JPS60176662A - 単位用量で予め満たされた注射器 - Google Patents

単位用量で予め満たされた注射器

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JPS60176662A
JPS60176662A JP60012329A JP1232985A JPS60176662A JP S60176662 A JPS60176662 A JP S60176662A JP 60012329 A JP60012329 A JP 60012329A JP 1232985 A JP1232985 A JP 1232985A JP S60176662 A JPS60176662 A JP S60176662A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、QHja部のうちの一方が開いており、この
開放端部に瞬接した細径断面部分を備えた筒状管と、該
筒状管に嵌合されており、保存位置と射出位置との間を
軸方向に移動でき、しかも注射位置にある時、注射口と
筒状管の内部とを連絡するだめの内部回路を備えた、エ
ラストマー製の密閉部+2を(iffえている単位用量
で予め満たされた注射器に関する。前記の内部回路は径
方向の流路と、この径方向の流路に接続された軸方向の
流路が含まれ、前記の密閉部材は筒状管の開放+1!i
!部の円錐形部分の上方で嵌合されたケースと結合され
ており、更に、上記筒状管に該密閉部材を結合している
密閉口を覆っている弾力性のある環状の側部が伸ばされ
た密閉栓、内部に径方向の流路を備え、かつ前記径方向
の流路下部に配置された周縁を少なくとも1つ備えてい
る。
薬学産業は良好な製造方法と厳密な検査によりたいへん
高品質な医薬を病人に提供している。しかしながら、な
おしばしば、この高い品質も巡回診療のような医療施設
の環境では、管理条件が良くないため、効能がおびやか
されている。これらの欠陥を取り除き、その結果病人の
そばでし薬を最大限の安全性を保って調剤するために、
特に固体あるいは液体の飲み薬、液状の飲み薬、目薬に
は単位用量が現在使われている。しかし注射用の医薬に
なるとこうした解決法もまだ満足のいくものではない。
一般的には、注射用の医薬はガラス製のアンプルに入っ
ている。これらのアンプルは製造業者にとっては確かに
利点があるとはいえ製造費用が低くおさえられる程度で
ある。しかしながら、アンプルの使用は実際の使用に際
して不便である。それはアンプルが使用可能な形状では
ないことによる。この点では、容量または秤量誤差、同
じ注射器内で非相容性混合物の調製、(しばしば再使用
される)注射器を満たず時の粒子や細菌による汚染、い
くつかの有効成分を処方する時や異った方法で医薬を使
用する際に看護人自身の繊細な心配りが必要であること
などがあげられる。それというのも多くの医療ザービス
において、注射器を満たずのは注射直前に行われるから
である。更に、注射器の識別がししばしば行われなかっ
たり、不正確だったりする。
注射を受ける患者に対して大変な事故にもつながりかね
ないこれらの欠陥を除(ための解決策は一つしかない。
それは単位用量を普及することである。これだけが、何
ら中間的処方なしに、有効成分を直接投与することを可
能とする。
今日まで、様々な種類の単位用量が、自動注射用の注射
器あるいは予め満たされた注射器として提案された。し
かしながら、それらの製造又は使用に際して多くの問題
があり、幅広く使用することができなかった。
のみならず、それらの普及に対する最も大きな問題は総
経費である。結局提案されたい(つかの器具は完全な成
果を上げていない。それは、比較的製造費の高い2重針
を、膜あるいは密閉栓に貫通させなければならず、貫通
ずると該膜あるいは栓から多量の固体粒子が放出される
危険がある。
該粒子はその後、薬液により排出され、患者の組織内に
薬液と共に注入される。
以上の問題をことごとく解決し、本発明に最も近い従前
の技術を構成する装置は、本出願人のヨーロッパ特許公
開第111796号に開示されている。
この発明では、筒状管はその本体に対し細径断面の首部
分を有しており、その高さは比較的高い。
密閉部材は注射器の保存中ずっとこの細径断面部分にと
どまっている。明らかにこのくびれのためにエラストマ
ー製の密閉部材は数年光でも弾力性を失わないように保
存中は、かなり強く圧縮されていて、負の変形を被る危
険性もある。その結果、注射器を使用する時に、す早く
元の位置にもどることができなくなる。この現象は密閉
部材の通常の機能を危くする危険がある。しかも、特に
、該密閉部材の環状側部の回りに設けられ、径方向の流
路の下部に位置する周縁部の環状の突起の通常の機能を
危くする危険もある。一方が他方の下方に配置された環
状の複数のリムにより突起部分のみを置き換えることや
成分の事前の選別がこの不都合を恐らくは除くことがで
きても、より単純な解決方法があり、それが本発明の[
」的である。
更に、この従来の装置では、密閉)113材の配置が筒
状管内部に比較的高い圧力を生む。この圧力を低くし、
仕較的小さい値に維持した方が好ましいので、様々な可
能性がメーカーにより提供されている。例えば、部分的
に真空にし、これを密閉部材の移動時に補償する。又、
密閉j’l<材をぴったりしめつけ−C中に入れ、ガス
が抜けるようにする。
又、密閉q+< 、+sの体積の厳密に2倍の注射用の
投薬上にある体積のガスを予め入れておくなどである。
−11記3つの解決方法は、しかしながら、はとんど現
実性にとほしい。前の2つの方法では、設置費用が高く
つき過きるし、3番目の方法は体積が大きく、かさばり
すぎる。
最後に、別の問題がある。それは筒状管と密閉部材の製
造上の許容範囲の問題である。筒状管の製造の許容9・
を囲は約±0.15mmであり、密閉部材の許容範囲は
±0.1mmである。極端な場合には、首部の位置での
締め付けでは行き過ぎで、そのため密閉部材の設置の困
デ1トさ並びに径方向の流路の下部に配置された周縁部
の環状突起又は舌状片の大きな摩擦により、筒状管本体
内でのピストンとして動作する密閉部材の移動を困ツ・
1[なものとなっている。断面の寸法に応じて筒状管と
密閉部材とを予め選別し、独自の札を貼った同じ寸法を
持つロフト毎にそれらを区別すれば、この問題への適当
な解決策となるかもしれない。しかしながら実現可能と
しても前記の解決策はコスト高なものとなるだろう。
本発明は複雑で高価な装置を使用せず、非常に単純な構
成部材により、従来技術のあらゆる不都合を解消するこ
とにある。
このため、本発明による予め?d)】たされた注射器は
、保存中にはわずかな圧力しか受けないように、密閉部
材が保存の位置にある時は、径方向の流路の下部に配置
された周縁部の環状の突起が筒状管のくびれだ部分の下
部に位置されていることを特徴としている。
本発明の第1の実施態様によれば、くびれだ部分が筒状
管の開口g1へに隣接することがあり樹るので、この場
合には、密閉部材が前記の保存の位置にある時は、筒状
管の外側に周縁部の環状突起部分を位置させる。
本発明の第2の実施態様によれば、くびれだ部分が筒状
管の開放端部に隣接する延長された環体に対して引込ん
でいることがあり1ηるので、この場合には、密閉部材
が保存の位置にある時は、周縁部の環状突起が該延長環
体内に配置される。
最後の実施態様によれば、筒状管の首部は2つの部分に
分けられる。一つはくびれだ部分で、保存中は密閉部分
と対応している。もう一つは延長された環体と呼ばれ、
その直径はほぼ筒状管の本体と等しく、保存中は径方向
の流路のオリフィスの1つまたはそれ以上の下部に配置
された気密化のための環状の突起部分の1つ以」−ある
いは舌吠弁を配置することが可能なので、上記突起部分
に過剰な圧力をかけず、恒常的な変形の危険を回避する
ことができる。事実、延長環体の断面積はほぼ筒状管本
体の体積と等しいので、弾力性のある突起部分は保存中
は注射中にかかるのと同一の綿め付けを受ける。従って
、突起部分の弾力性は保存中は無きすになっているので
、高い圧縮を受けると瞬時に確実に位置をかえ、くびれ
だ部分に移動する。このくびれだところに締め付けられ
ている時間は極端に短いので、エラストマー製突起11
1;分は恒常的な変形は一切受けず、そのおかげで、装
置は順調に動作し得る。実際に、この締め付けが介入す
る時は、操作者は、把針口を上方に向け、筒状管を支え
る。環状の突起814分は径方向の流路のオリフィスよ
り下方に配置されているので、予めガス抜きする際に一
回の圧迫でこのくびれだ部分を越える。つまり、その後
で注射器の針が患者の組織に挿入される。
このくびれだ部分の実質的な高さは短いので、筒状管内
部の薬液」二に浮く気体の体積減少は、密閉部材の体積
の1部分に対応するにすきない。以上のことが又、前記
密閉部材の配置に起因する加圧の問題、又は筒状管の寸
法の問題を解決する。
該筒状管のくびれだ部分は気体の体積を小さなものとす
ることを可能とする。
本発明の長所の1つは、保存中にエラストマー材料の弾
力性が幾分喪失されることに基く負の変形を起こさな(
なることによるものであり、気密化のための突起814
分又はリムのサイズを大きくして前記の変形を袖山する
必要がなくなることである。該突起部分は正確なサイズ
で製造することが可能であり、保存は1ケ月または数年
間続くが実際に、密閉部材が注射位置におかれる際に、
前記突起部分又は前記リムの応答速度に対して一切影響
を及ぼさない。その結果、予め選択する必要がなくなり
、管理費用の大幅な節減、そしてその結果、この種の注
射器の製造費用の節減が可能となる。
本発明の他の特徴の1つは、突起部分が径方向の流路の
オリフィの下方に配置される突起状で、保存中は密閉部
材の下方に位置することに基(ものである。しかもこの
結果、閉鎖機構を構成し、筒状管の内部においてピスト
ンとして動作する密閉部材の偶然の貫入を妨げている。
この安全性と、密閉部材を配置したことに基く、筒状管
において支配的な非常に小さい超過圧力が加わることに
より、ピストンを再びこの筒状管の外に押し戻す傾向が
ある。筒状管の内部にピストンを貫入するためには、任
意に筒状管の底を押す必要がある。それにはケースに対
して軽い回転運動を筒状管に加えることが好ましい。そ
うすれば突起部分はくびれだ部分内に移動しやすくなる
。くびれだ部分を突起部分が通過するや否や筒状管内部
へ突起部分を押し込むための圧力は極端に小さいものと
なる。
以上のことにより、極めて円滑な注入が保証される。更
に、この圧縮は最小限に見積もろことが可能である。そ
れはいかなる恒常的な変形も、」−記で詳細に説明され
た理由により、)ひ念する必要がもはやないからである
その上、径方向の流路が特に柔らかいエラストマー製の
部材の内部に形成されているという事実に基き、該流路
は収縮し、収縮に引き続いて完全に気密化される。密閉
部材は非常に大きな圧力を受けるとこのように収縮する
。こうした現象は不都合になるどころか、注射の際に、
桑液の流量を自動調節する。このような設計のおかげで
、この装置は注入速度をほぼ一定とし、急激な作動やあ
まりに早い速度での注入を回避する。
密閉部材の密閉栓の高さは筒状管のくびれだ部分の高さ
より、低くも高くもすることが可能である。この結果、
製造許容範囲はもはや臨界的とはならない。しかも保存
中における注射器の気密性は、前記密閉栓の位置が前記
のくびれだ部分の表面に対してどこにあろうとも確保さ
れる。たたし、これは径方向の流路のオリフィスが前記
のくびれだ部分にあるかあるいは下方に位置する時−〇
ある。
本発明の好ましい一実施態様によれば、密閉部材の密閉
(仝の直径は筒状管のくびれだ部分の直径と等しいかあ
るいはそれよりも犬であり、筒状管本体の内径よりは小
である。その結果、密閉部材が保存の位置にあるときは
筒状管の気密性が確保され、締め弁が注射の位置にある
ときは、該密閉栓の周縁部の表面と筒状管本体の内側表
面との間に環状の空間が確保される。
密閉栓は保存中には筒状管の完全な気密性を保たねばな
らないので、密閉栓の周縁部の壁を保存中はくびれだ部
分の内側の表面としっかりと密着することが重要である
。注射中は医薬が流れることができるように、この密閉
栓が筒状管本体の内径より小さい直径となっていること
が必要である。
環状の突起部分がくびれだ部分に容易に移動するように
、筒状管の開放端部に隣接した延長環体は少なくともそ
の上方では)IL面を成していることが好ましく、その
直径は前記の延長環体の極大内径から、くびれだ部分の
直径の値へと次第に変化する。
筒状管の開放端部に隣接したその外表面は突出縁部て構
成されていることが好ましく、それが連結機構をなす。
該突出縁部は、該筒状管の補助的連結機構と協働する。
しかも筒状管と一体となった密閉栓と密閉口とは、前記
連:@機構の一方が他方に嵌合された場合、密閉栓が圧
縮され、くびれだ部分の表面に当接・支持されるように
配置されることが好ましい。また、周縁itsの環状の
突起部分は筒状管の延長環体内でゆるんだ状態又は軽く
圧縮された状態にある。これらの外部連結機構の正確な
位置は、内9’B機構の正確な位置決めを保証する。
密閉部材の充分な気密性を確保するためにも、密閉枠と
環状の側部は中空のキャップ状をなし、柔らかいエラス
トマー製であることが好ましい。
それらの壁部は、径方向の流路の長さと等しい区間を持
つ。径方向の流路の長さは長くとも5mmに等しい。
密閉口には軸方向の流路が設けられ、その上端部には環
状の空洞とこれとは別の切込みが配置されていることが
好ましい。これらは前記軸方向の流路と前記環状の空洞
との連絡を可能とする。この構成」−の特徴が密閉口の
製造を特に容易なものとし、それにもかかわらず密閉部
祠の流路と軸方向の流路との良好な連絡が保証される。
本発明の主な利点及び本質的な特徴は、以下の添付図面
及び実施例の記述を参照し−C1より詳細に理解される
だろう。
第1図によると、単位用量で満たされた本発明の注射器
は貯蔵位置で描かれており、筒状管1を含め、その端部
の一方は閉じられていて、もう一方の端部にはオリフィ
ス2が配置され、この開放端部2の近傍に設けられた本
体に対してくびれだ部分3を含んでいる。中空のケース
4は筒状管1の上で、筒状管の開放端部2と嵌合されて
いる。
前記ケースはシリンダ5で構成され、シリンダ5は好ま
しくは緻密な環状の側壁を持つ。一方前記ケースは部分
離し看るものであってもよい。シリンダ5は緻密な底部
6を持つことが好ましい。前記底部は中央の管状の部分
7に接続されている。
把針口8も同様にケース4の底部6に接続され、中央の
管状エレメント7として伸びており、該中央の管状エレ
メントの上方の端部は密閉口9を形成し、該密閉口上部
は柔軟性を持つ密閉部材1()と欧合している。この密
閉部材10は以下でより詳細に記載されるように、明ら
かに異なる2つの機能を持つ。第1の機能は注射器の保
存中に発揮されるもので、薬液12と気泡13とを含む
筒状管の弾力性を保つことにある。気泡13は、第1図
の注射器の状態では薬液の上に位置している。第2の機
能は注射器の使用中に発揮され、中央の管状エレメント
7と把針口8とを横切って形成された軸方向の流路14
を通る薬液を、何らかの方法により、注射口と接続し丙
・る針(図示せず)の方向に、流出させるためのピスト
ンの役割を果すことにある。
密閉部材10は弾力あるエラストマー製であり、その上
部はほぼ円筒状の密閉用柱15の形状にあり、周縁部の
管状側部16とに延長され−Cいる。これら全体が密閉
口9と嵌合され、密閉口9には管状側部16が固定部材
17により結合されている。管状側部16には周縁部の
管状の突起部18が設けられている。該突起?イ[部分
はほぼ筒状管の開放下端部近傍に配置している。半径方
向の流路19は筒状の側部を貫いて設けられている。前
記半径方向の流路19は軸方向の流路14に、管状の空
洞20と密閉口9の上方端部に設けられた別の切込み2
1とを介して連絡されている。
密閉部材10の2つの機能は、それぞれ密閉用柱15に
より果たされる。該密閉枠の直径は筒状管1のくびれだ
領域3の内径と等しいかそれよりも犬である。その結果
、薬液12の保存中はこの筒状管の完全な気密性が保て
る。こうして、注射段階にはピストンリングの役を果す
周縁部の環状突起部分18により、薬液は半径方向の流
路19に侵入さぜられ、それが筒状管のオリフィス2へ
と流動するのを妨げている。注射器の各使用段階におけ
る密閉部材の状態およびそれぞれの位置を以下の図面を
参照しつつより詳細に記述する。
ケース4には注射中に注射器の操作を容易にするために
一対のラグ22を設けることが好ましい。
筒状管1の開放端部2は突出縁部23を備えていること
が好ましい。これはケース4のシリンダ5の内部側面と
一体となっている突起24と協働的にかみ合うようにな
っている。これらのエレメントが固定部材を構成し、内
部にかけられた低い圧力により、筒状管の外部に密閉部
材が偶然に飛び出ずのを防止することが可能である。ラ
ベル25は例えばハントで構成され、筒状管と縁部26
に同時に接着されている。該縁部はラグ22の上方にケ
ースの側壁を延長したものである。ラベル25は、注射
器が最終的に使用するまで未使用であることを保証する
ことを可能とする。
第1図に示された実施態様には筒状管1のくびれた領域
3が直接その開放端部2と隣接しておらず、延長rst
<分の環体27により、該開放端部から分離されている
筒状管1が描かれている。延長環体27内には、第1図
に示された保存段階では、周縁部の環状突起部分18が
収容されている。
第2図は所間部材10と該密閉部材に連結されたケース
4の移動操作の開始を示すものである。密閉栓15の直
径1は筒状管のくびれた領域3の内径A”と等しいか、
あるいは幾分大きいことが好ましい。第2図に示した好
ましい実施態様によれば、側縁部30は、くひれた部分
3と筒状管1の延長環体27との結合を保証する円錐状
の領域31の上端部に当接する。この段階では、密閉栓
15は実際には何の圧力も受けないが、ただし、側縁部
30の位置でわずかな応力を受ける。
周縁の環状突起部分18の直径Jは、筒状管本体1の内
径J゛と、少なくとも等しい値をとり、これよりも幾分
大きいことが好ましい。実際には、既に述べたように、
この突起部分18は、密閉部材が注射位置におかれる際
、ピストンリングの役割を果す。このピストンリングが
、筒状管の壁と共に気密性を保持し、筒状管のオリフィ
スへの薬液の漏洩を防止する役割を果たしている。延長
環体27の直径1パは筒状管本体の直径孟“ に等しい
ことが好ましい。
本実施態様に従えば、周縁部の環状突起部分18は、保
存中も、注射中と同じ様にわずかな圧力しかうけない状
態にある。その結果、前述したように、保存中における
この突起部分の過剰な圧縮からおこるムダなあらゆる問
題が回避される。全般的にこうした危険を取り除くには
、環体27の直径1″を、突起部分18の直径Jよりも
人きくすることで充分であろう。
筒状管及び密閉部材を矢印Δの方向に押し続けると、第
3図に示された位置に達する。この位置では、密閉栓1
5の高さは、筒状管1のくびれた部分3の高さ1りわず
かに小さくなる。この結果、製造許芥範囲を逸脱するこ
とに割く誤った位置にくる全ての危険が免れる。こうし
て密閉栓は全体的にこのくびれだ部分に嵌合され、この
部分の内側で軽く、あるいはまた強く圧縮された状態に
ある。強く圧縮しても、この器具の良好な動作にとって
イ]害ではない。というのも、この気密性の栓の機能の
みが、保存中に筒状管の気密性を確保し−Cいるからで
ある。従って特に長期保存後に、気密部材が筒状管本体
中に入り込んだ場合、気密栓がわずかにその弾力性を失
いしかも直ちにゆるんだ状態に戻らなくても、不都合は
生じない。それはピストンリングの役割が、周縁部の環
状の突起部分18によって果されているからである。そ
のために、過剰の残留応力現象を避ける用心が取られた
。第3図に示された位置は、注射器の保存位置を示して
いる。周縁部の環状突起部分は延長された環体27又は
場合によってはくびれだ部分3と延長された環体27と
の結合を保証する円tlh状の部分・ 31の最大部分
に位置する。筒状管の突出外縁部2:3はケース4の側
ダ1での内側に設けられた突起24に当接・支持される
。密閉部月10は中央の筒状エレメント7及び密閉口9
を介してケース14に固定されている。突出部分23 
(!:24の正確な位置により、保存中における筒状管
内部での密閉部材1oの位置が正確に決定される。
第2図に示された位置から第3図に示された位置に移動
させる場合、密閉部材は筒状管の内側で、その内部の体
積の減少によるわずかな加圧状態におかれる。この体積
の減少は第2図の位置と第3図の位置との間で密閉部材
により与えられる移動距離と、くびれだ部分での筒状管
の断面積との積に等しい。もし筒状管の中に含まれる医
薬の回避さるべき偶然の汚染に刻する保護に対して、有
利な、前記圧力が印加された場合、部分的な減圧下で薬
液を満たずことができる。例えば、これは減圧下での注
入に基く減圧により圧力」1昇が部分的に吸収されるよ
うに行うことができる。
第4図に示した状態は、注射に先立ち注射器を阜備する
段階である。この段階では使用者は筒状管を矢印Bの方
向に支え、もちろんこの注射器を上方に向けるよう用心
する。その結果筒状管中にはじめから含まれていた気体
が逃げることが可能となる。この段階では周縁部の環状
の突起部分18をくびれた部分3の上方におくことが重
要である。
こうずれば突起部分は比較的強い圧i1:iを受けるが
、その時間は短い。密閉弁15はくびれた部分3を越え
て、自由な状態となり得る。密閉枠の直径Aは筒状管1
本体の直径L” より小さいので、管状の空間40がこ
の密閉栓側面と筒状管本体内RISの壁の間に配置され
、半径方向の流路19の方向に薬液が移動することを可
能にする。
周縁iX+<の環状の突起部分18に関し、第3図に示
された位置から第4図の位置への移動は、以下の二つの
中間的段階により構成される。即ち、筒状管がケースに
対してBの方向へ偶然に移動するのを妨げている固定機
構という木質的に受け身的な役割を核突起部分が演する
第1の位置および該突起部分が第5図に詳しく示されて
いるピストンリングの積極的な役割をする第二の位置で
ある。
第5図は注入位置における注射器を示すものである。筒
状管1をシリンダ4およびこのシリンダに結合された密
閉部材10に対してCの方向へ移動させると、薬液の矢
印Fの方向への排出がおこり、該薬液は径方向の流路1
9、密閉口9に形成された切込み21、及び中央の環状
のエレメント7の内ト11−に設けられた軸方向の流路
■4を通る。周縁部の環状の突起部分18は、筒状管1
本体の内部に摩擦現象を生じてピストンリングの役を果
たし、薬液が前述の流路を通るようにする。更に、突起
814分18は並行な一連のリムによって置き換えるこ
とが可能であり、この突起部分は、径方向の流路19の
外部オリフィスの直下に配置されており、死体積を最小
限に抑えることを可能とする。即ち、注射後に残留する
医薬の量を減するこおができる。
第6図は1変更を示すものであり、ここでは密閉枠15
と環状側部16の上部とに同時に接している円筒表面6
0の高さが筒状管のくびれだ部分3の高さよりも大きく
なっている。この態様は、くびれ部分3に対する密閉部
材の位置力’ 1kiTl界的となることを防止するた
めに有利であり円る。
第7図で示された実施例は、前述の変形例とは異なり、
くびれた部分3が筒状管の開放端部に嗜接している。こ
の場合、周縁部の環状の突起部分]8は保存段階におい
ては筒状管の外部に位置させることが可能であり、その
結果、突起部分は保存段階ではいかなる圧縮も受けてい
ないので、固定機構の役目を果たし、筒状管内部で密閉
部材が偶然に侵入することを防止する。
以下の具体的な実施例では、密閉栓の機能と周縁部の環
状突起部分の機能とは区別して示される。
本体の内径が10.00mm以下である筒状管において
は、くびれだ部分の内径は9.OOmmJa下に固定さ
れ、密閉枠の直径は9.2[]〜9.80証の間であり
、気密化のための環状突起部分の直径は例えば10.2
5mmに等しい。
注入中は、密閉枠は筒状管の本体内にある。筒状管の内
面と密閉栓の周縁部表面との間に設けられた平均幅は0
.10mm〜0.40mmの聞である。0.10mmに
した場合、薬液の流出は正常に起こり、死体積、即ち注
射後に筒状管内に残留する薬液の蚤はわずかである。0
.40mmにした場合は、薬液の流出は非常にスムーズ
におこるが、死体積はより大きくなる。
保存中は、密閉栓はくびれだ部分の内部にある。
くびれだ部分および密閉栓の直径の差は0.20〜0.
80mmの間で変えることが可能である。この差は密閉
栓の圧縮により吸収される必要がある。圧縮が増大ずれ
ばするほど、保存中の筒状管の気密性は増すが、注射器
の使用時に移動させる際の抵抗も増大する。
くびれだ部分と気密化用の突起部分の直径を考慮すると
、突起部分の圧縮、即ち注射器における密閉部材が保存
位置から注射位置に移行する時の直径の減少は1.25
mmである。実際に、]、、775mの圧縮は、例えば
くびれだ部分の寸法不足によりおこるが、それは装置の
閉塞を生ずる危険があることが確言忍された。
この突起部分の0.25mmの圧縮は、それが筒状管の
本体内部にあり、かつピストンリンク゛の役割を果すと
きは、薬液が筒状管の開口の方へ余分に流出するのを完
全に防ぐためには充分である。
実際には、密閉栓の直径は少なくとも筒状管本体の内径
より、0.LOm+++たけ小さく、くびれだ部分の直
径より0.10mmだけ大きければよいはずである。
周縁部の環状の突起部分の直径は筒状管本体の内径より
、少なくとも0.10mmだけ大きければよいはずであ
る。
機能不良のあらゆる問題を防止するための一解決法は、
明らかに、構成要素のそれぞれの選択に対して許容誤差
をなくすことにある。この場合、筒状管本体の直径を1
0.00mm、気密化のための密閉枠の直径を9.90
mm、筒状管のくびれだ部分の直径を9.80mm、環
状の突起g3分の直径を]、0.10mmに夫々固定す
ることが可能である。保存に対する気密化のための密閉
栓の圧縮は0.10mmで、動作中の突起部の圧縮も0
.10mmであり、薬液の流出を可能とする環状空間の
平均幅は0.05mmである。
許容誤差範囲を考j怠に入れるならば、筒状管本体の内
径は10±0.10mm、筒状管のくびれだ部分の直径
は9.35±0.IQmm、環状の突起8“15分の直
径は10、35±0.10mmである。
保存における気密化のための密閉栓の圧縮と、動作中の
突起部分の圧縮、環状空間の平均幅は、それぞれ0.1
0.5mm、 0.1〜0.6mm、、0.’05〜0
.30+nmO間で変化する。
これらの注射器の他の顕著な長所は、筒状管の内部にわ
ずかな圧力がかけられていることである。
実際に、前述のような寸法では、保存中、薬液の液面は
密閉部材の約5mm下方に維持されることになる。この
距離を更に大きくすると、加圧の利益がなくなり、障害
が大きくなる。加圧は密閉部材の取付は位置により誘起
される体積減少に依存する。密閉部材の移動は、くびれ
だ部分の高さと、径方向の流路によって占められる初め
の位置に依存している。体積の減少は、保存位置と注入
開始位置との開の、密閉部材が存在する位置に比例して
いる。理論的には、気体の高さを決定することは可能て
あろう。この決定は、密閉部材の移動が終了する際に該
気体が膨張限界に辻するようにして行われる。しかしな
がら、密閉部+副の圧縮破壊により、装置が動かなくな
る恐れがある。
保存中は薬液の上方に77<気体の高さは、使用者が保
存位置と注射位置との間の中間位置に密閉部材を楽に動
かずことができるように決められる。
この中間位置では、径方向の流路が筒状管本体内に押込
まれ、環状の突起部分はピストンリングの機能を果たす
ための位置にあり、医薬は密閉栓と径方向の流路のオリ
フィスを取りまいている。
こういった位置が理想的である。何故なら、この位置は
、突起部がくびれだ部分を通過した後に、正しい位置を
とることを可能とするからである。
気体の高さが不十分である場合、突起部分が正しい位置
に来る前に、薬液が環状の突起部分に到達してしまうこ
とがある。このような漏洩の危険を防ぐには、この突起
部分が例えば2枚の重ね合わされた環状のリムなどのよ
うに強化するか二重とすることも可能である。
実際には、密閉部材の移動前の気体の高さは3mmと予
想される。密閉部材の移動により3mmまで高さを減す
ることができる。保存中には、気体の高さは5mmであ
り、圧力は約1.6ハールである。密閉部材を脱ガスの
位置におくために必要な移動は約2肝である。その結果
、注射器から脱ガスする直前のガス圧は26バールとな
る。最後に1mm移動させると、薬液を前述した理想的
な位置とすることができる。
これらの数値は単なる実施例として与えられたものであ
り、本発明の技術的範囲を何ら制限するものではない。
しかも本発明の注射器は、本発明の範囲を逸脱すること
なしに、当業者にとっては明白な様々な改良を加えるこ
とができ、かつ(策々な変形とすることも又可能である
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による注射器の好ましい一実施例の縦断
面図である。 第2図は第1図の注射器の縦断面図の一部分であり、特
に密閉部材が移動を開始する段階を示している。 第3図は第2IンIと類似しているが、注射器が保存中
における密閉部材の位置を示している。 第4図は第2図及び第3図と類似しているが、保存位置
と注射位置との間の中間的な位置にある密閉部材を示し
ている。 第5図は第2図〜第4図と類似しているが、注射位置に
ある密閉部材を示している。 第6図は密閉?;[り祠の一変形を示しており、前記密
閉部材は注入位置にある。 第7図は密閉部材の他の変形を示しており、第6図同様
に密閉部材は保存位置にある。 (主な参照番号) 1・・筒状管、 2・・開放端部、 3・・くびれた部分、 4・・ケース、5・・シリンダ
、6・・底部、 7・・中央の管状エレメント、 8・・把釧1コ、9・・密閉口、 10・・密閉部材、 12・・薬液、 13・・気泡、 14・・軸方向の流路、15・・密閉
イ仝、 16・・環状の周辺側部、17・・固定部材、 18・・周縁部の環状突起部分、 19・・径方向の流路、 20・・管状の空洞、21・
・切込み、 22・・ラグ、 23・・突出縁部、 24・・突起、 25・・ラベル、 26・・縁部、 27・・環体、 30・・側縁部、 31・・円工1f−状部分、 40・・環状の空間、6
0・・円筒状表面 特許出願人 メディテック ニス、アー代 理 人 弁
理士 新居 正彦 手続補正書(自発) 1.事件の表示 昭和60年 特許願第12329号2
、発明の名称 単位用量で予め満たされた注射器3、補
正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 メディテック ニス、アー。 4、代理人 6、補正の対称 (1)願 書 (2)委任状 (3)図面 7、補正の内界 (1)別紙の通り願岩を補正する。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)端部の一方が聞いており、該開放端部に隣接した
    くびれだ部分を有する筒状管と、該筒状管内に嵌合され
    ていて、保存の位置と注射の位置との間を軸方向に移動
    でき、しかも注射位置にある場合に、注射口と筒状管の
    内部とを連絡するだめの内部流路を備えた、エラストマ
    ー製の密閉部材とを備えており、前記の内部流路は径方
    向の流路と、該径方向の流路に接続された軸方向の流路
    を含み、前記の密閉部材は筒状管の前記開放端部の円工
    1[形部分の上方で嵌合されたケースと結合されており
    、更に上記筒状管に該密閉部材を結合している密閉口を
    覆っている弾力性のある環状の側部が伸ばされた密閉イ
    仝と、内部に径方向の流路を備え、かつ前記径方向の流
    路下部に配置された周縁の環状の突起部分を少なくとも
    1つ備えている段状側部とを含む、単位用量で予め満た
    された注射器であって、 前記密閉部材αOが保存位置ある場合に、前記半径方向
    の流路(19)の下方に配置された周辺部環状突起部分
    く18)が、保存中にわずかな圧力しかかからないよう
    に、筒状管(1)のくびれ部分(3)の下方に配置され
    ていることを特徴とする上記注射器。
  2. (2)前記くびれだ部分(3)が筒状管の開放口に隣接
    しており、該密閉部材が保存位置にある時は、前記周辺
    部の環状の突起が筒状管(1)の外部に位置することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の注射器。
  3. (3)前記のくびれだ部分が、前記筒状管の聞/1ダ妃
    1部に隣接する延長環体(27)より引込んでいて、前
    記周辺部の環状の突起(18)が、該密閉部材が前記保
    存位置にある場合には該環体内にあることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の注射器。
  4. (4)前記密閉部材α■の密閉枠(15)の高さが、前
    記筒状管のくびれだ部分の高さより低いことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の注射器。
  5. (5)前記密閉部材αOの密閉+仝(15)の高さが筒
    状管のくびれだ部分の高さより人であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第3項記載の注射器。
  6. (6)前記密閉部材OQの密閉栓(15)の直径が筒状
    管のくびれだ部分(3)の直径と等しいかそれよりも大
    であり、筒状管の本体の内径よりは小であり、その結果
    密閉部材が保存位置にある時には前記筒状管の気密性を
    保証し、該密閉部材が注射位置にある時には核密閉栓の
    周辺部表面と筒状体本体の内部表面との間に環状の空間
    (40)を確保することを特徴とする特許請求の範囲第
    1fJ1記載の注射器。
  7. (7)前記筒状管の開放端部に隣接する延長部分(27
    )が少なくともその上方部に円錐状部分(31)を有し
    ていて、該円$Iff状部分の直径が、該延長環体の極
    大の内径から、くびれだ部分の直径まで順次変化するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の注射器。
  8. (8)前記開放端部に隣接する筒状体の外表面が、前記
    ケースを補足的に結合する部材と1μ働して結合部材を
    形成する突出縁部23を含み、該結合部材が相互に嵌合
    された場合に、前記密閉栓が少なくとも部分的に前記(
    ひれ部分の内面に当接・支持され、かつ前記周辺ffl
    状突起部が密着またはわずかに加圧された状態となるよ
    うに、前記密閉口(9)を配置させたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の注射器。
  9. (9)前記半径方向の流路の長さが長くとも5 mmに
    等しいことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の注
    射器。 αQ 前記密閉口が軸方向の流路(14)を有し、その
    上端部に環状の空洞(20)及び少なくとも一つの別の
    切込み(21)をfiifrえていて、該軸方向の流路
    が該環状の空洞と連結されることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の注射器。
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