JPS60175303A

JPS60175303A - 照明器具用パネル

Info

Publication number: JPS60175303A
Application number: JP59030077A
Authority: JP
Inventors: 信夫松下; 岩崎　文次; 金子　直礼
Original assignee: Toshiba Electric Equipment Corp; Toshiba Denzai KK
Current assignee: Toshiba Electric Equipment Corp; Toshiba Denzai KK
Priority date: 1984-02-20
Filing date: 1984-02-20
Publication date: 1985-09-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は、照明器具用パネルに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

照明器具には、一般に、まぶしさのないやわらかい照明
光がめられる。そこで、照明器具の投光面にカバー、セ
ード、グローブなどとして乳白色のプラスチックパネル
を設けることが多く行なわれている。乳白色のプラスチ
ックパネルは、光源からの光を拡散透過させることで、
まぶしさのないやわらかい光を生み出す働きをするから
である。

ところで、このようなパネルは、透明性プラスチックに
白色の光拡散添加剤として酸化チタン粉末などを添加し
て形成しているが、そのパネルにめられる光学特性はす
ぐれた拡散性と８い透過率である。

拡散性を高めるには、透明性プラスチックに添加する光
拡散添加剤の鎖を増せばよいが、添加剤の量が多くなる
と透過率が減って器具効率は低下し、したがって、必要
な明るさを得るには多くの照明器具を必要とし、不−要
な電力を消費することになる。また、透過率を高めるに
は、透明性プラスチックに添加する光拡散性添加剤のｍ
を減らせばよいが、添加剤の母が少なくなると拡散性が
失われて来るので、まぶしさのないやわらかい光が保た
れないばかりか、パネル面にランプの形を写すランプイ
メージが生じ、外観上見苦しくなって商品性をそこなっ
てしまう。

また、拡散性を高める一方法は、プラスチックと添加剤
との屈折率の差を大きくし、フレネルの反射の法則から
められる白色の添加剤の表面反射率を高くすることであ
る。この点において、プラスチック、たとえばポリスチ
レンの屈折率１゜５３に対して白色の添加剤としての酸
化チタンは屈折率が２，５〜２．９と高く、垂直入射条
件でと高く、すぐれた拡散性が得られるが、酸化チタン
は添加剤として高価である欠点がある。

また、従来、特公昭４５−３５６４号公報あるいは特公
昭４５−５１５６号公報にみられるように、プラスチッ
クに微小なガラス粉末を添加した乳白色のプラスチック
パネルが提案されている。

しかし、添加剤としてのガラスの屈折率はおよそ１．５
であり、プラスチック、たとえばポリスチレンの屈折率１．５３、塩化ビニルの屈折率
１．４６に比べてその差が小さく、上記表面反射率はそ
れぞれと非常に低いので、その分添加重を高めなければ良好な
拡散性は得られにくく、この場合、拡散性の向上に伴っ
て透過率は低下してしまい、高い器具効率は得られない
。

〔発明の目的〕

本発明は、上述のような問題を解決し、すぐれた拡散性
と高い透過率を得ることができるとともに、安価にでき
る乳白色のパネルを提供することを目的とするものであ
る。

〔発明の概要〕

本発明の照明器具用パネルは、ポリスチレン、アクリル
樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネートなどの透光性
プラスチックに、白色の添加剤として炭酸カルシウム粉
末を１．０〜２．５重位パーセント添加したことを特徴
とするものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は、りい光ランプを用いた照明器具を示し、下面
を開口した器具本体１内に２本のけい光ランプ２が配設
されているとともに、器具本体１の下面の投光面に化粧
縁枠３を介して乳白色のプラスデックパネル４が装着さ
れている。

このパネル４は、透明などの透光性プラスチックに炭酸
カルシウム粉末が添加されて成形されている。上記透光
性プラスチックとしては、ポリスチレン、アクリル樹脂
、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネートなどが用いられる
。また、上記炭酸カルシウム粉末は、粒径２〜６ミクロ
ンのものを、１．０〜２．５！１！ｆｆｉパーセント添
加されている。

つぎに５　Ｆ貢−パス１し４について沼２明するー前記
のように、このパネル４には、外面にランプイメージが
生じないり−ぐれた拡散性と高い透過率がめられ、かつ
、安価であることが望まれる。

そこで、白色の添加剤として最も安価である炭酸カルシ
ウム粉末を用いて、づ−ぐれた光学特性をもつ条件を実
験の結果見い出したものである。

第２図は、パネル４を成形するプラスデックとしてポリ
スチレン、アクリル樹脂を用いこれに粒径２〜６ミクロ
ンの炭酸カルシウム粉末を添加して成形し、その炭酸カ
ルシウム粉末の添加率を変化させた場合における第１図
のパネル面４ａ、　４ｂ。

４Ｃの輝度Ｌａ、　Ｌｂ、　Ｌｃを測定し、２゛Ｌｂテ
示’ｔ　ＩｆＬａ＋　ＬＣ度比の変化をあられしたもので、曲線ａは粒径６ミクロ
ン程度の場合、曲線すは粒径２ミクロン程度の場合を示
している。この場合、輝度比が１゜０とは２本のランプ
２直Ｆの輝度と２本のランプ２の間下の輝度が等しく、
パネル４面にはランプイメージが生じていないことを意
味し、輝度比が大きいとランプイメージが強く生じてい
ることを意味している。そして、輝度比の実用上の限界
は、多数の観察者による視認実験から１．１以下が必要
であることがわかった。

この第２図の結果から、炭酸カルシウム粉末の添加率を
増して行くと、輝度比は小ざくなり、ランプイメージが
低減してパネル４が均一に輝き、まぶしさのないやわら
かい光を得ることができる。

逆に、炭酸カルシウム粉末の添加率を減らして行くと、
輝度比は大きくなり、ランプイメージが強くあられれて
来る。上記のように実用上からＬ！瓜比を１，１以下に
するための添加率をめれば、粒径６ミクロン程瓜の場合
（曲線（ａ））は１゜７重量％以上、粒径２ミクロン程
度の場合（曲線（ｂ））は１．０重ω％以上あれば、良
好な拡散光を得ることができることがわかる。

つぎに、第３図は、炭酸カルシウム粉末の添加率を変化
させた場合のパネル４の光線透過率を測定し、透過率の
変化をあられしたもので、曲線ａは粒径ｂミクロン程度
の場合、曲線すは粒径２ミクロン程度の場合を示してい
る。

透過率は高い程好ましいが、透過率６０％以上を得るた
めの添加率は、粒径６ミクロン程度の場合（曲線（ａ）
）は２３５重量％以下、粒径２ミクロン程度の場合（曲
線（ｂ））は１．３重量％以下にする必要があることが
わかる。

これらの結果から、パネル４にめられるづぐれた拡散性
と高い透過率を得るためには、炭酸カルシウム粉末を１
．０重量％以上、２．５重量％以下にすればよいことが
わかる。

つぎに、好ましい実施例を示１゜実施例１粒径５．５ミクロンの炭酸カルシウム粉末を２゜４重量
％添加する。この場合、輝度比１．０、透過率６０％と
なる。

実施例２粒径２．５ミクロンの炭酸カルシウム粉末を１゜０重量
％添加する。この場合、輝度比１．０、透過率６５％と
なる。

このようにして形成した乳白色のパネル４を第１図に示
すような照明器具にセードとして用いた結果、ランプイ
メージはまったくなく、従来品に比べて器具効率は約１
．２倍に向上づることができた。

なお、白色添加剤として安価な炭酸カルシウムを用いる
が、場合によっては、他に酸化亜鉛、酸化チタン、硫化
バリウムなどの粉末を他の白色の、　添加剤として少但
混合してもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ポリスチレン、アクリル樹脂などの透
光性プラスチックに白色の添加剤として炭酸カルシウム
粉末を添加し、かつ、その添加率を拡散性、透過率とい
う相反する光学特性を考緻して１．０〜２．５重量％に
設定したことにより、照明器具用の乳白色のプラスチッ
クパネルとしてすぐれた拡散性と高い透過率を得ること
ができる。

また、添加剤としての炭酸カルシウムは、従来の白色の
添加剤として用いられている酸化チタンなどに比して非
常に安価であり、パネルを安価に形成することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のパネルを用いた照明器具の一実施例を
示す断面図、第２図は炭酸ツノルシウム粉末の添加率、
輝度比特性図、第３図は炭酸カルシウム粉末の添加率、
透過率特性図である。４・・パネル。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　透光性プラスチックに炭酸カルシウム粉末を１
．０〜２．５重量パーセント添加したことを特徴とする
照明器具用パネル。
（２）　透光性プラスチックは、ポリスチレン、アクリ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、ボリノＪ−ボネートの少なく
ともいずれか１つを用いたことを特徴とする特許請求の
範囲第１項記載の照明器具用パネル。
（３）　炭酸カルシウム粉末は、粒径２〜６ミクロンの
ものを用いたことを特徴とする特許請求の範囲第１項ま
たは第２項記載の照明器具用パネル。