JPS6014382Y2 - 散布機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主として、粒状肥料、粉状薬剤などを散布
するのに用いる散布機に関するもので、その目的とする
ところは、エアポンプによる空気流に載せて散布する機
能を有すると共に、自然流下によって肥料の条播きなど
が行えるようにした散布機を提供するにある。

以下、この考案を図示の実施例にもとづいて具体的に説
明する。

図において、符号１は、゛粒状肥料、粉状薬剤などを収
容するタンクで、パイプフレーム２に支持装着されてい
る。

上記タンク１はその底面全面に水平面を有さないように
、タンク１の底部において、−側から他側に向けて傾斜
する底面１ａを有すると共に、パイプフレーム２に設け
た背当てに向けて、傾斜下向する底面１ｂを有し、これ
ら底面１ａおよび１ｂはタンクに充填される粒状肥料、
粉状薬剤などの被散布物の安息角以上の傾斜角を持つよ
うに形成されている。

そして、この底部が収束された傾斜下端１ｃは、タンク
１の側部より若干突出した放出部を形成している。

この放出部には板状をなした開閉調節シャッタ３が装備
されていて、コントロールワイヤ４を介して開閉および
開度調節されるようにな−っている。

上記パイプフレーム２には、エンジン５によって駆動さ
れるエアポンプ６が装着されており、その吐出口６ａに
連通ずる放出管７の最下端部に、蛇腹状の可撓部８が連
続し、この可撓部８に散布管９が連通されている。

上記放出管７の最下端部には、上記タンク１の傾斜下端
１ｃが、傾斜下向きで連通されている。

なお、図中、符号１０は、散布管９の先端に取付けた散
布ノズル、符号１１は燃料タンクである。

このような構成では、エンジン５の駆動によって、エア
ポンプ６を稼動している時、シャッタ３を適当に開放す
れば、その開度に応じて放出部より放出管７内に粒状肥
料あるいは粉状薬剤が自然流下し、エアポンプ６からの
空気流に載って散布管９を介し、外部に噴出される。

これによって、広範囲の散布が遠戚される。

また、エンジン５を停止してエアポンプ６による空気流
を断った状態で可撓部８を介してその付は根から散布管
９を下方に向けてたれ下り状態にして、散布管９の先端
を地表に近く下げることにより、タンク１から、粒状肥
料が、シャッタ３の開度に応じた流量で自然流下し、放
出管７より可撓部８および散布管９を介して、外部に流
出される。

これによって、肥料などの条播きが遠戚される。

このように、この考案によれば、エンジンによって駆動
されるエアポンプの吐出口に連通ずる放出管に可撓部を
介して散布管を接続し、被散布物を収容するタンクの全
底面を水平面を有さないようにして被散布物の安息角以
上に傾斜して形成するとともに、この傾斜しているタン
ク底部が収束された傾斜下端に下向きの放出部を形威し
、このタンクの放出部と上記放出管を連通させ、かつ上
記タンクの下端部近傍に開閉調節シャッタを装備し、上
記タンク内の被散布物が自然流下によって放出管に流出
するようにしたことにより、通常の散布効果のほかに、
タンクより自然流下によって肥料の条播きなどの散布機
能も達成できるという優れた実用上の効果を奏しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第２図は同
正面図、第３図は同側面図である。 １・・・・・・タンク、１ａ・・・・・・底面、１ｂ・
・・・・・底面、２・・・・・・パイプフレーム、３・
・・・・・シャッタ、４・・・・・・コントロールワイ
ヤ、５・・・・・・エンジン、６・・・・・・エアポン
プ、７・・・・・・放出管、訃・・・・・可撓部、９・
・・・・・散布管、１０・・・・・・散布ノズル、１１
・・・・・・燃料タンク、１ｃ・・・・・・傾斜下端、
６ａ・・・・・・吐出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジンによって駆動されるエアポンプの吐出口に連通
   ずる放出管に可撓部を介して散布管を接続し、被散布物
   を収容するタンクの全底面を水平面を有さないようにし
   て被散布物の安息角以上に傾斜して形成するとともに、
   この傾斜しているタンク底部が収束された傾斜下端に下
   向きの放出部を形成し、このタンクの放出部と上記放出
   管を連通させ、かつ上記タンクの下端部近傍に開閉調節
   シャッタを装備し、上記タンクの内の被散布物が自然流
   下によって放出管に流出するようにしたことを特徴とす
   る散布機。