同調せず、研削初期に保護層が剥離、脱落する不都合
がある。接着剤層及び保護層は乾燥され熟成(例えば1
35℃)されて硬化されていて、焼結砥粒はこれらの層
により基材に固着されている。
次に本発明の詳細な説明する。
試験■。
平均粒径2.θμのα−アルミナ微粉末を1800℃で
15時間焼結した後、冷却し、粉砕して、JI3− R
−6001粒度規格の60番に分級したアルミナ砥粒1
〜1を用意した。そして、研摩布用基材、本例では樹脂
加工されたドリル布2の上に、液状フェノール−ホルム
アルデヒド樹脂(昭和ユニオン合成KK製造、固形公約
75%の[レゾール樹脂BRL−2867J使用)と炭
酸カルシウム粉末を重量比1:1の比率で混合した接着
剤を湿潤重量で150g/TIl塗布して一次接着剤層
3を形成した。次いで用意したアルミナ砥粒1〜1を一
次接着剤層3上に静電気的に480g/yd塗り、70
〜80℃の乾燥型中で約2時間乾燥した。そしてアルミ
ナ砥粒1〜1及び−次接着剤層3上に、−次接着剤と同
じ接着剤を、二次接着剤として湿潤重量で200g/T
It塗布した後、70〜80℃の乾燥型中で2時間予備
乾燥して二次接着剤層4を形成し、次いで、二次接着剤
層4上には、次の第1表に示す配合の保護層5を乾燥後
M量で150g/Td塗布した。
第1表  6− なお、第1表の配合において無機質充填材/合成樹脂接
着剤の固形分重量比は3.3である。そして135℃の
オーブン中で10時間本乾燥して、保護層5が被着され
た試験品■の研摩布6となした。
かくして形成された研摩布6は幅50#、周長2300
mの無端ベルトに加工した。炭素鋼845Cの角棒(断
面25 X 25 tnmのもの)を被削材として、研
削荷重889重、ベルト周速1600m /分、ゴム硬
度70°、ランド比に1のコンタクトホイールを有する
一定荷重研削機を使用してこの無端ベルト状研摩布の研
削性を調べた。その結果、m檗鋼345G角棒5分間の
研削量は320gであった。使用後におけるこの試験品
■の研摩布6は研摩面の損傷が少なく、砥粒に摩耗面が
生じていなかったので、更に5分間研削を行なったとこ
ろ、160gの研削量が得られ、被剛材の炭素鋼には焼
けが生じなかった。
次に試験品■の研摩布6の対照として、試験品■と同様
構造でかつ保護層を設けない研摩布7を形成し対照量■
と比較する(第2図参照。なお、試験品工の研摩布6と
同一部材は同一番号にて示す)。この対照量■の研摩布
7は前記した研摩布6と同様に無端状ベルトに加工し、
試験品■と同条件にて研削性を調べたところ、炭素鋼8
45G角棒の5分間の研削量は212gであった。使用
後のベルトは部分的に砥材の欠損が認められたが、被削
材の被削面には焼けは生じなかった。試験品■のものは
対照量■に比べ保護層の形成により、研摩布の研削力、
持続力が著しく向上したことが認められる。
試験■ 米国ケネコット社製造の焼結砥粒(SG砥材)粒度規格
36番のものを使用し、保護層を有J−る試験品■の研
摩布(図示しない)を作った。保護層は第2表に示す配
合のものを乾燥後の重量で300g/rd塗布し、40
℃の乾燥器で3時間乾燥せしめた後、25℃、65%相
対湿度の部屋へ48時間放置しウレタン樹脂を湿気硬化
させて形成した。
第2表 樹脂接着剤の固形分重量比は1.5である。この研摩布
は無端状ベルトに加工し、試験品Iの場合と同条件にて
炭素鋼845Gの角棒を研削試験したところ、5分間の
研削量が1180gとなった。
使用後のベルトの砥材の欠落、脱粒はほとんど認められ
ず、保護層は砥材の自生作用とともに良好−〇 − に再生していた。
つぎに試験品■の研摩布の対照として、試験品■と同様
構造でかつ保護層を設けない研摩布(対照量■)を形成
し、これを無端状ベルトに加工し、試験品工の場合と同
条件にて研削性を調べたところ炭素鋼St 5G角棒の
5分間の研削量は820qであった。対照量■の使用後
のベルトの砥粒は欠落したものが多かったが、砥粒先端
部の摩耗面は生じなかった。
試験■ 前記試験品■の新たな研摩ベルトにてステンレススチー
ル5US304の角棒(断面25X25蔵のもの)を被
削材として20Kg重の研削荷重で研削した。なお、使
用した研削機は試験工の場合と同じものである。ステン
レススチール角棒の5分間の研削量は1100gであり
、使用後の研摩ベルトの砥粒は良好な自生作用を示して
おり、保護層の摩耗状態も順調であった。
一方、対照量■の新たな研摩ベルトにてステンレススチ
ール5US304の角棒を20に9重の研−1〇 − 側荷重で同様に研削したところ、ステンレススチール角
棒の5分間の研削量は7309であり、使用後の研摩ベ
ルトは砥粒の破損が著しかった。
試験■ 溶融法で製造されたアルミナ砥粒(α−アルミナ微粒子
を溶融して冷却、粉砕分級したもの)の60番を使用し
て前記試験工と同様に処即し、表面に保護層を有する試
験品■の研摩布(図示せず。)を作った。次いでこの研
摩布を無端状の研摩ベルトに加工し試験■と同様に炭素
鋼545Cの25X25mの被削材に対して試験■と同
条件にて研削試験したところ、5分間の研削量は197
gであった。砥粒の先端部分には摩耗面が生じ、被剛材
にも焼tノが生じた。
次に試験品■の対照品■として試験品■と同様構造でか
つ保護層を設けない研摩布(図示せず。)を形成し、こ
れを無端状の研摩ベルトに加工し、試験Iと同条件にて
炭素鋼345Cの角棒の研削性を調べたところ、5分間
の研削量は185gであった。
 11− 使用後のベルトは砥粒の一部が脱粒(脱落)していたが
接着剤と強固に密着している砥粒の先端部分には摩耗面
(台地状に砥材のすりへった部分)が形成され被剛材の
被削面には焼けが生じていた。
この試験品IV及び対照品■において溶融法のアルミナ
砥粒からは焼結砥粒の様な自生作用が観察されず、保護
層の効果もほとんど認められなかった。
しかして、本発明の研摩布紙は基材に接着した砥粒上に
保護層を設けたため、研削時におけるアルミナ砥粒の脱
落が防止される。すなわち、保護層は無機質充填材/熱
硬化性合成樹脂の比が適切に定められていて、研摩の際
には順次減っていくため、研摩を妨害することはなく、
かつ砥粒の保持を良好になす作用を奏する。したがって
、本発明の研摩布紙によれば、砥材の保持性が良好であ
り、研削中の砥粒は脱落したり、微小破砕せずに欠落す
ることがなく、砥粒の研削性が高められる。
また、本発明の砥粒はα−アルミナを主成分とした焼結
砥粒であるため、研削過程において微小破 12− 砕しながら新しい切れ刃が売方され研削性が接続される
【図面の簡単な説明】
図面は本発明試験例の研摩布を示すものであり、第1図
は試験品工の構造を示す拡大した断面図、第2図は対照
品工の構造を示す拡大した断面図である。 1・・・アルミナ砥粒 2・・・ド リ ル 布3・・
・−次接着剤層 4・・・二次接着剤層5・・・保 護
 層 6・・・研 摩 缶出願人 井 戸 1) 保 代理人 弁理士 岡 1)英 彦  13− 第1図 手続補正書(h灼 昭和!2年グ月β 日 く(さ、。 特許庁長官若杉和夫殿 ]、事件の表示 昭和19年 特許 願第425bθ号 声件との関係 特許出願人 4、代理人 8、補正の内容 本願明細書箱3頁14行目「微粒子」の記載を1微粒子
(α−アルミナを主成分とする微粒子、またはα−アル
ミナ前駆物質よりなる微粒子)」と補正します。  2−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 基材上に接着剤層を介して砥粒が接着されてなる研摩布
    紙において、前記砥粒がα−アルミナを主成分とした平
    均粒径約100〜600μの焼結砥粒であり、かつ前記
    砥粒及び接着剤層上には保護層が被着され該保護層が合
    成樹脂と平均粒径約80μ以下の無機質充填材の混合物
    よりなり無機質充填材/合成樹脂の固形分重量比が約1
    .5〜32.3であることを特徴とした研摩布紙の構造
JP4256084A 1984-03-05 1984-03-05 研摩布紙の構造 Granted JPS60186377A (ja)

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