JPS6017996Y2 - 天井取付型スピ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は天井などにきわめて簡単かつ迅速にしかも強
固に取り付けることができる天井取付型スピーカに関す
る。

一般に、室内から天井にスピーカを取り付ける場合、作
業性の困難さを改善するために簡単に着脱できることが
要求される。

従来、スピーカを天井に取り付ける場合は、天井の取付
孔に取り付けられた取付具に、板バネ、蔓巻バネ、蝶ネ
ジなどを介してスピーカ収納ケースを取り付けるか、ま
たは取付具に保持具を設け、スピーカ収納ケース上部に
保合具を設けて、これら両者を係合させることにより取
り付けるのが一般的であった。

このような従来方法においては、スピーカの着脱は比較
的簡単になるが、取付具以外にこの取付具を天井取付孔
に取り付けるためのネジ・バネ材、保持具、係合具など
の特別な部品およびこれに伴う特別な作業が必要となり
、コストが嵩むのを避は得なかった。

また、実公昭４２−９６８号公報に示すように、プリン
ト基板にスピーカ支持体を着脱自在に取り付け、このス
ピーカ支持体にスピーカを挿入することによりラジオ、
テレビなどの電気製品の製造あるいは修理を能率よく行
うようにしたスピーカ取付装置が提案されているが、ス
ピーカ収納ケースと分離したスピーカ支持体を別に必要
とし、取付操作もスピーカ支持体のプリント基板への取
付、スピーカのスピーカ支持体への取付の２段の作業を
必要と腰さらにラジオ、テレビなどの電気製品は運搬、
移動、携帯を伴うため、スピーカが振動などに対しても
外れないように強固に取り付けなければならず、このた
めスピーカ支持体および取付用透孔の構造はきわめて複
雑になっている。

この考案は上記の欠点を解消するためになされたもので
、スピーカ収納ケースの上部に絞り部を介して、楕円体
、直方体など要するに長径部と短径部とからなる天井孔
係合体を一体に連設してスピーカ収納兼取付用ケースを
形威し、前記絞り部の幅を天井板の厚みより少し小さく
形成することにより、天井にきわめて簡単かつ迅速にし
かも強固に取り付けることができるとともに、部品点数
を減少させて構成簡単化を計って低価格で製作すること
ができる天井取付型スピーカの提供を目的とするもので
ある。

以下、この考案の構成を図面に示す実施例に基づいて説
明する。

この考案の天井取付型スピーカは第１図〜第４図に示す
ように、アルミニウムなどからなるスピーカ収納ケース
の上部に絞り部２を介して、略楕円体からなる天井孔係
合体３を一体に連設してスピーカ収納兼取付用ケース１
を形成したものである。

すなわちスピーカ収納兼取付用ケース１は、スピーカ収
納ケース、絞り部および天井孔係合体からなる一体物で
ある。

また第３図および第９図に示すように、絞り部２の申請
、が天井板１２の厚み鳴より少し小さくなるように形成
している。

このため、アルミニウムなどの材料の弾力によりスピー
カ収納兼取付用ケース１を天井板１２に強固に固定する
ことができる。

なお天井孔係合体３を略楕円体とする代りに、直方体な
どのように長径部と短径部とを有する形状のものを形成
しても差し支えない。

４はトランス、５はマグネット、６はコーン、８はネッ
トである。

つぎに上記スピーカ収納ケース、絞り部２および天井孔
係合体３からなるスピーカ収納兼取付用ケース１の製作
方法の一例について説明すると、第５図に示すようにま
ずアルミニウムなどからなる略円錐台状素材９をへら絞
り旋盤を用いて回転しておいて、へら１０を用いて、第
６図に示すように略円錐台状素材９の肩部に円周凹溝か
らなる絞り部２を形成するとともに、この紅り部２の上
側に膨出部１１を、絞り部２の下側にスピーカ収納ケー
スを形成する。

ついで膨出部１１を両側から金型などで押圧して押し潰
すことにより、長径部と短径部とを有する天井孔係合体
３を形成する（第７図および第８図参照）。

なおスピーカ収納ケース、絞り部および係合体からなる
スピーカ収納兼取付用ケースの製作方法は上記のへら絞
り工程を用いる方法に限ることなく、他の公知の成形方
法、たとえば合成樹脂で対称な半分づつ成形して接合す
る方法、合成樹脂を空気、水などの流体圧力を用いて成
形する、いわゆるブロー成形法などを用いても差し支え
ない。

この考案の天井取付型スピーカを天井に取り付ける場合
は、まず第９図に示すように天井板１２に天井孔係合体
３の外形よりやや大きい長径部と短径部とからなる取付
孔１３をあけ、ついでこの取付孔１３に天井孔係合体３
を下方から挿入した後、スピーカ全体を略半回転回動す
ることにより係合体と取付孔１３とを係合させる。

この場合、絞り部２の幅ｄｔ （第３図参照）を天井板
１２の厚みらより少し小さく形成しているので、アルミ
ニウムなどのようなスピーカ収納ケース、絞り部および
係合体を形成する材料の弾力により、スピーカを天井板
１２に強固に固定することができる。

なお図面においては一例としてコーンスピーカを示して
いるが、この考案はコーンスピーカに限ることなくホー
ンスピーカにも勿論適用することができる。

以上説明したように、この考案の天井取付型スピーカは
天井板に取付孔をあけるだけで、きわめて簡単かつ迅速
にワンタッチで強固に取り付けることができる上に、ス
ピーカ収納ケース、絞り部および天井孔係合体からなる
スピーカ収納兼取付用ケースが一体に形成されているの
で部品点数が少なくなりこのため製作費が安価になると
いう効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の天井取付型スピーカの斜視図、第２
図は同平面図、第３図は第２図におけるＡ−Ａ線断面図
、第４図は第２図におけるＢ−Ｂ線断面図、第５図〜第
８図はスピーカ収納ケース、絞り部および天井孔保合体
の製作工程の一実施例を示すもので、第５図は略円錐台
状素材の断面図、第６図は略円錐台状素材の肩部をへら
絞り工程により絞った状態を示す断面図、第７図は同平
面図、第８図はへら絞り工程により形成された膨出部を
両側から押圧・変形せしめて天井孔係合体を形成した状
態を示す断面図、第９図はこの考案の天井取付型スピー
カを天井に取り付けた状態を示す説明図である。 １・・・・・・スピーカ収納兼取付用ケース、２・・・
・・・絞り部、３・・・・・・天井孔係合体、４・・・
・・・トランス、５・・・・・・マグネット、６・・・
・・・コーン、８・・・・・・ネット、９・・・・・・
略円錐台状素材１０・・・・・・へら、１１・・・・・
・膨出部、１２・・・・・・天井板、１３・・・・・・
取付孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スピーカ収納ケースの上部に絞り部を介して、長径部と
   短径部とからなる天井孔係合体を一体に連設してスピー
   カ収納兼取付用ケースを形成腰前記絞り部の幅ｄ□を天
   井板の厚みｄ２より少し小さく形威してなる天井取付型
   スピーカ。