JPS6017715B2 - シリアルプリンタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は正逆回転する１個のモータで印字ヘッドの移動
とインクリボンの給送を行なうインパクト式プリンタに
関する。

従釆、この種のインパクト式プリンタはワイヤ又はベル
トの往復運動により印字ヘッドを印字行方向に移動し、
この印字ヘッドが一方向へ移動する間だけインクリボン
を送り、逆方向へ移動する間は送らないようにしてイン
クリボンを断続的に一定方向へ給送していた。

しかしながら、前記従来のものはワイヤ又はベルトなど
のフレキシブルな動力伝達媒体を介しているため、ガイ
ドローラや張力調整機構が必要となり複雑な構成となる
し、スリップや伸びがあるため長期間安定に動作しない
欠点があった、またインクリボンの同じ個所を打撃し、
このインクＩＪボンを破損するので双方向印字できない
欠点があつた。

また、プリンタの左右サイドフレーム間に張設したワイ
ヤをキャリツジ上のプーリに巻回し、さらにこのプーリ
に同軸に設けたギャによりリボンスプールを回転し、キ
ャリッジの移動によりインクリボンを巻き取るようにし
たものもあった。

しかしながら、ワイヤは固定されているので、キャリッ
ジを移動させる構造を別途設けな．ければならず、たと
えばラックとギャによりキャリッジを移動させるにして
も前記従来のワイヤによる伝達媒体の欠点が温存された
まま、重量が増加し、複雑な機構を採用する結果となる
ものであった。本発明は前記欠点を除去するもので、以
下図面にしたがって詳細に説明する。第１図は本発明に
係る一実施例を示す概略斜視図である。同図において、
１は正逆回転するモータ、２はこのモータ１により駆動
されて時計方向および反時計方向に回転するドライブギ
ヤ、３はこのドライブギャ２に噛み合うラックギヤ、４
はこのラックギャ３を印字行方向に移動可能に支持する
ガイドシャフト、５は前記ラックギヤ３に搭載する印字
ヘッド、６はプラテン、７は用紙、８は前記ドライブギ
ャ２に噛み合う第一アイドルギャ、９はこの第一アイド
ルギャ８に噛み合う第二アイドルギャ、１０は前記ドラ
イブギャ２の軸に回動自在に支持され前記第一アイドル
ギャ８および第二アイドルギャ９を遊びがある状態で藤
支するデテントレバ、１１ａおよび１１ｂはこのデテン
トレバが回動した状態で前記第一アイドルギャ８あるい
は第二アイドルギャ９に噛み合うリボン送りギャ、１２
ａおよび１２ｂはこのリボン送りギャ１１ａおよび１１
ｂに搭載するりボンスプール、１３はこのリボンスプー
ル１２ａおよび１２ｂの一方から引き出され前記印字ヘ
ッド５の前を通り前記リボンスプール１２ａおよび１２
ｂの他方に巻き取られるインクリボン、１４はこのイン
クリボン１３の両端部にそれぞれ設けられたハトメによ
り移動され前記デテントレバ１０を時計方向あるいは反
時計万向へ回動する反転しバである。前記構成において
動作を説明する。まずモータ１によりドライブギャ２を
例えば時計方向に回転すると、ラックギャ３が印字行方
向に沿って右へ移動し、印字ヘッド５がスベーシング方
向へ移動しながら印字動作する。また前記ドライブギャ
２により第一アイドルギャ８により第二アイドルギャ９
が時計方向へ回転する。この際前記第一アイドルギャ８
が前記ドライブギャ２から力を受けて左へ移動しリボン
送りギャ１１ａに噛み合い、前記第二アイドルギャ９が
前記第一アイドルギャ８から力を受けて右へ移動しリボ
ン送りギャ１１ａから離れる。このため前記第一アイド
ルギャ８によりリボン送りギャ１１ａが時計方向へ回転
され、リボンスプール１２ａがインクリボン１３巻取る
。また前記モータ１によりドライブギャ２を例えば反時
計方向に回転すると、ラックギャ３が印字行方向に沿っ
て左へ移動し、印字ヘッド５が復帰方向へ移動しながら
印字動作する。また前記ドライブギヤ２により第一アイ
ドルギャ８が時計方向へ回転し、この第一アイドルギャ
８により第二アイドルギャ９が反転方向へ回転する。こ
の際前記第一アイドルギャ８は前記ドライブギャ２から
力を受けて右へ移動しリボン送りギャ１１ａから離れ、
前記第二アイドルギャ９が前記第一アイドルギャ８から
力を受けて左へ移動しリボン送りギャ１１ａに噛み合う
。このため前記第二アイドルギヤ９によりリボン送りギ
ヤ１１ａが時計方向へ回転され、リボンスプール１２ａ
がインクリボン１３を巻取る。したがってデテントレバ
１０が回動しない限り前記インクリボン１３は前記印字
ヘッド５の移動方向に拘わらず左方向へ給送され続ける
。なお前記印字ヘッド５が復帰するときはインクリボン
１３も同じ方向に給送されるが、リボン送りギャ１！ａ
および１１ｂの直径をリボンスプール１２ａおよび１２
ｂの外径より大きくすることによりインクリボン１３を
印字ヘッド５と異なる速度で給送している。このためイ
ンクリボン１３の同じ個所が連続して多数回打たれるこ
とはなく、印字むらやインクリボン１３の破損がない。
前述のようにしてインクリボン１３がリボンスプール１
２ｂから引出されリボンスプール１２ａに巻取られる結
果リボンスプール１２ｂに巻回されているリボン量が少
なくなると、インクリボン１３の両端部に設けたハトメ
が反転レバ１４に引掛かる。

このため前記ハトメにより反転しバ１４が右へ移動しデ
ナントレバ１０を反時計万向へ回動する。この後第一ア
イドルギャ８および第二アイドルギヤ９はリボン送りギ
ヤ１１ｂに噛み合う。この状態で例えばモータ１がドラ
イブギャ２を時計方向へ回転すると、前述と同様に第一
アイドルギャ８が左へ移動したまま反時計方向へ回転し
、第二アイドルギャ９が右へ移動したまま時計方向へ回
転する。このためリボン送りギャ１１ｂが前記第二アイ
ドルギャ９に噛み合い反時計方向へ回転し、リボンスプ
ール１２ｂがインクリボン１３を巻取る。また例えばモ
ータ１がドライブギャ２を反時計方向へ回転すると、前
述と同様に第一アイドルギャ８が右へ移動したまま時計
方向へ回転し、第二アイドルギャ９が左へ移動したまま
反時計方向へ回転する。このためリボン送りギャ１１ｂ
が第一アイドルギャ８に噛み合い反時計方向へ回転し、
リボンスプール１２ｂがインクリボン１３を巻取る。し
たがってデテントレバ１０が再び回動しない限り前記イ
ンクリボン１３は前記印字ヘッド５の移動方向に拘わら
ず右方向へ給送され続ける。なお印字ヘッド５がスベー
シングするときインクリボン１３も同じ方向へ給送され
るが前述のようにしてインクリボン１３を印字ヘッド５
と異なる速度で給送しているので印字むらやインクリボ
ン１３の破損がない。第２図は前記実施例に適するデテ
ントレバ反転機構の平面図である。

第２図において、１５はデテントレバ１０を反転レバ１
４から遠去けるよう偏俺するデテントスプリングである
。前記構成のデテントレバ反転機構は、反転レバー４が
実線位置にあるときデテントスプリング１５の偏俺力に
よりデテントレバ１０が実線位置に偏俺され、反転しバ
１４が右へ移動し破線の位置にくるときデテントスプリ
ング１５の偏俺力によりデテントレバ１０が反時計万向
へ回動され破線位置に偏俺される。

この状態から反転レバ１４が左へ移動するときも同様に
デテントスプリング１５の偏筒力によりデテントレバ１
０が時計方向へ回動され実線位置に戻る。したがって前
記第１図に示す実施例に用いればデテントレバを回敷し
インクリボン１３の給送方向を反転できる。第３図は本
明に係る他の実施例の要部を示す概略斜視図である。

第３図において、１６は垂直な側板１６ａを有する反転
しバ、１７は二つの先端１７ａおよび１７ｂを有した略
く字形の形状であって前記反転しバ１６の側板１６ａに
回動自在に支持されるロックカム、１８はこのロックカ
ム１７との間に該ロックカム１７の先端１７ａあるいは
１７０が入込む程度の間隙が生じるように窓１８ａを設
けたフレームである。前記構成の実施例は、反転しバ１
６が図示の位置にあるときロックカム１７の先端１７ｂ
がフレーム１８とデテントレバ１０との間隙に入込みフ
レーム１８の窓１８ａの緑により回動できなくなってい
るので、このデテントレバ１０が回動できない。

このため例えばインクリボン１３に大きな負荷が加わり
リボンスプール１２ｂおよびリボン送りギャ１１ｂが回
転しｌこく〈なることにより第一アイドルギヤ８あるい
は第二アイドルギャ９が前記リボン送りギヤ１１ｂから
反力を受けても、前記第一アイドルギャ８あるいは第二
アイドルギヤ９と前記リボン送りギヤ１１ｂとの噛み合
いは維持される。したがって前記負荷に打ち勝ってイン
クリボン１３を給送できる。また反転しバ１６が図示す
る位置から矢印方向に移動すると、ロックカム１７の先
端１７ｂがフレーム８とデテントレバ１０との前記間隙
から抜け出す。前記反転しバ１６がさらに移動すると前
述のようなデテントレバ反転機構によりデテントレバ１
０が時計方向に回動し、フレーム１８とデテントレバ１
０との間に新たな間隙が生じる。前記ロックカム１７は
デテントレバ１０により反時計万向へ回敷し、該ロック
カム７の先端７が前記フレーム１８とデテントレバ１０
との間に生じた新たな間隙に入込む。前記反転しバ１６
がさらに移動すると、前記ロックカム１７が前記フレー
ム１８の窓１８ａの縁に当接し、さらには該窓１８ａの
縁から反力を受けて反時計方向に回動する。このため前
記デテントレバ１０が時計方向へ回動できなくなり、し
たがって前記第一アイドルギャ８あるいは第二アイドル
ギヤ９がリボン送りギャ１１ａに噛み合い、この噛み合
いが維持される。なお印字ヘッド５の移動方向に拘わら
ずインクリボン１３を一定方向へ給送する機構や、イン
クリボンの両端部に設けたハトメにより反転しバ１６を
移動しインクリボン１３の給送方向を反転する機構など
は第１図に示す実施例と同じであり、動作の説明も重複
するので省略する。第４図は本発明に係るその他の実施
例の要部を示す平面図である。

第４図において、１９は中央の軸１９ａを回転軸として
デテントレバ１０に回転自在に装着され、第一アイドル
ギャ８および第二アイドルギヤ９を回転自在に支持する
回転アームである。前記構成の実施例はドライブギャ２
の回転方向により回転アーム１９が時計方向あるいは反
時計方向へ回転する点に特徴があり、例えばドライブギ
ャ２が時計方向へ回転すると前記回転アーム１９が反時
計方向へ回動し、例えばドライブギャ２が反時計方向へ
回転すると前記回転アーム１９が時計方向へ回転する。

このため第一アイドルギヤ８あるいは第二アイドルギャ
９の一方がリボン送りギャ１１ａあるいは１１ｂの一方
に噛み合い、デテントレバ１０の回動＆置に応じた給送
方向でインクリボン１３が給送される。その他の機構は
第１図に示す実施例あるいは第３図に示す実施例と同じ
であり、動作の説明も重複するので省略する。第５図は
本発明に係るさらにその他の実施例を示す平面図である
。

第５図において、２０はエンドレスインクリボン、２１
はリボン送りギヤ１１ａの軸に軸着し前記エンドレスイ
ンクリボン２０を給送するりボンフィードローラ、２２
は前記エンドレスインクリボン２川こ補充するインクを
含浸したインク補充ローラである。前記構成の実施例は
、エンドレスインクリボン２０を一定方向に給送しなが
らインク補充ローフにより該エンドレスインクリボン２
川こインクを補充する点に特徴があり、エンドレスイン
クリボン２０を用いているのでデテントレバ１０、反転
レバ１６、デテントスプリング１５などが不要となり、
極めて簡素な構成で済む利点がある。

なお印字ヘッド５の移動方向に拘わらずエンドレスイン
クリボン２０を一定方向へ給送する機構は前記第１図、
第３図および第４図に示す実施例と同じであり、動作の
実明も重複するので省略する。またエンドレスインクリ
ボンにつぎ目があってもよいし、なくてもよい。以上詳
細に説明したように、本発明によればモー外こ駆動され
て回転するドライブギヤと、印字ヘッドを搭載し前記ド
ライブギャに噛み合い印字行に沿って移動するラックギ
ャと、前記ドライブギャに噛み合い回転するとともに該
ドライブギャの回転方向へ所定量移動する第一アイドル
ギャと、前記第一アイドルギャに噛み合い回転するとと
もに該第一アイドルギャの回転方向へ所定量移動する第
二アイドルギャと、前記第一アイドルギャおよび第二ア
イドルギャの移動によりその一方に噛み合い回転するり
ボン送りギャとを備え、前記リボン送りギャによりリボ
ンスプールあるいはリボンフイードローラを回転し前記
印字ヘッドの移動方向に拘わらずインクリボンを一定方
向へ給送するので、構成が簡単になるし、長期間安定に
動作する効果があり、また双方向印字してもインクリボ
ンを破損しなくなる効果がある。

図面の簡単な説明 Ｌ 第１図は本発明に係る一実施例を示す概略斜視図、第２
図は第１図に示す実施例に適するデテントレバ反転機構
の平面図、第３図は本発明に係る他の実施例の姿部を示
す概略斜視図、第４図は本発明に係るその他の実施例の
菱部を示す平面図、第５図は本発明に係るさらにその他
の実施例の要部を示す平面図である。

１…モータ、２…ドライブギヤ、３…ラックギヤ、４…
ガイドシャフト、５・・・印字ヘッド、６…プラテン、
７・・・印字用紙、８…第一アイドルギャ、９…第二ア
イドルギャ、１０…デテントレバ、１１ａおよび１１ｂ
…リボン送りギヤ、１２ａおよび１２ｂ…リボンスプー
ル、１３…インクリボン、１４および１６・・・反転レ
バ、１５・・・デテントスプリング、１６ａ…側板、１
７・・・ロックカム、１８・・・フレーム、１８ａ・・
・窓、１９・・・回転アーム、２０…エンドスインクリ
ボン「２１…リボンフィードローラ、２２・・・インク
補充ローフ。

数４図繁ー図 繋２図 豹３図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 正逆回転する１個のモータにより印字ヘツドのスペ
   ーシング動作および復帰動作とインクリボンの給送を行
   なうシリアルプリンタにおいて、前記モータに駆動され
   て回転するドライブギヤと、前記印字ヘツドを搭載し前
   記ドライブギヤに噛み合い印字行方向に沿つて移動する
   ラツクギヤと、前記ドライブギヤに噛み合い回転すると
   ともに該ドライブギヤの回転方向へ所定量移動する第一
   アイドルギヤと、前記第一アイドルギヤに噛み合い回転
   するとともに該第一アイドルギヤの回転方向へ所定量移
   動する第二アイドルギヤと、前記第一アイドルギヤおつ
   び第二アイドルギヤの移動によりその一方と噛み合い回
   転するリボン送りギヤとを備え、前記リボン送りギヤに
   よりリボンスプールあるいはリボンフイードローラを回
   転することにより、前記印字ヘツドの移動方向に拘わら
   ず前記インクリボンを一定方向へ給送することを特徴と
   するシリアルプリンタ。 ２ 前記第一アイドルギヤおよび第二アイドルギヤを所
   定量移動しかつ回転し得るように支持し前記ドライブギ
   ヤの軸に回動自在に支持されるデテントレバと、前記デ
   テントレバの回転を阻止するロツクカムとを備えたこと
   を特徴とする前記特許請求の範囲第１項記載のシリアル
   プリンタ。