JPS6018161Y2 - 気密性コンパクト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、気密性コンパクトに係る。

よく知られているように、化粧用コンパクトは、扁平な
身と蓋とが背部で開閉自在に枢着され、閉じた蓋が前部
で係止されるようになっており、蓋の内面に鏡が装備さ
れている。

しかし、このコンパクトは、通常、身と蓋が単なる突き
合わせ、または、それに近い嵌合のために、バンドバッ
ク等に入れ携行すると、振動により中の粉末化粧料が洩
れ出て、周辺を汚すことがある。

本案は、斯る従来の欠点を除去するものであり、その洩
れ防止手段を蓋の鏡押えに施して、具合よく構成するも
のである。

以下、図示の実施例について説明する。

図において、１は、合成樹脂製の扁平な身、２は、合成
樹脂製の扁平な蓋であり、相互に突き合わせる構造とし
、背部で開閉自在に枢着３し、前部で身１側に係合突条
４を、蓋２側にこれに係合の係合突片５を突設して、閉
じた蓋２を係止するようにしている。

６は、蓋２の内面に環状に設けた突条、７は、該突条内
に嵌入して蓋内面に付した鏡である。

８は、蓋２の周壁２ａと上記突条６の間に気密に嵌合固
定した額縁状の合成樹脂製鏡押えで、外縁部８ａを蓋２
の縁部と面一にし、上記突条６を乗り越えて内方に突出
する内縁部８ｂにより鏡７の周縁を押えている。

また、該鏡押えは、合成樹脂製鏡により戊るが、その成
形に際し、ネオプレンゴム製の弾性リング９を一巡させ
てインサート成形しており、該弾性リング９は、断面逆
凸字状に形成して、その元太部９ａを鏡押えの外縁部８
ａに埋込ませ、且つ、先細部９ｂを下方に突出させてい
る。

なお、弾性リングの材料は、その他のゴム、或いは、軟
質合成樹脂でもよい。

１０は、身１の内周に設けた合成樹脂製の回縁で、身１
の周壁１ａ内面に嵌合固定し、外縁部１０ａを身１の縁
部と面一に形成して、該外縁部１０ａを上記鏡押え８の
外縁部８ａと突き合わせるようにすると共に、上記弾性
りング９を気密に圧接させるようにしている。

１１は、上記回縁１０の内側に納めて身１に収容した合
成樹脂製中皿で、粉末化粧料を収容する。

１２は、上記中皿１１上にセットし、上縁部が上記鏡押
えで支持される粉末化粧料塗布用のパフである。

本案によれば、蓋２に固定の鏡押え８にある弾性リング
９が、自体の圧縮を以て身１の側へ圧接され、従って、
蓋２が閉じると、密閉が得られて、収容された粉末化粧
料が洩れることがなく、バンドバック等に入れて携行し
ても、振動で洩れて周辺を汚すようなことがない。

また、弾性リング９が鏡押え８にインサートされている
から、既存のコンパクトにおいて該鏡押え８だけを取付
けることにより極めて簡単に密閉構造にでき、しかも、
組立には、柔軟な弾性リング自体を組込むのではなしに
、これがインサートされた硬い鏡押え８を組込むのであ
り、且つ、単に嵌め込めばよいから、極めて容易に迅速
に組立てることができ、歩留がよく、量産容易であり、
安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案実施例の縦断面図である。 １・・・・・・身、２・・・・・・蓋、７・・・・・・
鏡、訃・・・・・鏡押え、９・・・・・・弾性リング、
１ｏ・・曲回縁、１１・・間中皿、１２・・・・・・パ
フ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 扁平な身１と、 ■ 上記前１に開閉自在に枢着３すると共に、閉じた状
   態で身１に係止させるように設けた扁平な蓋２と、 市 上記Ｍ２の内面に付した鏡７と、 ｉｖ 上記蓋２の内周に気密に嵌合固定し、内縁部８
   ｂで上記鏡７の周縁を押えた鏡押えた鏡押え８と、 ■ 上記鏡押え８に一巡させてインサートすると共に、
   下辺を下方に突出して、蓋２が閉じた際身１の周囲に気
   密に圧接するようにしたゴム等から成る弾性リング９と
   、 から威る気密性コンパクト。