JPS6015441Y2 - 補強布靴 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はナイロン製メツシュ布またはナイロン製布帛か
ら戒る表胛被を有し、且つ射出戊型底を有する補強布靴
の構造に関するものである。

従来、射出威型底を有する射出戒型底の胛被、特に表胛
被は底材料が射出戒型圧によって一部分が射出樹脂液に
よって含浸される程度の編織密度の大なるものか、或い
は胛被の表面が底材料と相溶性のある素材が使用されて
いたが、ナイロン製メツシュ布を使用したものの場合に
は射出圧によって底材が布の編織空隙に滲透し裏胛被に
まで滲み出るか底部分以外の個所にまで底材が拡散して
底材が外部に露出したり、拡散個所が硬くなったり、胛
被と底との接着が不充分になるなどの結果、商品価値を
低下させる欠点があった。

またナイロン製布帛を表胛被に使用した場合にはゴム材
または合成樹脂材から成る底と該胛被との接着が悪く、
使用中に剥離を起こす欠点があった。

本考案は前記欠点を解消せしめたものであり、胛被と底
との間に補強部を介在させた補強布靴に関するものであ
り、ナイロン製メツシュ布またはナイロン製布帛から戒
る表胛被及び該表胛被とは異なる材料から威る裏胛被で
構成されておりその下部に上縁が射出成型された底の上
周縁よりも少なくとも２ｍ上方へ露出する補強部を固着
された胛被と、該胛被の下端部に取付けられた中底とか
ら成る胛被体の底面に、射出戒型底が一体に成型されて
いることを特徴とする補強布靴である。

以下に図面を用いて本考案を詳細説明する。

図面は本考案の１実施例を示すものであり、図は主要部
分を説明するための断面図である。

図中１は胛被、２は胛被１の下部に縫着または貼着など
の手段により固着された補強部である。

３は射出成型された底、４は中底を示す。

胛被１はナイロン製メツシュ布またはナイロン製布帛か
ら戒る表胛被ＩＡ及びこの表胛被１Ａとは異なる他の材
料から戒る裏胛被ＩＢで構成されており、その下部に補
強部２の上縁２ａの位置が射出成型された底３の上周縁
３イより少なくとも２ｖｒｒｎ露出する様に補強部２を
縫着、貼着などの手段によって固着されている。

この補強部２を有する胛被１と、この胛被１の下端部に
縫合、貼合なとすることによって取り付けられた中底４
から威る胛被体を形威し、該胛被体を靴型に被ぶせ、底
金型に載せ、底材料を射出機を用いて所定の位置に胛被
体と一体に底を成型せしめた補強布靴である。

本考案のナイロン製メツシュ布またはナイロン製布帛の
表胛被ＩＡを有する射出成型底靴は胛被１の下部に補強
部２を固着させたものであり、底材を射出成型した場合
でも底材が直接に表胛被ＩＡに射出されないのでナイロ
ン製メツシュ布またはナイロン製布帛の表胛被ＩＡに滲
透したり、拡散することがないため外観的にも綺麗に仕
上がり、また滲透または拡散した部分の胛被１の硬化及
び射出熱による胛被１の材質の変化などによる使用中の
劣化破損を防止することが出来るのである。

また補強部２は、胛被１の下部に存在するため胛被１の
表面保護及び使用中における靴の屈伸による胛被１のシ
ワ発生に対する緩衝作用をも行なうものである。

補強部２の材料は底３と接する表面側においては射出成
型する底３の材料と相溶性のあるもので覆われている方
が底３が胛被体より剥離され難いので好ましい。

補強部２の上縁２ａの位置を底３の上周縁３イの位置よ
り少なくとも２ｒｒｖｎ露出する様にした理由は、それ
以下の短い場合には底３を射出成型する際に底材料が補
強部２の上縁２ａを覆う様な状態となり、その個所が丁
度補強部２が欠けている様な形となって底３が直接胛被
１と接することとなり、その部分が他の部分と比較して
弱くなるのを防止するためである。

通常、補強部２は胛被１の下部の全周縁に固着させるの
であるが、胛被１の表面に爪先、後脚などの補強片が接
着されてその補強片が補強部２と二同等の役目を威すの
で、それ等補強片のある部分を除いて胛被１の下部に補
強部２を固着させてもよい。

本考案は胛被１にナイロン製メツシュ布またはナイロン
製布帛を使用した補強布靴において胛被１の保護、底３
と胛被１との固着強化を有効に達成したものであって、
その実用装置は極めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の１実施例を示す説明用の主要部断面図であ
る。 図中、１・・・・・・胛被、１Ａ・・・・・・表胛被、
ＩＢ・曲・裏胛被、２・・・・・・補強部、２ａ・・曲
補強部上縁、３・・・・・・底、３イ・・・・・・底の
上周縁、４・・・・・・中底。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ナイロン製メツシュ布またはナイロン製布帛から威
   る表胛被及び該表胛被とは異なる材料から威る裏胛被が
   靴の内側に表胛被に積層して構成されており、その裏胛
   被の下部に上縁が戊型底の上周縁よりも少なくとも２閣
   上方へ露出して靴底の全周縁に固着された胛被と、該胛
   被の下端部に取付けられた中底とから成る胛被体の底面
   に、成型底が一体に成型きれていることを特徴とする補
   強布靴。 ２ 補強部表面が底材料と相溶性のある材料で覆われて
   いる実用新案登録請求の範囲第１項記載の補強布靴。 ３ 胛被の下部の全周縁に補強部が固着されている実用
   新案登録請求の範囲第１項または第２項記載の補強布靴
   。 ４ 補強片のある部分以外の胛被下部に補強部が固着さ
   れている実用新案登録請求の範囲第１項または第２項記
   載の補強布靴。