JPS6016063B2 - プラズマのサンプリング装置および方法 - Google Patents

プラズマのサンプリング装置および方法

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JPS6016063B2
JPS6016063B2 JP58192286A JP19228683A JPS6016063B2 JP S6016063 B2 JPS6016063 B2 JP S6016063B2 JP 58192286 A JP58192286 A JP 58192286A JP 19228683 A JP19228683 A JP 19228683A JP S6016063 B2 JPS6016063 B2 JP S6016063B2
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coil
orifice
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ions
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    • H01J49/04Arrangements for introducing or extracting samples to be analysed, e.g. vacuum locks; Arrangements for external adjustment of electron- or ion-optical components
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/02Details
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    • H01J49/105Ion sources; Ion guns using high-frequency excitation, e.g. microwave excitation, Inductively Coupled Plasma [ICP]
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/46Generating plasma using applied electromagnetic fields, e.g. high frequency or microwave energy

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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、誘導体に発生させられたプラズマをオリフ
ィスを介して真空室内でサンプリングする方法および装
置、なちびに、このようなサンプリングを用いて質量分
析を行なう方法および装置に関する。
この発明はト以下質量分析について説明する。痕跡物質
を検出し、分析するには、分析すべき物質のイオンを質
量分析計を含む真空室内に導入する必要がある。
これは、いまいま元素分析を行なうこと「すなわち痕跡
物質中の個々の元素の相対量を検出し、測定することを
必要とする。理論的には「痕跡物質は、主として個々に
荷電された元素のイオンを発生させる高温プラズマ中に
痕跡物質を導入することによってその個々の元素にわけ
られる。イオン源としての高温プラズマの使用はト殆ん
ど個々に荷電されたイオンを発生すること、検出すべき
元素と他の元素の干渉が少ないこと、アィソトピック情
報が得られることおよびイオン源のイオン化効率が非常
に高いので分析のため多くのイオンが発生させられるこ
となどの利点があることが知られている。しかしながら
従来、プラズマは通常大気圧で動作させられ〜質量分析
計は、真空室内に配置されているので、プラズマのサン
プルは、プラズマから抽出され、小さなオリフィスを介
して真空室内へ導びかれね‘まならないという問題があ
った。
プラズマは、非常な高温(例えば4000K〜1000
0K)であり「比較的良好な導電体である。高温プラズ
マの一部が小さオリフィスに入れると、アーク状のブレ
ークダウンがプラズマとオリフィスの端部間に発生し〜
オリフィスを損傷させ紫外線ノイズが発生して質量分析
計に入り、イオンの検出を妨げることがわかっている。
この効果は「第3者によって「ピンチ」効果と呼ばれ、
プラズマイオン源の使用の大きな障害となる。境界層サ
ンプリングによってこのピンチ効果を解決することが試
みられた。
この場合、サンプリングすべきプラズマのためのオリフ
ィスは、比較的低温に維持された平らな面を有する板に
配置される。プラズマが、この低温の板に接触すると、
板のすぐ近くに低温の境界層が形成される。イオンは、
プラズマから直接にはでなく、むしろこの境界層から抽
出される。境界層は低温なので(従つて比較的良好な電
気的絶縁体である)、アーク効果は、少なくなるかなく
なる。しかしながら、プラズマ中のイオンは、低温の境
界層中で再結合するか反応しようとし、また酸化物を形
成しようとするなどの欠点がある。再結合および反応は
、分析に必要なイオンの数を減少させ、酸化物の形成は
、分析を非常に複雑にする。従って、低温の境界層を用
いたサンプリングは、極めて市場性に乏しい。米国のフ
ロリダ州オルランドでの「プラズマ・スベクトロケミス
トリ1982ウインター,コンフアレンス」において1
斑2王1月にアラン・ジー・グレィは、従釆のものの欠
点を取除いたとして、ステーシ式の真空室と比較的大き
なオリフィス(低温境界層を生じない)の使用を発表し
た。
しかしながら、発表された結果は、限定された特定の条
件にのみ適用可能なもののようである。本出願人は、同
様のサンプリングシステムとステージ式の真空室を用い
て実験をしたが、上述の結果は再現されなかった。この
発明は、オーJフィスにおけるアークの発生と紫外線ノ
イズの発生を非常に小さくおさえ、オリフィス付近での
イオンの再結合と反応をもおさえるようにしたオリフィ
スを介して真空室内でプラズマをサンプリングする方法
および装置を提供しようとするものである。
真空室内でプラズマをサンプリングする装置は、この発
明によれば、第1の端子と第2の端子間に少なくとも一
巻きを有し、この巻線間にはプラズマ発生に必要なコイ
ル間隙を備えた電気的な誘導コイルを含むプラズマ発生
用の手段と、壁部にオリフィス板を有する真空室からな
り、このオリフィス板は、前記間隙付近にオリフィスを
有して、このオリフィスを介して真空室に入るプラズマ
の一部をサンプリングするようにし、さらに前記端子間
に接続されてプラズマ中の電圧のピークピーク振動を4
・さくする回路からなるように構成される。この明細書
および特許請求の範囲の欄で用いられる用語「真空室」
は、室内の圧力が大気圧より小さい室を指すものとする
真空室内でプラズマをサンプリングするこの発明による
方法は、コイルに高周波電流を流してコイルにプラズマ
を発生させ、コイルの端部間でのコイルに生じる電圧の
変動を制限することによってプラズマ中のピークピーク
電圧変動を小さくし、プラズマの一部をオリフィスを介
して真空室内へ導くことにより構成される。
以下、添付の図面に示す実施例に基いてこの発明を詳細
に説明する。
第1図において、プラズマ管10の周囲には電気的な誘
導コイル12が巻かれている。
プラズマ形成のためのキヤリャガス(例えばアルゴン)
が、供孫舎源13から導管14を介してプラズマ管10
‘こ導かれる。キャリャガスの別の流れが、内側管15
を介してプラズマ管1川こ導かれ、コイル12のすぐ上
流のフレアー付の端部16に存在する。分析すべき痕跡
物質を含むサンプルガスが、供給源17からアルゴンガ
ス中に供給され、管15内でかつこれと同軸の薄い管1
8を介してプラズマ管10に導かれる。かくしてサンプ
ルガスは、形成すべきプラズマの中心に放出されること
になる。コイル12は通常、少数の巻線数(テストした
実施例では4巻き)しか有さず、インピーダンスマッチ
ング回路22経由のRT電源から電源供給を受ける。
コイル12に対する電力は、必要なプラズマの性質に応
じて変化し、200〜10000ワットの間である。供
給されるェネルギは、高周波で、特に27メガヘルツで
ある。コイル12にかかる電圧は、動作条件に応じて数
千ボルトと考えられる。第1図に示す如く、この構成に
より生じるプラズマ24は、大気圧下にある。プラズマ
管10は、真空室28の一つの壁を構成する第一のオリ
フィス板26に隣接して配置されている。
オリフィス板26は、図示せぬが、水により冷却されて
いる。プラズマ24からのガスは、第一の真空室部分3
2内に板26のオリフィスを介してサンプルされ、この
部分32は、ポンプ36によりダクト34を介して排気
されている。プラズマからの他のガスは、プラズマ管1
0と板26との間の隙間38から排出される。第一の真
空室部分32は、第二のオリフィス44を有する第二の
オリフィス板42によって第二の真空室部分40から分
離されている。第二の真空室部分40は、真空ポンプ4
6によって排気されている。この第二の真空室部分40
内には、質量分析計48が配置されている。質量分析計
は、ロッド50を有する四極質量分析計である。説明を
わかり易くするために、第1図のプラズマ管10‘ま、
真空室に比して大きく拡大して示されている。使用に際
して、第一の真空室部分32は、約1トルの圧力に維持
され、第この真空室部分40‘ま10‐5トルに維持さ
れる。
プラズマ24の一部は、第一のオリフィス30を介して
第一の真空室部分32内でサンプルされる。プラズマ中
のイオンは、第一のオリフィス30を介して流れるガス
によって第一のオリフィス30から第一の真空室部分3
川こ吸引される。これらのイオンはまた、第二のオリフ
ィスに流れるガスによって第二のオリフイス44に入る
。前述したように、第1図に示すシステムが使用される
と、プラズマ24はオリフイス30内であるいはこれに
対してアークを発しようとし、第一のオリフィス30か
ら第二のオリフィス44にアークを飛ばすことすらある
アークはこれらのオリフィスを損傷させ、質量分析計4
8に入るイオンの分析の妨げとなる紫外線ノイズを発生
させる。さらにオリフィス材料のイオン特性が質量スベ
クトラムにあらわれ、分析の障害となる。好ましくない
アーク発生は、この場合は、プラズマ24から離れた真
空室28の第一のオリフィス板26に集中する。真空に
より生じたオリフィス30を通過する大きなガス流は、
オリフイス板26の外側に集中しようとし、かつアーク
をある程度電気的に絶縁しようとするガスの冷却層を除
去しようとするので、アーク発生が増加する。第一のオ
リフィス30が充分小さければ、第一のオリフィスにお
いて第一のオリフィス板26を覆うガスの冷却層51は
、真空吸引にもかかわらず存在しようとするが、オリフ
ィス30が非常に小さいので、プラズマ24の少ないサ
ンプルが、第一の真空室部分32に吸引され、従ってイ
オンの情報は小さくなる。また第一のオリフィス30が
非常に小さいときには、これは容易に溶けたり詰ったり
する。第一のオリフィス30をより大きくすると、オリ
フィス板26を覆うガスの冷却層51は、薄くなるか消
失するかし、前述した如きア−クが発生する。このアー
ク発生は、プラズマそれ自身中での大きなピークピーク
電圧変動が生じることによって起きるものであることが
わかった。
高周波電界によって発生するプラズマ中の電圧を測定す
ることは困難であるが(測定に使用するプローブがプラ
ズマによって溶けるためおよび発生する電界による好ま
しくないRFピックアップのため)、図示の構成におい
てのプラズマのピークピ−ク電圧変動は、非常に大きい
(例えば、1000ボルト以上のオーダー)ことがわか
つた。この測定により、次の問題は、如何にしてこの電
圧変動が生じるのかということになる。プラズマ内での
大きな電圧変動の原因を探るテストが行なわれたが、こ
れを第2図を参照して説明する。
第2図は、プラズマにRF電源を供給するチューニング
およびインピーダンスマッチング装置22のための回路
を示す。このインピーダンスマッチング装置22は、端
子52で直列接続された二つの可変キャパシタCI,C
2と端子52,54でキャパシタCIに並列に接続され
た電源20を有する。キャパシタC2の自由端子56は
、コイル12の上流端の端子58に接続され、コイル1
2の他端60は、端子54に接続されている。コイル1
2を通過するガス流の方向は矢印62で示されている。
第2図に示す構成は、プラズマ24中で非常に大きな電
圧変動を示した。第1のテストは、端子60から54に
至る長いリード線がィンダクタンスを有し、これは端子
60‘こおいて電圧変動を生じかつプラズマ中での電圧
変動に寄与するという理由で、コイルのすぐ下流におい
て端子60を接地することであった。この付加的な接地
は、最初に測定された値の半分を下回る電圧変動を生ん
だが、プラズマ中には大きな電圧変動が残り、未だアー
クが生じた。次にインピーダンスマッチング回路は、第
3図に示す如く変形され、端子54の接地は取除かれた
その代り、コイル12は、64でタップされ、タップ6
4が接地された。タップ64は、コイルに沿って前後動
され、プラズマ24の電圧変動は、コイル12に沿った
タップ64の種々の位置で測定された。測定値を第6図
の曲線66で示す。プラズマのピークピーク電圧変動値
の絶対値が縦軸に、タップ64の位置が機軸に示されて
いる。横軸において、数字「0」は、コイル12の下流
あるいは端部位層にタップ60があることを示し、数字
「4」は、コイル12の上流の端子58の位置を示す。
数字「1ト「2」および「3」は、コイル12の各々の
差線数を示す。コイル12の中心は、第4図の横軸「2
」の位置にある。第4図の曲線において、点68におい
て、タップ64は、端子54と60の間の端子60の下
流にある。第4図において、プラズマのピークピーク電
圧変動の絶対値は、タップ64がコイルの下流機「0」
からコイルの中心「2」方向へ移動すると減少して、第
2巻線目で最小値となる。電圧変動はその後、タップ6
4がコイルの上流端「4」方向へ移動するに従って増加
する。叢位点7川こおける電圧は、約13ボルトである
が、RFピックアップ問題のために5ボルトの絶対値を
下回る範囲内の精度で電圧を測定することは困難である
。さらに、小さな電圧(10ボルトのオーダーの)が、
プラズマを流れる加熱電流によってプラズマ内に流れ、
この電圧は、タップ64を移動することでは明らかに除
去されない。図示の電圧測定は、この電圧の樋性が測定
できないので、プラズマ内の電圧変動の絶対値測定であ
ることが理解されよう。しかしながら、測定される電圧
変動は、タップ64がコイル12の中心を通過する際位
相を反転するものであろうことが理論的に期待される。
タップ64が、コイル中心付近(例えば4巻きのコイル
のコイル中心から約1/嶺葺き以内)に位置するときは
、オリフィス30,44でのアーク発生が取除かれ、さ
らにエネルギーおよびオリフィスを通過するイオンのエ
ネルギーの拡がりは、非常に小さくなった。
特に第5図に示す如く、縦軸には、オリフィス30,4
0を通過して質量分析計48に入るイオンの数が示され
、機軸には、このイオンのエネルギーが電子ボルトで示
されている。実線と黒点で示される曲線72は、タップ
64がコイルの端子「0」から1/4巻きの位置にある
ときの測定値を示し、破線と白点とで示す曲線74は、
タップ64がコイルの端部「0」から・葦巻き(コイル
Qの近く)の位置にあるときの測定値を示している。曲
線72に対しては、大きなアークがオリフィスを通して
生じ、図示の如く観察的に大きな拡がりが生じ、従って
滑らかな線によって各点が結ばれた。10%の高さのイ
オンのエネルギーの拡がりは、約44エレクトロンボル
トであり、50%の高さは約17ェレクトロボルトであ
つた。
またイオンの多数の最大エネルギーは、30ェレクトロ
ポルトを越えた。高いエネルギーとエネルギーの拡がり
(イオンの)は、サンプリングすべき痕跡物質を分析す
る四極質量分析計の能力を非常に低くした。反対に、曲
線74からは、オリフィスを通過するイオンのエネルギ
ーの拡がりは、小さく、10%の高さで約11エレクト
ロンボルトであり、50%の高さでは約5エレクトロン
ボルトであった。この改良の効果は大であり、以下に述
べる如く検出と分析について改良が行なわれた。第6図
は、第5図と同様の図であるが、曲線76は、タップ6
4がコイルの端子「0」から3/4巻きの位置にあると
きの測定値、曲線78は、タップ64がコイルの端子「
0」から前と同様に1党き微風こあるときの洩り定値を
それ靴示している。
結果は、前述のものと同様であるが、タップがコイル中
心の付近にあるとき、イオンのエネルギー拡散とイオン
の平均エネルギーは、大劉に減少している。減少したイ
オンエネルギーとイオンエネルギーの拡がりの効果を第
7図と第8図を用いて説明する。
この図は、ストロンチウム元素の100万分の1従容体
の質量スペクトルを示す。検出されたイオンカウント数
は、縦軸に示され、原子質量単位(amu)での質量が
、機軸に示される。第7図は、コイルの下端「01から
3/時葺きの位置にタップ64がある(第6図の曲線7
6で示される如き)ときの質量スペクトルを示す。第8
図は、コイルの下端「〇」から・葦巻きの位置にタップ
64がある(第6図の曲線78で示される)ときの質量
スペクトルを示す。両方の場合、縦軸のフルスケール値
は、毎秒3×1ぴカウントであった。第8図において三
つのストロンチウムのピーク80a,82aおよび84
a(それぞれ86,87および88原子質量単位に相当
する)が、明瞭に識別され、第7図においては、同じピ
ーク80b,82bおよび84bが僅かに識別され、従
ってピーク84bの最大レベルは、84aのそれより低
い。期待した通り、小さなイオンエネルギーおよびイオ
ンの拡がりは、大きな分解能を与え、分析のためのイオ
ン情報を増加させた。この発明の他の特徴は、オリフイ
スを保護するための低温の境界層からサンプリングをす
る必要がないので、オリフィスサンプリング板は、この
ような冷却境界層を減少させたり除去したりするように
配置できるという点にある。
これを第9図および第10図を用いて説明する。第9図
は、円錐台形のオリフィス構造を88を示す第一のオリ
フィス板26aを示し、この構造88は、円錐側壁89
、平らな上部壁90およびこれに設けたオリフィス30
aを有する。使用に際して「上部壁98‘ま、オリフィ
ス30a上のガスの冷却境界層(第1図に51で示す如
き)を形成しようとし、この境界層は、アーク発生を少
なくするようにプラズマからオリフィスを絶縁する。都
合の悪いことに、プラズマは「大気圧中にあるために、
イオンの酸素との再結合および反応が生じる(再結合の
速度は、圧力の3秦に比例して変化し、反応の速度は、
圧力の3乗のパワーに比例して変化する)。これは、分
析に使用できるイオン信号の損失ばかりでなく、質量分
析計に酸化物が入り、分析を複雑にする。第9図は、鋭
い端部を有するオリフィス構造92を備えた他の第一の
オリフィス板26bを示し、この構造92は、鋭い端部
96に達する円錐形の側壁94を有している。
端部96が、第一のオリフィス30bを形成する。第9
図のオリフィス構造は、冷却境界層が容易に形成される
ようなオリフィスに隣接する平らな面を有しないので、
オリフィス30b上には冷却境界層が小さくなるかある
いはなくなる(例え板26bが冷却されたとしても)。
このようにオリフイス30bからサンプリングされるべ
きプラズマは、真空室部分32に入るまで大きく冷却さ
れることはない。真空室部分32内の圧力は、約1トル
にしか過ぎない(オリフィス板26bの外では760ト
ルであったのに比して)ので、反結合速度は「約76ぴ
に減少され、反応速度は約76ぴとなる)。鋭い端部の
オリフィス構造92の使用による改良(タップ64がコ
イルの中心付近に位置しているためアークの発生しない
状態で使用できる)が、第11図および第12図に示さ
れ、セリウムの100万分の10の溶体について得られ
た質量スペクトルが示されている。
第11図は、第9図の円錐台形のオリフィス構造88を
用いて得られた質量スペクトル98を示し、第12図は
、第10図の鋭い端子のオリフイス構造92を用いて得
られた質量スペクトル100を示す。縦軸のフルスケー
ルは、毎秒1びカウントであった。第11図において1
40原子質量単位のピーク(これはセリウムの質量であ
る)は、非常に小さく、これに対して大きなピークが質
量156(酸化セリウム)に存在しかつより小さなピー
ク(ただしセリウムのピークより大きい)が質量158
に位置する(セリウムのアイソトープの酸化物)。これ
に対して、第12図は、質量140(セリウム)の大き
なピークと質量142(セリウムのアイソトープ)のか
なりのピークを示している。
ここでは「質量156(酸化セリウム)の小さなピーク
のみが現われ、質量i既には殆んどピークが現われてい
ない。元素イオンのイオン信号の非常な増加と発生する
酸化物の量のこれに対応した減少は、多くの元素が共に
混合されているときに得られる複雑なスペクトルの判別
を著しく改善している(第12図に対して、より高い質
量の酸化物に対して質量の識別が行なわれないように分
解能が慎重に4・さくされた)。さらにこの発明の特徴
は、高いイオン化電位を有する元素に対しての応答を改
善することにある。
以前には、第一のオリフィス30とプラズマ24の間に
水冷オリフィス板を置くことが共通して実施されていた
。従って、スケールの小さな急速に冷却されたプラズマ
が、第一のオリフィス30を介してサンプリングされた
。空気が急速にこのプラズマと混合され、酸化窒素(N
O)を生成するように反応した。NOのイオン化電位は
、9.25エレクトロンボルトである。プラズマ中のよ
り高いイオン化電位の金属イオンは、NOとのチェンジ
トランスファー反応を起してNO+と中性金属原子を生
成する。中性となった金属原子は、質量分析計では検出
できない。この発明が実施されるときは、サンプリング
は、ホットプラズマにより近い状態で行なわれ(アーク
が殆んど生じないので)、空気は殆んどプラズマサンプ
ルと混合する機会を失う。
従って「窒素の酸化物は、形成されることが少ない。高
いイオン化電位のイオンは、電荷を失うことがなく、従
って質量分析計で検出可能である。第13図はこれを示
すものであって、縦軸は対数スケールでイオンの相対数
を示し、元素のイオン化電位は、機軸にエレクトロンボ
ルトで示されている。この発明の構成を使用していない
従来の方法により得られた曲線は、810で示され、こ
の発明の方法によって得られた曲線は、120で示され
ている。亜鉛の如き高イオン化電位の元素に対しては、
イオン信号は5の音となる。水銀については、その違い
はもっと大きい。タップ64は接地して示したが、用い
られる回路構成に応じて他の固定電位に固定することも
できる。
あるいは、可変電位をタップ64に加えて、ピークピー
ク電圧変動が充分小さくなるよう操作してもよい。また
他の変形例として、タップ64を完全に除去し、第14
図に示す回路を用いてもよい。
第14図の回路において、電源2川ま、二つのキヤパシ
タCI′,C2′に対して端子54,56に介して接続
され、キャパシタCI′,C2′間の端子が接地される
。端子56,58は、前述の如く54,60と同様に接
続される。回路が注意深くバランスされているときは、
CI′とそのリード線のキャパシタンスは、C2′とそ
のリード線のキャパシタンスに等しい。回路は、対称で
あり、コイル12に接地されたセンタタップを有するこ
とと電気的に等価である。コイル12の中心のRF電圧
は、零近辺に維持されている。第14図の回路に必要で
あれば、インピーダンスマッチングが、RF電源20と
電源20を示す位置との間にトランス等を配置すること
によって行なわれる。
四巻きのコイルが図示されたが、これ以上あるいはこれ
以下の巻数が必要に応じて適宜使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の質量分析装置であってこの発明の利用
できる装置の構成図、第2図は、第1図の装置に用いる
ィンピ−ダンスマッチング回路および誘導コイルの回路
図、第3図は、第2図に類似した図であってこの発明の
ために修正されたインピーダンスマッチング回路と誘導
コイルの回路図、第4図は、コイルに沿って移動するタ
ップの位置に対してプロットされたプラズマRF電圧の
絶対値を示す図、第5図は、第3図の接地タップの二つ
の位置に対してプラズマから質量分析計に入るイオンの
エネルギーとイオンのエネルギーの拡がりを示す図、第
6図は、第3図の接地タップの一つの位置に対するプラ
ズマから質量分析計に入るイオンのエネルギーとエネル
ギーの拡がりを示す図、第T図は、第一の位置における
第3図の接地タップについてとったストロンチウムの質
量スペクトル図、第8図は、第二の位置における第3図
の接地タップについてとったストロンチウムの質量スペ
クトル図、第9図は、平らなオリフィス面構造を有する
オリフィス板の断面図、第10図は、鋭い端子を有する
オリフィス構造のオリフィス板の断面図、第11図は、
第9図に示すオリフイス構造を用いたセリウムに対する
質量スペクトル図、第12図は、第10図のオリフィス
構造を用いたセリウムに対する質量スペクトル図、第1
3図は「イオンの相対数とイオン化電位の関係を示すグ
ラフおよび第14図は、この発明の回路の他の実施例の
図である。 10……プラズマ管、12……コイル、20……電源、
22……インピーダンスマッチング回路、26,26a
,26b……オリフィス板、32・・…・第一の真空室
部分、28・・・…真空室、30,30a,30b・・
・・・・第一のオリフィス、40・・・・・・第二の真
空室部分、42・・・・・・第二のオリフィス板、44
……第二のオリフイス、48・・・・・・質量分析計、
C1,C2,CI′,C2′…・・・キャパシタ、64
……タップ。 第2図 第3図 第9図 第10図 第1図 第4図 第5図 第6図 第7図 第8図 第11図 第12図 第13図 第13図 第14図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 真空室内でプラズマをサンプリングする装置におい
    て、プラズマを発生し、第一と第二の端子の間に少なく
    共一巻きの巻線を有してプラズマを発生するために巻線
    に隙間を有する電気的な誘導コイルを備える手段と、壁
    の一つにオリフイス板を有する真空室とを備え、前記オ
    リフイス板は、前記隙間に隣接してオリフイスを備えて
    該オリフイスから前記真空室内にプラズマの一部を導い
    てサンプリングを行なうようになし、さらに前記端子間
    に前記コイルに接続されてプラズマのピークピーク電圧
    変動を減少させる回路を備える装置。 2 前記コイルが、複数の巻き数を有する特許請求の範
    囲第1項記載の装置。 3 前記回路が、前記端子間のコイルの一点で電位をほ
    ぼ一定値に保つ手段を備える特許請求の範囲第2項記載
    の装置。 4 前記値が接地により得られる特許請求の範囲第3項
    記載の装置。 5 前記点が、前記コイルの中心あるいはその付近に位
    置している特許請求の範囲第3項記載の装置。 6 前記回路が、前記端子間で前記コイルに接続されて
    いるタツプを含み、このタツプが前記コイルの中心ある
    いはその付近に位置している特許請求の範囲第2項記載
    の装置。 7 前記タツプが、ほぼ固定の電位と固定されている特
    許請求の範囲第6項記載の装置。 8 前記電位が接地されている特許請求の範囲第7項記
    載の装置。 9 質量分析手段が、プラズマから前記真空室内へサン
    プリングされるイオンを分析するために前記真空室内に
    配置されている特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれ
    か1項に記載の装置。 10 質量分析手段がプラズマから前記真空室内へサン
    プリングされるイオンを分析するために前記真空室内に
    配置されている特許請求の範囲第6項〜第8項のいずれ
    か1項に記載の装置。 11 前記オリフイス板が、前記隙間へ向かつて該板か
    ら外方へ突出する円錐形の壁を有し、該壁が前記オリフ
    イスを形成する鋭い端部を備えている特許請求の範囲第
    1項〜第3項のいずれか1項に記載の装置。 12 前記オリフイス板が、前記隙間へ向かつて該板か
    ら外方へ突出する円錐形の壁を有し、該壁が前記オリフ
    イスを形成する鋭い端部を備えている特許請求の範囲第
    6項〜第8項のいずれか1項に記載の装置。 13 前記オリフイス板が前記隙間へ向かつて該板から
    外方へ突出する円錐形の壁を有し、該壁が前記オリフイ
    スを形成する鋭い端部を備え、さらに前記プラズマから
    前記真空室へサンプリングのために入るイオンを分析す
    るために前記真空室内に配置された質量分析手段を設け
    た特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載
    の装置。 14 前記オリフイス板が前記隙間へ向かつて該板から
    外方へ突出する円錐形の壁を有し、該壁が前記オリフイ
    スを形成する鋭い端部を備え、さらに前記プラズマから
    前記真空室へサンプリングのために入るイオンを分析す
    るために前記真空室に配置された質量分析手段を設けた
    特許請求の範囲第6項〜第8項のいずれか1項に記載の
    装置。 15 真空室内でプラズマをサンプリングする方法にお
    いて、コイル内にプラズマを発生させるために前記コイ
    ルに高周波電流を流し、コイル端子間の所定位置におい
    て電圧変動を制限することにより前記プラズマのピーク
    ピーク電圧変動を減少させ、オリフイスから前記真空室
    内に前部プラズマの一部を導くようにした方法。 16 前記電圧変動を減少させるために、前記端子間の
    一点におけるコイルの電位をほぼ固定値に維持するよう
    にした特許請求の範囲第15項記載の方法。 17 前記値が、接地により得られるようにした特許請
    求の範囲第16項記載の方法。 18 前記位置が、前記コイルの中心あるいはその付近
    にある特許請求の範囲第15項〜第17項のいずれか1
    項に記載の方法。 19 前記位置が、前記コイルの中心から1/4巻き以
    内にある特許請求の範囲第15項〜第17項のいずれか
    1項に記載の方法。 20 前記位置が、前記コイルの中心かその付近にあり
    、さらに前記プラズマの前記部分でイオンを分析するよ
    うにした特許請求の範囲第15項〜第17項のいずれか
    1項に記載の方法。 21 前記位置が、前記コイルの中心かその付近にあり
    、さらに前記プラズマの前記部分のイオンを質量分析手
    段で分析するようにした特許請求の範囲第15項〜第1
    7項のいずれか1項に記載の方法。 22 前記位置が、前記コイルの中心かその付近にあり
    、前記プラズマの前記部分中のイオンを分析し、さらに
    前記オリフイス上への前記プラズマの冷却を阻止して前
    記プラズマ中の前記イオンの酸素との再結合および反応
    を少なくするようにした特許請求の範囲第15項〜第1
    7項のいずれか1項に記載の方法。
JP58192286A 1982-12-08 1983-10-14 プラズマのサンプリング装置および方法 Expired JPS6016063B2 (ja)

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CA1189201A (en) 1985-06-18
DE3379617D1 (en) 1989-05-18
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JPS59105257A (ja) 1984-06-18

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