JPS60144694A - 原子炉格納容器建設工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は原子炉格納容器建設工法に係シ、竹に原子炉格
納容器内の上部ドライウェルと下部ドライウェルにおけ
る設備機材の据付糾立工ｉ４４等をほぼ並行して行なお
うとする原子炉格納容器建設工法に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般に沸騰水型原子力発電所の原子炉格納容器は第１図
に示すように構成されておシ、原子炉建屋１内に収容さ
れる。原子炉格納容器２は基礎マット３上に立設され、
その内部に原子炉圧力容器４を格納している。原子炉圧
力容器４は原子炉格納容器２内のほぼ中央に立設された
円筒状の圧力容器ペデスタル５の上部にｇ置され、支持
される。

原子炉圧力容器４の下方にて圧力容器ペデスタル５によ
り囲まれる空間は下部Ｐライウェル６に形成され、この
下部ドライウェル６よシ上方に位置し、かつ生体しや蔽
壁７の外周面と原子炉格納容器２の内周面とで画成され
る環状空間部は上部ドライウェル８に形成される。原子
炉格納容器２の頂部、すなわち、天井部２ｂＶＣＪｒｉ
原子炉圧力答器４を挿入するための開口部２ｃを穿設し
ている。

次に第２図を参照して従来の原子炉格納容器建設工法に
ついて説明する。

基礎マット３の完成後、原子炉格納容器２を原子炉格納
容器胴部２ａから頂部の天井部２ｂへと順次組立てる立
上は工事を行なうが、この際、まず、ライニング９の施
工を先行させ、このライニンｆ５の施工に追随して、コ
ンクリートを打設する等によシ格納容器コンクリート部
１０の構築を行なう。この原子炉格納容器２の立上げ工
事と並行して圧力１器ペデスタル５の立上は工事を進行
させる。この圧力容器ペデスタル５の立上は後はその頂
部上に生体しや蔽壁７の立上げ工事を施工し、これと同
時に、上部ドライウェル８におけるパイプホイップスト
ライクチュア１１の据付を下部よシ上部へ向けて順次行
なう。

これらの各工事と並行して進めている原子炉格納容器２
の立上は工事において、開口部２ｃを有する天井部２ｂ
を施工する際は生体しや蔽壁７とノセイプストライクチ
ュア１１の上部より支持をとりながら施工する必要があ
る。しかし、このような天井部２ｂの施工をするために
は生体しや蔽壁７の立上げ工事が原子炉格納容器組立工
事途中において、クリティカルパス工程となっているも
のである。このため、生体しや蔽壁７中間部に、上部ド
ライウェル８にて据付、組立てを行なう上部ドライウェ
ル８用の設備機材を搬入し得る大きさに形成させた連通
ロアａが設けである。したがって、上部ドライウェル８
用の設備機材は、原子炉格納容器天井部２ｂの開口部２
Ｃより原子炉圧力容器４の設置空間を経て上記連通ロア
ａへ至る、太線矢印で示す機材搬入ルート１５に沿って
上部ドライウェル８内へ搬入される。この上部ドライウ
ェル８への設備機材の搬入作業は、原子炉建屋ｌの建設
工事と並行して上部ドライウェル８内の設備機器の据付
、配管工事等の進行状況に会わせて随時性なわれる。上
部ドライウェル８内に設備機材があらかた搬入されたな
らば、次に下部ドライウェル６内に制御棒、インターナ
ルポンプ父換装ｗ、１２やサンプポンプ１３等の設備機
材の搬入や据伺、組立作業に層中す条。そして、この下
部ドライウェル６内の据付、組立作業の完了を待って、
原子炉圧力容器４の搬入、据付、そして連通ロアａの閉
塞復旧の各作業を行なうものである。

しかしながら、このような従来の原子炉格納容器建設工
法では次のような問題点があった。すなわち、第１に上
部ｒライウェル８内への設備機材の搬入は機材搬入ルー
）１４が示すように連通ロアａ付近で横方向への引き込
みとなり、しかも、横方向への引き込みを行なう付近に
は足場となるような支持物が無いために、搬入作業安全
上若干の問題があった。

第２に、連通ロアａ付近の上部ドライウェル８には十分
なスペースが無いために、設備機材の仮置保管場所とし
て制約がちシ、多鰍の設備機材を一時に集中搬入するこ
とができず、搬入の都度、塔屋クレーンを使用せねばな
らす、塔屋クレーンの占有度が高くなり、他の作業の進
行を妨ける原因となっていた。

第３に、下部ドライウェル６内における設備機材の搬入
ないし据付、組立作業は上部ドライウェル８内への設備
機材搬入後に宥すするために、これら各作業を並行して
進めることができず、建設工期が長期化す今という問題
があった。こうしたことから、原子炉圧力容器４の原子
炉格納容器２内への搬入、据付が遅延すると共に、上部
、下部両ドライウェル６．８内における設備機器の据付
、組立工事が原子力発電所全体の建設期間におけるクリ
テイカルノξスとなり、その建設工期が長期に及ぶ最大
の原因となっていた。

〔発明の目的〕

本発明は上述した事情に鑑みなされたもので、建設工期
の大巾短縮と作業上の安全性および能率の向上を図った
原子炉格納容器建設工法を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

上述した目的を達成するために、本発明は、原子炉格納
容器上部から頂部へ向けて行なう建設工事にほぼ並行し
てこの原子炉格納容器頂部の開口部よシ下部ドライウェ
ルへ設備機材を搬入し、上記原子炉格納容器上部から頂
部へ向けて行なう建設工事終了後に下部ドシイウエルの
上部に作業床を仮設してこの下部ドライウェルの上部を
閉塞し、次いで上部ドライウェル用の設備機材を原子炉
格納容器頂部の開口部より搬入して上記作業床へ仮置し
、この搬入仮置作呆と並行して下部ドライウェルにおけ
る設備機材の据付、組立作業を行なうようにする。

〔発明の実施例〕

以下、本発明に係る原子炉格納容器建設工法の一芙施例
について第２図を参照して説明する。

第２図は原子炉格納容器の全体構成を示す断面図であシ
、原子炉格納容器加は原子炉建屋２１内に収容される一
方で、図示しない原子炉圧力容器を格納するようになっ
ている。原子炉格納容器２０は基部マット２２上に基部
から上部へ向けて順次組立てられて立上げられ、その内
部はは中央には円筒状の圧力容器ペデスタルるが立設さ
れている。この圧力容器ペデスクル乙の上部には図示し
ない原子炉圧力容器が載置され、その頂部には原子炉圧
力容器の胴部外周を囲むように生体しや蔽９２４が立設
される。原子炉圧力容器の下方にて圧力容器ペデスタル
おにより囲繞される空間は下部ドライウェル屓に形成さ
れ、この下部ドライウェル冴には制御棒、インターナル
ポンプ交換装置δやサンプポンプかが据付けられるよう
になっている。一方、圧力容器ペデスタル乙の外周面と
原子炉格納容器孔内周面とで画成される環状空間部は圧
力抑制水を貯蔵する圧力抑制室刀に形成され、この圧力
抑制室ｎの上方に位置する環状空間部は上部ドライウェ
ル列に形成される。上部ドライウェル列にはパイプホイ
ップストライクチュア四等が据付けられるようになって
いる。

次に、このように構成された原子炉格納容器の建設工法
について説明する。

原子炉格納容器側は、基礎マット２２上に基部から上部
へ向けて順次組立てられて立上けられるが、この立上は
工＊はまず、ライニング四の施工を先行させ、この施工
に追随する形でライニング四の外周側を覆うように格納
容器コンクリート部側が周設される。この原子炉格納容
器加の立上は工事にほぼ並行して圧力容器ペデスタル路
の立上は工事が進められる。

そして、原子炉格納容器側の立上は工事において、原子
炉格納容器加上部から頂部へかけて行なう天井部２０ａ
の施工とはは並行して、制御ＰＩ’　、インターナルポ
ンプ交換装置るやサンプポンプが等の大型機材を天井部
２０ｂの開口部２０ｃがら下部ドライウェル以内へ搬入
し、この天井部２０ａの施工が終了する頃には、その芯
出し据付作業に進行させておく。

原子炉格納容器天井部２０ｂの施工には図示しない原子
炉圧力容器をその内部に格納するだめの開口部２０ｃを
形成する作業工程を含み、この天井部２０ａの施工終了
後は作業床３１の仮設作業に着手する。作業床３１に外
部にて組立てられており、天井部２０ｂの開口部２０ｃ
がら原子炉格納容器加内の図示しない原子炉圧力容器の
設置空間を経て図示しない基型クレーンの吊り込みによ
り搬入され、圧力容器ペデスクル乙の上部に仮設される
。作業床３１の平面形状は原子炉圧力容器の設置空間と
ｌ’ｓ／’ｆＪ同様に形成されておシ、上部ドライウェ
ル羽にて据付、組立てられる設備機器の仮置、保管に対
しても十分に耐え得るように堅牢に構成されている。

また、作業床３１の床面は生体しゃ蔽壁２４の高さ方向
中間部に開口させた連通口３２の下部面とはｔｒ同−高
さになるように取付けられ、この取付の際は圧力容器ペ
デスタルるの上部に予め埋設されである図示しない原子
炉圧力答器取付用ゼルトヲ用いて着脱自在に取付ける。

したがって、作業床３１は取付手段を格別に用意するこ
となく極めて簡単にかつ迅速に仮設することができる。

作業床３１の仮設後は上部ドライウェル路にて据付、組
立てを行なう設備機材を、図示しない塔屋クレーンを用
いて天井部２０ａの開口部２０ｂより、太線矢印で示す
軟材搬入ルート３２に沿って原子炉格納容器か内へ吊シ
込み、作業床３１０床面上へ仮置を行なう。この作業床
３１への上部ドライウェル路用の設備機材の搬入、仮置
は集中的に行なわれるので、上部ドライウェル路内にお
ける設備機材の据付、組立作業の進捗状況に合わせて必
要な時期に、必要な設備機材を随時、作業床３１よシ連
通口３２を経て上部ドライウェル郡内へ横引き状態で移
送することができる。この移送時には作業床３１が足場
となるために移送作業の安全性を非常に向上せしめるこ
とができる。

また、作業床３１は下部ドライウェルＵの上部を閉塞す
る仮設天井ともなるので、上部ドライウェル路への設備
機材の搬入時に、この搬入作業の進捗状況に左右される
ことなく下部ドライウェル冴における設備機材の据付、
組立作業を進めることができる。この際の下部ドライウ
ェル冴への小型の設備機材の搬入は機器ハツチおより行
なわれる。

そして、上部ドライウェルあへの設備機材の搬入作業の
終了後は、生体しや画壁冴の連通口２４ａを閉塞する復
旧作業と、作業床３１の撤去作業とを行なう。この後、
図示しない原子炉圧力容器を塔屋クレーン（図示省略）
によ多原子炉格納容器か内への吊り込みを行ない、圧力
容カベデスタル器上部に取付ける 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明は、原子炉格納容器上部から
頂部へ向けて行なう建設工事にほぼ並行してこの原子炉
格納容器頂部の開口部より下部ドライウェルへ設備機材
を搬入し、原子炉格納容器上部から頂部へ向けて行なう
建設工事の終了後に上記下部ドライウェルの上部に作業
床を仮設してこの下部ド２イクエルの上部を閉塞し、次
いで上部ドライウェル用の設備機材を原子炉格納容器頂
部の開口部よシ搬入して作業床へ仮置し、この搬入仮置
作業と並行して下部ドライウェルにおける設備機材の据
付、組立作業を行なうようにする。

したがって、本発明の方法によれば、上部ドライウェル
にて据付９組立が行なわれる大型の設備機材を塔屋クレ
ーンを用いて集中的に搬入し、仮置保管することができ
る。その結果、従来例による場合に比して塔屋クレーン
を度々使用することがなく、塔屋クレーンの占有度を著
しく軽減することができ、他の建設工事等の進行阻害と
はならず、原子力発電所建設全体の工期の短縮を図るこ
とができる。

また、上部ドライウェル用の設備機材は作業床に仮置さ
れるので、作業床から上部ドライウェルへさらに移送す
る際は、横引き状態となシ、その搬入作業の安全性が著
しく向上する。

さらに、上部ドライウェルへの設備機材の搬入作業に並
行して、下部ドライウェルにおける設備機材の据付、組
立作業を行なうことができるので、上部ド喪イウェルへ
の設備機材の搬入作業の終了を待ってから下部ｒライウ
ェルにおける据付、組立作業に着手する従来例に比して
建設工期を大幅に短縮することができ、これにょシ、建
設コストの低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の原子炉格納容器建設工法を説明するため
の原子炉格納容器の断面図、第２図は本発明に係る原子
炉格納容器建設工法を説明するだめの原子炉格納容器の
断面図である。 １．２１・・・原子炉建屋、２．２０・・・原子炉格納
容器、２ｂ、加ａ・・・原子炉格納容器天井部、３．２
２・・・基礎マツ）、４．３２・・・機材搬入ルー）、
５．２３・・・圧力容器ペデスタル、６，２４・・・下
部ドライウェル、７．２４°°°生体しや画壁、７ａ、
２４ａ・・・連通口、８゜あ・・・上部ｒライウェル、
９．２９・・・ライニング、１０　、３Ｑ・・・格納容
器コンクリート部、１１．２９・・りぞイプストライク
チュア、１２，２５川制御棒、インターナルポンプ某換
装置、１３，２ｆ３・−・サンゾボンプ、３１・−・作
業床、１５．３２・・・機材搬入ルート。 代理人弁理士　則　近　憲　佑　（はが１名）第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ■、基部から上部へ向けて順次組立て立上げる原子炉格
   納容器建設工法において、原子炉格納容器上部から頂部
   へ向けて行なう建設工事にほぼ並行してこの原子炉格納
   容器頂部の開口部より下部ドライウェルへ設備機材を搬
   入し、原子炉格納容器上部から頂部へ向けて行なう建設
   工事の終了後に上記下部ドライウェルの上部に作業床を
   仮設してこの下部ドライウェルの上部を閉塞し、次いで
   上部ドライウェル用の設備機材を原子炉格納容器ＪＪｔ
   部の開口部より搬入して上記作業床へ仮置し、この搬入
   仮置作業に並行して下部ドライウェルにおける設備機材
   の据付、組立作業を行なうことを特徴とする原子炉格納
   容器建設工法。 ２、作業床は、この作業床に仮置きされた設備機材を上
   部ドライウェル内へ移送完了後に取外して撤去する特許
   請求の範囲第１項に記載の原子炉格納容器建設工法。 ３、作業床は、生体しや蔽壁中間部に貫設された連通口
   の下部面とはは同−尚さとする特許請求の範囲第１項に
   記載の原子炉格納容器建設工法。 ４、圧力容器ペデスタルの立上は時に予め原子炉圧力容
   器取付用ボルトを埋設し、この取付用ボルトにより作業
   床を仮設する特許請求の範囲第１項に記載の原子炉格納
   容器建設工法。