JPS6017596Y2 - 大型撮影機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、大型撮影機に関し、特にその左右動を容易に
なし得る工夫をこらした大型撮影機に関する。

通常、被写体との関係から、撮影機の左右動を行なう場
合は、三脚台上にある雲台を用いて動かす方式が普通で
ある。

一方、大型で重量のある撮影機が使用される場合には、
雲台もそれを支えられるだけの大きさを有する頑丈なも
のでなければならない。

ところが、斯様な大型撮影機を前述のような方法で雲台
ごと動かすことは極めて操作性が悪いのみならず、雲台
と撮影機との結合部かはＳ゛撮影機の中央部にあるため
、被写体に対して撮影機の角度をわずかに変えたいと思
っても、殆んど不可能である。

仮に、撮影が数枚であるならば入念な動作で時間をかけ
てやればできないことはないが、例えば、運転免許証を
作成するような撮影機の場合、その数が数十枚のように
多いため、操作者の労力、精神的負荷は計りしれず、生
産性も悪いという致命的な欠陥を露呈する。

本考案の目的は、操作が容易であり、かつ割り合いと大
きな操作部材の動きにもかかわらず、被写体に対して撮
影機の角度を微調整できるように改良した大型撮影機を
提供することにある。

本考案によれば、撮影機本体に設けた複数の脚のうち、
撮影レンズが位置する側の一脚を利用して撮影機積載台
基板に対する前記撮影機本体の回動自在な位置固定を行
うとともに、前記撮影機積載台基板の受面と接触する他
の複数の脚の端部を該両者の相対的移動が容易な球状ま
たは車輪状となし、更に前記撮影レンズが位置する側と
反対側において前記撮影機積載台基板側に左右回動自在
に軸支した操作部材と前記撮影機本体とを連結部材をも
って連結した構成により、前記目的を遠戚することがで
きる。

以下図面の実施例により本考案を具体的に説明する。

第１図は本考案に係る大型撮影機の斜視図であり第２図
は本考案に係る大型撮影機のわずかな左右動が可能であ
ることを説明するための平面図である。

第１図において、１は撮影機本体、２は撮影レンズで、
３は撮影機を積載する基板である。

４は前記撮影レンズが設けられる側と同じ側にあり、撮
影機を左右動させる中心軸となる撮影機本体側に設けた
脚のジヨイント部である。

５，６．７はいずれも撮影機本体側に設けた他の脚であ
り、前記基板３上に設けられた受台８． ９． １０の
受面と接して、撮影機本体１を支えている。

当該実施例においては、脚は撮影機本体の四隅に設けら
れている。

１１は前記撮影レンズ２が位置する側と反対側に設けら
れており、撮影機本体１を矢示の如く左右動させるため
の操作レバー（操作部材）で本体側に設けたピン１２と
長溝（参照記号ナシ）によって上記本体１と結合してい
る。

１３は操作レバー１１を基板３に取付けるための軸であ
る。

成上のように、本考案では、本体１の一本の脚を利用し
て基板３に対する撮影機本体１の自在な回動を許容する
ように両者をジヨイント結合させてあり、かつ、残余の
脚５．６． ７の先端部を球形となし、基板３に設けら
れた受台８，９，１０の受面と円滑な滑り運動が行える
如き構造になっている。

従って、前記の如く構成された操作レバー１１を軸１３
を回動中心として左右に動かすことにより、操作レバー
１１の倍力機構の原理に従って極く僅かな力で大型撮影
機を左右方向に動かすことができる。

尚、受台８．９．１０の周囲は受面から脚がずり落ちな
いように形成しである。

又、割りあいと大きな操作レバーの運動でありながら、
被写体（図示せず）に対して撮影機本体１を微少角度変
えることが出来ることが容易に第２図から理解されるで
あろう。

第２図は前記操作レバー１１の操作にともなう被写体に
対する撮影機本体１の左右動の状態を示す図である。

図において、４． ５． ６． ７． ８． ９． １
０はいずれも第１図と同様である。

撮影機本体１が基板３に対して、ジヨイント部４を中心
として破線で示す如く左右に回動する大きさを回転度ａ
０で示している。

本考案においては、前記ピン１２と長溝との関係は撮影
機側に長溝、操作レバー１１側にピン１２をつけてもよ
い。

また、残余の脚５，６．７の端部材形状は車輪状にして
もよい。

更にまた、受台を設けずに前記積載台の基板３の上面を
受面とし、該受面にレールを形成して残余の脚５． ６
． ７の端部を案内することにより左右動を行なわせて
もよい。

上記詳細に説明した通り、本考案に係る大型撮影機は撮
影機本体に設けた複数の脚のうちの一個をジヨイント機
構により基板に対して左右回動自在となし、他の脚の先
端を球状または車輪状となして基板の受面上で円滑に移
動し得るように構成したので、撮影時の左右動を安定に
、かつ僅かな力で行い得るとともに、ジヨイント結合さ
れた脚と反対側に操作レバーを設けたので、該レバーの
割り合いと大きい動きに比し、撮影機本体を正確に小さ
い角度だけ変位でき、被写体に対して所望の角度が容易
に得られるという利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の撮影機本体の左右動装置の斜視図、第
２図は同上装置の平面図である。 １・・・・・・撮影機本体、３・・・・・・撮影機本体
積載台の基板、４・・・・・・脚のジヨイント部、５．
６． ７・・開脚、８，９，１０・・・・・・基板上の
受台、１１・・・・・・操作レバー １２・・・・・ピ
ン、１３・・・・・・レバーの軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 撮影機本体に設けた複数の脚のうち、撮影レンズが位置
   する側の一脚を利用して撮影機積載台基板に対する前記
   撮影機本体の回動自在な位置固定を行うとともに、前記
   撮影機積載台基板の受面と接触する他の複数の脚の端部
   を該両者の相対的移動が容易な球状または車輪状となし
   、更に前記撮影レンズが位置する側と反対側において前
   記撮影機積載台基板側に左右回動自在に軸支した操作部
   材と前記撮影機本体とを連結部材をもって連結して成る
   大型撮影機。