JPS6015110Y2 - 冷却器の霜検知器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷蔵庫等の冷却器に取付けた霜検知器により冷
却器に付着した霜の除霜時期を自動的に精度よく検知し
、これを除霜せしめるようにした冷却器の霜検知器の構
造に関するものである。

この霜検知器の従来の構造は熱伝導良好な金属のケーシ
ング上面が圧電磁器薄板等が内面に貼付けられた振動面
となっており、下部には除霜時にケーシングの上部振動
面及び周囲に付着した霜を除去するヒータがモールドさ
れて収納されており下面がフランジとなって冷却器に取
付けられるようになっている。

なお、振動の安定化のため前記振動面とヒータ収納部間
のケーシング外周に蛇腹部を形成することにより振動面
を弾性支持し安定な振動を可能にしている。

そしてこの構造にてフランジ部を冷却器のエンドプレー
トに取付は熱伝導で振動面が冷却され冷却器と同様に着
霜し、ある一定の着霜量で振動！Ｊ、＜停止し、振動の
停止を電気的に検知して除霜が開始されるようになって
いる。

しかし１、この構造では除霜時に霜検知器に付着した霜
を内蔵ヒータで除霜する際ヒータの熱がケーシング下部
で露出しているモールド表面から逃げ有効に振動面に伝
えられないため振動面に水滴が残り正常に発振復帰せず
誤動作が発生するという問題があった 本考案は上記問題点を改良した冷却器の霜検知器を提供
することを目的とするものである。

以下図面により本考案の一実施例を説明する。

図において、１は霜検知器で、下面に開口部を有する筒
状の熱伝導性が良好な金属のケーシング２と、このケー
シング２の上部内側に圧電磁器薄板３を貼付けた振動面
４と、除霜中に振動面に付着した霜を除去するヒータ５
とよりなっている。

そして振動面４とヒータ５との間のケーシング２に蛇腹
部６が形成され振動面４を弾性支持している。

７は絶縁板で、８は熱伝導の良好な材料で形成されたヒ
ータ固定用基板、９はゴムで出来た密封用Ｏリングで、
高熱伝導性のエポキシ樹脂等のモールド材よりなる高熱
伝導層１０がモールド加工時に圧電磁器薄板３の貼り付
けられた振動部に流れ込むのを防止している。

１１はケーシング２の開口部を閉塞して設けられた断熱
層で高熱伝導層１０の外側を被って設けられている。

１２は圧電磁器薄板３のリード線であり図示していない
が発振回路と接続されている。

１３は断熱層１１側のケーシング２に形成されたフラン
ジで、フィン付冷却器のエンドプレート１４に取付板１
５と前記エンドプレート１４とともにフランジ１３を挾
み込んで固定されている。

このようなものにおいて、霜検知器１は冷蔵庫等のフィ
ン付冷却器のエンドプレート１４に直接取付けることに
より、ケーシング２の熱伝導で振動面４も冷却され冷却
器のエンドプレート１４と同様に着霜が行なわれる。

そしである一定の霜付量で振動が停止し、振動の停止を
電気的に検知して除霜を開始させ、霜検知器１自らも内
蔵ヒータ５の発熱により振動面に付着した霜を完全に除
去し元の発振状態に復帰するわけである。

しかし、この時ヒータ５のモールド材が高熱伝導層１０
であるのでケーシング２に熱が有効につたわり、ヒータ
の熱が有効に振動面に伝導されるため完全に水滴が無く
なり正常に発振復帰を可能とするものである。

また、そ外方が断熱層１１より形成されることにより熱
がケーシング２の開口側より逃げるのを防止してヒータ
５の熱をより有効に利用するものである。

また、エンドプレート１４の熱はケーシング２に有効に
つたわり断熱層１１を冷やさないのでケーシング２に冷
却器と同様に霜を発生させるものである。

以上の如く、本考案は振動面を形成した蛇腹形状の筒型
のケーシング内に除霜用のヒータをモールド密封したも
のにおいて、前記ヒータのモールド部を高熱伝導層４と
し、その外層側に断熱層を設けてケーシングの開口部を
閉塞し、さらに、上記開口部周縁に取付用のフランジを
設けたもので、除霜時にケーシング側にヒータの熱をつ
たえてケーシングの開口側を断熱層で伝熱しにくくする
ので振動面に付着した霜に内蔵ヒータの熱が有効に作用
し除霜終了時には完全に除霜され正常に発振復帰ができ
る。

また、着霜時には冷却器の熱をフランジからケーシング
に伝達させるので冷却器と同様の温度に冷やして確実に
着霜させるこができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における冷却器の霜検知器の
断面図、第２図は霜検知器を取付けた冷却器エンドプレ
ート部の断面図である。 ２・・・・・・ケーシング、３・・・・・・圧電磁器薄
板、４・・・・・・振動面、５・・・ヒータ、６・・・
・・・蛇腹部、１０・・・・・・高熱伝導、１１・・・
・・・断熱層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に圧電磁器薄板等を設けて振動面を形成し、下面に
   開口部を形成した蛇腹状を有するケーシング内に除霜用
   のヒータをモールド密封したものにおいて、前記ヒータ
   のモールド部を高熱伝導層で形成するとともに、上記高
   熱伝導層の外側を被い上記ケーシングの開口部を閉塞す
   る断熱層を設け、さらに上記開口部周縁に取付用のフラ
   ンジを設けたことを特徴とする冷却器の霜検知器。