JPS6014951Y2 - ロ−リングピストン型電動回転式圧縮機 - Google Patents

ロ−リングピストン型電動回転式圧縮機

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Publication number
JPS6014951Y2
JPS6014951Y2 JP8401379U JP8401379U JPS6014951Y2 JP S6014951 Y2 JPS6014951 Y2 JP S6014951Y2 JP 8401379 U JP8401379 U JP 8401379U JP 8401379 U JP8401379 U JP 8401379U JP S6014951 Y2 JPS6014951 Y2 JP S6014951Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
vane
spring
coil
dead center
electric rotary
Prior art date
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Expired
Application number
JP8401379U
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English (en)
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JPS562089U (ja
Inventor
茂 松田
Original Assignee
松下電器産業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 松下電器産業株式会社 filed Critical 松下電器産業株式会社
Priority to JP8401379U priority Critical patent/JPS6014951Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ローリングピストン型電動回転式圧縮機にお
けるベーンばねの改良に関するものである。
従来のローリングピストン型電動回転式圧縮機に用いら
れるベーンばね構造は、−個の圧縮コイルばねを用いる
構造、−個の弾性材線材ばねを用いる構造、または、前
記の圧縮コイルばねまたは弾性線材ばねを、それぞれ並
列に二個用いる構造が一般的であった。
これらの構造では、ベーンにベーンばねを確実に圧縮さ
せるために、ベーンのシリンダ内への突出量が最大とな
るベーン位置(以下下死点という)にベーンがある時に
も、ベーンばねは自然長より相当大きく圧縮または引張
られた状態にあるようにしておかねばならない。
また、ベーンのシリンダ内への突出量が最小となるベー
ン位置(以下上死点という)にベーンが来た時、ベーン
ばねが必要な大きな引張りまたは圧縮力を持つようにす
るためばね定数を大きくとっており、かつ、構造上より
ベーンばねの伸縮状態に関係なくばね定数がほぼ一定の
ため、ベーンが下死点近くにある時にも相当大きな力が
ベーンに掛り、その力によリベーンがピストンへ強く押
し付けられ、かつ、その力によりベーンを介してピスト
ンの内径もシャフトへ相当強く押し付けられるため、ベ
ーンとピストンの接触面に摩耗および騒音振動が発生し
、かつ、ピストン内径とシャフトの接触面にも摩耗およ
び騒音振動が発生し、さらに、始動電圧の上昇および始
動電流の増大等、始動時に悪影響を与えるものであった
本考案は、ローリングピストン型電動回転式圧縮機にお
いて、ベーンばねをベーンに常に圧接させるとともに、
ベーンばねによるベーンの押圧力を、上死点近くにて必
要となる大きな力とし、その他の所では、できるだけ小
さくするようにし、始動時の特性を向上させるとともに
、騒音振動ならびに摩耗を少なくすることを目的とする
ものである。
ベーンにかかる力の関係を理論的に説明すると、主に、
次の3つの力が考えられる。
■ ベーンばねによる力・・・・・・F1■ ベーン自
身の慣性力・・・・・・F2■ ガス圧力による力・・
・・・・F3 このほかに、シリンダとの摩擦力も考えられるが、非常
に小さいため無視する。
また、ガス圧による力F3は、始動時においては、ガス
圧力差がほぼ零より、考えなくてもよい。
第6図は、始動時にベーンにかかる力Fl、 F2と、
任意のピストン回転角θの関係を示している。
第6図において、θ=06 (または360°)は上死
点を、θ=180°は下死点を示している。
始動時にベーンにかかる力Fは F =F1+F2 である。
注目すべき点は、力F2が、上死点において負、下死点
で正という所にある。
なお、力F2が負とはベーンがピストンより離れる方向
に力F2がかかつているということを示している。
上死点近くでは力F1と力F2の力の方向が正反対であ
り、力の方向が同じになるのはθが約90°より約27
0°の間である。
下死点ではFlとF2の力の方向が同じでありFlは小
さくてよい。
問題となるのは、上死点近くでFlとF2の力の方向が
反対であり、もし、Fが負すなわち IFII<1F21 の場合は、ピストンとベーンがはなれてしまい高圧室と
低圧室にシリンダを仕切らなくなり圧縮が行なわれない
ため、Fが正であることが、必要である。
すなわち、上死点近くではFを正にするため、大きな力
が必要である。
以下、本考案の一実施例におけるローリングピストン型
電動回転式圧縮機について添付図面を参考に説明する。
第1図において、1は内部に電動機部2と圧縮機部3を
収納した密閉容器で、前記電動機部2は、固定子2aお
よび回転子2bより構威され、クランクシャフト4によ
り圧縮機部3に連結されている。
また圧縮機部3は、前記クランクシャフト4に設けられ
たピストン5とシリンダ6と上軸受7と下軸受8上死点
近傍に設けられた溝に摺動自在に挿入されたベーン9よ
り構威されている。
10は前記シリンダ6の一部に設けられた孔で、前記ベ
ーン9の溝に開口し、この孔10内には前記ベーン9を
突出する方向に付勢するベーンばね11が配設されてい
る。
すなわち、ベーンばね11の一端はベーン9に当接し、
他端は密閉容器1の内面に当接している。
ここで、前記ベーンばね11は第4図、第5図に示すよ
うに一本の線材より長い外側コイル12とこれより短か
い内側コイル13からなる二重構造に形成されている。
14は吸入孔である。
次に、本考案のベーンばねの動作を説明する。
電動機部2が駆動され、ピストン5が第2図、第3図の
矢印方向に回転し、ピストン5が第2図に示す如くベー
ン9の最大突出位置すなわち下死点へくるとベーンコイ
ル11は、長い外側コイル12がベーン9に圧接し、短
かい内側コイル13はベーン9と接していない。
そして、さらにピストン5が回転して第3図に示す如く
ベーン9の最小突出位置すなわち上死点へくると、長い
外側コイル12と短かい内側コイル13がともにベーン
9に圧接している。
すなわち、短かい内側コイル13がベーン9に接し始め
るのは第6図に示す如く上死点と下死点のほぼ中間点、
すなわち、第2図において、ピストン5が約90°近く
回転した所である。
したがって、ベーンばね11によるベーン9の押圧状態
は、大きな押圧力を必要とする上死点近傍で二重の外側
コイル12、及び内側コイル13がベーン9を押圧し、
また比較的小さな押圧力を必要とする下死点近傍で外側
コイル12のみがベーン9を押圧するため、必要以上の
力でベーン9をピストン5へ押圧することがなく、始動
時における特性の向上がはかれるとともに、騒音、振動
および異常摩耗がそれぞれ防止できる。
なお、本実施例では、下死点で短かい内側コイル13が
ベーン9に接していない例を示したが、ベーンばね11
をさかさまにして下死点で短かい内側コイル13が密閉
容器1と接していない状態にしたときも同様の作用効果
が期待できる。
また、緩衝をより少なくするために、内側コイル13と
ベーン9の間にベーンばね11をさかさまにした場合は
密閉容器1の間に緩衝材を挿入することにより、より騒
音、振動が低減できる。
上記実施例より明らかなように、本考案のローリングピ
ストン型電動回転式圧縮機は密閉容器内に電動機部とこ
の電動機部によって駆動される圧縮機部を配設して密閉
型電動回転式圧縮機を構威し、前記圧縮機部に圧縮機部
のシリンダ内を高圧側と低圧側に仕切るベーンと、この
ベーンを圧接するベーンばねをそれぞれ設け、さらに前
記ベーンばねを、一本の線材よりなる同心状の二重圧縮
コイルばね構造でかつ内側コイルを外側コイルより短か
いものとし、前記ベーンの前記シリンダ内への最大突出
位置にて前記ベーンを外側コイルだけ押圧し、最小突出
位置にて前記ベーンを前記外側コイル及び内側コイルに
て押圧する構造となしたもので、ベーンばねをベーンに
常に圧接させるとともに、その圧接力を上死点近くにて
必要となる大きな力とし、その他の所では、できるだけ
力を小さな力となるようにしているため、始動電圧、始
動電流の上昇等を防止して始動時の特性を向上させるこ
とができるとともに、騒音、振動および摺動部の摩耗を
少なくすることができる等、種々の利点を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例におけるローリングピストン
型電動回転式圧縮機の縦断面図、第2図および第3図は
それぞれ第1図のA−A線による下死点時、上死点時の
断面図、第4図は同圧縮機におけるベーンばねの縦断面
図、第5図は第4図における矢印B方向からのベーンば
ねの平面図、第6図は同ばねの付勢作用を示す動作説明
図である。 1・・・・・・密閉容器、2・・・・・・電動機部、3
・・・・・・圧縮機部、9・・・・・・ベーン、11・
・・・・・ベーンハネ、12・・・・・・外側コイル、
13・・・・・・内側コイル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 密閉容器内に電動機部とこの電動機部によって駆動され
    る圧縮機部を配設して密閉型電動回転式圧縮機を構威し
    、前記圧縮機部に圧縮機部のシリンダ内を高圧側と低圧
    側に仕切るベーンと、このベーンを圧接するベーンばね
    をそれぞれ設け、さらに前記ベーンばねを一体の線材よ
    りなる同心状の二重圧縮コイルばね構造でかつ内側コイ
    ルを外側コイルより短かいものとし、前記ベーンの前記
    シリンダ内への最大突出位置にて前記ベーンを外側コイ
    ルだけで押圧し、最小突出位置にて前記ベーンを前記外
    側コイル及び内側コイルにて押圧する構造をなしたロー
    リングピストン型電動回転式
JP8401379U 1979-06-19 1979-06-19 ロ−リングピストン型電動回転式圧縮機 Expired JPS6014951Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8401379U JPS6014951Y2 (ja) 1979-06-19 1979-06-19 ロ−リングピストン型電動回転式圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8401379U JPS6014951Y2 (ja) 1979-06-19 1979-06-19 ロ−リングピストン型電動回転式圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS562089U JPS562089U (ja) 1981-01-09
JPS6014951Y2 true JPS6014951Y2 (ja) 1985-05-11

Family

ID=29317207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8401379U Expired JPS6014951Y2 (ja) 1979-06-19 1979-06-19 ロ−リングピストン型電動回転式圧縮機

Country Status (1)

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JP (1) JPS6014951Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59153032A (ja) * 1983-02-18 1984-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JPS61141616U (ja) * 1985-02-22 1986-09-02

Also Published As

Publication number Publication date
JPS562089U (ja) 1981-01-09

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