JPS60132610A - 汚泥脱水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は下水処理場−・し尿処理場・浄化槽・廃水処理
施設等から発生する汚泥を太陽の熱およびまだは風を利
用して自然に脱水する汚泥脱水装置の改良に関するもの
である。

従来より汚泥を脱水するには・真空脱水機・遠心脱水機
、加圧脱水機・ベルトプレス脱水機等の機械脱水方法お
よび太陽の熱や風の自然エネルギーを利用する天［］乾
燥床等の自然脱水方法が主として利用されているが、省
エネルギーが叫ばれている今日ｐ機械脱水方法に比ベエ
ネルギー消費量が極端に少ない自然脱水方法は・特に小
規模の処理施設においては有用な汚泥脱水方法の一つで
ある。当該自然脱水方法は一般には上１部開放型の底１
ｒｉｉ積の大きいコンクリート槽に砂・砂利からなるｌ
構過層を形成し・当該濾過層の上方に高分子凝集剤を添
加したあるいはぞのｉｔの汚泥を張り込み・そのまま放
置して汚泥を重力脱水し。

濾過層の下部の集水機構から汚泥の水分の一部を排水す
るとともに・太陽の熱や風のエネルギ−によって水分を
蒸発させて汚泥を脱水乾燥する・いわゆる天日乾燥床と
呼ばれているものであるが・単位面積当たりの汚泥処理
量が少ないために広大な敷地を必要としＩまた脱水時間
が十〜数十日と非常に長く・脱水ケーキのかき上げ・濾
過層のかき立て・入替え等人力に頼るところが多く手間
がかかるという欠点を有している。

本発明は上記欠点に鑑みてなされたもので・設置面−を
より少なく・脱水時間をより短かくし・そして人力に頼
ることを少なくすることを目的とした自然脱水を利用し
た汚泥脱水装置であり・上下位置関係に設けた歯車また
は滑車に無端状のチェインまたはワイヤを架は渡してな
る２組の回動手段を相対して設け・前記相対する少なく
とも１組の歯車または滑車に回転力を伝える動力手段を
連結するとともに・前記２本のチェインまたはワイヤに
多数の軸を横架固着し・当該軸に底面のほぼ全面に脱水
網を有し７・かつ当該底面を開閉自在とした上面開放の
箱状のコンテナを回転自在に懸吊し・さらに当該コンテ
ナに高分子凝集剤を添加混合した凝集汚泥を供給するた
めの汚泥供給管および当該コンテナに供給した凝集汚泥
からの脱離液をコンテナ底面の脱水網面より集液するた
めの脱離液受はパンをコンテナ回動路近傍に設けたこと
を特徴とする汚泥脱水装置に関するものである。

以下に本発明の実施態様を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図および第２図は本発明装置の実施態６Ｑの一例を
示すものであり、第１図はその一部切欠正面説明図・第
２図は第１図のＡ−Ａ断面説明図である。上下位置関係
に設けた両市ｌａ　＋　ｌｂにチェイン（またはワイヤ
）　２ａを架は渡し・当該歯車（ワイヤの場合はｔ１１
車）■、しｌｌ）と相対する位置に歯車１ｃ・１（１を
設けるとともに当該歯車１ｃ・ｌｄにもチェイン２１）
を架は渡し・歯車１ａ　＋　ｌｃを歯車軸３ａにより、
また歯車１ｂ・１ｄを歯車軸３ｂによりそれぞれ連結す
るとともに歯車軸３ｂにはさらに動力手段である駆動装
置４を連結し・歯車軸３ｂに回転力を与えるようにする
。また歯車軸３ａ・３ｂはフレーム５に回転自在に係止
する。さらに相対する２本のチェイン間に多数の懸吊軸
６を横架固着するとともに・当該懸吊軸６に箱状のコン
テナ７を、懸吊軸６を中心に回転自在にそれぞれ懸吊す
る。当該コンテナ７は上面が開放で・底面はそのほぼ全
面に水を通し凝集汚泥を通さない脱水網８（通常・目開
き０．０１〜０．８皿のサラン布、金網等）が張られて
いる。なお必要に応じて脱水網８をスクリーン９により
補強してもよい。

また当該底面は一辺を支点として蝶番１０および係止具
１１により開閉自在とする。一方・当該コンテナ回動路
近傍には高分子凝集剤を添加混合した凝集汚泥液をコン
テナ７に供給するための汚泥供給管１２を設けるととも
に・コンテナ７に供給された凝集汚泥液からの脱離液を
コンテナ底面の脱水網８面より集液するだめのコンテナ
ラ底面全面を覆う脱離液受はパン１３を設ける。

なお当該汚泥供給管１２および脱離液受はバノ１３は・
凝集汚泥を供給する時はコンテナ回動路内に・コンテナ
７を回動する時はコンテナ回動路外に位置させなければ
ならないので・適宜の方法によりコンテナ回動路内とコ
ンテナ回動路外を移動できる構造とする。捷だ汚泥供給
管１２には攪拌機１４を有する凝集槽１５を接続し・当
該凝集槽１５には原汚泥供給管１６および凝集剤供給管
１７を接続する。一方脱離液受はパン１３には脱離液排
出管１８を接続する。

次に本発明装置の操作を説明する。まず通常。

含水率９５〜９９．５％の原汚泥を原汚泥供給’Ｉ’ｆ
　１６を介して・また高分子凝集剤を凝集剤供給管戸を
介してそれぞれ凝集槽］、５に送給し・Ｊ’ｌＪ＋拌機
１４を用いて攪拌を行ない原汚泥を凝集し・凝集汚泥液
とする。

次に凝集槽１５の近傍の汚泥供給位置にあるコンテナ７
ｄの底面を脱水網８により閉とし、さらに当該コンテナ
７ｄの底面全面を覆うように脱離液受はパ／１３を移動
し・前記凝集汚泥含液を汚泥供給管１２を介してコンテ
ナ７ｄに供給する。コンテナ７ｄに供給された凝集汚泥
含液は直ちに重力脱水が行なわれ・凝集汚泥は脱水網８
上に残留し・その脱離液は脱水網８当該重力脱水は原汚
泥の種類や使用する高分子凝集剤によっても異なるが・
はとんどの場合数〜士数分で完了する。凝集汚泥の重力
脱水が終了したら・壽葉汚泥会権供給管１２および脱離
液受はパン１３をコンテナ回動路外に移動し・駆動装置
４を駆動して各コンテナ７を回動させ・コンテナ７ｄを
第２図中のコンテナ７ｅの位置まで移動させて自然乾燥
による脱水を開始する。なお次のコンテナラＣが第２図
中凝集汚泥含液を供給するという工程を繰り返す。当該
工程は・１日に発生する原汚泥量が一つのコンテナ７で
処理可能な場合は１　Ｂに１回・二つのコイテナ７が必
要な場合は１０に２回繰り返され・凝集汚泥が供給され
たコンテナ７は順次、上方に移動し、コンテナ回動路を
移動し・太陽の熱および丑だは風を利用して凝集汚泥の
自然乾燥脱水が行なわれる。

なお当該コンテナ７は上面が開放−しており・かつ底面
も空気の流通可能な脱水網８であり・空気との接触面積
が大きいので短期間で自然乾燥脱水が行なわれ・通常の
下水余剰汚泥において２〜３日で所望の含水率７０〜７
５係の脱水ケーキを得ることができる。

所定の乾燥脱水日数の間コンテナ回動路を回動して所望
の含水率となったコンテナ７１−の脱水ケーキを・第２
図中のコンテナ′７ｃの位置において係止具１１を外し
脱水網８を開くことによりコンテナ７も外に取り出し・
乾燥脱水の終了したケーキとしてトラック等により糸外
に搬出する。また脱水ケーキが取り出されたコンテナ７
ｃは・その脱水網８が目詰まりしている場合には洗浄水
等で洗浄するなどした後脱水網８を閉め・前述した次工
程の凝集汚泥含液供給に備える。このように本発明装置
は原汚泥の高分子凝集剤による凝集・凝集汚泥含液のコ
ンテナ７への供給・凝集汚泥含液の重力脱水・凝集汚泥
の自然乾燥脱水・脱水ケーキの取り出しを順次行なうこ
とにより原汚泥を所望の含水率まで乾燥脱水するもので
ある。

本発明装置における原汚泥量（、、’／日）・汚泥乾燥
脱水日数（日）・コンテナ容量（ｍ゛）およびコンテナ
数の相互の関係は下記式 ％式％（） ＝コンテナ容量（ｍ”）×コンテナ数 によって表わされ・コンテナ数が多ければ多いほどコン
テナ容量は小さくて済み・本装置の設置面積も少なくて
済むが・無制限にコンテナ数を増やせば・装置の高さが
高くなり過ぎ構造上問題が出てくるので・コンテナ数と
しては数十台が限界と考えられる。また本装置は屋外に
設置してもよいが、降雨による乾燥脱水の遅延を防止す
るために通風性のよい構造の建物内に設置する方が望捷
しい。寸だ必要に応じてファンによる強制換気を行なっ
たり・屋根材や壁材に透光性のよい板を使用して太陽熱
を汚泥に与えたりして汚泥の乾燥脱水をより一層促進し
てもよい。

また本発明装置において添加する高分子凝集剤は汚泥の
成分により異なるが・カチオノ系としてジシアンジアミ
ドｐポリアミン・ポリメタクリル酸エステル・メタクリ
ル酸エステルとアクリルアミドの共重合物あるいはキト
ザンなどを使用し・捷たノニオン系としてポリアクリル
アミドなどを使用し・１だアニオン系としてアクリルア
ミドの部分加水分解物・ポリアクリル酸ソーダなどを使
用するとよい。

まだ当該凝集剤の添加量は汚泥中の固形分に対して・た
とえば０６０５〜２重′、１１係とするのか好ましい。

次に本発明装置の実施例を説明する。

第１図および第２図に示す本発明装置において・下水処
理場の含水率９８チの余剰汚泥に弱カチオン系高分子凝
集剤オルフロック（登録商標）　０Ｘ−２０２Ｈを汚泥
固形分に対して０．５％添加して約１分間攪拌した後、
目開き０−３５冊の脱水網を用いたコンテナに前記凝集
汚泥液を重力脱水後の汚泥厚さが約３０ｃｍになるよう
に張り込み重力脱水を行なった。本重力脱水は５分で終
了し・その時の汚泥の含水率は８８％であった。その後
２日間コンテナ回動路を回動させ乾燥脱水を行なった。

なお本装置は通風性の良い屋内に設置し・強制換気用の
ファンは用いなかった。その結果・含水率１２％の脱水
ケーキが得られた。

以上説明したごとく本発明装置は太陽の熱や風の自然エ
ネルギーを最大限に利用した省エネルギー型の汚泥脱水
装置であり・従来の天日乾燥床に比べ・設置面積が約十
分の−から十五分の−と非常に少なくて済み、原汚泥に
高分子凝集剤を加えることおよび乾燥床であ濾過層のか
き立て・入替え等の手間がかからず維持管理が簡単であ
るという特徴を有し・特に小規模の処理施設において非
常に有用な汚泥脱水装置である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はいずれも本発明装置の実施態様の
一例を示し・第１図はその一部りノ欠正面説明図・第２
図は第１図のΔ−Δ断面説明図である。 ｌ・・・歯車　２９９．チェイン ３、。・歯車軸　４０１．駆動装置 ５、。。フレーム　６００．懸凸１１団１７００．コン
テナ　８．。、脱水網 ９１０．スクリーン　１０．。。蝶番 １１、、、係止具　１２．・・汚泥供給管１３、・、脱
離液受はパン　１４．−、攪拌機１５゜、。凝集槽　１
６．・、原汚泥供給管１７０．。凝集剤供給管　１Ｂ　
、、、脱離液排出管第１図 Ａヨ 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上下位置関係に設けた歯車または滑車に無端状のチェイ
   ンまたはワイヤを架は渡してなる２組の回動手段を相対
   して設け・前記相対する少なくとも１組の歯車または滑
   車に回転力を伝える動力手段を連結するとともに・前記
   ２本のチェインまたはワイヤに多数の軸を横架固着し・
   当該軸に底面のほぼ全面に脱水網を有し・かつ当該底面
   を開閉自在とした上面開放の箱状のコンテナを回転自在
   に懸吊し・さらに当該コンテナに高分子凝集剤を添加混
   合した凝集汚泥を供給するだめの汚泥供給管するだめの
   脱離液受はパンをコンテナ回動路近傍に設けたことを特
   徴とする汚泥脱水装置。