JPS6013824B2 - 多条袋素材帯移送方法及びその装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業分野〕 この発明は熱可塑性合成樹脂フィルム、又は康平チュ−
ブよりなる袋素材帯を数条、共通の一対挟持型の移送ロ
ーラで移送し、その停止時毎に、これら袋素材帯を共通
の加工臭で加工、例えば熱溶着、切断、穿孔などを行う
方法及び装置における袋素材帯移送方法及び装置に係る
ものである。

〔従来技術〕従来この種の方法及び装置において、１袋
長を１サイクルとするレジスターマーク（文字、模様の
一部を含む）が表示して袋素材帯を複数条共通の移送ロ
ーラで間歌移送してこの停止時毎にこれら袋素材帯に一
斉に加工を施す場合は、一般に間歌移送ローラの一回の
移送寸法を袋素材帯に表示したレジスターマークの１サ
イクル寸法よりも若干長くしておき各袋素材帯毎に独立
に設けたマーク検出装置の出力信号毎に、該移送ローラ
の搬入側に設けた袋素材帯と接触する制動体を圧接させ
て、袋素材帯と移送ローラとをスリップさせて、移送寸
法を短縮していた。

しかしながら、この方法及び装置であると、全制動装置
を各サイクル毎に作動させなければならず、これらの使
用頻度が高く寿命が短かくなり、かつ、移送動力損失も
大きく不経済である、そこで、この出願人は、先に数条
の印刷袋素材帯を共通の移送ローラで移送する場合に、
最先にレジスターマークがマーク検出装置で検出したと
き、この検出信号によって該移送ローラを停止させ、次
に、先行している袋素材帯にのみ制動を掛ける装層を開
発（日本特許第９２６９９４号）し、一応所期の目的を
達成している。

しかしながら、この先の特許発明においては、先行して
いる袋素材帯には必ず制動をかけるために、最後の遅れ
の袋素材帯と先行する袋素材帯のレジスターマーク間の
差が僅か（肉眼的には一致している）の場合でも、電気
的に僅かにでも早い方の先行する袋素材帯に制動をかけ
ることになり、かえってレジスターマークの不揃いを起
させるだけでなく、不必要な制動のため、制動機器の寿
命を短かくするし、袋素材帯に擦傷などの損傷を与える
こともあり、移送動力の節約に今一歩の感があった。

〔目的〕

この発明は、前記従来技術を改良し、前回の移送サイク
ルにおいて制動装置を作動させて先行する袋素材帯に制
動をかけても、いまだ、その袋素材帯の先行寸法が所定
寸法以上の時には、次回の移送サイクル全期間に亘り、
その先行する袋素材帯に継続して制動をかけ続け、制動
機器の入切回数を低減し、その寿命を長くし、移送動力
の節減を図ることを、第１の目的とし、かつ数条の袋素
材帯のうち、最も遅れている袋素材帯のレジスターマー
クに先行する袋素材帯のレジスターマークが一致し、若
しくは極く微量の差ではゞ揃った時には、先行する袋素
材帯にも、最も遅れている袋素材帯同様に制動をかけな
いようにし、より制動による揃え効果を顕著にし、その
制動機器の入切回数を少なくし、移送動力をも節約し得
るようにすることを第２の目的としている。

〔構成及び作用〕

前記目的を達成するため、本件第１番目の発明は、共通
の一対侠持型の間歌移送ローラによって２条以上の袋素
材帯を若干スリップ可能に挟持し移送する場合、各袋素
材帯ごとに一袋長寸法のピッチでもつて、レジスターマ
ークが表示してあるものを、これらレジスターマークが
すべての袋素材帯において、横断方向にほゞ整列させて
一斉に移送し、全袋素材帯をレジスターマークの１サイ
クル寸法よりも若干長目に移送ｏーラで移送し、この移
送中に各袋素材帯ごとに独立に前記マークの検出を行い
、これらマーク検出信号のうちの一つのマーク検出信号
によって、間数移送ローラの回転角を制限する多条袋素
材帯移送方法におし、て、先行する袋素材帯のマーク検
出装置のマーク検出信号発生後、最遅延の袋素材帯のマ
ーク検出信号が発生するまでの時間間隔がタイマの設定
時間より長い条件下においては、その先行する袋素材帯
のみに、次の移送サイクル全期間中、制動をかけ次の移
送サイクルにおいて、前回の移送サイクルの先行袋素材
帯と同じ袋素材帯のレジスターマークがそのマーク検出
装置によって、再び先行して検出されマーク検出信号を
発生し、前回の移送サイクルと同機に前記設定時間より
も長い条件下で最遅延の袋素材帯のレジスターマークを
対応するマーク検出装置が検出しマーク検出信号を発生
したときは、前記引き続き先行する袋素材帯にかけられ
ている制動を前回の移送サイクルより継続して解除する
ことなく更に次回の移送サイクル全期間に亘つてかけ、
上記の条件と異なるときにおいて、それぞれマーク検出
装置のマーク検出信号が発せられたときは、前回の移送
サイクルにおいて制動をかけられていたものは次回の移
送サイクル全期間に亘り制動を解除することを特徴とす
る多条袋素材帯移送方法である。

第２番目の発明は、一対侠持型で袋素材帯を若干スリッ
プ可能に被持し移送する間歌移送ローフの伝動軸と動力
源とは電磁クラッチブレーキを介在させて接続してあり
、この一対挟持型の間歌移送ローラによって移送される
２条以上の袋素材帯移送路近傍には、これら袋素材帯に
それぞれ表示されているレジスターマークを検出するマ
ーク検出装置が、それぞれ独立に設けてあり、また前記
移送ローラを駆動させる軸には電磁クラッチブレーキが
設けてあり、前記各マーク検出装置から出力される複数
のマーク検出信号のうち、一つのマーク検出信号によっ
て電磁クラッチブレーキのクラッチを外しブレーキを作
動させ、所定時間後復帰させる装置が設けてあり、また
前記移送ローフの搬入側には個々の袋素材帯と摩擦接触
しその移送される袋素材帯の寸法を短縮する制動装置が
、各袋素材帯ごとに独立して設けてある多条袋素材帯移
送装置において、各マーク検出装置には、出力部にオン
時限タイマが各々接続してあり、オン時限タイマからの
出力信号を、アンド素子の一方の入力信号としてあり、
このアンド素子の他の入力信号は、この系のマーク検出
装置以外の系のマーク検出装置のすべての検出信号のノ
ット信号としてあり、各アンド素子からの出力信号は出
力信号を発したオン時限タイマの属する系の制動装置を
作動させる入力信号としてあり、更に、次の移送サイク
ルにおいて、前回の移送サイクルと異なる信号を前記ァ
ンド素子が出力した時に、相応する系の制動装置を復帰
させ制動力を解除し、前回の移送サイクルと同種の信号
を前記アンド素子が出力した時には、各制動装置を前回
の移送サイクル同様の状態に維持する比較・保持回路よ
りなる制御装置が設けてあることを特徴とする多条袋素
材帯移送装置である。

次に、本件第１番目の多条袋素材帯移送方法発明を実施
する本件第２番目の装置発明を図に示す代表的な実施態
様に基ずき説明する。

第１図及び第２図において１川ま製袋機で代表される加
工機であって、これには一対侠持型で袋素材帯Ｆ，，Ｆ
２，Ｆ３を若干スリップ可能に荻持する間歌移送ローラ
１ １・が設けてあり、通常モータ１２によって連続回
転する主軸１３に固着されたクランク１４及びクランク
ロッド１５によって、扇形歯車１６を往復回転運動させ
、これと噛合するピニオン１７と該移送ローラ１１とは
一方向クラッチ１８、電磁クラッチブレーキ１９を介し
て接続してあり、クランク１４の半回転つまり、ピニオ
ン１７の送り方向回転のみが一方向クラッチ１８及び電
磁クラッチブレーキ１９を介して、間歌移送ローラ１１
を駆動する。

なお、本件発明においては、一方向クラッチ１８を除き
、電磁クラッチブレーキ１９のみで間歌移送ローラ１１
によって、数条（通常に２条乃至４条）の袋素材帯Ｆ，
，Ｆ２，Ｆ３が移送される。即ちそれぞれ独立の原反支
持装置２０ａ，２０ｂ，２０ｃに支持されたローラ状に
巻かれた袋素材帯Ｆ，，Ｆ２，Ｆ３より解きながら移送
する。前述の移送ローラの搬入側には加工装置２１、例
えば袋素材帯Ｆ，，Ｆ２，Ｆ３を横断方向にシールする
熱シール板２２、穿孔装置２３などが設けてある。２４
はこの各袋素材帯Ｆ，，Ｆ２，Ｆ３のそれぞれに表示し
てあるレジスターマークであって、製袋すべき袋の一袋
寸法ピッチでもつて表示してある単なるレジスターマー
クの外、文字又は模様の一部であってもよい。

２５ａ，２５ｂ，２５ｃは、前記各袋素材帯Ｆ，，Ｆ２
，Ｆ３の移送路の近傍に設けたマーク検出装置であり、
各袋素材帯Ｆ，，Ｆ２，Ｆ３に表示した前記レジスター
マーク２４を検出する。

２６ａ，２６ｂ，２６ｃは、移送ローラ１ １の直ぐ搬
入側に設けてある袋素材帯に摩擦接触する制動装置であ
って、通常接触板２７がロータリーソレノイド‘こよっ
て俵離できるようにしてある。

次に前述の電磁クラッチブレーキ１９の制御及び、制動
装置２６ａ，２６ｂ，２６ｃの制御を行う第４図に示す
制御装置の作動を、この装置の作用及びこの第１番目発
明の移送方法の説明と併せて説明する。

先ず、第１図、第２図に示すように袋素材帯Ｆ，，Ｆ２
，Ｆ３を共通の移送ローラ１１にそれぞれ並列に挟持さ
せ、各袋素材帯Ｆ，，Ｆ２，Ｆ３上のレジスターマーク
２４がほゞ横断方向に一直線上に並ぶようにセットする
。

次にクランク１４とクランクロッド１５の結合点の離心
寸法を調整し、移送ローラ１１で一回に移送される寸法
を前記レジスターマ−ク２４の１サイクルのピッチより
も若干大きくなるようにしておく。

また移送ローラ１１によって、それぞれの送りごとの終
端即ち送り切ったところ若くは送り切る寸前のところで
レジスターマーク２４がマーク検出装置２５ａ，２５ｂ
又は２５ｃによって検出されるように各マーク検出装置
２５ａ，２５ｂ，２５ｃの位置を調整する。このように
して加工機たる製袋機を運転すると移送ローラ１１によ
って数条（図示では三条）の袋素材帯Ｆ，，Ｆ２，及び
Ｆ３は一斉に移送され、これら袋素材帯のうちの何れか
のレジスターマーク２４がマーク検出装置のうちの一つ
、第３図に示す実施態様においては最先のレジスターマ
ーク２４が例えば２５ａによって検出されたとすると、
この最先のレジスターマーク検出信号によって、前記移
送ローラー１の軸に設けてある電磁クラッチブレーキ１
９のクラッチを外し、ブレーキを作動させて、移送ロー
ラ１１を停止させ、移送寸法を袋素材帯上のレジスター
マークの１サイクル寸法に合致させる。

このレジスターマークの１サイクル寸法に移送寸法を合
せる方法としては、次の移送開始時の電磁クラッチブレ
ーキ１９のクラッチの結合時期を若干角遅せる方法であ
ってもこの発明としては同じである。

前記実施態様においては、移送ローラ１１の回転角を制
御する信号とし、最先のレジスターマーク検出信号を用
いたが、これに限定されず、最遅延のレジスターマーク
検出信号若しくは中間のレジスターマーク検出信号を利
用してもこの発明としては同一である。

このマしク検出装置２５ａの検出信号はオン時限タイマ
（遅延リレーを含む）２７ａを介して出力信号を発し、
この出力信号は自己保持回路２８ａ例えばフリップフロ
ップを介して、更に、前回信号と比較して、同種信号で
あれば、持続させ、反対信号であれば反転させる比較・
保持回路２９ａを経て制動装置２６ａを作動させて、先
行する袋素材帯Ｆ，に制動をかける。

また、続いてマーク検出装置２５ｂが検出信号を発した
ときも同様に制動装置２６ｂが作動し、先行する袋素材
帯Ｆ２に制動をかける。

これらマーク検出装置２５ａ，２５ｂのマーク検出信号
は、前述のように、これに対応する制動装置２６ａ，２
６ｂを作動させるための出力信号となると同時に、これ
ら先行する二つの出力信号のアンド信号によって最遅延
のマーク検出装置２５ｃがレジスターマーク検出信号を
発したとしてもこのマーク検出信号が制動装置２６ｃを
作動させるための入力信号とならない構成になっている
。

従って、先行する二つの袋素材帯Ｆ，，Ｆ２だけに制動
がかけられ次の移送全期間中、その対応する袋素材帯Ｆ
，，Ｆ２は移送ローラ１ １との間に滑りを生じて、移
送寸法が短縮され、これらのレジスターマーク２４の位
置が最遅延の袋素材帯Ｆ３に表したレジスタ−マーク位
置と一致するように近づくことになる。

この最も遅れている袋素材帯Ｆ３に対しては制動装置が
作用しない制御装置を第４図に示す代表的な実施態様の
論理回路で更に詳細に説明する。

前記移送ローラ１１によって、各袋素材帯Ｆ，，Ｆ２及
びＦ３がほゞ移送すべき寸法の約７０％以上移送したと
ころで主軸１３に固着させてあるマーク検出装置作動の
準備を開始する第１同期カム３１によって、各マーク検
出装置２５ａ，２５ｂ，２５ｃラインごとにあるアンド
素子３２ａ，３２ｂ，３２ｃの一方の入力がオンとなる
。

次いで、これらアンド素子３２ａ，３２ｂ，３２ｃのう
ち、先行する袋素材帯Ｆ，，Ｆ２に対応するアンド素子
３２ａ，３２ｂの他の入力信号がマーク検出信号装置２
５ａ，２５ｂからのマーク検出信号によって得られたと
すると、これらのアンド素子３２ａ，３２ｂは出力信号
を次のアンド素子３４ａ，３４ｂに向け発生するが同時
に、最遅延の袋素材帯Ｆ３に対応するマーク検出装置２
５ｃ系列のフリップフロップ素子３３ｃはマーク検出装
置２５ａ，２５ｂから発する２つのマーク検出信号から
なる出力アンド信号によって反転し、仮令マーク検出装
置２５ｃが最遅延袋素材帯Ｆ３のレジスターマーク検出
信号を出力し、アンド素子３２ｃ及びオン時限タイマ２
７ｃが出力をだしても、この出力と前記フリッブフロッ
ブ３３ｃの出力とをアンド入力とするアンド素子３４ｃ
は、該フリッフ。フロップ３３ｃからは既に出力信号が
反転して出ないため、出力を発生せず、最遅延の袋素材
帯Ｆ３に相応する制動装置２６ｃは作動しない。上述の
説明は、最も遅れている袋素材帯Ｆ３を例にして説明し
たが、最遅延のものが他の袋素材帯Ｆ，又はＦ２であっ
ても同じである。第２番目発明の装置においては、各マ
ーク検出装置２５ａ，２６ｂ及び２５ｃよりのレジスタ
ーマーク検出信号は、それぞれ、オン時限タイマ２７ａ
，２７ｂ，２７ｃを介して、制動装置２６ａ，２６ｂ，
２６ｃの指令出力信号としており、このオン時限タイマ
２７ａ，２７ｂ，２７ｃの出力信号と、他のすべてのマ
ーク検出装置のアンド信号によるノット信号とのアンド
信号を、制動装置２６ａ，２６ｂ，２６ｃの指令信号の
基礎としているために、オン時限タイマ２７ａ，２７ｂ
又は２７ｃのオン遅延時間内に、他のマーク検出装置が
すべて検出信号を発すると、次のアンド素子３４ａ，３
４ｂ又は３４ｃは出力信号を出せないことになる。

つまり、最遅延素材帯との時間差がオソ時限タイマ２７
ａ，２７ｂ又は２７ｃの遅延時間以内のときはその対応
する走行袋素材帯と接触する制動装置を作動させるため
の指令信号は各比較・保持回路２９ａ，２９ｂ又は２９
ｃに向けアンド素子３４ａ，３４ｂ又は３４ｃから発生
しないことになる。換言すれば、最遅延袋素材帯と先行
する袋素材帯とのずれ寸法差が少ないときは、その先行
する袋素材帯にも制動をかけない。

実施態様においては、このオン時限タイマ２７ａ，２７
ｂ及び２７ｃは、遅延時間は、１×１０‐３乃至１×１
０‐５ｓｅｃ程度の遅延時間をもつソリッドステートタ
イマを利用すれば、１回の移送寸法が約２０伽で、１秒
間に２袋程度のサイクルの場合に、最遅延袋素材帯との
位置ずれ寸法が約０．５側以下のとき‘まもはや、その
先行する袋素材帯にも制動はか）らない。

従ってすべての先行する袋素材帯は、その系のマーク検
出信号発生後、オソ時限タイマが作動するまでの間に、
最遅延の袋素材帯の系のマーク検出装置が発信しない限
り、必ず、その袋素材帯に制動がかけられるし、前記オ
ン時限タイマが作動するまでの間に最遅延袋素材帯系の
マーク検出菱魔がレジスターマークを検出すれば、どの
袋素材帯にも制動はか）らない。

更に第４図に示す論理回路を説明する。前述のアンド素
子３４ａ，３４ｂ，３４ｃの出力信号は次のフリツプフ
ロツプ２８ａ，２８ｂ，２８ｃによって自己保持される
。

主軸１３が更に回転し、送り行程の終端即ちクランク１
４が第５図に示す思案点Ｐに達すると前記主軸１３に固
定されている第２同期カム３６によって、オン信号を発
し、既に第１同期カム３１により発生しているオン信号
と第２同期カム３６からのオン信号をアンド信号とする
アンド素子３７は出力信号を発生する。

このアンド素子３７の出力信号と、前述のフリツプフロ
ツプ２８ａ，２８ｂ又は２８ｃの出力信号を入力信号と
する比較・保持回路２９ａ，２９ｂ，２９ｃがそれぞれ
の袋素材帯の制御装置系に設けてある。この比較・保持
回路２９ａ，２９ｂ，２９ｃは、その入力信号が、既に
継続している出力と同種の入力であれば、そのま＞同種
の出力信号を継続し、異なる入力信号であればその時に
初めて出力信号を転換する機能を有するもので、その部
分の論理回路を更に具体的に示せば、第４図鎖線内の通
りとなっている。

更に主軸１３の回転が進み、第１同期カム３１がオフ信
号を発するとフリップフロップ２８ａ，２８ｂ，２８ｃ
のうち、出力信号のあったものについては反転してリセ
ットされ、アンド素子３７もその出力を失うが、前述の
比較・保持回路２９ｃ，２９ｂ，２９ｃの出力には変化
を生じない。

これと同時にカム板３１のオフ信号によって、電磁ク′
ラッチブレーキ１９のクラッチは結合し、ブレーキは外
れるが、クランク１４、クランクロッド１５、扇形歯車
１６、及びピニオン１７は復帰行程中であり、一方向ク
ラッチ１８は作用せず、移送ローラ１１は回転しない。
次に更に主軸１３が回転し、第２同期カム３６によって
オフ信号を発する位置則ちクランクが戻り行程と送り行
程の死点Ｑに達すると、電磁クラッチブレーキ１９のク
ラッチは結合されているから、移送ローラ１１は回転し
、すべての袋素材帯Ｆ，，Ｆ２，Ｆ３は移送される。

この場合制動装置２９ａ，２９ｂ又は２９ｃが作用して
いるものについてはその袋素材帯は抵抗を受け、移送ロ
ーラー１との間に滑りを生じ、移送寸法が短縮される。
このような操作を各サイクルごとに繰返す。このような
サイクルの繰り返し‘こおいては、前回の移送サイクル
の移送全期間制動をかけ続けても、いまだ先行する袋素
材帯と最遅延の袋素材帯間のずれが大きい場合には、そ
の先行する袋素材帯に対応するアンド素子３４ａ，３４
ｂ又は３４ｃからは前回移送サイクルと同種の信号が出
力され、比較・保持回路２９ａ，２９ｂ又は２９ｃは反
転せず、前回の移送サイクル同様の状態に袋素材帯の各
制動装置２６ａ，２６ｂ又は２６ｃは維持され、次回の
移送サイクルの移送全期間に亘り制動装置の制動作用を
継続する。逆に、先行する袋素材帯への制動作用により
、前回移送サイクル時に先行していた袋素材帯と最遅延
の袋素材帯とのレジスターマーク検出時間のずれが、前
記設定時間より、前回移送サイクルと異なり短くなった
時には、アンド素子３４ａ，３４ｂ又は３４ｃは出力せ
ず、比較・保持回路２９ａ，２９ｂ又は２９ｃが反転し
、前回移送サイクル時に先行していた袋素材帯に対応す
る制動装置２６ａ，２６ｂ又は２６ｃの制動作用を解除
し、前回移送サイクル時に先行していた袋素材帯の制動
を、次回の移送サイクルの移送全期間に亘り行なわない
。このような制動装置２６ａ，２６ｂ，２６ｃの制御に
よりすべての袋素材帯Ｆ，，Ｆ２，Ｆ３のレジスターマ
−ク２４が横断方向に一列にほゞ一直線上に並べば、制
動装置２９ａ，２９ｂ，２９ｃはすべて作用せず、電磁
クラッチブレーキ１９の入切操作だけで全袋素材帯の移
送寸法をレジスターマーク２４のピッチに合せてくり返
し移送する。このように移送をくり返しているうちに、
また何れかの袋素材帯が他の袋素材帯より先行し始め、
そのマーク検出装置の検出信号時間差が前記オン時限タ
イマ２７ａ，２７０，２７ｃの遅延時間を越えれば、ま
た以前と同様の先行の袋素材帯に対する制動操作が始ま
る。

以下この操作をくり返す。

このようにこの発明の装置においてはしジスターマーク
２４が１袋寸法のピッチで表示してあるものを用いれば
、その袋素材帯の数が、２条、３条、４条・・・・・・
であっても、それぞれの袋素材帯について、マーク検出
装置及び制動装置を用い、それぞれの制御系が、前述の
説明のように他の制御系に有機的に関連するようにすれ
ば、袋素材帯の数は理論的には特に限定はないが、実務
上は２条乃至６条程度であるが、最も利用されるのは３
条、４条となろう。

〔効 果〕

本件第１番目発明の移送方法においては、前記の通り前
回の移送期間制動かけ続けても、今だ先行する原反と最
遅延の原反との間のずれが大きい場合には、制動を解除
せず次回の移送全期間に亘り制動をかけ続け、逆に制動
作用により前回先行していた原反と最遅延の原反とのレ
ジスターマーク検出時間のずれが、前記設定時間より、
前回移送サイクルと異なり短くなった時には、前回先行
した原反の制動を、次回の移送全期間に亘り解除するよ
うにしたので、従釆技術の如く各移送サイクルの搬送開
始時刻から所定時間経過まで毎回最遅延の袋素材帯以外
の袋素材帯に制動力をかけた後、この所定時間経過した
時点で制動力を解除し、多条袋素材帯に表示したレジス
ターマークのずれを修正する移送方法に比べ、各移送サ
イクル毎に先行する原反に対する制動装置を制動状態か
ら非制動状態に切換え、次の先行する原反の状況に応じ
再び各先行する原反の制動装置を再作動させる手間を省
略でき、本件第１番目発明の移送方法は、原反に対応す
る制動装置の入切作動回数を大幅に減少でき、制動装置
の機械的寿命を著しく（約２倍）延命できる。

また本件第１番目発明の移送方法において、袋素材帯へ
の制動は移送全期間に亘り行なわれ、制動解除は、袋素
材帯の停止状態において行なわれるため、たとえ袋素材
帯が高速で行なわれたとしても、その移送全期間におい
て、袋素材帯に対する制動力は常に一定となり、安定し
て先行する袋素材と移送ローラの間での滑り度合を移送
全期間に百つて一様に維持することが出来、適確に先行
する袋素材帯の移送寸法を短縮できる。

次に、本件第２番目発明の移送装置においては、前記比
較・保持回路２９ａ，２９ｂ，２９ｃを構成要件として
具備することにより、前記第１番目発明の移送方法の奏
する効果を充分に発揮し、本件制動装置２６ａ，２６ｂ
，２６ｃの作動回数を半減でき、この半減した上で制動
は移送全期間安定して停止しており、制動力の作用時間
や押圧力にむらが起るおそれなく適確に先行する袋素材
帯を短縮し、多条袋素材帯のレジスターマークを許容ず
れ量範囲内に収れんすることができる。

加えて、この第２番目発明の移送装置においては、数条
の印刷された袋素材帯を用いる場合には、各レジスター
マーク２４が、長遅延袋素材帯とほゞ揃った場合は、最
遅延袋素材帯と共に先行する袋素材帯には制動がか）ら
ず、従って、従来公知の方法及び装置のように必要以上
に袋素材帯に制動をかけないから、ほゞ揃ったものを制
動をかけることによって、かえって先行、後行のづれ寸
法を大きくするおそれがなく、袋素材帯に無用な緊張力
をかける回数も少なく、袋素材帯の変形や、損傷を少な
くし、この方法及び装置を採用することによって、制動
装置の作動回数が公知の方法の半分程度にまで減少させ
ることも可能となり、この器機の寿命を長くし、結局加
工費のコストを低下させることができる。

なお、この発明の装置において、前述のオン時限タイマ
は、設定時間を変更できるものであってもこの発明とし
ては同じである。

実際に制御回路を構成するには、電子回路で構成しても
よいし、電磁式のりレー回路で形成してもよいが、応答
の速い電子回路の方が実際的である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明に係るものであって、第１図は制袋機の
概略側面図、第２図は数条の袋素材帯の移送状態を示す
平面図、第３図は移送ローラの回転角を制御する制御装
置の一例を示す論理回路、第４図は各袋素材帯相互の遅
遠を揃える本件発明の制御装置の代表的実施態様の論理
回路、第５図は、カムとクランクロッドとの関係を示す
説明図である。 図中符号 １０…・・・加工機、１１・・・・・・間欧
移送ローラ、１２…・・・モータ、１３・・・・・・主
軸、１４・・・…クランク、１５……クランクロッド、
１６……扇形歯車、１７・・・・・・ピニオン、１８…
・・・→方向クラッチ、１９……電磁クラッチブレーキ
、Ｆ，，Ｆ２，Ｆ３・・・・・・袋素材帯、２０ａ，２
０ｂ，２０ｃ…・・・原反支持装置、２１…・・・加工
装置、２２・・・・・・熱シール板、２３・・・・・・
穿孔装置、２４・・・・・・レジスターマーク、２５ａ
，２５ｂ，２５ｃ……マーク検出装置、２６ａ，２６ｂ
，２６ｃ・・・・・・制動装置、２７・・・・・・接触
板、２８ａ，２８ｂ，２８ｃ．・・・・・自己保持回路
、２９ａ，２９ｂ，２９ｃ・・・・・・比較・保持回路
。 弟’図 弟Ｚ図 第３図 策 夕 図 弟４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 共通の一対挾持型の間歇移送ローラによつて２条以
   上の袋素材帯を若干スリツプ可能に挾持し移送する場合
   、各袋素材帯ごとに一袋長寸法のピツチでもつて、レジ
   スターマークが表示してあるものを、これらレジスター
   マークがすべての袋素材帯において、横断方向にほゞ整
   列させて一斉に移送し、全袋素材帯をレジスターマーク
   の１サイクル寸法よりも若干長目に移送ローラで移送し
   、この移送中に各袋素材帯ごとに独立に前記マークの検
   出を行い、これらマーク検出信号のうちの一つのマーク
   検出信号によつて、間歇移送ローラの回転角を制限する
   多条袋素材帯移送方法において、先行する袋素材帯のマ
   ーク検出装置のマーク検出信号発生後、最遅延の袋素材
   帯のマーク検出信号が発生するまでの時間間隔がタイマ
   の設定時間より長い条件下においては、その先行する袋
   素材帯のみに、次の移送サイクル全期間中、制動をかけ
   、次の移送サイクルにおいて、前回の移送サイクルの先
   行袋素材帯と同じ袋素材帯のレジスターマークがそのマ
   ーク検出装置によつて、再び先行して検出されマーク検
   出信号を発生し、前回の移送サイクルと同様に前記設定
   時間よりも長い条件下で最遅延の袋素材帯のレジスター
   マークを対応するマーク検出装置が検出しマーク検出信
   号を発生したときは、前記引き続き走行する袋素材帯に
   かけられている制動を前回の移送サイクルより継続して
   解除することなく更に次回の移送サイクル全期間に亘つ
   てかけ、上記の条件と異なるときにおいて、それぞれマ
   ーク検出装置のマーク検出信号が発せられたときは、前
   回の移送サイクルにおいて制動をかけられていたものは
   、次回の移送サイクル全期間に亘り制動を解除すること
   を特徴とする多条袋素材帯移送方法。 ２ 一対挾持型で袋素材帯を若干スリツプ可能に挾持し
   移送する間歇移送ローラの伝動軸と動力源とは電磁クラ
   ツチブレーキを介在させて接続してあり、この一対挾持
   型の間歇移送ローラによつて移送される２条以上の袋素
   材帯移送路近傍には、これら袋素材帯にそれぞれ表示さ
   れているレジスターマークを検出するマーク検出装置が
   、それぞれ独立に設けてあり、また前記移送ローラを駆
   動させる軸には電磁クラツチブレーキが設けてあり、前
   記各マーク検出装置から出力される複数のマーク検出信
   号のうち、一つのマーク検出信号によつて電磁クラツチ
   ブレーキのクラツチを外しブレーキを作動させ、所定時
   間後復帰させる装置が設けてあり、また前記移送ローラ
   の搬入側には個々の袋素材帯と摩擦接触しその移送され
   る袋素材帯の寸法を短縮する制動装置が、各袋素材帯ご
   とに独立して設けてある多条袋素材帯装置において、
   各マーク検出装置には、出力部にオン時限タイマが各々
   接続してあり、オン時限タイマからの出力信号を、アン
   ド素子の一方の入力信号としてあり、このアンド素子の
   他の入力信号は、この系のマーク検出装置以外の系のマ
   ーク検出装置のすべての検出信号のノツト信号としてあ
   り、各アンド素子からの出力信号は出力信号を発したオ
   ン時限タイマの属する系の制動装置を作動させる入力信
   号としてあり、更に、次の移送サイクルにおいて、前回
   の移送サイクルと異なる信号を前記アンド素子が出力し
   た時に、相応する系の制動装置を復帰させ制動力を解除
   し、前回の移送サイクルと同種の信号を前記アンド素子
   が出力した時には、各制動装置を前回の移送サイクル同
   様の状態に維持する比較・保持回路よりなる制御装置が
   設けてあることを特徴とする多条袋素材帯移送装置。