JPS60135570A - ア−ク安定化方法および装置 - Google Patents
ア−ク安定化方法および装置Info
- Publication number
- JPS60135570A JPS60135570A JP24365583A JP24365583A JPS60135570A JP S60135570 A JPS60135570 A JP S60135570A JP 24365583 A JP24365583 A JP 24365583A JP 24365583 A JP24365583 A JP 24365583A JP S60135570 A JPS60135570 A JP S60135570A
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- Japan
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- arc
- cathode
- charged particles
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野)
本発明は例えばアーク蒸着システムにおいて使用される
アーク安定化方法および装置に関するものである。
アーク安定化方法および装置に関するものである。
(従来技術)
アーク蒸着システムはアルビンA、スネーパーに与えら
れた米国特許第3.625,848号、第3.836,
451号、およびLサブレフ等に与えられた米国特許第
3,783,231M、第3.793.179号に開示
されている。このアーク蒸着システムは蒸着速度が高い
等の種々の長所を有するものであるが、アークが不安定
であるためにその長所が幾分相殺されてしまうきらいが
ある。ずなわち、そのアーク放電は60アンペア乃至そ
れ以上もの電流を伴い、しかもその電流が極めて小さな
陰極スポットに集中されるため電流密度が103〜10
6/平方インチという大きな値になる。このときの電圧
は15〜45ボルトである。したがってその小さな陰極
スポット上の出力密度は平方インチ当たりメガワットの
オーダーに達する。したがって局所的な烈しさであると
いうのには出力密度が高過ぎる。陰極スポットの下のタ
ーゲラ1へ面は激しい熱のために瞬時に蒸発する。基板
上に蒸着被膜を形成するのはこの蒸発したターゲット材
料である。陰極スポットはターゲットの表面を不規則に
移動し、その速度は秒速何メー1〜ルにも達すると報告
されている。陰極スポットはこのように不規則に移動す
るため、ターゲットの表面から外れてしまうことがあり
、そのために装置が損傷したり、jqられる被膜が汚れ
たりすることがある。
れた米国特許第3.625,848号、第3.836,
451号、およびLサブレフ等に与えられた米国特許第
3,783,231M、第3.793.179号に開示
されている。このアーク蒸着システムは蒸着速度が高い
等の種々の長所を有するものであるが、アークが不安定
であるためにその長所が幾分相殺されてしまうきらいが
ある。ずなわち、そのアーク放電は60アンペア乃至そ
れ以上もの電流を伴い、しかもその電流が極めて小さな
陰極スポットに集中されるため電流密度が103〜10
6/平方インチという大きな値になる。このときの電圧
は15〜45ボルトである。したがってその小さな陰極
スポット上の出力密度は平方インチ当たりメガワットの
オーダーに達する。したがって局所的な烈しさであると
いうのには出力密度が高過ぎる。陰極スポットの下のタ
ーゲラ1へ面は激しい熱のために瞬時に蒸発する。基板
上に蒸着被膜を形成するのはこの蒸発したターゲット材
料である。陰極スポットはターゲットの表面を不規則に
移動し、その速度は秒速何メー1〜ルにも達すると報告
されている。陰極スポットはこのように不規則に移動す
るため、ターゲットの表面から外れてしまうことがあり
、そのために装置が損傷したり、jqられる被膜が汚れ
たりすることがある。
上記のようなアークの不安定性を解消するために種々の
方法が提案されている。例えばサブレフ等の米国特許第
3.793.179号にはターゲットの縁に近接してシ
ールドを配することが提案されている。J:り詳細には
、そのシールドはターゲットに対して、存在する気体の
平均自由行程より短い距離内に配される。しかしながら
、アーク放電においては、部分的平均自由行程を時とし
て1000分の数インチにまで短縮づるような激しさで
、陰極スポット上でガスとプラズマが発生する。このよ
うな局所的な高圧がシールド(数ミリメートル1なわち
約1000分の80インチ離れている)の下で発生する
ど、アークがシールドの下を通ってしまう可能性がある
。そうすると、陰極がアークで破損されたり、蒸発源が
汚れたり、アークが消えたりすることになる。
方法が提案されている。例えばサブレフ等の米国特許第
3.793.179号にはターゲットの縁に近接してシ
ールドを配することが提案されている。J:り詳細には
、そのシールドはターゲットに対して、存在する気体の
平均自由行程より短い距離内に配される。しかしながら
、アーク放電においては、部分的平均自由行程を時とし
て1000分の数インチにまで短縮づるような激しさで
、陰極スポット上でガスとプラズマが発生する。このよ
うな局所的な高圧がシールド(数ミリメートル1なわち
約1000分の80インチ離れている)の下で発生する
ど、アークがシールドの下を通ってしまう可能性がある
。そうすると、陰極がアークで破損されたり、蒸発源が
汚れたり、アークが消えたりすることになる。
ザブレフ等の米国特n第3,783,231号はフィー
ドバック機構によって前述のような問題を解消しようと
するものであるが、そのフィードバック機構は複雑で実
施上の問題をより大きくすることになってしまっている
。そのフィードバック機構は陰極スポラi・をターゲッ
ト上に保持するために磁場を利用している。H,ロー等
の米国特許第2,972.695号にJ3いても陰極ス
ポットをターゲット上に保持するのに磁場を利用してい
る。
ドバック機構によって前述のような問題を解消しようと
するものであるが、そのフィードバック機構は複雑で実
施上の問題をより大きくすることになってしまっている
。そのフィードバック機構は陰極スポラi・をターゲッ
ト上に保持するために磁場を利用している。H,ロー等
の米国特許第2,972.695号にJ3いても陰極ス
ポットをターゲット上に保持するのに磁場を利用してい
る。
(発明の目的)
上記のような事情に鑑みて本発明はアーク蒸発法におい
て、従来の方法における上記のような問題なしに、非透
過性ターゲット用のアークを安定化させることを目的と
でるものである。
て、従来の方法における上記のような問題なしに、非透
過性ターゲット用のアークを安定化させることを目的と
でるものである。
(発明の構成)
このような目的は非透過性ターゲットの蒸発面の所定の
部分を透過性月利で形成された閉込めリングで取り巻く
ことによって達成される。このような閉込めリングはア
ークがその閉込めリングに近づくとそのアークを蒸発面
の方に押し戻す。
部分を透過性月利で形成された閉込めリングで取り巻く
ことによって達成される。このような閉込めリングはア
ークがその閉込めリングに近づくとそのアークを蒸発面
の方に押し戻す。
(実l1IIlB様)
以下図面を参照して本発明の望ましい実施態様を詳細に
説明する。
説明する。
第1図において非透過性ターゲット10がアーク閉込め
リング14によって水冷陰極体12上に保持されている
。そのアーク閉込めリング1412軟鉄、パーマロイ等
の磁気透過性月利で形成されている。アーク閉込めリン
グ14の材料としては磁気透過性のものであればどのよ
うな材料でも使用することができ、例えば、鉄、ニッケ
ル、コバル1〜、これ等の金属に必要に応じて少量の添
加7− 物を混合した合金、フェライト、スチール等も使用する
こともできる。後に詳述するように、アークを非透過性
のターゲット10上に保持してアークを安定させるのは
リング14の透過性に依るものである。さらに、リング
14はボルト16によってターゲット1Oを陰極体12
上に固定する。
リング14によって水冷陰極体12上に保持されている
。そのアーク閉込めリング1412軟鉄、パーマロイ等
の磁気透過性月利で形成されている。アーク閉込めリン
グ14の材料としては磁気透過性のものであればどのよ
うな材料でも使用することができ、例えば、鉄、ニッケ
ル、コバル1〜、これ等の金属に必要に応じて少量の添
加7− 物を混合した合金、フェライト、スチール等も使用する
こともできる。後に詳述するように、アークを非透過性
のターゲット10上に保持してアークを安定させるのは
リング14の透過性に依るものである。さらに、リング
14はボルト16によってターゲット1Oを陰極体12
上に固定する。
上述のようにアークを安定させる透過性リングを以下P
−リングと称する。
−リングと称する。
また第1図において22.24.26はそれぞれアーク
蒸着において従来から使用されているアノード、電源、
支持体である。図示されていないが、一般に陰極電位と
同電位にあって、アノード22どターゲット10の間に
アークを発生させる手段を使用するのが普通である。そ
のアークは帯電粒子と、ターゲラ1〜1Oの面上を不規
則に移動づる陰極スポットの存在によって特徴づけられ
る。
蒸着において従来から使用されているアノード、電源、
支持体である。図示されていないが、一般に陰極電位と
同電位にあって、アノード22どターゲット10の間に
アークを発生させる手段を使用するのが普通である。そ
のアークは帯電粒子と、ターゲラ1〜1Oの面上を不規
則に移動づる陰極スポットの存在によって特徴づけられ
る。
一旦アークが確立されると、帯電粒子の平均エネルギー
が20〜10OeV(通常40〜6OeV)にも及ぶと
いうアークの高エネルギーのためにターゲットの材料が
独特な状態で蒸発する。蒸発し8− た材料は支持体上に付着する。このとき支持体がアノー
ドの機能を果たすようにすることもある。
が20〜10OeV(通常40〜6OeV)にも及ぶと
いうアークの高エネルギーのためにターゲットの材料が
独特な状態で蒸発する。蒸発し8− た材料は支持体上に付着する。このとき支持体がアノー
ドの機能を果たすようにすることもある。
また非透過性ターゲラ1〜は導電性の材料からなってい
てもよいし、絶縁性の材料からなっていてもよい。通常
、電源24としてはターゲットが導電性の場合にはDC
電源が使用され、絶縁性の場合にはRF電源が使用され
る。また、ターゲットと陰極が同一であつtよい場合も
ある。
てもよいし、絶縁性の材料からなっていてもよい。通常
、電源24としてはターゲットが導電性の場合にはDC
電源が使用され、絶縁性の場合にはRF電源が使用され
る。また、ターゲットと陰極が同一であつtよい場合も
ある。
1983年5月9日出願の米国特許出願No。
4.92,831においては窒化硼素、窒化チタン等の
材料で形成された閉込めリングでターゲットを取り巻く
ことによってアークの安定化がなされている。このタイ
プのリングを以下[N−リング」と称(ることにする。
材料で形成された閉込めリングでターゲットを取り巻く
ことによってアークの安定化がなされている。このタイ
プのリングを以下[N−リング」と称(ることにする。
特定の動作原理に限定しようとするものではないが、本
発明におけるP−リングには次のような考察が摘要でき
るようである。非透過性ターゲットに向けられている真
空アークは不規則に動き回るがターゲットを離れて陰極
の他の部分に移動するのは1秒程度以下である場合が殆
どであることが観察されている。透過性ターゲットの場
合にはアークがそのターゲットを外れて陰極の他の部分
に移るのはミリセコンドの範囲内である。汚染されてい
ないコーティングを得るためには、当然アークはターゲ
ットから外れてはならない。
発明におけるP−リングには次のような考察が摘要でき
るようである。非透過性ターゲットに向けられている真
空アークは不規則に動き回るがターゲットを離れて陰極
の他の部分に移動するのは1秒程度以下である場合が殆
どであることが観察されている。透過性ターゲットの場
合にはアークがそのターゲットを外れて陰極の他の部分
に移るのはミリセコンドの範囲内である。汚染されてい
ないコーティングを得るためには、当然アークはターゲ
ットから外れてはならない。
保護されていない透過性ターゲットからのアークの瞬間
的な外れに関してはN−リングによって取り巻かれたパ
ーマロイの円形ターゲットをアーク蒸発さゼる試みが本
出願人によってなされた。
的な外れに関してはN−リングによって取り巻かれたパ
ーマロイの円形ターゲットをアーク蒸発さゼる試みが本
出願人によってなされた。
この場合には第2a図に示すようにN−リングの近くの
みに侵食が生じた。なお、第2a図においてターゲラ1
〜、N−リング、陰極体はそれぞれ10.18.12で
示されており、20は侵食パターンを示している。第2
b図[よ前述の米国特許出願No、492,831に開
示されている、N−リングを使用した場合の非透過性タ
ーゲラ1−の通常の侵食パターンを示すものである。第
2a図のターゲラ1〜を調べたところアークを透過性タ
ーゲットの縁の方に向かって動かずような力が作用して
いるようであり、これ以外にはアークがN−リングに向
かって特異的に動く理由が考えられない。
みに侵食が生じた。なお、第2a図においてターゲラ1
〜、N−リング、陰極体はそれぞれ10.18.12で
示されており、20は侵食パターンを示している。第2
b図[よ前述の米国特許出願No、492,831に開
示されている、N−リングを使用した場合の非透過性タ
ーゲラ1−の通常の侵食パターンを示すものである。第
2a図のターゲラ1〜を調べたところアークを透過性タ
ーゲットの縁の方に向かって動かずような力が作用して
いるようであり、これ以外にはアークがN−リングに向
かって特異的に動く理由が考えられない。
真空アークにかけられる磁界に関す−る初期の文献では
磁界密度の最も大ぎい方向にアークが動ぎ易いことにな
っている。これが第2a図においてターゲラ1〜の縁の
方にアークを動かJメカニズムであると仮定ケると、ア
ークは磁界密度を減らず透過性材料から離れる方向に動
くと考えられる。
磁界密度の最も大ぎい方向にアークが動ぎ易いことにな
っている。これが第2a図においてターゲラ1〜の縁の
方にアークを動かJメカニズムであると仮定ケると、ア
ークは磁界密度を減らず透過性材料から離れる方向に動
くと考えられる。
閉込め機構に関するもう1つの考え方を、カップ形のフ
エライ1−ターゲットから)■ライl−?I合体をアー
ク蒸発させた直性と山中の研究([日本応用物理ジャー
ナルJ (Vol、10、NO66,1971年6月発
行)所載装置フェライトの真空アーク蒸発およびその蒸
着体の組成(yacuum ArCFvaporati
onS ofFerrit:es and Compo
sitions of 王heir peposits
)J参照。)から見出ずことができる。ターゲットの溶
融部分に33いて、酸化物材料は金属とは極めて異なる
振舞をした。直性と山中はアークは極めで安定してJ3
す、カップのほぼ中央で非常にゆっく11 一 つとした円運動をしたど報告している。彼等はこの異常
な振舞については言及していないが目視によるアークの
運動についてはかなり詳しく述べている。アークの閉込
め一般については記載がない。
エライ1−ターゲットから)■ライl−?I合体をアー
ク蒸発させた直性と山中の研究([日本応用物理ジャー
ナルJ (Vol、10、NO66,1971年6月発
行)所載装置フェライトの真空アーク蒸発およびその蒸
着体の組成(yacuum ArCFvaporati
onS ofFerrit:es and Compo
sitions of 王heir peposits
)J参照。)から見出ずことができる。ターゲットの溶
融部分に33いて、酸化物材料は金属とは極めて異なる
振舞をした。直性と山中はアークは極めで安定してJ3
す、カップのほぼ中央で非常にゆっく11 一 つとした円運動をしたど報告している。彼等はこの異常
な振舞については言及していないが目視によるアークの
運動についてはかなり詳しく述べている。アークの閉込
め一般については記載がない。
この現象をざらに良く理解するために、本出願人はワイ
ヤーに直流を通して、アークがターゲットの近くに形成
されるであろうような円筒状の磁界を発生させた。この
ワイヤーを種々の形状の透過性ターゲラ1〜に近づけ、
また鉄のヤスリ屑によってこれらの透過性材料の磁界に
与える影響を洞察した。
ヤーに直流を通して、アークがターゲットの近くに形成
されるであろうような円筒状の磁界を発生させた。この
ワイヤーを種々の形状の透過性ターゲラ1〜に近づけ、
また鉄のヤスリ屑によってこれらの透過性材料の磁界に
与える影響を洞察した。
なお、これは上述の米国特許第2,972,695号お
よび第3.783,231号におけるようにアークフィ
ールドと相互に作用し合う磁界をかけるのとは、外部フ
ィールドをかけないという点で幾分異なっている。ワイ
ヤーに電流を通ずと、そのワイヤーの周囲に対称に磁束
が発生する。2本のワイヤーを平行に置いて電流を同じ
方向に通すと、両ワイヤーは互いに引き合う。ワイヤー
の右と左では磁束の方向が異なるために、両ワイヤ 1
2− 一の間に発生した磁界は相殺される。
よび第3.783,231号におけるようにアークフィ
ールドと相互に作用し合う磁界をかけるのとは、外部フ
ィールドをかけないという点で幾分異なっている。ワイ
ヤーに電流を通ずと、そのワイヤーの周囲に対称に磁束
が発生する。2本のワイヤーを平行に置いて電流を同じ
方向に通すと、両ワイヤーは互いに引き合う。ワイヤー
の右と左では磁束の方向が異なるために、両ワイヤ 1
2− 一の間に発生した磁界は相殺される。
実際には、アークというのは極めてユニークなものであ
り、アークを電流を通したワイヤーでモデル化したもの
はアークの挙動について真に正確に示ずものではない。
り、アークを電流を通したワイヤーでモデル化したもの
はアークの挙動について真に正確に示ずものではない。
もしも、充分な電流がアーク内を流れることができたら
、アークは陰極面を別々に動き回る2つのアークスポッ
トに分かれるであろう。これは電流が流れたとぎに一緒
に動くワイヤーの場合とは全く逆である。アークとワイ
ヤーのこの違いに対する簡単な説明は、アークの場合に
は電子が横方向に自由に動くことができるが、ワイレ−
の場合には電子がワイヤー内に閉じ込められているとい
う表現でなされることもある。
、アークは陰極面を別々に動き回る2つのアークスポッ
トに分かれるであろう。これは電流が流れたとぎに一緒
に動くワイヤーの場合とは全く逆である。アークとワイ
ヤーのこの違いに対する簡単な説明は、アークの場合に
は電子が横方向に自由に動くことができるが、ワイレ−
の場合には電子がワイヤー内に閉じ込められているとい
う表現でなされることもある。
電子はワイヤー内で横に動こうとして大きさが等しく、
方向の異なる力をワイヤーに及ばず。したがってワイヤ
ーはアークとは反対の方向に動き、アークを透過性ター
グツ1への縁の方に動かそうとする力の大ぎざは、アー
クを一般に非透過性ターゲットの周囲に動かす不規則運
動の力に対して相当大きい。
方向の異なる力をワイヤーに及ばず。したがってワイヤ
ーはアークとは反対の方向に動き、アークを透過性ター
グツ1への縁の方に動かそうとする力の大ぎざは、アー
クを一般に非透過性ターゲットの周囲に動かす不規則運
動の力に対して相当大きい。
第3a、3b、4a、4b図は透過性ターゲット・、非
透過性ターゲットの両方の場合において種々の条件下に
おける磁束密度を鉄のやすり屑の分布パターンによって
表現したものである。第3a図においては鉄のプレー(
−26に近づく程磁束密度が小さくなっている。これは
磁力線(断面みが図に見えている。)が鉄の中の方が通
り易いために鉄のプレート26内に引き込まれるからで
ある。
透過性ターゲットの両方の場合において種々の条件下に
おける磁束密度を鉄のやすり屑の分布パターンによって
表現したものである。第3a図においては鉄のプレー(
−26に近づく程磁束密度が小さくなっている。これは
磁力線(断面みが図に見えている。)が鉄の中の方が通
り易いために鉄のプレート26内に引き込まれるからで
ある。
アルミニウムターゲラ1〜28の場合には第3b図に示
ずようにターゲットに近づいても磁束密度は殆ど変らな
い。またアルミニウムのターゲット28の場合には第4
b図に示すようにターゲラ1〜の縁に近づけても磁束密
度は変化しない。これに対して鉄のターゲットの場合に
は縁に近づtノるとターゲラi〜の外側の磁束密度が大
ぎくなり、内側では磁束が殆どなくなってしまう。した
がってアークを外側に押1カが存在するどアークが暴走
的にターゲラ1−の外縁を外れてしまうというのは容易
に理解できることである。アークを外側に押す力はアー
クが完全にターゲラ1−の中心にあるときはゼロであろ
うが、アークは通常不規則に移動するから、直ぐに中心
から外れてしまう。アークがターゲットの縁に近づくに
つれてアークを外側に押す力は倍加する。したがって、
外側への誘導電磁気力と、アークがそれ以上外側へ動く
のを阻止するN−リングの間にアークが捕えられるため
第2a図に示すようなパターンで侵食が生ずるのは当然
である。運動の相対的自由度は第2a図の平面に向かっ
てのみ存在する。したがってアークはその1−ラップに
直角な方向にターゲット周囲を動く。
ずようにターゲットに近づいても磁束密度は殆ど変らな
い。またアルミニウムのターゲット28の場合には第4
b図に示すようにターゲラ1〜の縁に近づけても磁束密
度は変化しない。これに対して鉄のターゲットの場合に
は縁に近づtノるとターゲラi〜の外側の磁束密度が大
ぎくなり、内側では磁束が殆どなくなってしまう。した
がってアークを外側に押1カが存在するどアークが暴走
的にターゲラ1−の外縁を外れてしまうというのは容易
に理解できることである。アークを外側に押す力はアー
クが完全にターゲラ1−の中心にあるときはゼロであろ
うが、アークは通常不規則に移動するから、直ぐに中心
から外れてしまう。アークがターゲットの縁に近づくに
つれてアークを外側に押す力は倍加する。したがって、
外側への誘導電磁気力と、アークがそれ以上外側へ動く
のを阻止するN−リングの間にアークが捕えられるため
第2a図に示すようなパターンで侵食が生ずるのは当然
である。運動の相対的自由度は第2a図の平面に向かっ
てのみ存在する。したがってアークはその1−ラップに
直角な方向にターゲット周囲を動く。
ここではアークの運動を完全に説明するのが目的ではな
く、アークの運動の幾つかの面のうち相当に大きな影響
を制御の目的をもって与えることができるものを示すの
が目的である。
く、アークの運動の幾つかの面のうち相当に大きな影響
を制御の目的をもって与えることができるものを示すの
が目的である。
ざらに第1図の実施例において、磁力線が透過性リング
内の方が通り易いために、その透過性リングに近づくに
つれて磁束密度が低くなることになる。特に真空アーク
の電流によって発生される磁界は透過性のリングと相互
に作用してアークをターゲラ1へ上に完全に閉じ込める
。したがってア15− −クにがかるノJはターゲラ1〜の磁束密度のより高い
部分に向かってリングから離れている。
内の方が通り易いために、その透過性リングに近づくに
つれて磁束密度が低くなることになる。特に真空アーク
の電流によって発生される磁界は透過性のリングと相互
に作用してアークをターゲラ1へ上に完全に閉じ込める
。したがってア15− −クにがかるノJはターゲラ1〜の磁束密度のより高い
部分に向かってリングから離れている。
リングの透過性材料のアーク電圧はターゲラ1へ材料の
アーク電圧より高い。文献ににればアークが−Hアーク
電圧の高い材料を外れてアーク電圧の低い材料に移動す
るとアークは決して戻らない。
アーク電圧より高い。文献ににればアークが−Hアーク
電圧の高い材料を外れてアーク電圧の低い材料に移動す
るとアークは決して戻らない。
この事実はアークの閉込め法のもう1つの可能性を示す
ものである。また低電圧ターゲット材料の充分な層が他
のものの上に被さるとぎに何が起きるかについても疑問
がある。いずれにしろ、鉄はアーク電圧の最も高い金属
であり、本発明で使用されるリングはアーク電圧が高い
、透過性が高いという2つの点で有利である。しかしな
がら、アークが閉込めリングから殆ど遠過ぎる位遠くに
留まる(侵食パターンが多少変化づ−るが)という点で
透過性が一次的なファクターであると考えられる。これ
はリングに極めて近い部分まで極めて均一に侵食される
、N−リングによって押さえられたターゲットと全く異
なる。
ものである。また低電圧ターゲット材料の充分な層が他
のものの上に被さるとぎに何が起きるかについても疑問
がある。いずれにしろ、鉄はアーク電圧の最も高い金属
であり、本発明で使用されるリングはアーク電圧が高い
、透過性が高いという2つの点で有利である。しかしな
がら、アークが閉込めリングから殆ど遠過ぎる位遠くに
留まる(侵食パターンが多少変化づ−るが)という点で
透過性が一次的なファクターであると考えられる。これ
はリングに極めて近い部分まで極めて均一に侵食される
、N−リングによって押さえられたターゲットと全く異
なる。
さらに、本発明で使用されるP−リングによれ16−
ば均一な侵食を得ることができ、またそのP−リングは
安価でしかも丈夫であるという利点がある。
安価でしかも丈夫であるという利点がある。
なお本出願は1983年5月9日出願の米国特許出願N
o、 4.92,831.本出願に係る発明の米国出願
ど同[」に出願されたウィリアムMムラリーの(’Im
proved Apparatusand Metho
d For [:vaporation Arc 3t
:abiligal:i。
o、 4.92,831.本出願に係る発明の米国出願
ど同[」に出願されたウィリアムMムラリーの(’Im
proved Apparatusand Metho
d For [:vaporation Arc 3t
:abiligal:i。
n For Permeable TargetsJと
題する米国特許出願、および同じく本出願に係る発明の
米国特許出願と同日に出願されたチャールスFモリジン
ジャニャのl’tmproved Method an
d ApparatusFor Evaporatio
n Arc 3tabiliaation Inclu
dinaInitial Target C1eani
nQJと題する米国特許出願に関連するものである。
題する米国特許出願、および同じく本出願に係る発明の
米国特許出願と同日に出願されたチャールスFモリジン
ジャニャのl’tmproved Method an
d ApparatusFor Evaporatio
n Arc 3tabiliaation Inclu
dinaInitial Target C1eani
nQJと題する米国特許出願に関連するものである。
第1図は本発明の一実施例のアーク安定化装置の概略断
面図、第2a図は透過性ターゲットをN−リングで押さ
えた場合の侵食パターンを示す断面図、第2b図は非透
過性ターゲットをN−リングで押さえた場合の侵食パタ
ーンを示す断面図、第3a、3b、4a、4b図は透過
性ターゲット、非透過性ターゲットの秤々の条件にお番
プる磁束密度を鉄のヤスリ屑の分布パターンによってそ
れぞれ示す図である。 10・・・ターゲット 12・・・陰極体14・・・閉
込めリング 22・・・アノード26・・・支持体 19− FIG、1 8 FIG、 2゜ FIG、 21) 1G、3゜ FIG、 3i) i)
面図、第2a図は透過性ターゲットをN−リングで押さ
えた場合の侵食パターンを示す断面図、第2b図は非透
過性ターゲットをN−リングで押さえた場合の侵食パタ
ーンを示す断面図、第3a、3b、4a、4b図は透過
性ターゲット、非透過性ターゲットの秤々の条件にお番
プる磁束密度を鉄のヤスリ屑の分布パターンによってそ
れぞれ示す図である。 10・・・ターゲット 12・・・陰極体14・・・閉
込めリング 22・・・アノード26・・・支持体 19− FIG、1 8 FIG、 2゜ FIG、 21) 1G、3゜ FIG、 3i) i)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1) 蒸発されるべき非透過性材料の表面を備えたタ
ーゲット、 ターゲツト材r1を蒸発させるためのアークを前記ター
ゲツト面上に形成するアーク形成手段、および前記ター
ゲツト面を取り巻く閉込めリング、からなり、前記アー
クが帯電粒子の存在と、前記ターゲツト面上を不規則に
移動する陰極スポットの存在とによって特徴づけられる
とともに、前記閉込めリングが磁気透過性の材料で形成
されており、それによって前記陰極スポラ1〜を前記タ
ーゲツト面内に閉じ込めるようになっていることを特徴
とする蒸発アーク安定化装置。 く2) 前記アークの前記帯電粒子の平均エネルギー
h< 20〜1ooevであることを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載の装置。 (3) 前記アークの前記帯電粒子の平均エネルギーが
40〜60eVであることを特徴とする特許請求の範囲
第2項記載の装置。 (4) 前記透過性何科が軟鉄もしくはパーマロイであ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の装置。 (5〉 蒸発させられた前記ターグツ1〜材料が被膜と
して支持体上に蒸着されるようになっていることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の装置。 (6) 前記支持体がアノードと同一の部材であること
を特徴とする特許請求の範囲第5項記載の装置。 く7) 前記ターゲットが導電性の材料からなっている
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の装置。 (8) 前記ターゲットが絶縁性材料からなっているこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の装置。 (9) 前記アーク形成手段がカソードとアノードを備
えていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
装置。 (10) 前記ターゲットが前記カソード上に取り付け
られていることを特徴とする特許請求の範囲第9項記載
の装置。 (11) 前記ターゲットとカソードが同一の部拐であ
るであることを特徴とする特許請求の範囲第9項記載の
装置。 (12) 前記閉込めリングが前記ターゲラ1〜に接触
していることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
装置。 (13) 非透過性材料のターゲットの表面にそのター
ゲットを蒸発させるためのアークであって、帯電粒子の
存在と前記ターゲットの表面を不規則に移動する陰極ス
ポットの存在とによって特徴づけられるアークを形成し
、前記ターゲットの表面を取り巻く、磁気透過性の材料
で形成された閉込めリングによって前記アークを前記タ
ーゲットの表面上に閉じ込めることを特徴とする蒸発ア
ーク安定化方法。 (14) 前記アークの前記帯電粒子の平均エネルギー
が20〜100eVであることを特徴とする特許請求の
範囲第13項記載の方法。 (15) 前記アークの前記帯電粒子の平均エネルギー
が40〜60 e V Pあることを特徴とする特許請
求の範囲第15項記載の方法。 (1G) 前記透過性月利が軟鉄もしくはパー71]イ
であることを特徴とする特許請求の範囲第13項記載の
方法。 (11) 前記ターゲットが導電性の月利からなってい
ることを特徴とする特許請求の範囲13項記載の装置。 (18) 前記導電性材料が金属質のものであることを
特徴とする特許請求の範囲第17項記載の方法。 (19) 前記ターゲットが絶縁性材料からなっている
ことを特徴とする特許請求の範囲第13項記載の方法。 (2O〉 蒸発させられた前記ターゲット材料が被膜と
して支持体上に蒸着されることを特徴とする特許請求の
範囲第13項記載の方法。 (21) 前記閉込めリングが前記ターゲットに接触し
ていることを特徴とする特許請求の範囲第13項記載の
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24365583A JPS60135570A (ja) | 1983-12-23 | 1983-12-23 | ア−ク安定化方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24365583A JPS60135570A (ja) | 1983-12-23 | 1983-12-23 | ア−ク安定化方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60135570A true JPS60135570A (ja) | 1985-07-18 |
JPH0261546B2 JPH0261546B2 (ja) | 1990-12-20 |
Family
ID=17107039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24365583A Granted JPS60135570A (ja) | 1983-12-23 | 1983-12-23 | ア−ク安定化方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60135570A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0860343A (ja) * | 1995-09-26 | 1996-03-05 | Kobe Steel Ltd | 真空蒸着装置 |
-
1983
- 1983-12-23 JP JP24365583A patent/JPS60135570A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0860343A (ja) * | 1995-09-26 | 1996-03-05 | Kobe Steel Ltd | 真空蒸着装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0261546B2 (ja) | 1990-12-20 |
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