JPS6013699B2 - 包装方法及びそれに使用する包装機械 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は密閉室内を殺菌して無菌室とし、無菌条件下で
材料を包装する包装方法およびそれに使用する包装機械
に係る。

包装機械の無菌室の殺菌に対して採用される現今最も一
般的な方法の一つは機械操作の当初にその中へ蒸気を噴
射することである。

しかしこの殺菌操作の持続時間は比較的長い。飽和蒸気
をもって十分な程度の殺菌を得るには室内部のすべての
点が１２０ｑｏに達したあと２ぴ分の処理が必要であり
、又過熱蒸気をもってしても室内部のすべての点が１７
７０一２１２℃に達したあと１５一２０分を要する。さ
らにたとえば１２０午○（２．０２５ｋｇ／地）の飽和
蒸気の使用は水密ならびに耐圧構造を必要とする。最後
に、プラスチック包装材はかような長時間かような温度
に耐えることは不可能である。これは大部分本機械の熱
容量に起因し、その結果として無菌室の内面が殺菌を保
証するに十分な温度にただきわめて徐々に達するのみで
ある。ある機械では、殺菌は過酸化水素の噴射によって
遂行せられ、任意、高温の乾燥用空気の循環がこれに続
く。

ここで再び必要な持続時間が考慮される；７５ｑｏにお
ける３５％過酸化水素をもって前記室の内側のすべての
点がたとえば約ＩＱ分後３０００に蓬するや適当な殺菌
度を得るにはなお１７分以上の処理が必要である。本発
明による方法は前述の従来の方法よりもはるかにすぐれ
、それは、この方法をもってすれば殺菌に達するに約６
明＠でおおむね十分であるほど驚くべき相乗作用を有す
る。

本発明は前記室に過酸化水素および蒸気を同時に噴射す
ることを特徴とする。

そこで本発明は、包装機械の密閉室内へ過酸化水素と蒸
気を同時に噴射して該密閉室を殺菌し、無菌条件下で材
料を包装する包装方法を提供する。

本発明によればまた、無菌条件下で材料を包装する室を
含む包装機械が得られ、この機械には前記室内へ過酸化
水素と空気をを同時に噴射する装置が設けられる。

付図は例示として本発明の２実施例を示す。

付図において、第１図に示す機械は、無菌条件下でプラ
スチック材の膜で被覆された紙の条件から４面体型包装
容器を成形し充填するように設計された型式のものであ
る。この種の条片１は機械の無菌室２の中に貫入し、そ
こでまず全部管に形成され、それから髪合装置３によっ
て長さ方向に接合される。無菌室２の底部から出る前記
管は、充填管４によって包装されるべき液体をもって満
たされ、最後に４面体を形成するよう接合装置５によっ
て一定間隔で横方向に押しつぶされ接合される。前記無
菌室には図に示してないが在来装置によって加熱され得
る殺菌用空気が送入され、また排出管１４が設けられる
。上記の構成部材は衆知の型のもので多くの特許に記載
されている。この機械を始動する前に前記無菌室を殺菌
するため、この室には２個の噴射ノズル６，７が設けら
れ、このおのおのは２個の構成材をもつ。これらのノズ
ルは合衆国イリノイ州、ベルウツドのＳｐｒａｙｊｎｇ
Ｓ＄ｔｅｍＣｏ．で製造され販売されるような衆知の型
のものである。これらの各ノズルは、一方、過酸化水素
の貯槽８、ポンプ９および過酸化水素送給管１０‘こよ
り、他方、矢印１１で表わされる蒸気源および凝縮器Ｃ
で端末となる蒸気送給管１２によって補給される。過酸
化水素貯槽８は加熱管コイル１３で加熱される。前記各
ノズルにはＶ印の２個の弁（第３図参照）が設けられ、
それぞれ過酸化水素の送入量および蒸気の送入量を制御
する。本装置は次のように作動する： 本機械作動の最初に貯槽８は、２０％−４０％好適には
３０％−３５％濃度をもつ過酸化水素で満たされ、管コ
イル１３は貯槽内の温度を５０ｑｏ−９０℃好適には７
５ｑｏ−８０℃に保つ。

さらに前記蒸気源は１１０ｑｏ−１８０午０の温度（圧
力１．４６−１０ｋ９／仇）で管１２に蒸気を供給する
。これらの温度および圧力は決定的なものではない。蒸
気および過酸化水素制御弁Ｖは各ノズルに近く位置し（
第３図参照）、これらのノズルは送給管との接触によっ
て比較的高温に保たれる。これらの弁が開かれるときノ
ズル６，７は過酸化水素と蒸気との混合気を無菌室内に
噴射する。送入される過酸化水素の量は好適には無菌室
内に含まれる装備品の要求によって同室の容積ので当り
１００一１０，０００めである。

無菌室の内面が最長４一８分で達する約７５℃の温度に
達したとき、１分間の処理で殺菌を保証するに十分であ
って、何らプラスチック被覆条片を破損する危険に走る
ことはない。蒸気とともに送られ、これで希釈され難い
過酸化水素は無菌室の内面上で凝縮し、すべて同室の隅
に達する。

数分の後過酸化水素および蒸気の噴射は停止される。凝
縮した過酸化水素は管１４によって排出される。蒸気は
、乾燥を促進するため一時的に加熱され得る無菌空気の
普通同室に供給されることにより運び去られる。本機械
の実際稼働すなわち包装容器の形成および充填はそこで
始め得る。第２図に示す機械は無菌条件下でプラスチッ
ク条片から熟成形された包装容器を成形し充填するよう
設計された形式のものである。

この条片１５は機械の無菌室１６の中に貫入し、ここで
まず加熱器１７によって局部的に軟化される。装置１８
は軟化された条片を容器に成形し、それから１９の点で
詰められ、ふた条片２０によって密封される。第１図の
機械におけるように無菌室１６は、加熱され得る無菌空
気を図示していないが在来の装置によって供給され、か
つ排出管２１が設けられる。以上の構成部材は衆知のも
のである。本機械始動の際無菌室１６を殺菌するためこ
の室は噴射ノズル２２，２３，２４を備え、そのおのお
のは第１図の室２のように本釆既知の型の２個の構成材
を有する。これら各ノズルは、一方、過酸化水素貯槽３
０、ポンプ２５および過酸化水素送給管２６により「他
方、矢印２７で表わされる蒸気源および凝縮器Ｃを終末
とする蒸気送給管２Ｍこより補給される。過酸化水素貯
槽３０は加熱管コイル２９によって加熱され、各ノズル
はＶ印の２個の弁（第３図参照）を備え、それらはそれ
ぞれ過酸化水素および蒸気の送入量を制御する。第２図
の装置の作動は第１図のものと同様であって、すなわち
前記弁の啓開とともに、噴射ノズルは、温度７９０一８
０つ○の３０％−３５％過酸化水素と温度１１０ｑｏ−
１８０ｑｏ（圧力１．４６一１０ｋ９／仇）の蒸気との
混合気を前記無菌室内へ噴射する。

前記弁の閉鎖後凝縮した過酸化水素は管２１によって排
出され蒸気は無菌室から造出される。本発明はさらに下
記非制限例によって解説される。例 スイス国特許番号５３４，６１３に記載される型の包装
機械は容積０．３〆を有する無菌室を装備する。

この室の中に３５％週酸化水素の１，０００洲が温度７
０ｏｏで、１３０午○（２．７５ｋｇ／地）の蒸気とと
もに噴射される。４分後噴射は停止され、無菌室から過
酸化水素は排出され、蒸気は追い出される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による包装機械、第２図は第１図と・同
様な包装機械の今一つの実施例、第３図は本発明による
噴射ノズルと称する袋贋の詳細を縮尺を大にして示す。 付図の符号２，１６は特許請求の範囲に記載の「無菌室
」を、同じく符号６，７，２２，２３，２４‘まＴ噴射
／ズル」を、同じく符号８，３０は「過酸化水素貯槽１
を、同じく符号９，２５は「ポンプ」を、同じく符号１
０，２６は「過酸化水素送給管」を、同じく符号１１９
２７は「蒸気源」を「同じく符号１２，２８は「蒸気
送給管」を示す。Ｆｉ９。 ＩＦｉｇ．２ 円９・３

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 包装機械の密閉室内へ過酸化水素と蒸気を同時に噴
   射して該密閉室を殺菌し、無菌条件下で材料を包装する
   ことを特徴とする包装方法。 ２ 無菌条件下で材料を包装する室と、一方は過酸化水
   素貯槽、ポンプおよび過酸化水素供給管、他方は蒸気源
   および蒸気供給管に供給される、少なくとも１つの２構
   成部噴射ノズル部材とを包含する、包装機械。