JPS60151203A - 精製りん酸アンモニウムの高収率収得法 - Google Patents
精製りん酸アンモニウムの高収率収得法Info
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- JPS60151203A JPS60151203A JP374984A JP374984A JPS60151203A JP S60151203 A JPS60151203 A JP S60151203A JP 374984 A JP374984 A JP 374984A JP 374984 A JP374984 A JP 374984A JP S60151203 A JPS60151203 A JP S60151203A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、精製りん酸アンモニウムの高収率収得法t法
に関する。さらに詳しくは、本発明は、工業用グレード
として使用tJ(能な精製りん酸アンモニウムを湿式り
ん酸から直接にかつ高収率で製造する該方法に関する。
に関する。さらに詳しくは、本発明は、工業用グレード
として使用tJ(能な精製りん酸アンモニウムを湿式り
ん酸から直接にかつ高収率で製造する該方法に関する。
湿式りん酸にアンモニアを反応させて得られるりん酸ア
ンモニウム(りん81アンモニウムおよびりん酸2アン
モニウム以下これらを夫々りん酸1安およびりん酸2安
両者を総称してりん安という)は、該りん酸に由来する
多くの不純物を含むので、肥料用としては使用可能であ
るが、そのま−では工業用としては使用できない。湿式
りん酸から工業用精製りん安を製造するには、次のよう
に該りん醜を予め精製することを要する。すなわち、湿
式りん酸から溶媒法によってりん酩を抽出し、該被抽出
物にアンモニアを反応させて不純物の少ないりん安を得
る。しかし、この抽出法は、L程が複雑で工業的に有利
な方法とはいえない。
ンモニウム(りん81アンモニウムおよびりん酸2アン
モニウム以下これらを夫々りん酸1安およびりん酸2安
両者を総称してりん安という)は、該りん酸に由来する
多くの不純物を含むので、肥料用としては使用可能であ
るが、そのま−では工業用としては使用できない。湿式
りん酸から工業用精製りん安を製造するには、次のよう
に該りん醜を予め精製することを要する。すなわち、湿
式りん酸から溶媒法によってりん酩を抽出し、該被抽出
物にアンモニアを反応させて不純物の少ないりん安を得
る。しかし、この抽出法は、L程が複雑で工業的に有利
な方法とはいえない。
他方、フランス特許第1248,055号(プレコン法
)によれば、78式りん酸にアンモニアを反応させ、該
反応液中で部分的にりん酸2安の結晶を生成させ、該結
晶分離後のノリ液の一部をカットすることにより、湿式
りん酸に由来する不純物量を減少させ、その接顔lす液
を濃縮することにより粗結晶を晶析させ、該粗結晶を再
結晶することにより、]−業業績精製を得ている。同法
により得られる精製りん耐2安零の収率は、原料湿式り
ん酸中のP、05分に対し40〜50%程度であり、残
部のP−05分は、最終的に肥料用のりん安来*となる
(註、木NI+3−N= 20.3〜20.7%、W−
P−Os 51.5〜52.7%、ただし理論値はN)
I3−N 21.2%、 W−P−Os 、本末NH3
−LN=14〜16%、 T−P−Os43〜45%、
W−P−Os39〜42%以I−の説明中Wは水溶性
、Tは全を意味する)。
)によれば、78式りん酸にアンモニアを反応させ、該
反応液中で部分的にりん酸2安の結晶を生成させ、該結
晶分離後のノリ液の一部をカットすることにより、湿式
りん酸に由来する不純物量を減少させ、その接顔lす液
を濃縮することにより粗結晶を晶析させ、該粗結晶を再
結晶することにより、]−業業績精製を得ている。同法
により得られる精製りん耐2安零の収率は、原料湿式り
ん酸中のP、05分に対し40〜50%程度であり、残
部のP−05分は、最終的に肥料用のりん安来*となる
(註、木NI+3−N= 20.3〜20.7%、W−
P−Os 51.5〜52.7%、ただし理論値はN)
I3−N 21.2%、 W−P−Os 、本末NH3
−LN=14〜16%、 T−P−Os43〜45%、
W−P−Os39〜42%以I−の説明中Wは水溶性
、Tは全を意味する)。
Laの説明中におけるりん安の対りん酸敗率を以下下記
のように゛抜出し率°°と定義する。
のように゛抜出し率°°と定義する。
に述のように、湿式りん酸の直接中和によるときは、精
製りん安の対りん酸敗率すなわち抜出し率は、相当に低
い。
製りん安の対りん酸敗率すなわち抜出し率は、相当に低
い。
他方、湿式りん酸とアンモニアの反応により段階的に生
成する各種の化合物については、安藤。
成する各種の化合物については、安藤。
秋山著、日新出版株式会社、昭和51年5月20日再版
発行「化学肥料の研究」によれば、湿式りん酸のアンモ
ニア中和に関し、その中和条件との関係で次のように述
べられている。
発行「化学肥料の研究」によれば、湿式りん酸のアンモ
ニア中和に関し、その中和条件との関係で次のように述
べられている。
すなわち、約100°C15〜10分で該中和を行う場
合において、反応液のPHが2〜3となった段階で中和
を一時停止し、PHと温度をそのま覧維持すると、粒径
10ル程度の結晶性物質: (FeA I)NH4H2
(PO4)2・% Hv O(註、Q化合物と略称され
ている)か生成する。中和を再開してそのPHを4〜6
とすると該Q化合物は、0.02u程度の微結晶物質:
(FeAl)NH4HF2 PO4(註、S化合、物と
略称されている)に変化する。しかしながら、Q化合物
がS化合物に変化するには長時間を要する。以上の事実
を基礎とし、湿式りん酸から濾過性の良いアンモニア中
和スラリーを取得するには、該りん酸をPH2〜3まで
中和後熟成を行ない、ひきつづきアンモニアの中和を行
なってPH4〜6とする。
合において、反応液のPHが2〜3となった段階で中和
を一時停止し、PHと温度をそのま覧維持すると、粒径
10ル程度の結晶性物質: (FeA I)NH4H2
(PO4)2・% Hv O(註、Q化合物と略称され
ている)か生成する。中和を再開してそのPHを4〜6
とすると該Q化合物は、0.02u程度の微結晶物質:
(FeAl)NH4HF2 PO4(註、S化合、物と
略称されている)に変化する。しかしながら、Q化合物
がS化合物に変化するには長時間を要する。以上の事実
を基礎とし、湿式りん酸から濾過性の良いアンモニア中
和スラリーを取得するには、該りん酸をPH2〜3まで
中和後熟成を行ない、ひきつづきアンモニアの中和を行
なってPH4〜6とする。
以1−の)1(実により、一定の中和法によって湿式り
ん酸中のFe、AI、Fを除いたりん安母液を得て、こ
れから工業用のりん安を製造する可能性が一応示唆され
る。
ん酸中のFe、AI、Fを除いたりん安母液を得て、こ
れから工業用のりん安を製造する可能性が一応示唆され
る。
」一連の著書中で著者らは、上述の中和方法により、湿
式りん酸中のFe、AIは中和液のPH4,5付近で非
水溶化が最大となるので、このP)Iにおいて生成した
スラリーを濾別することにより、Fe H%。
式りん酸中のFe、AIは中和液のPH4,5付近で非
水溶化が最大となるので、このP)Iにおいて生成した
スラリーを濾別することにより、Fe H%。
AI 88%、 F 4B%オヨびSi 1e%が夫々
除かれると述べている。しかしながら湿式りん酸のアン
モニア中和液からのりん安の晶析に顕著な悪影響を与え
るCa若しくはMg其他の除去については何も述べてい
ない。
除かれると述べている。しかしながら湿式りん酸のアン
モニア中和液からのりん安の晶析に顕著な悪影響を与え
るCa若しくはMg其他の除去については何も述べてい
ない。
以上の公知技術の問題点にかんがみ、木発明者等は、湿
式りん酸の直接中和法により、高収率すなわち高抜出し
率で工業用精製りん安の取得の可能な方法を見出すべく
鋭意研究を行なった。その結果、湿式りん酸を70〜1
10℃好ましくは80〜105°C930〜 180分
好ましくは60〜90分でPH4,2〜6.5好ましく
は4.5〜6までアンモニアで中和し、生成したスラッ
ジを濾過することにより、■湿式りん酸中の大部分の不
純物が精製りん安の製造に支障のない程度まで除去され
うること、■前述のスラッジを含む中和りん酸の濾過性
は究めて良好であること、■濾別されたスラッジを水洗
溝することにより、付着したりん女性の回収が可能であ
ることおよび■スラッジを濾別した濾液(りん安母液)
を逐次濃縮晶析させることにより、再結晶を要せずして
工業用精製りん安が高収率で得られることを知って本発
明を完成した。因に、フロリダりん鉱石からの湿式りん
酸(下記組成)を本発明方法により中和およびスラ・ン
ジ瀘過処理して得られたりん安IU液の組成例は、ド記
の通りである。
式りん酸の直接中和法により、高収率すなわち高抜出し
率で工業用精製りん安の取得の可能な方法を見出すべく
鋭意研究を行なった。その結果、湿式りん酸を70〜1
10℃好ましくは80〜105°C930〜 180分
好ましくは60〜90分でPH4,2〜6.5好ましく
は4.5〜6までアンモニアで中和し、生成したスラッ
ジを濾過することにより、■湿式りん酸中の大部分の不
純物が精製りん安の製造に支障のない程度まで除去され
うること、■前述のスラッジを含む中和りん酸の濾過性
は究めて良好であること、■濾別されたスラッジを水洗
溝することにより、付着したりん女性の回収が可能であ
ることおよび■スラッジを濾別した濾液(りん安母液)
を逐次濃縮晶析させることにより、再結晶を要せずして
工業用精製りん安が高収率で得られることを知って本発
明を完成した。因に、フロリダりん鉱石からの湿式りん
酸(下記組成)を本発明方法により中和およびスラ・ン
ジ瀘過処理して得られたりん安IU液の組成例は、ド記
の通りである。
湿式りん耐M1成例(P2O530L SCh 1.5
%。
%。
C,a O、25% 、 F O、4Ei″”X、 F
e O,58%、 AI 0.21%、 MgO,17
% ) ’J ン安1:J ?&組成例(NH3−N 5.3%
、 P、Oi 28.5% 。
e O,58%、 AI 0.21%、 MgO,17
% ) ’J ン安1:J ?&組成例(NH3−N 5.3%
、 P、Oi 28.5% 。
Ca 0.19−0.21%、F O,09〜0.05
%、 Fe O,05〜0.04%、AI 0.03
〜0.02%、Mg O,02%以下)以1−の記述か
ら明らかなように、未発明のl]的は、湿式りん酪から
直接に、かつ高収率で]二業用精製りん安を取得する方
法を提供するにある。他の14的は以Uの記述からIl
lらかにされる。
%、 Fe O,05〜0.04%、AI 0.03
〜0.02%、Mg O,02%以下)以1−の記述か
ら明らかなように、未発明のl]的は、湿式りん酪から
直接に、かつ高収率で]二業用精製りん安を取得する方
法を提供するにある。他の14的は以Uの記述からIl
lらかにされる。
本発明は、ド記(1)の主要構成とド記(2)ないしく
5)の実施iiH様的構成を有する。
5)の実施iiH様的構成を有する。
(1)湿式りん酸にアンモニアを反応さゼてりん酪lア
ンモニウム若しくはりん酸2アンモニウムを取得する方
法において、該反応温度を70〜110°Cに保ち、ア
ンモニアを30〜180分で反応させて該反応、液のP
)lを 4.2〜6.5とし、生成したスラッジを濾別
し、得られた濾液を使用することを特徴とする精製りん
酪アンモニウJ、の高収率収得法。
ンモニウム若しくはりん酸2アンモニウムを取得する方
法において、該反応温度を70〜110°Cに保ち、ア
ンモニアを30〜180分で反応させて該反応、液のP
)lを 4.2〜6.5とし、生成したスラッジを濾別
し、得られた濾液を使用することを特徴とする精製りん
酪アンモニウJ、の高収率収得法。
(2)i%Hr&を濃縮してりん酸lアンモニウムを取
得する前記第(+)項に記載の方法。
得する前記第(+)項に記載の方法。
(3)濾液にアンモニアを反応させて、PHを68〜8
.0とした後濃縮してりん酸2アンモニウムを取11ノ
する前記第(1)項に記載の方法。
.0とした後濃縮してりん酸2アンモニウムを取11ノ
する前記第(1)項に記載の方法。
(4)濾別されたスラッジを水で洗滌した洗滌液を濾液
に添加して濃縮する前記第(+)項に記載の方法。
に添加して濃縮する前記第(+)項に記載の方法。
(5)精製りん酸アンモニウムを取得した母液を湿式り
ん酪に添加する前記第(1)項に記載の方法。
ん酪に添加する前記第(1)項に記載の方法。
未発リンの構成および効果につき以下詳述する。
本発明で使用する湿式りん酸は、リン鉱石を鉱酸で処理
してfjfられるいわゆる湿式りん酸で、該りん酸製造
のプロセスは、半水法、−水沫、十水−水ノにその他の
いづれの方法で製造されたものであってもよい。
してfjfられるいわゆる湿式りん酸で、該りん酸製造
のプロセスは、半水法、−水沫、十水−水ノにその他の
いづれの方法で製造されたものであってもよい。
このようなりん酸は、原料りん鉱石および分解用の無機
酸に由来するりん酸以外のtiiJ述の不純物を含む。
酸に由来するりん酸以外のtiiJ述の不純物を含む。
このようなりん酎を反応槽に入れアンモニアを反応させ
る。アンモニアはガス状のものを直接りん酸中に吹込む
のが最も簡便であるが例えば、濃度20〜30屯量%の
アンモニア水として添加してもよい。
る。アンモニアはガス状のものを直接りん酸中に吹込む
のが最も簡便であるが例えば、濃度20〜30屯量%の
アンモニア水として添加してもよい。
本発明の方法の木質的特徴は、アンモニアによる湿式り
ん酎の中和条件と中和後の生成スラッジのNbにある。
ん酎の中和条件と中和後の生成スラッジのNbにある。
該中和温度は、終始70〜110°C好ましくは85〜
105°Cに保つ。その為心間な加熱又は除熱を反応槽
壁を通した伝熱により若しくは他の公知の方法で行なう
。中和温度が1−記範囲外であると後述のスラッジの濾
過性が低ドし、目的物(りん安)中の不純物が増加する
。該中和はまた、適当な中和速度で所期のPHまでPH
値をlJ7させなければならない。該中和所要時間は3
0〜180分〃fましくは60〜90分である。1.l
’l和所要時f!IJが上記範囲外であると濾過性良好
かつiJ液液中不純物除去にイi効なスラッジの形成が
不十分となる。
105°Cに保つ。その為心間な加熱又は除熱を反応槽
壁を通した伝熱により若しくは他の公知の方法で行なう
。中和温度が1−記範囲外であると後述のスラッジの濾
過性が低ドし、目的物(りん安)中の不純物が増加する
。該中和はまた、適当な中和速度で所期のPHまでPH
値をlJ7させなければならない。該中和所要時間は3
0〜180分〃fましくは60〜90分である。1.l
’l和所要時f!IJが上記範囲外であると濾過性良好
かつiJ液液中不純物除去にイi効なスラッジの形成が
不十分となる。
ただし所定のP)I最終値は本発明に係る目的物りん安
がりん酸1安のときは、 4.2〜6.5とし、りん耐
2安のときは6.8〜8.0とする。これらの中nnの
PHでもよいが目的物りん安としてりん酸1安とりん酸
2安の混合物が得られる。中和の進行すなわち中和反1
5液のPHの上昇と共にスラッジが連続的に生成するが
、その組織は、該PH値によって段階的に異なる。すな
わち、使用する湿式りん酸の種類(殊にその原料りん鉱
石の種類)によって変動がありfj)るが、後に詳述(
実施例1)するようにPH2,6前後ではNH+Fi3
H8(PO4)6116ToO(註。
がりん酸1安のときは、 4.2〜6.5とし、りん耐
2安のときは6.8〜8.0とする。これらの中nnの
PHでもよいが目的物りん安としてりん酸1安とりん酸
2安の混合物が得られる。中和の進行すなわち中和反1
5液のPHの上昇と共にスラッジが連続的に生成するが
、その組織は、該PH値によって段階的に異なる。すな
わち、使用する湿式りん酸の種類(殊にその原料りん鉱
石の種類)によって変動がありfj)るが、後に詳述(
実施例1)するようにPH2,6前後ではNH+Fi3
H8(PO4)6116ToO(註。
前述の「化学肥料の研究」にPR化合物として記載され
ている) 、 P)I 4.6前後では (Fl!、A
I)(N)14 )2 )12F (PO4b ・nH
20C訂、前掲書にT化合物として記載されている)と
前述のQ化合物の混合物が生成する。これらのJjV実
から該スラッジ除去後のlit液すなわち中和反応液か
ら不純物であるFe、AI、Fが除去されることは明白
である。また、j)す述のようにMgについてはその殆
どが除去されているが、 Caの除去は不七分である。
ている) 、 P)I 4.6前後では (Fl!、A
I)(N)14 )2 )12F (PO4b ・nH
20C訂、前掲書にT化合物として記載されている)と
前述のQ化合物の混合物が生成する。これらのJjV実
から該スラッジ除去後のlit液すなわち中和反応液か
ら不純物であるFe、AI、Fが除去されることは明白
である。また、j)す述のようにMgについてはその殆
どが除去されているが、 Caの除去は不七分である。
しかしながら、CaはP、05の抜出し率70%程度で
はりん酸アンモニラL・の晶析に悪影響を与えない。
はりん酸アンモニラL・の晶析に悪影響を与えない。
所定のPHに達した中和反応液は、公知方法で瀘別若し
くは遠心分#等して濾液とスラッジとし、前者は後述の
濃縮晶析処理にイマ1し、後者は水洗浄を行って伺着し
ているP−Os分を回収する。
くは遠心分#等して濾液とスラッジとし、前者は後述の
濃縮晶析処理にイマ1し、後者は水洗浄を行って伺着し
ているP−Os分を回収する。
以1−のようにして得られたりん安OJ液の組成(計、
NH3−N%、Pt O12ソ(7)他不純物ノz)例
は、前述の如くであって、原料湿式りん酸と比較してC
aを除く他の不純物が、前述のスラッジの分離によって
顕著に減少していることが明白である。この組成例に係
る濾過前のスラリー状1す液の濾過性は、ポリプロピレ
ン製W織濾4jを使用し、−500層畠tagゲージの
真空濾過によるとき6〜8トン/ m’ b rと良好
であった。他方、前述のように得られたスラッジは、濾
布にで若しくは別途処理槽で水洗滌して(=J着してい
るP2O5分を十分に除去し、洗滌液は1;述のりん酸
安液(i11過後)と合体させて精製りん酸1す液とす
る。このlft液の段階でのP−Os収率は、原料湿式
りん酸中のpto%分に対して前述の例の場合88%で
あった。本発明方法においては、通常85〜82%程度
の該収率が得られる。
NH3−N%、Pt O12ソ(7)他不純物ノz)例
は、前述の如くであって、原料湿式りん酸と比較してC
aを除く他の不純物が、前述のスラッジの分離によって
顕著に減少していることが明白である。この組成例に係
る濾過前のスラリー状1す液の濾過性は、ポリプロピレ
ン製W織濾4jを使用し、−500層畠tagゲージの
真空濾過によるとき6〜8トン/ m’ b rと良好
であった。他方、前述のように得られたスラッジは、濾
布にで若しくは別途処理槽で水洗滌して(=J着してい
るP2O5分を十分に除去し、洗滌液は1;述のりん酸
安液(i11過後)と合体させて精製りん酸1す液とす
る。このlft液の段階でのP−Os収率は、原料湿式
りん酸中のpto%分に対して前述の例の場合88%で
あった。本発明方法においては、通常85〜82%程度
の該収率が得られる。
以上のようにして得られた精製りん安母液を法発濃縮お
よび冷−却してりん安結晶を晶析させ好ましくは遠心分
離により該結晶な濾液と分離する。
よび冷−却してりん安結晶を晶析させ好ましくは遠心分
離により該結晶な濾液と分離する。
該分離された結晶は好ましくは該遠心分離中に少量の水
で水洗して精製品りん安を得る。
で水洗して精製品りん安を得る。
例えば、前述のように得られたりん安母液を濃縮して得
られるりん酸l安に対応するP、05の抜出し率(前述
)と品質の関係は、次の表1のとおりである。
られるりん酸l安に対応するP、05の抜出し率(前述
)と品質の関係は、次の表1のとおりである。
表 1
註、末得られたりん酸l安 10gを100m文の水に
溶解し、溶解液中の水不溶性物を濾取し、乾燥した分の
試料に対する重量%。
溶解し、溶解液中の水不溶性物を濾取し、乾燥した分の
試料に対する重量%。
表1に関連し、抜出し率が70%を超えるとりん酸1安
の結晶を水に溶解した際白濁となる不溶解 ′物(註、
SS)が増加し、およびPfOs分が若干低下するの
でに業用精製りん安としては、下限の品質のものになる
。
の結晶を水に溶解した際白濁となる不溶解 ′物(註、
SS)が増加し、およびPfOs分が若干低下するの
でに業用精製りん安としては、下限の品質のものになる
。
また、例えば、前述のように得られたりん酸母液にさら
にNH3ガスを吹込み、N/Pのモル比を1゜85とし
たのち、蒸発濃縮および冷却することにより得られるり
ん酸2安に対応するPz Osの抜出し率と品質の関係
は、次の表2のとおりである。
にNH3ガスを吹込み、N/Pのモル比を1゜85とし
たのち、蒸発濃縮および冷却することにより得られるり
ん酸2安に対応するPz Osの抜出し率と品質の関係
は、次の表2のとおりである。
表 2
以上のように、抜出し率が70%を超えているにも拘ら
ず、主成分的に殆ど理論値に近いりん2安が得られた。
ず、主成分的に殆ど理論値に近いりん2安が得られた。
なお、本発明の方法に関連するF記の副生物は、ド記の
ように処理することにより、肥料用原料として利用でき
る。
ように処理することにより、肥料用原料として利用でき
る。
すなわち前述のように濃縮、冷却および遠心分離してり
ん酸1安若しくはりん酸2安を収得した後のりん安母液
中には、りん室以外に中和精製による除去の不可能な不
純物ならびに硫安が含まれ、該りん安母液を前述の中和
精製に際しリサイクルすれば、リサイクル母液には該不
純物ならびに硫安が蓄積してくる。そこで、か−る母液
又はリサイクル母液J液の一部又は全部を本発明の方法
の反応工程外に取出し、乾燥すなわち蒸発乾固して肥料
原料用として使用できる。また、本発明の方法の前述の
中和工程によって発生し、分離された前述のスラッジす
なわち非水溶性化合物と前述の遠心分離に係るりん安母
液とを混合し、つづいて乾燥(蒸発乾固)しとものもま
た肥料用原料として使用できる。
ん酸1安若しくはりん酸2安を収得した後のりん安母液
中には、りん室以外に中和精製による除去の不可能な不
純物ならびに硫安が含まれ、該りん安母液を前述の中和
精製に際しリサイクルすれば、リサイクル母液には該不
純物ならびに硫安が蓄積してくる。そこで、か−る母液
又はリサイクル母液J液の一部又は全部を本発明の方法
の反応工程外に取出し、乾燥すなわち蒸発乾固して肥料
原料用として使用できる。また、本発明の方法の前述の
中和工程によって発生し、分離された前述のスラッジす
なわち非水溶性化合物と前述の遠心分離に係るりん安母
液とを混合し、つづいて乾燥(蒸発乾固)しとものもま
た肥料用原料として使用できる。
以上述べたように、本発明の方法の主要な効果は、アン
モニアによる中和方法における中和条件の特定化と中間
で生成したースラッジの分離により、工業用りん酸1安
の製法としては、原料湿式りん酸中のP、05の約70
%が同じくりん酸2安の製法としては同じ<70%以上
が利用できる点で公知方法より著しく優れている。また
、予め湿式りん酸を溶媒抽出法により精製する方法に較
べ簡明かつ経済的であることはいうまでもない。
モニアによる中和方法における中和条件の特定化と中間
で生成したースラッジの分離により、工業用りん酸1安
の製法としては、原料湿式りん酸中のP、05の約70
%が同じくりん酸2安の製法としては同じ<70%以上
が利用できる点で公知方法より著しく優れている。また
、予め湿式りん酸を溶媒抽出法により精製する方法に較
べ簡明かつ経済的であることはいうまでもない。
本発明方法は、精製りん安として収得できないP= O
s部分その他原料湿式りん酸に由来する副生物をすべて
lit! 料原料として利用できるので、環境保全1−
有害な廃棄物を全く排出しない点も亦特徴的効果の−・
つである。
s部分その他原料湿式りん酸に由来する副生物をすべて
lit! 料原料として利用できるので、環境保全1−
有害な廃棄物を全く排出しない点も亦特徴的効果の−・
つである。
以下実施例によって本発明を説明する。
実施例−1
フロリダりん鉱石を硫酸分解して得たりん酸液(P、O
s 31.3$、5O30,81$、 F O,51L
Ca O,19χ、AIo、25%、Fe O,57L
Mg O,21駕) 1108kgニ後述の条件でア
ンモニアガスを吹き込み中和を行った。中和III液1
液量重量部10重量部で希釈したものについて測定した
PH値(以下同様)が1 、84=j近から該母) 液の白濁がはじまりスラッジが発生するが、該母液温度
を85〜100℃に保ち、89でPH値4.8まで中和
した。
s 31.3$、5O30,81$、 F O,51L
Ca O,19χ、AIo、25%、Fe O,57L
Mg O,21駕) 1108kgニ後述の条件でア
ンモニアガスを吹き込み中和を行った。中和III液1
液量重量部10重量部で希釈したものについて測定した
PH値(以下同様)が1 、84=j近から該母) 液の白濁がはじまりスラッジが発生するが、該母液温度
を85〜100℃に保ち、89でPH値4.8まで中和
した。
この間該PHが、2.6ならびに4.6となった段階で
分析用試料を採取し、この試料を濾過処理して41jら
れたスラッジ試ネ゛1について水洗後X線回折を行った
。その結果、PH2,6で得られた該スラッジは前述書
にいうPR化合物:NH4Fe 3 He (PO4)
6 ・8tlzOであり、PH4,8で得られたものは
、同じくT化合物:(Fe、AI)(NH4)zHz
F(PO4)2* n)t20とQ化合物:NH4Fe
To (PO4)2% H2O(7)混合物であった。
分析用試料を採取し、この試料を濾過処理して41jら
れたスラッジ試ネ゛1について水洗後X線回折を行った
。その結果、PH2,6で得られた該スラッジは前述書
にいうPR化合物:NH4Fe 3 He (PO4)
6 ・8tlzOであり、PH4,8で得られたものは
、同じくT化合物:(Fe、AI)(NH4)zHz
F(PO4)2* n)t20とQ化合物:NH4Fe
To (PO4)2% H2O(7)混合物であった。
以1−のようにPH値4.8まで中和した非水溶性スラ
ッジを含むりん安母液を濾過面積0.8rn’のエンド
レスベルト方式の真空濾過器を用いて、 500II1
mHgゲージにて濾過を行った。該miI!Sの速度は
、被濾過スラリーすなわちりん安母液換算で6〜8to
n/rn’Hrであった。かくして濾過されたスラッジ
を水洗(270fL/Hr) L、被水洗スラッジ17
3kgを得た。該スラッジの分析値は、(NH3−N
3.38%、FP、O523,35%、 G−P−Os
1[1,93%、 S−P、Os 12.87%、
W−P−Os 3.62%、水分48.77%)であっ
た。
ッジを含むりん安母液を濾過面積0.8rn’のエンド
レスベルト方式の真空濾過器を用いて、 500II1
mHgゲージにて濾過を行った。該miI!Sの速度は
、被濾過スラリーすなわちりん安母液換算で6〜8to
n/rn’Hrであった。かくして濾過されたスラッジ
を水洗(270fL/Hr) L、被水洗スラッジ17
3kgを得た。該スラッジの分析値は、(NH3−N
3.38%、FP、O523,35%、 G−P−Os
1[1,93%、 S−P、Os 12.87%、
W−P−Os 3.62%、水分48.77%)であっ
た。
したがって、該スラッジ中のpt Os tJは、仕込
みの湿式りん酸中のP、 O5Mの11.7%となった
。他方、1111述のスラッジの水洗によって得られた
稀薄りん安水と前述の真空濾過後のりん安母液とを合体
させて混合し、蒸発濃縮を行いながらliJ液の温度を
60〜65℃に保ってりん酸1安を後述表3のように段
階的に晶析させた。晶析物を遠心分離して脱液した後水
洗(晶析物1kgに対し、水 100cc使用)し、洗
滌液はちとのりん安?JJ液に戻し、濃縮−晶析を続け
た。その間不純物スラッジが濃縮中のRJ液内に蓄積す
るので、該母液の一部を中和操作前の湿式りん酸に戻し
、又は系外に抜出した。以」―のようにして得られた本
発明の方法のlJ的物であるりん酸1安の品質とP2O
5の抜出し率(前述)との関係はド記表3の如くである
。
みの湿式りん酸中のP、 O5Mの11.7%となった
。他方、1111述のスラッジの水洗によって得られた
稀薄りん安水と前述の真空濾過後のりん安母液とを合体
させて混合し、蒸発濃縮を行いながらliJ液の温度を
60〜65℃に保ってりん酸1安を後述表3のように段
階的に晶析させた。晶析物を遠心分離して脱液した後水
洗(晶析物1kgに対し、水 100cc使用)し、洗
滌液はちとのりん安?JJ液に戻し、濃縮−晶析を続け
た。その間不純物スラッジが濃縮中のRJ液内に蓄積す
るので、該母液の一部を中和操作前の湿式りん酸に戻し
、又は系外に抜出した。以」―のようにして得られた本
発明の方法のlJ的物であるりん酸1安の品質とP2O
5の抜出し率(前述)との関係はド記表3の如くである
。
表 3
実施例−2
実施例1と同様にして精製りん安ltJ液を得た。
このl!I液にさらにアンモニアガスを吹込みN/Pモ
ル比を1.85に保ちながら蒸発濃縮行ってりん酸2安
を晶析させた。つづいて実施例1と同様に該晶析品を遠
心分離処理した。以」−のようにして得られたりん酸2
安の品質とP2O5の抜出し率との関係はド記表4の如
くである。
ル比を1.85に保ちながら蒸発濃縮行ってりん酸2安
を晶析させた。つづいて実施例1と同様に該晶析品を遠
心分離処理した。以」−のようにして得られたりん酸2
安の品質とP2O5の抜出し率との関係はド記表4の如
くである。
表 4
以 J−
Claims (5)
- (1)湿式りん酸にアンモニアを反応させてりん酸lア
ンモニウム若しくはりん酸2アンモニウムを取得する方
法において、該反応温度を70〜 +10°Cに保ち、
アンモニアを30〜180分で反応させて該反応液のP
Hを4.2〜6.5とし、生成したスラッジを濾別し、
tljられた漉液を使用することを特徴とする精製りん
酸アンモニウムの高収率収得法。 - (2) il!液を濃縮してりんMlアンモニウムを取
得する特許請求の範囲ffi (1)項に記載の方法。 - (3)母液にアンモニアを反応させて、PHを6.8〜
8.0とした後濃縮してりん酸2アンモニウムを取得す
る特許請求の範囲第(1)項に記載の方法。 - (4) ill別されたスラッジを水で洗滌した洗滌液
を濾液に添加して濃縮する特許請求の範囲第(+)項に
記載の方法。 - (5)精製りん酸アンモニウムを取得した母液を湿式り
ん酸に添加する特許請求の範囲第(1)項に記載の方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP374984A JPS60151203A (ja) | 1984-01-12 | 1984-01-12 | 精製りん酸アンモニウムの高収率収得法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP374984A JPS60151203A (ja) | 1984-01-12 | 1984-01-12 | 精製りん酸アンモニウムの高収率収得法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60151203A true JPS60151203A (ja) | 1985-08-09 |
Family
ID=11565841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP374984A Pending JPS60151203A (ja) | 1984-01-12 | 1984-01-12 | 精製りん酸アンモニウムの高収率収得法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60151203A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57129812A (en) * | 1980-12-10 | 1982-08-12 | Agrico Chem Co | Manufacture of refined phosphoric acid-ammonium |
-
1984
- 1984-01-12 JP JP374984A patent/JPS60151203A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57129812A (en) * | 1980-12-10 | 1982-08-12 | Agrico Chem Co | Manufacture of refined phosphoric acid-ammonium |
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