JPS6016322A - 耐摩耗性緊着締結二重管の製造方法 - Google Patents

耐摩耗性緊着締結二重管の製造方法

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JPS6016322A
JPS6016322A JP11815483A JP11815483A JPS6016322A JP S6016322 A JPS6016322 A JP S6016322A JP 11815483 A JP11815483 A JP 11815483A JP 11815483 A JP11815483 A JP 11815483A JP S6016322 A JPS6016322 A JP S6016322A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈技術分類・分野〉 開示技術は、主として粒状物質輸送等に供する耐摩耗性
緊着締結二重管製造技術の分野に属する。
〈要旨の解説〉 而して、この発明は、加熱された相対重層内外管の金属
ライナー内管を局部急冷することによる耐摩耗性緊着締
結二重管の製造方法に関する発明であり、特に、炭素鋼
管等の金属外管内に耐摩耗性金属ライナー内管を挿入可
能間隙を介して相対重層しその状態で、あるいは密接さ
せて相対重層した状態で金属外管と金属ライナー内管全
体を、あるいは相対重層する金属外管と金属ライナー内
管の一部分を加熱した上加熱部分内の金属ライナー内管
の局部を点状あるいは線状に水冷等の手段により急冷し
、急冷局部および局部付近に塑性伸び変形を発生せしめ
る操作を該金属ライナー内管に反復重畳することにより
金属ライナー内管全体を膨脹拡管させ、又急冷による変
態膨脹により金属ライナー内管を膨脹拡管させそれによ
って金属ライナー内管を金属外管に対し緊着させると共
に該金属ライナー内管に急冷焼入硬化ににる耐摩耗性を
付与するようにした耐摩耗性緊着締結二重管の製造方法
に係る発明である。
〈従来技術〉 周知の如く物質の輸送には従来車輛、船舶にたよること
が多かったが近時固形物輸送のうち粒状物質の輸送が増
大するに及んでこれら粒状物質の輸送は車輛、船舶に代
って配管による輸送が大きくクローズアップして来た。
即ち、小麦等の穀物、石炭等の固形燃料、土砂、ゴミ、
塵埃、あるいは化学プラントにおける高温且つ腐食性ス
ラリー状物質等を場合によっては海山越しに長距離輸送
するには管による輸送が最も安全で確実で且つ経済的な
方法として考えられる様になった。
而して、該種粒状物質を配管輸送するには通例水と共に
スラリー状にし、ポンプ圧送を介して行ったり、又、圧
送空気を介して移送等の手段がある。
したがって、いづれにしても粒状物質が流体混合状態で
絶間なく高速で輸送管内を走行するため輸送管壁の摩耗
は相当に激しい。
該摩耗に対処する手段として耐摩耗性金属製配管を使用
Jる態様がどられてさた。
さりながら、一般に耐摩耗性金属は高炭素高マンガン鋼
であるのぐ硬度が高く靭性に乏しい。
そのため管体自体が脆く曲げ切削等の機械加工は勿論の
こと溶接やフランジによる継手の溶接、ガス切断等の熱
加工や機械加工も極めて難しい難点があり、管の運搬、
設置に際して破損しやすく、又、使用中衝撃的負荷を受
けると脆い破壊をおこす欠点がある。
又、耐摩耗性を損わずに靭性を増すためにはNi、Cr
、Mo等の高価な金属の添加が必要どなり経済的に高価
なものになる不利点があり、更に耐摩耗材は一般に高炭
素鋼であるため溶接等の接合加工も極めて難しい不具合
がある。
そして、管全体を靭性を有し且つ耐摩耗性を具備する金
属製のものにすることへの難点をさける為に摩耗の特に
ひどく発生する部分を耐摩耗性金属材で二重張にするこ
とが考えられている。
該二重張に使用される耐摩耗性金属材には多くの場合鋳
物の小片板が用いられこれをボルト締めを介し二重張と
されることが多く、かかる耐摩耗性金属板は材料の製造
中その後のグラインダ等による機械加工中、運搬中、あ
るいは実際使用中に材料の脆さの故に破砕損傷を受ける
ことが多く、これ又材料の靭性を増す為にNi、Cr、
Mo等の高価な金属の添加が必要となりしたがって経済
的には非常に高価なものになる不利点がある。。
又、近年管全体として靭性があり長尺でしかも耐摩耗性
を有する管の製造の為に遠心鋳造法が用いられているが
この靭性、耐摩耗等の遠心鋳造法には外側に靭性のある
普通炭素鋼を鋳込みその内側に耐摩耗性金属の溶湯をそ
そぎ込む二重鋳込み方法が使用されているがこの方法は
小径薄肉管製造には適用不能である上に大径厚内管に適
用した場合でもコストが高くなる。
そして、金属外管と金属ライナー内管との間は冶金的に
溶融結合されているため割れの欠陥が生じ易い等の不都
合さがある。
〈発明の目的〉 この発明の目的は上述在来技術に基づく耐摩耗性金属管
の製造方法の問題点を解決すべき技術的課題とし前述在
来のNi、Cr、No等の高価金属の添加による靭性耐
摩耗性管製造法や耐摩耗性金属小片板のボルト締めによ
る二重張法や遠心鋳造法による靭性耐摩耗性管の製造法
とは全く発想を異にし靭性の少ない硬くて脆く且つ機械
加工も熱加工も不可能な程困難な耐摩耗性の金属ライナ
ー内管を熱間にて容易に加工し且つ局部急冷により膨脹
拡管して靭性ある鋼の金属外管に緊着締結し金属外管の
緊縛によってもろくて砕け易い金属ライナー内管を破砕
から守り得るようにし更に急冷焼入硬化による耐摩耗性
を付与し得ることによって比較的安価な単なる高炭素鋼
を耐摩耗性金属ライナー内管として使用することが出来
、その結果靭性強度を有し且つ安価な耐摩耗性金属管現
出可能にし、輸送産業における配管利用分野に益する優
れた耐摩耗性緊着締結二重管の製造技術を提供せんとす
るものである。
〈発明の構成〉 上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの発
明の構成は、前述問題点を解決するために冷間における
曲げや切削等の機械加工又溶接やガス切断等の熱加工が
不可能に近い程困難な耐摩耗性鋼板を加熱によって加工
可能の高温にて円周方向に閉鎖されたあるいは閉鎖され
ない円筒状金属ライナー内管に製作しこれを微細間隙を
含む挿入可能の間隙を介して靭性強度があり且つ溶接、
ガス切断等の熱加工性および切削等機械加工性の優れた
鋼製外管と相対重層し、しかる後内外管双方の1部又は
全体を、あるいは、内外管の1部分を加熱し該加熱によ
って少くともその降伏強度を減少し且つ熱膨脹の温度状
態にある金属ライナー内管の局部を点状あるいは線状に
水冷等の手段によって急冷し急冷局部の熱収縮により急
冷局部および局部付近に塑性伸び変形を発生せしむる操
作を該金属ライナー内管全面に反復重畳して付与し金属
ライナー内管全体を膨脹拡管し、又少くとも変態温度以
上の高温状態にある金属ライナー内管の局部を点状ある
いは線状に水冷等の手段により急冷して変態膨脹により
金属ライナー内管を膨脹拡管し、その結果、金属ライナ
ー内管を金属外管に対して緊着締結せしめると共に金属
ライナー内管に急冷焼入硬化による耐摩耗性を付与する
様にし、その結果従来靭性を有するためにNi、Cr、
Mo等の高価な金属添加を必要とした靭性耐摩耗性鋼を
使うことなく安価な単なる高炭素鋼を使用して高い耐摩
耗性と高い靭性強度と溶接性および機械加工性を有した
長尺耐摩耗性緊着締結二重管を安価にしかも容易に得ら
れるようにした技術的手段を講じたものである。
〈実施例〉 次に、この発明の実施例を図面に従って説明すれば以下
の通りである。
第1図はこの発明の原理態様を示すものであり、平板状
鋼板の熱塑性加工膨縮の原理機構を示すものである。
第1図(イ)で常温T0の平板状鋼板1においてCの範
囲内で熱塑性加工を受けるようにされ局部冷却を受ける
範囲を2とし、その両側の熱収縮によって塑性伸び変形
を起す範囲を3とし前者の長さをa、後者の長さをbと
する。
第1図(ロ)は該平板状鋼板1全体をT1の温度に加熱
した状態を示し局部冷却範囲2は2′に塑性伸び変形範
囲3は3′となりその長さにおいて前者aは(a+■a
)に、後者bは(b+■b)に熱膨脹する。
第1図(ハ)は上述第1図(ロ)における局部冷却範囲
2′を冷却水により局部冷却した状態において、説明の
都合上仮想的に局部冷却範囲2′と塑性伸び変形範囲3
′の境界縁を切った状態を示し該局部冷却によって前者
はT1の温度よりT0の温度に下降し、長さは元の長さ
aに復帰し、後者はT1の温度のままその長さは(b+
■b)として残る事を示す。
第1図(ニ)は上述第1図(ハ)の仮想状態において局
部冷却範囲2と塑性伸び変形範囲3′の境界縁が切られ
た状態から該境界縁を結合した実態状態を示したもので
第1図(ハ)におけるaの長さの前者2は第1図(ニ)
において(a+■a′)長さの2″に又第1図(ハ)に
おける(b+■b)長さの後者3′は第1図(ニ)にお
いて(b+■b′)長さの3″となる。
即ち、局部冷却された前者2は自己の熱収縮により隣接
後者3に引張りによって塑性伸び変形を発生せしめると
共に後者3の塑性伸び変形時に派生する張力により前者
2自身にも塑性伸び変形が発生する機構が示されている
而して第1図(ホ)は第1図(ニ)の平板状鋼板1全体
を元の常温T0に降温した時の熱塑性加工範囲の状態を
示したもので第1図(ニ)における局部冷却範囲2″の
長さ(a+■a′)は塑性伸び変形範囲3″がT1より
T0に温度降下する時に発生する熱収縮の影響により第
1図(ホ)における長さ(a+■a″)となる。
この場合、■a″は■a′より小とはなるが■a″>0
となり、したがって第1図(イ)の前者2の長さaは第
1図(ホ)における(a+■a″)となり、元の長さよ
り大となる。
又、同様にして第1図(イ)の後者3の長さbは第1図
(ホ)における(b+■b″)となり■b″>0なる考
え方に基づいて元の長さより大となる。以上の熱塑性加
工の経過によって第1図(イ)の塑性加工範囲Cは第1
図(ホ)のC′となりその長さにおいて(■a″+2■
b″)の塑性伸び変形分だけ膨脹することになる。
この(■a″+2■b″)の膨脹は上記冷却水の急冷に
よる変態膨脹と急冷局部及び局部付近の塑性伸び変形に
よるものであり急冷局部および局部付近の伸び変形は局
部加熱急冷の操作の反復繰返しによって膨脹の効果が重
畳されるものである。
ところで、第2図に例えば金属ライナー内管材料として
使用され得る高炭素S45Cを実験材としこれを高温加
熱した後急冷した時の変態膨脹の様相の実証実験の記録
データ曲線を示すものであるが、予め880℃に加熱さ
れた実験材料が800℃より500℃迄の水冷を介して
冷却時間約3秒で急冷された時該材料は温度が下るにつ
れて順次熱収縮により膨脹量を減少し、350℃〜40
0℃付近AR1点においてオーステナイト組織よりマル
テンサイト組織への変態を始め150℃〜200℃付近
AR3点までの間にマルテンサイト変態による膨脹をお
こし更に温度の下降するにつれて順次熱収縮により膨脹
量を減少し常温に至ってその膨脹量減少の停止と共にマ
ルテンサイト変態現象も停止することを示している。
又、第2図中の変態歪δtrは急冷により温度が下降の
途中図中のAr1点よりAR3点の間でその大部分の変
態歪を終了することが示されている。
この実験によるマルテンサイト変態歪は0.75%であ
った。
そして、第3図は上記第2図において使用した同じ高炭
素鋼S45Cの急冷による硬化(ビッカース硬度)の様
相の実証実験の記録であるが、図中のAはオーステナイ
ト組織域を示し、Mはマルテンサイト組織域を示し、又
Fはフェライト組織域を示し、A+F+MはA、F、M
の混合組織域を示してあり、加熱温度880℃において
オーステナイト組織状態にある当該実験材が冷却によっ
て硬度の変化する様相が800℃〜500℃迄の冷却時
間の変化に基づいて図示されている。
而して、該第3図において冷却時間10〜20秒にて硬
度はビッカース硬度Hv660となり冷却速度がおそく
なるにつれて硬度も減じているのが分る。
第1図は上述原理に基づく二重管の製造方法を示すもの
であり、第4図に示す様に例えば、軟鋼製等の金属外管
4に対し周方向閉鎖状の、例えば、高炭素鋼製の円筒状
金属ライナー内管5を初期間隙6を介して相対重層し、
この状態にて金属ライナー内管5に対して前述原理態様
にしたがって加熱急冷により膨脹拡管の操作が反復して
繰返され、該金属ライナー内管5が金属外管4に対して
緊着締結される過程において上記間隙6は次第に零とな
っていく。
したがって該金属外管4と金属ライナー内管5の相対重
層に与る初期間隙6は操作の始めから極めて小さくする
態様もあり得る。
又、次に第5図に示す実施例は金属ライナー内管5′が
長さ方向に沿って周方向所定数に分割された円筒状であ
る態様を示すものであるが上述第4図実施例同様操作に
より緊着締結され、勿論外内管4、5′の相対重層の条
件である初期間隙6は挿入可能の間隙でも又密接の状態
でも差支えはない。
第6図に示す実施例は金属外管4に対し金属ライナー内
管5が挿入間隙6を介し相対重層され、金属外管4金属
ライナー内管5の局部41および51その付近を加熱用
ガス装置7によって予め円筒状に内側より直接間接加熱
して膨脹させる工程を矢印の様に前送し、この膨径部に
対し後から高温状態にある金属ライナー内管5の局部5
1′を円周線状に冷却装置8により冷却水を放出して急
冷却し、当該冷却局部および局部付近に対する膨脹操作
を反復前送して繰返しその膨脹の繰返し重畳効果によっ
て金属外管4に対する金属ライナー内管5″の緊着締結
を行う。
当該実施例においては外内管4、5に対する加熱につい
ては該外内管4、5の相対重層局部41、51を円周状
に加熱する態様を示してあるが、該外内管4、5を適宜
炉中等で一体として加熱する等の手段も採用可能である
又、冷却手段としては冷却水による急冷を円周方向連続
線状の冷却装置を管軸方向に移動することによって行う
態様を示したが円周線上に於て点状に冷却水を放出する
冷却装置を円周線上にて回転し、これを管軸方向に移動
する等の手段も採用し得るものである。
第7図は上述実施例に則す実験例であり、内径201m
/m肉厚6m/mの軟鋼製の外管4に外径197.5m
/m肉厚6m/mの高炭素鋼S45C材の金属ライナー
内管5を直径における初期間隙6を3.5m/mとして
挿入相対重層させ、外内管4、共に所定炉中で800℃
に加熱し遮蔽板9とその後方で円周方向に連続した線状
急冷用冷却装置8を一体に設けてセットし矢印の水冷進
行方向に移動させながら冷却水をライナー管5内面に放
水する操作を2回繰返すことによって金属ライナー内管
5を金属外管4に対して緊着締結したものである。
この実験例の結果は第2図および第3図の実験結果の数
値を理論式に導入して算定によって得られた実験理論結
果に照して何等齟齬するものでないことが実証された。
ここで金属外管4の初期内径d−4、金属ライナー内管
5の初期外径d−5、初期間隙6とすると炉中にて80
0℃に加熱膨脹させると外管4の内径はd−41となり
内管5の外径はd−51となり、その間隙は6′となる
而して、当該実験において、放出冷却水にて急冷された
金属ライナー内管局部51′の外径はd−51′になっ
て熱収縮するが、同時に急冷膨脹してd−5<d−51
′<d−51式となりこれに示すように元の外径d−5
よも大きくなる。
そして、急冷の操作を繰返すことによって急冷部の金属
ライナー内管外径d−51′は+d−51′>d−4の
式に示す様に常温時の外管の内径より大となる。
このような状態になった内管5の外径d−51′は外管
4が800℃の高温より常温まで温度が復帰したときd
−51″となりd−51′>d−51″≒d−4の式に
示す様にd−4とd−51′の差に相当する嵌合量をも
って内外管が緊着締結することを示される。
次に理論式による算定についてのべる。
算定 ■D(Deformation):内管の直径方向の拡
張量 ■Dth.p(Thermal plastic de
forma−tion):内管の局部冷却による直径方
向の熱塑性拡張量 ■Dtr(Transforlmation defo
rmation)内管の変態による直径方向の拡張量 とすれば、■Dth.pおよび■Dtrは次の[1][
2]式で与えられる。
■Dth.p=(α■T−σY/E)×D0・・・[1
] ここに D0:内管の初期直径 α :線膨脹係数1.3×10−5/℃■T:急冷却に
よる温度差700℃(800℃〜100℃) σY:内管の降伏点(室温)70kg/mm2E:ヤン
グ率 21000Kg/mm2■Dtr=D×εtr・
・・・・・[2]ここに εtr:変態歪 0.75%(第2図の実験値)Def
ormation ■Dは■Dth.pの繰返し効果と
冷却による変態拡張の1回効果■Dtrの合計として[
3]式で示される。
■D=Σ■Dth.p+■Dtr・・・・・・[3]計
算 第1回加熱冷却による内管の拡張量■D1■■Dth.
p+■Dtr ■D1={(1.3×10−5×700−70/210
0)+0.0075}×200={(9.1×10−3
−3.3×10−3)+7.5×10−3}×200=
(5.8+7.5)×10−3×200=2.66m/
m 第2回加熱冷却による金属ライナー内管の拡張量■D2
=■Dth.p ■D2=5.8×10−3×200=1.16m/m第
1回および第2回加熱冷却による内管の拡張量合計 ■D−■D1+■D2=2.66m/m+1.16m/
m=3.82m/m 3.82m/mの内管の膨脹拡張は初期間隙3.57m
/mを越え内外管は緊着締結する。
実験 第7図の様な実験の繰り返しを2回重ねることによって
外内管は緊着締結した。而して内管の硬度Hv=602
(ビッカース硬度)外管の硬度Hv=182(ビッカー
ス硬度)であったこの硬度は第5図の実証実験の数値に
一致する。
以上の如く第7図に示す実験例の結果が第2図および第
3図に示す実証実験結果の数値に基づいて算定した理論
計算結果に照して正しい事が実証された。
尚この発明の実施態様は上述各実施例に限るものではな
く第1図について述べた原理機構に基づくものであれば
材料の加熱冷却の手段は如何なる態様でも差支えない。
又この発明の製造法の実施に当り通例の場合金属ライナ
ー内管が金属外管に対し挿入可能の間隙をもって内外管
が相対重層の状態で内外管を加熱し内管の局部を急冷す
るこの発明による一連の熱塑性加工の手法が適用される
のであるが、この手法の適用に先立ち挿入可能の間隙を
もって相対重層の関係にある内外管の外管を公知の線状
加熱の手段を用いて常温あるいは水冷却の状態にて点状
あるいは線状に局部加熱しこの操作を金属外管全体に対
し反復繰返し重畳する事によって外管全体を収縮しその
結果外管を内管に密接締結した後この発明の製造方法を
実施する事も出来、又金属ライナー内管が金属外管と冶
金的に接合された態様である場合本発明による一連の熱
塑性加工の手法の適用によって内管に圧縮応力を内蔵し
た二重管を製造する事が出来る。
又、第1図より第7図中に述べるこの発明の製造方法に
関する原理機構、実験および実施例において、金属外管
および金属ライナー内管を構成する材料はこの発明の製
造方法における温度に耐え温度上昇に対して熱膨脹し且
つ温度が常温に復帰したときには熱収縮して元の姿勢に
復帰する性質のものであり、且つこの発明の製造方法に
おける温度の範囲内においてこの発明の目的に対して著
しく機械的特性を損うことなく塑性変形をするものであ
れば如何なる材料であっても差支えなく、例えば、オー
ステナイト系ステンレス鋼管を内管とし炭素鋼管を外管
とした耐腐食性二重管を製造する場合内管が外管に対し
挿入可能の間隙をもって又は密接して相対重層の状態、
或いは又、内管外管が冶金的に接合の状態にてこの発明
の製造原理機構である熱塑性加工による内管の膨脹拡管
の手法の適用によって内管に圧縮応力を内蔵した耐蝕性
二重室を製造事が出来ると共に加熱急冷の操作によって
オーステナイト系ステンレス鋼の結晶粒界にクローム炭
化物の析出を阻止し材料の耐腐蝕性を保持する効果をあ
わせもつことが出来るものである。
〈発明の効果〉 以上この発明によれば、単なる加熱冷却の熱処理によっ
て簡単確実にしかし経済的に緊着二重管を得ることが出
来特に耐摩耗用に供せられる金属材料をライナー内管と
する耐摩耗性緊着締結二重管の製造の為には極めて高能
率で経済的な優れた効果を奏する。
而して、従来緊着二重管を得る方法として焼さばめ法な
とがあるものの、該種方法では前処狸に精度の高い機械
加工を必要とし、特に長尺の管を製作するのは極めて難
かしく、管長が10m等の長尺になるとほとんど製造不
可能であるに比して、この発明では単なる加熱冷却の熱
処理によって簡単で確実にしかも経済的に、長尺の緊着
二重管を得ることができる優れた効果が奏される。
特に、耐摩耗鋼管の製造においては、一般的に耐摩耗管
として具備すべき対摩耗性は鋼の硬度を上げることによ
って得られるが、これは一方において管体自身の構造体
としての外荷重による破損に対する抵抗力としての鋼の
靭性を著しく減じる、。
即ち、耐摩耗管の具備すべき耐摩耗性と靭性とは相反す
る鋼の特性であるため、従来の一層管では耐摩耗性をあ
る程度犠牲にすることによって、必要な靭性を確保せざ
るを得ず、又、高度の耐摩耗性が要求される場合はCr
、Niなどの高価な合金鋼を使用せざるを得ず、経済的
に不利であったがこの発明によれば、耐摩耗性を具備す
べき内層管と靭性を有する外管とを別々に準備し、これ
を緊着一体化することによって、それぞれ特性を有する
材料を極めて安価に、自由に選択使用することが可能に
なる優れた効果がある。
又、金属外管と金属ライナー管を加熱し、該金属ライナ
ー管に対して点状、或いは線状の局部冷却の操作を重畳
反復することにより金属ライナー管塑性伸び変形を与え
、これにより金属ライナー管に拡管作用を付与する効果
があり、この加熱冷却の緊着工程において金属外管の靭
性をほとんど変化さることなく金属ライナー内管には急
冷焼入硬化による耐摩耗性、即ち、硬化を製造工程中に
自然に与えることが出来、しかも、硬化度は管全体の靭
性は外管が受け持つことになるためライナー内管材の期
待できる最大値まで自由に与えることかできる効果もあ
る。
以上の如くこの発明は特に耐摩耗管の製造において、極
めて高能率で経済的な、しかも高品質な管の製造法とし
て優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例の説明図であり、第1図は原理
態様説明の断面図、第2図およぴ第3図は実証実験のデ
ータグラフ説明図、第4図および第5図はこの発明の実
施例の二重管相重層説明斜視図、第6図は第4図緊締説
明断面図、第7図はこの発明の実験例の断面図である。 4・・・外管、5・・・金属ライナー 箇 1 図 第2図 第 3 図 第4図 第5図 第6図 第 7 図 手 続 ネ市 正 円(自 発) 昭和59年 2月10口 特”6Jf庁長官 若杉和人 殿 1、事件の表示 昭和58年特許願第118154号 2、発明の名称 耐摩耗性緊着締結二重管の製造方法 3.711正をする者 事件との関係 特許出願人 4、?fli正命令の日fリ 自 発 することを含むものとする。」を挿入致します。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 金属外管の内部に金属ライナー内管を緊着締結させる耐
    摩耗性緊着締結二重管の製造方法において、相対重層さ
    れた金属外管と金属ライナー内管を加熱し、該加熱され
    た金属ライナー内管に対し少くとも点状の局部急冷操作
    を反復重畳付与して急冷部に塑性伸び変形を繰返し形成
    させて該金属ライナー内包を膨脹拡管させ、併せて急冷
    による変態膨脹を介し該金属ライナー内管を膨脹拡管し
    て金属外管に対し緊着締結せしめると共に該金属ライナ
    ー内管に急冷焼入硬化による耐摩耗性を付与することを
    特徴とする耐摩耗性緊着締結二重管の製造方法。
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