JPS6017386B2 - フェノ−ル樹脂成形材料 - Google Patents
フェノ−ル樹脂成形材料Info
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- JPS6017386B2 JPS6017386B2 JP9976579A JP9976579A JPS6017386B2 JP S6017386 B2 JPS6017386 B2 JP S6017386B2 JP 9976579 A JP9976579 A JP 9976579A JP 9976579 A JP9976579 A JP 9976579A JP S6017386 B2 JPS6017386 B2 JP S6017386B2
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- JP
- Japan
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- molding material
- phenolic resin
- resin molding
- metal compound
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はフェノール樹脂成形材料に関するものである
。
。
フェノール樹脂成形材料は、熱可塑性樹脂成形材料に比
べて熱時の機械強度および物理性能に擬れた成形品を製
造しうるものである。
べて熱時の機械強度および物理性能に擬れた成形品を製
造しうるものである。
そして、近年、金属材料からプラスチック材料への代替
による軽量化、製造工程の合理化およびコストダウンを
図るために、フェノール樹脂成形材料が見直されてきて
いる。一般に、フェノール樹脂成形材料には、補強材、
充填材として木粉、バルブ等の有機物、アスベスト、ガ
ラス繊維等の無機繊維および炭酸カルシウム、タルク等
の無機粉末が使用されている。これらの材料のうち、木
粉、パルプ等の有機物は、耐熱性を要求される金属部品
の代替品製造用の成形材料には用いられず、そのような
場合には、無機粉末や無機繊維が用いられる。無機粉末
や無機繊維を用いた成形材料は、木粉、パルプ等の有機
物を用いた成形材料よりも耐熱性に富む成形品を製造し
うるのであるが、それでも満足できるものではなかった
。特に、無機粉末を用いた場合には、成形品の加熱時の
外観、強度が不充分になっていた。この発明者らは、こ
のような事情に鑑み鋭意研究した結果、フェノール樹脂
成形材料に、アルカリ士類金属の水酸化物または酸化物
のようなアルカリ士類金属の化合物を含有させると、用
いられている補強材、充填材が有機物であっても、無機
物であっても、また繊維状であっても、粉末状であって
も他の形状であっても成形品の加熱時の外観変化が抑制
され、加熱時の機械強度等が向上して成形品の耐熱性が
向上することを見いだした。
による軽量化、製造工程の合理化およびコストダウンを
図るために、フェノール樹脂成形材料が見直されてきて
いる。一般に、フェノール樹脂成形材料には、補強材、
充填材として木粉、バルブ等の有機物、アスベスト、ガ
ラス繊維等の無機繊維および炭酸カルシウム、タルク等
の無機粉末が使用されている。これらの材料のうち、木
粉、パルプ等の有機物は、耐熱性を要求される金属部品
の代替品製造用の成形材料には用いられず、そのような
場合には、無機粉末や無機繊維が用いられる。無機粉末
や無機繊維を用いた成形材料は、木粉、パルプ等の有機
物を用いた成形材料よりも耐熱性に富む成形品を製造し
うるのであるが、それでも満足できるものではなかった
。特に、無機粉末を用いた場合には、成形品の加熱時の
外観、強度が不充分になっていた。この発明者らは、こ
のような事情に鑑み鋭意研究した結果、フェノール樹脂
成形材料に、アルカリ士類金属の水酸化物または酸化物
のようなアルカリ士類金属の化合物を含有させると、用
いられている補強材、充填材が有機物であっても、無機
物であっても、また繊維状であっても、粉末状であって
も他の形状であっても成形品の加熱時の外観変化が抑制
され、加熱時の機械強度等が向上して成形品の耐熱性が
向上することを見いだした。
そして、さらに研究を重ねた結果、このようなアルカリ
士類金属の化合物が含有されているフェノール樹脂成形
材料の補強材、充填材を石こう繊維にするとともに、必
要に応じガラス繊維をも加えると、上記の効果が一層助
長されることを見いだし、この発明を完成した。すなわ
ち、この発明は、アルカリ士類金属の化合物を含むとと
もに、石こう繊維およびガラス繊維のうち少なくとも石
こう繊維を含有しているフェノール樹脂成形材料をその
要旨とするものである。
士類金属の化合物が含有されているフェノール樹脂成形
材料の補強材、充填材を石こう繊維にするとともに、必
要に応じガラス繊維をも加えると、上記の効果が一層助
長されることを見いだし、この発明を完成した。すなわ
ち、この発明は、アルカリ士類金属の化合物を含むとと
もに、石こう繊維およびガラス繊維のうち少なくとも石
こう繊維を含有しているフェノール樹脂成形材料をその
要旨とするものである。
つぎに、この発明を詳しく説明する。
この発明に用いるアルカリ士類金属の化合物としては、
アルカリ士類金属の水酸化物および酸化物等があげられ
る。
アルカリ士類金属の水酸化物および酸化物等があげられ
る。
アルカリ士類金属の水酸化物として、水酸化カルシウム
、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム等が用いられ、
アルカリ士類金属の酸化物として酸化カルシウム、酸化
バリウム、酸化マグネシウム等が用いられる。これらの
水酸化物、酸化物は、単独で用いてもよいし、併せて用
いてもよいのである。また、石こう繊維、ガラス繊維と
しては、通常用いられるものが用いられる。
、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム等が用いられ、
アルカリ士類金属の酸化物として酸化カルシウム、酸化
バリウム、酸化マグネシウム等が用いられる。これらの
水酸化物、酸化物は、単独で用いてもよいし、併せて用
いてもよいのである。また、石こう繊維、ガラス繊維と
しては、通常用いられるものが用いられる。
そして、上記のようなアルカリ士類金属の化合物の含有
量は、フェノール樹脂に対してアルカリ士類金属の化合
物が1.0〜10.0重量%(以下「%」と略す)にな
るように運ぶことが好ましい。
量は、フェノール樹脂に対してアルカリ士類金属の化合
物が1.0〜10.0重量%(以下「%」と略す)にな
るように運ぶことが好ましい。
すなわち、アルカリ士類金属の化合物の含有量を上記の
範囲に運ぶことにより最も効果が大きくなるからである
。このようなフェノール樹脂成形材料は、例えばつぎの
ようにして製造される。
範囲に運ぶことにより最も効果が大きくなるからである
。このようなフェノール樹脂成形材料は、例えばつぎの
ようにして製造される。
すなわち、アルカリ土類金属の化合物と、石こう繊維と
、必要に応じガラス繊維とを、フェ/ール樹脂、硬化剤
、その他の添加物とともに混合し、通常の方法(成形材
料化方法)に従って成形材料化することにより製造され
る。なお、このように、アルカリ士類金属の化合物を成
形材料の製造段階で他の原料と混合するのではなく、石
こう繊維および必要に応じガラス繊維を補強繊維として
用いて予め成形材料をつくっておき、これにアルカリ士
類金属の化合物を添加混合するようにしてもよいのであ
る。
、必要に応じガラス繊維とを、フェ/ール樹脂、硬化剤
、その他の添加物とともに混合し、通常の方法(成形材
料化方法)に従って成形材料化することにより製造され
る。なお、このように、アルカリ士類金属の化合物を成
形材料の製造段階で他の原料と混合するのではなく、石
こう繊維および必要に応じガラス繊維を補強繊維として
用いて予め成形材料をつくっておき、これにアルカリ士
類金属の化合物を添加混合するようにしてもよいのであ
る。
このようにして得られたフェノール樹脂成形材料は、熱
時の外観、JISの加熱後の外観による耐熱温度、AS
TMの熱変形温度および熱時の機械強度等で表される耐
熱性に富んだ成形品を製造しうるのである。以上のよう
に、この発明のフェノール樹脂成形材料は、アルカリ士
類金属の化合物を含むとともに、石こう繊維およびガラ
ス繊維のうち少なくとも石こう繊維を含有しているため
、耐熱性が著しく高い成形品を製造しうるのである。
時の外観、JISの加熱後の外観による耐熱温度、AS
TMの熱変形温度および熱時の機械強度等で表される耐
熱性に富んだ成形品を製造しうるのである。以上のよう
に、この発明のフェノール樹脂成形材料は、アルカリ士
類金属の化合物を含むとともに、石こう繊維およびガラ
ス繊維のうち少なくとも石こう繊維を含有しているため
、耐熱性が著しく高い成形品を製造しうるのである。
つぎに、実施例および比較例について説明する。
〔実施例 1〕
通常のフェノールとホルムアルデヒドを用い、通常のよ
うにしてフェノール樹脂を合成した。
うにしてフェノール樹脂を合成した。
このフェノール樹脂と他の原料を下記の割合で配合した
。フェノール樹脂; 10の重量部(以
下「部」と略す)へキサミン;
15部石こう繊維: 2
雌部ステアリン酸亜鉛; 2部水酸
化カルシウム; 2部つぎに、この
配合物を混合し、加熱ロールを用いて通常のように処理
することにより成形材料を得た。
。フェノール樹脂; 10の重量部(以
下「部」と略す)へキサミン;
15部石こう繊維: 2
雌部ステアリン酸亜鉛; 2部水酸
化カルシウム; 2部つぎに、この
配合物を混合し、加熱ロールを用いて通常のように処理
することにより成形材料を得た。
〔実施例 2〕
フェノール樹脂と他の原料との配合を下記のように変え
た。
た。
それ以外は実施例1と同様にして成形材料を得た。フェ
ノール樹脂; 10碇都へキサミ
ソ; 15部ガラス繊維:
10の都石こう繊維:
1磯部0 ステアリン酸亜鉛;
2部水酸化カルシウム;
2部〔実施例 3〕水酸化カルシウムに代え
て水酸化バリウムを使用した。
ノール樹脂; 10碇都へキサミ
ソ; 15部ガラス繊維:
10の都石こう繊維:
1磯部0 ステアリン酸亜鉛;
2部水酸化カルシウム;
2部〔実施例 3〕水酸化カルシウムに代え
て水酸化バリウムを使用した。
それ以外は実施例1と同様にして成形材タ料を得た。〔
実施例 4〕 水酸化カルシウムに代えて水酸化マグネシウムを使用し
た。
実施例 4〕 水酸化カルシウムに代えて水酸化マグネシウムを使用し
た。
それ以外は実施例2と同様にして成形材料を得た。0〔
実施例 5〕水酸化カルシウムに代えて水酸化バリウム
を使用した。
実施例 5〕水酸化カルシウムに代えて水酸化バリウム
を使用した。
それ以外は実施例1と同様にして成形材料を得た。〔比
較例 1〕 水酸化カルシウムの使用を取り止めた、それ以外は実施
例1と同様にして成形材料を得た。
較例 1〕 水酸化カルシウムの使用を取り止めた、それ以外は実施
例1と同様にして成形材料を得た。
〔比較例 2〕水酸化カルシウムの使用を取り止めた。
それ以外は実施例2と同様にして成形材料を得た。〔比
較例 3〕補強繊維としての石こう繊維に代えて炭酸カ
ルシウムを使用した。
較例 3〕補強繊維としての石こう繊維に代えて炭酸カ
ルシウムを使用した。
それ以外は実施例1と同様にして成形材料を得た。以上
の実施例および比較例で得られた成形材料を用いて成形
品をつくり、その成形品について、JISの加熱後外観
による耐熱温度を調べて耐熱性を調べた。
の実施例および比較例で得られた成形材料を用いて成形
品をつくり、その成形品について、JISの加熱後外観
による耐熱温度を調べて耐熱性を調べた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アルカリ土類金属の化合物を含むとともに、石こう
繊維およびガラス繊維のうち少なくとも石こう繊維を含
有していることを特徴とするフエノール樹脂成形材料。 2 アルカリ土類金属の化合物が、アルカリ土類金属の
水酸化物および酸化物の少なくとも一つである特許請求
の範囲第1項記載のフエノール樹脂成形材料。3 アル
カリ土類金属の化合物の含有量が、フエノール樹脂に対
してアルカリ土類金属の化合物が1.0〜10.0重量
%になるように選ばれている特許請求の範囲第1項また
は第2項記載のフエノール樹脂成形材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9976579A JPS6017386B2 (ja) | 1979-08-04 | 1979-08-04 | フェノ−ル樹脂成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9976579A JPS6017386B2 (ja) | 1979-08-04 | 1979-08-04 | フェノ−ル樹脂成形材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5624439A JPS5624439A (en) | 1981-03-09 |
JPS6017386B2 true JPS6017386B2 (ja) | 1985-05-02 |
Family
ID=14256061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9976579A Expired JPS6017386B2 (ja) | 1979-08-04 | 1979-08-04 | フェノ−ル樹脂成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6017386B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5231123A (en) * | 1990-01-02 | 1993-07-27 | Gte Products Corporation | Basing cement |
-
1979
- 1979-08-04 JP JP9976579A patent/JPS6017386B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5624439A (en) | 1981-03-09 |
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