JPS60158041A

JPS60158041A - 中空皿およびその製法

Info

Publication number: JPS60158041A
Application number: JP59187859A
Authority: JP
Inventors: 和田　孝; 優和田; 智之松
Original assignee: American Hospital Supply Corp
Current assignee: American Hospital Supply Corp
Priority date: 1983-09-09
Filing date: 1984-09-07
Publication date: 1985-08-19
Also published as: KR920000236B1; US4505252A; KR850002055A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、中空部の空所Ｋ、分離独立状態の（ｄｉｓｃ
ｒｅｔｅ　）溶融可能コア部材（好ましくは蝋からなる
コア部材）を酸素および水分の不存在下に密封状態で含
有する中空プレート皿の如き中空部、好ましくは金属製
またはプラスチック製中空皿に関するものである。本発
明はまた、この中空部の製法にも関する。

本発明に係る新規な、分離独立状態の溶融可能なコア部
材（好ましくは蝋からなるコア部材）を有する中空部は
、上部部材（「頂部部材」とも称する）と、それと相補
的な形状を有する下部部材（「底部部材」とも称する）
と、これらの各部材の辺縁部を相互に接合させることに
よって前記辺縁部を接合個所としてこれらの部材を相互
に接合させてその中に中空部を形成させる手段とを含有
してなるものである。このようにして形成された中空部
である空所は、水、空気および他の酸素含有がスを実質
的に侵入させないものである。その結果として、この密
閉空所内の溶融可能コア部材には、酸化、水の浸入によ
る損傷および他の種類の劣化は全く起らない。

本発明に係る分離独立状態の溶融可能コア部材（好まし
くは蝋からなるコア部材）を有する中空部を製造する方
法は、酸素を含まない不活性雰囲気中で蝋の如き溶融可
能物質を液化し、この溶融可能物質を冷却して凝固させ
てこの中空部用の固体状態の溶融可能コア部材を形成さ
せ、この中空部の中に前記溶融可能コア部材を置き、こ
の中空部の中のコア部材が置かれた空所から実質的にす
べての酸素を除去すなわち排除し、そしてこの中空部の
中の前記コア部材を密封することを特徴とするものであ
る。この密封によって、前記空所からの前記の溶融可能
コア部材の離脱が防止でき、かつまた、前記空所内への
空気、酸素含有ガス、水および他の汚染物の侵入に起因
する前記コア部材の劣化も防止できる。

本発明に係る新規な中空部の好ましい具体例について説
明する。この中空部は、好ましくはステンレス鋼の如き
金属から作られた２つの部材を有する。この２つの部材
すなわち上部部材および下部部材は、その寸法および形
体に関して互いに相補的に作られており、そしてこれら
を相互に接合させる手段を有する（好ましくは、該手段
をこれらの部材の周縁部に有する）。この手段によって
、前記の上部部材と下部部材とを接合させると、その中
に中空部傷生じ、すなわち、密封された空所が生ずる。

あるいは、この中空部は、１枚の材料から作られたもの
であってもよく、其他の構造を有するものであってもよ
く、あるいは他種物質たとえば熱可塑性プラスチック物
質や熱硬化性シラスチック物質から作られたものであっ
てもよい。

ただし、このような中空部には、その中に溶融可能コア
部材を置くための手段（たとえば、コア部材を充填する
だめの孔）を設けなければならない。

本発明に従えば種々の寸法、形態の中空部（たとえば、
丸味を帯びた中空部、もしくは楕円形または四角形の中
空部）が製造できるけれども、その好ましい具体例とし
て中空プレート皿、特に、丸味を帯びた形または四角形
の金属製中空プレート皿があげられる。

前記の溶融可能コア部材は、高い比熱を有しかつ約１８
０−２１５〒の範囲内の融点を有する蝋またはアスファ
ルトからなるものであることが好ましい。このような蝋
の例には、硬化された合成微結晶蝋、カルナウバ蝋、カ
ルノーワックス、スラツクワックスがあげられる。この
ような物質はかなり大量の熱エネルヤーを貯蔵でき、そ
して一般に、この熱の吸収速度よりも遅い速度において
紋熱な徐々に放出するものである。中空プレート皿の如
き中空部の中にコア部材として挿入するに適した形体に
前記の蝋を成形する場合には、この蝋を溶融し、次いで
これを所定の形の金属に入れて凝固する操作を行うこと
が必要であり、しかしてこの操作は、このコア部材に空
気、酸素含有ガス、水および他の汚染物が入らな（・よ
うに、これらの汚染物の不存在下に行わなければならな
い。

本発明に係る新規な溶融可能コア部材を有する中空部お
よびその製造方法は、添付図面の参照下に一層よく理解
され得るであろう。

第１図、第２図および第３図について説明する。

これらの図面に記載のステンレス鋼製の中空プレート皿
１５は上部ル−ト部材１０および下部プレート部材１１
を含有してなるものである。この上部部材１０および下
部部材１１は、溶接または他の手段によって、それらの
辺縁部ＩＤｋ＋および１１ｂを接合個所として相互に接
合させるが、これによって、この上部部材と下部部材と
の間Ｋ。

気密性および防水性を有する中空部である空所１３が生
ずる。空所１３には、溶融可能固体蝋からなるコア部材
９および窒素または他の不活性がス１２が含まれている
〔すなわち空所１３には、空気、酸素含有がスおよび水
は実質的に含まれていない〕。このプレート皿１５への
最初の加熱が行われたときに、コア部材９の中に熱が蓄
積され、加熱終了後の長い時間の間にプレート皿１５が
冷えるときに、前記の蓄積された熱が上部部材１０を介
して放出される。コア部材を構成する蓄熱材は、好まし
くは次の性質を有する合成石油蝋であって、すなわちこ
の石油蝋は比熱０．５以上、融解熱５０力ロリ／ｙ以上
、融点約１８５−２００″Ｆのものであることが好まし
い。さらにまた、この物質は無毒性のものであるべきで
ある。このコア部材をその融点より高い温度に加熱した
ときに、比較的多量の熱がその中に蓄積され、すなわち
、この物質が融解して固体状態から液体状態に変わると
きに融解熱を吸収して蓄積するのである。真後に、この
蓄熱物質が冷えるときに、この物質は相が変化して液体
状態から固体状態に変り、該物質中に蓄積されていた熱
エネルギーが放出されるが、その放出速度は、吸収のと
きの速度よりもずっと低い。したがって、この放熱時に
は、実質的な量の熱がこの皿の上の食物の加温（保温）
のために比較的長時間利用でき、すなわち３０分間以上
利用できる。

この新規中空部の好ましい製造方法を第４Ａ図−第４Ｆ
図の参照下に説明する。第４Ａ図は、粉末または粒状の
炭化水素蝋の如き合成蝋を示した図面である。適当な蝋
の例にはＦＤＡワックス１７５．２５０，１７２．＜Ｓ
１５があげられる。

これは平均分子量６８０、炭素含量８５．４重量％、水
素含量１４．６重量％、凝固点９５．５℃、密度（２５
℃）　０．９４　Ｆ　７ｍ”、比熱（２０℃）１．９３
ジュール／ｙ、比熱（５０℃）　２．５２ジユール／り
、比熱（１６０℃）　２．５９ジユール／ｙのものであ
る。他の適当な蝋の例には、ＦＤＡＩ７２゜８８６およ
びｙＤＡｊ７８．３７１０に相当する微結晶蝋、ＦＤＡ
　Ｉ　７２　、８８６またはＦＤＡ　Ｉ　７８　。

３７１０に相当する１３０−パラフィン蝋、およびスラ
ツクワックスがあげられる。

第４Ｂ図は容器２内に沈積した粉末状または粒状の蝋１
を示す図面である。窒素ガス４を導入して蝋１の周囲を
包囲させるが、これは、容器２中への空気や酸素含有が
スの侵入を阻止するためのものである。この目的のため
に金床がスが特に適当である。なぜならばこれは比較的
重く、そして容易かつ高効率で空気と置き代わるからで
ある。

攪拌機５は、蝋１がら空気および他の酸素含有がスを駆
逐するのに役立ち、かつまた、容器２内における均質な
溶融蝋組成物の生成を促進する。検知器６は容器２内の
ガスを監視し、これを見ながら操作を行うことによって
空気および他のあらゆる酸素含有ガスが確実に除去でき
る。

第４Ｄ図は、工程３Ｃで得られた液化堀を金型８に供給
する方法を示した図面である。金型８は雄型と雌型とか
らなる。金型８の中で嘘は冷却され、流体状態〔容器２
の中に存在するもの〕から固体状態に変わり、コア部材
９を形成する。金型８中の孔８ａを通じて冷却水を通過
流動させ、これによって温度を下げて蝋の固化を促進す
る。

第４Ｅ図は、溶融可能な蝋からなるコア部材９を、上部
プレート部材１０と下部プレート部材１１との間の空所
１３に入れる方法を示した図面である。

第４Ｆ図に示されているように、上部プレート部材１０
を下部プレート部材１１に、溶接または他の接合固着手
段によって、これらの部材のリム部１０ｂおよび１１ｂ
を固着個所として接合する。

溶接操作実施中は、コア部材が酸素、水、其他の物質に
よって劣化するのを避けるために、上部プレート部材１
０と下部プレート部材１１との間の前記空所１３の中の
空間（すなわち、溶融可能なコア部材によって占められ
ていない空間）を窒素または他の不活性ガスで満たして
おくべきである。

上部プレート部材１０の辺縁部を下部プレート部材１１
の辺縁部と固着させるための好ましい方法は、へりアー
ク−シームレス溶接方法である。空所１３中に空気や他
の汚染物が入るのを完全圧防ぐために、前記溶接操作を
制御条件下に行うことが必要である。この製造方法によ
って、上部プレート部材１０と下部プレート部材１１と
の間の気密性かつ防水性の空所１３中に、溶融可能な蝋
からなるコア部材９を堆積させてなる中空のステンレス
鋼製の中空プレート型加温器１４が製造できる。空所１
３内の蝋からなるコア部材が酸素または水もしくはその
両者によって劣化するのを防ぐために、この空所１３の
中の空間を窒素または他の不活性がス１２で溝たしてお
く。

この中空プレート型加温器１４の使用方法について説明
する。この加温器１４およびそのコア部材を約１２０℃
の温度に加熱する。この温度にお（・て、コア部材であ
る蝋が溶融し、これが蓄熱体として役立ち、このプレー
ト型加温器１４の上に置かれた被加温物（食物）に熱を
供給する。このプレート型加温器１４の上に置かれた食
物の如き被加温物を温かい状態で長く保っため忙、この
被加温物に断熱性の蓋（ドーム）１６をかぶせることが
できる。

本発明釦係る新規中空プレート皿は下記の如き種々の利
点を有する。第１に、溶融可能コア部材を含有する前記
の９所の中、および骸溶融可能コア部材自体の中には空
気、他の酸素含有ガスおよび水分は全く含まれて（・な
いから、このコア部材の酸化による劣化や他の原因によ
る劣化は実質的に完全に防止される。第２に、この溶融
可能コア部材は蝋の如き軽量物質から製造できるから、
この中空プレート皿も軽量であって、その取扱は容易で
ある。第６に、この新規プレート皿の好ましく・具体例
に使用される蝋は安価なものである。第４に、この新規
プレート皿はこの種の従来のプレート皿に比較して、コ
ア部材の劣化が一層起り離く、シたがって、この新規な
プレート皿自体の有効寿命も非常に長い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ステンレス鋼製の中空プレート皿の斜視図で
あり、しかしてこの中空プレート皿は、上部プレート部
材と下部プレート部とをそれらの辺縁部を固着個所とし
て接合固着させ、これらのプレート部材の間に、中空部
である密閉空所を形成させてなるものである。第２図は、第１図に記載の中空プレート皿の断面図であ
って、この図は、この中空プレート皿の中の空所に置か
れた溶融可能な蝋からなるコア部材、およびこのプレー
ト皿自体の構造的特徴を示したものである。第６図は、第１図および第２図に記載の中空プレート皿
に蓋をかぶせた状態およびその内部の状態を示す一部切
開斜視図であって、この図は、プレート皿の頂部および
蓋の一部な切開してその内側のプレート皿の状態、およ
びその中の中空部である空所の状態、および＃寝所中の
溶融可能コア部材の状態を示したものである。第４Ａ図〜第４Ｐ図は、溶融可能コア部材を含有する新
規中空プレート皿のｉましい製造方法の諸工程を示す説
明図である。１・・・蝋；２・・・容器；４・・・窒素がス；５・・
・攪拌！ａ：６・・・検出器；８・・・金型ｔ８ａ・・
・孔；９・・・コア部材；１０・・・上部部材（）：部
プレート部材）；１０ｂおよび１１ｂ・・・周縁部；１
１・・・下部部材（下部プレート部材）；１２・・・窒
素または不活性がス；１３・・・気密防水性の空所；１
４・・・中空部の形の加温（保温）器；１５・・・中空
プレート皿；１６−・・・蓋。代理人　浅　村　皓手続補正書（方式）昭和ど０年１月９日特許庁長官殿１、事件の表示昭和！２年特許願第１＆７８９７号２、発明の名称 Φ吃）＃お２びんめ芳ラム３、補正をする者事件との関係　特許出願人住　所４、代理人昭和６０年／　月Δ７日６、補正により増加する発明の数７、補正の対象願害の特許出願人（法人）代表名氏′ｂ欄釜ｃＬ状、及
びとの訳文各１通

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　上部部材と、下部部材とを有し、該上部部材に
該下部部材が、これらの部材の周縁部を接合個所として
接合されており、この下部部材は前記上部部材に対して
相補的な形状を有し、この接合によって前記下部部材と
前記上部部材との間に、中空部である密閉空所が形成さ
れ、この空所の中に溶融可能コア部材構成物質が配置さ
れており、そして該コア部材詮よび該空所は酸素または
水分を実質的に含まないことを特徴とする中空部。
（２）　前記のｍ融可能物質が、高い比熱と、約１８５
−２１５下の範囲内の融点とを有する蝋である特許請求
の範囲第１項に記載の中空部。
（３）　前記の溶融可能な蝋が、カルナウバ蝋、カルノ
ーワックス、パラフィン蝋およびスラックワックスから
なる群から選択されたものである特許請求の範囲第２項
に記載の中空部。
（４）　溶融可能物質を、実質的に酸素を含まない不活
性雰囲気中で液化し：この溶融可能物質を前記の不活性
雰囲気中で冷却して固化させること釦よって、この中空
部用の溶融可能コア部材を形成させ；固化した前記の溶
融可能コア部材構成物質をこの中空部の中に置き；この
中空部の中のコア部材を含む空所から実質的にすべての
酸素および水分を除去し；この空所からの前記の溶融可
能コア部材構成物質の離脱を防止しかつ前記の空所への
酸素や水の侵入を実質的に防止するために、この中空部
を密封することな特徴とする、分離独立状態の溶融可能
コア部材構成物質を含有する中空部を製造する方法。
（５）　この中空部が、上部部材と、それ傾相補的な形
状の下部部材と、この上部−および下部部材の周縁部の
みを接合個所としてこの上部−および下部部材を相互に
接合させる手段とを有するものであることを包含する特
許請求の範囲第４項に記載の製造方法。
（６）前記上部部材および前記下部部材が金属製、熱硬
化性プラスチック製または熱可塑性プラスチック製のも
のである特許請求の範囲第５項に記載の製造方法。
（７）前記の溶融可能コア部材構成物質が高い比熱と、
約１８５−２１５’Ｆの範囲内の融点とを有するもので
ある特許請求の範囲第４項に記載の製造方法。