JPS6016731Y2 - ラジエ−タ用フアンシユラウド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ラジェータ用ファンシュラウドに関するもの
である。

詳しく述べると、補強構造を備えた合成樹脂製ファンシ
ュラウドに関するものである。

現在、自動車等のラジェータには、ファン効率向上のた
めにシュラウドが使用されているが、コスト、重量等の
点からその材質として合成樹脂が広く使用されるように
なってきた。

そして、空気の吸込量を大きくするために、通常空気吸
込部のリングの径が、これを取付けるべきラジェータの
コア部の大きさより大きく作られており、この場合、コ
ア部より外側の部分は遮蔽板で空気の漏洩を防止してい
る。

しかしながら、この遮蔽板は材質的に合成樹脂であり、
また形状的には平面状であるので、つぎのごとき問題点
がある。

すなわち、（１）成形直後の冷却時の歪変形、（２）製
品在庫時の変形、（３）輸送時の変形、（４）ラジェー
タに取付けて使用される時の熱による変形、（５）外力
による変形等のために、ファンシュラウドのリング部の
径に変形を生じ、ファンの吸込風量に悪影響を及ぼすだ
けでなく、最悪の場合にはファンとの干渉を招くという
欠点があった。

また、特にリング上は、上から荷重を受ける場合が多い
ので、このためリング部が変形して上記のごときトラブ
ルを生じていた。

本考案は、上記のごとき従来の合成樹脂製ファンシュラ
ウドの諸欠点を解消するためになされたもので、空気吸
込部のリング部がラジェータのコア部に取付けられる基
体の外側にはみ出して構成される合成樹脂製ファンシュ
ラウドにおいて、リング部内の該はみ出し部に遮蔽板を
設け、前記リング部の外側に形成された外枠と前記リン
グ部との間を放射状のリブにより連結したことを特徴と
するラジェータ用ファンシュラウドである。

つぎに、図面を参照しながら本考案の実施例を説明する
。

すなわち、第１〜２図に示すように、シュラウドの空気
吸込部１のリング部２の径がラジェータのコア部（図示
せず。

）に取付けられる基体３より大きくて、該リング部２が
該基体３の外側にはみ出して構成される合成樹脂製のフ
ァンシュラウドにおいて、リング部２内のはみ出し部に
遮蔽板４を前記リング部と一体的に形成し、かつ該遮蔽
板４はリング部２の外側に設けられた外側リング部５に
達するように設けられる。

そして、リング部２の外側には、外側リング部５および
遮蔽板４に達するようにリブ６が、リング部２の中心に
向って垂直に設けられる。

また、遮蔽板４の下端には水平にリブ７が必要により設
けられる。

さらに、リング部２の外側には外枠８との間に基体３上
に放射状にリブ９が設けられる。

このように構成されるシュラウドは、取付孔１０により
自動車等の車両のラジェータのコア部に取付けられ、内
部にファンが内蔵される。

第３〜４図は、本考案の他の実施例を示すもので、シュ
ラウドの空気吸込部１１のリング部１２の径がラジェー
タのコア部（図示せず。

）に取付けられる基体１３より大きくて、該リング部１
２が該基体１３の外側にはみ出して構成される合成樹脂
製のファンシュラウドにおいて、リング部１２のはみ出
し部に遮蔽板１４を前記リング部１２と一体的に形成腰
その下端には必要により水平にリブ１７が設けられる。

リング部１２の外側には、外枠リング部１５および中間
リング部２１が二重に設けられ、両リング部１５および
２１は内側で連結板２２が一体的に連結されており、ま
た、リング部１２と中間リング部２１との間には内側か
ら肉厚を抜いて空隙２３が形威され、両リング１２およ
び２１は連結板２４で一体的に連結されている。

そして、リング部１２の外側には、外枠リング部１５お
よび連結板２２．２４に達するように、リブ１６が、リ
ング部１２の中心に向って垂直に設けられている。

さらに、リング部１２の外側には外枠１８との間に基体
１３上に放射状にリブ１９が設けられている。

このように構成されるシュラウドは、取付孔２０により
自動車等の車両のラジェータのコア部に取付けられ、内
部にファンが内蔵される。

第５〜６図は、本考案のさらに他の実施例を示すもので
、シュラウドの空気吸込部３１のリング部３２の径がラ
ジェータのコア部（図示せず。

）に取付けられる基体３３より大きくて、該リング部３
２が該基体３３の外側にはみ出して構成される合成樹脂
製のファンシュラウドにおいて、リング部３２のはみ出
し部に傾斜して遮蔽板３４を一体的に形威し、その下端
には必要により垂直遮蔽板３７が形成されている。

リング部３２の外側には、外側リング３５が設けられる
。

また、リング部３２の外側には、外側リング３５および
基体３３に達するようにリブ３６が、垂直に設けられて
いる。

さらに、必要により傾斜遮蔽板３４とリング部３２との
間にリブ４５および傾斜遮蔽板３４の下部にリブ４６を
一体的に設けることもできる。

さらに、リング部３２の外側には、外枠３８との間に基
体３３上に放射状にリブ３９が設けられる。

このように構成されるシュラウドは取付孔４０により自
動車等の車両のラジェータのコア部に取付けられ、内部
にファンが内蔵される。

本考案によるラジェータ用ファンシュラウドは以上のご
とき構成を有してなるものであるから、合成樹脂製であ
るので軽量かつ安価であるにもかかわらず、上から荷重
に対してリブによる補強のために剛性が非常に増大して
リング部の変形が防止でき、したがって、ファンとリン
グ部または遮蔽板との干渉等の危険は完全に防止できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるファンシュラウドの実施例を示す
正面図、第２図は第１図の■−■線における拡大断面図
、第３図は他の実施例を示す正面図、第４図は第３図の
ＩＶ−ＩＶ線における拡大断面図、第５図はさらに他の
実施例を示す正面図であり、また第６図は第５図のＶＩ
−ＶＩ線における拡大断面図である。 １．１１，３１・・・・・・空気吸込部、２，１２．３
２・・・・・・リング部、３，１３，３３・・・・・・
シュラウド基体、４． １４．３４・・・・・・遮蔽板
、６，１６，３６・・・・・・リブ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 空気吸込部のリング部がラジェータのコア部に取付
   けられる基体の外側にはみ出して構成される脅威樹脂製
   ファンシュラウドにおいて、前記リング部内のはみ出し
   部に遮蔽板を設け、前記リング部外側に形成された外枠
   と前記リング部との間を放射状のリブにより連結したこ
   とを特徴とするラジェータ用ファンシュラウド。 ２ 遮蔽板はリング部に対して垂直に設けられてなる実
   用新案登録請求の範囲第１項に記載にファンシュラウド
   。 ３ リング部と外枠との間には中間リング部が設けられ
   、該リング部と中間リング部との間には内側から空隙が
   形成されてなる実用新案登録請求の範囲第１項又は第２
   項に記載のファンシュラウド。 ４ 遮蔽板はリング部に対して外部から内部に向って傾
   斜して設けられてなる実用新案登録請求の範囲第１項に
   記載ファンシュラウド。 ５ リング部と傾斜遮蔽板との間にはこれらに対して垂
   直なリブが設けられてなる実用新案登録請求の範囲第１
   項または第４項に記載のファンシュラウド。