JPS60123591A - ガス状オレフイン及び単環芳香族炭化水素の製造方法 - Google Patents

ガス状オレフイン及び単環芳香族炭化水素の製造方法

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JPS60123591A
JPS60123591A JP23109483A JP23109483A JPS60123591A JP S60123591 A JPS60123591 A JP S60123591A JP 23109483 A JP23109483 A JP 23109483A JP 23109483 A JP23109483 A JP 23109483A JP S60123591 A JPS60123591 A JP S60123591A
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大竹 伸光
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は重質炭化水素を原料としてガス状オレフィン及
び単環芳香族炭化水素を製造する方法に関し7、ζらに
詳しくは、重質炭化水素を水素又は硫化水素を含む水素
の存在下に熱分解し、得られ/こ分解生成物から高沸点
物を分離除去したのち、水蒸気熱分解するか、あるいは
水素と触媒の存在下に水素化処理後、水蒸気熱分解する
かして、ガス状オレフィン及び単環芳香族炭化水素を高
収率で取得する方法に関するものである。
従来、石油化学二[業における基礎層χ斗であるエチレ
ン、プロピレン、ブタジェンなどのガス状オレフィン及
びベンセン、トルエン、キシレンナトの単環芳香族炭化
水素の製造においては、油田ガスや石油精製副生品であ
るナフサのような軽質炭化水素が主に用いらねてきた。
これらのうちナフサは、前記のカス状オレフィン及び単
環芳香族炭化水素の収率が高く、その上低価値の重質燃
イ、・1油の副生品が少ないことから、特に優)7.た
ものとして取シ扱わねてきた。
しかしながら、近年石油化学工業の急激な発展やモータ
リゼーションの進行などによるナフサの、1:e)な軽
質炭化水素の供給不足、原油の重質1しにともなう軽質
炭化水素得率の低下、さらには原油価格の高騰などの諸
要因によって、好ましい熱分解原料として石油精製より
供給される軽質炭化水素の量が不足するようになり、甘
だその価格が高騰j7てきたため、それ全原料としてガ
ス状オレフィンや単環芳香族炭化水素を得ることの経済
性は著1.<低下してきている。
したがって、このような産業構造的問題ヲ解決するため
に、近年、より重質な炭化水素油である灯油、軽油、減
圧蒸留軽油などを用いて水素化処理を行ったのち、水蒸
気熱分解することによって石油化学原料を製造する試み
か種ノ?なされている。
しかしながら、これらの方法において(ri、原料とし
て用いる各種の油が石油製品として入手さ)9るもので
あって、原料供給の事情は前記のナフサのような軽質炭
化水素の場合と同様である。
他方、重質炭化水素である減圧蒸留残渣を溶剤脱歴し、
その脱歴油に減圧蒸留軽油全温合して水素化処理する方
法が知ら力でおり、この水素化処理油を水蒸気熱分解し
て石油化学原¥−1を製造することが考えられる。しか
しながら、この溶剤脱歴方法は、アスファルテンを含む
脱歴残渣が多量に副生[7、との残渣の有効利用の問題
が残るとともに、石油化学原451の取得率を大幅に向
」こさせることができない。
さらに、常圧蒸留残渣のような重質炭化水素を少しでも
有利に石油化学原料に尋〈方法として、粒状の触媒を反
応器内に充てんして行う固定床又は流動床方式の水素化
分解方法にょシ積極的に減圧蒸留残渣分を減少させる方
法を利用することも種々提案されて−る。しかしながら
現在のところ、残渣分中に含まれるアスファ蒐、テンや
重金属などのために、触媒寿命の短縮が免れず、しかも
水素消費」が増大するなどの理由で、経済性の高い技術
はまだ実現していない。
また、重質炭化水素を積極的に軽質化する方法として、
熱分解法を適用し、石油化学原料となる処理油を得る方
法も考えられる。しかしながら、従来知られている熱分
解方法によって高度の軽質化を達成しようとすると、い
わゆる著し7いコーキング現象が生じて操業を停止せざ
るを得なくなるため、この方法は通常コーキングがあま
シ問題とならない程度の軽質化に適用されるにすぎない
したがって、この点を改良するために、水素を用いて行
う、いわゆるハイドロビスブレーキンク法が提案されて
いるが、水素圧を300に9/caという高圧にした場
合でも十分なコーキング抑制効果は得られない。また、
積極的にコークスを生成させながら軽質化を行う、いわ
ゆるコーカー法も提案されているが、多量に両生するコ
ークスの処置の問題に加えて、過分解によるカス量の増
加のため、軽質油の収率代下が壕ぬがれない。その上、
得られる熱分解軽質油は芳θ族分、オレフィン成分か多
く、品質の悪いものとなるという欠点かあって、このも
のを水蒸気熱分解用の処理油に供するには、苛酷々水素
化処理を行う必要かある。
このように従来技術では、重質油の接触的処理により高
沸点物を軽質化しようとしても、油中に含まれる砧黄や
重金属などの不純物はもちろんのこと、特に塩基性高分
子化合物の存在により触媒の酸性能が著しく低下する結
果、触媒の酸性に起因する分解活性が持続しないという
問題があパ捷だ炭化水素を無触媒下で熱分解する方法で
は、反応速度はその分子量が大きいほど犬であることが
知られているが、分解時に副次的に生ずるコークス生成
や重縮合反応速度も犬き贋ため、分解率を高めることは
反応操作上極めて困難である。
したがって、重質炭化水素からガス状オレフィン及び単
環芳香族炭化水素を製造する種々の方法のうち、常圧蒸
留残渣や減圧蒸留残渣などの重質炭化水素を供給原料と
する場合は、いずれも技術的問題−や経済的問題(1未
解決の状態である。
本発明者らは、このような従来法のもつ欠点を克服し2
、重質炭化水素を原料として用い、経済的かつ高収率で
ガス状オレフィン及び単環芳香族炭化水素を製造する方
法について鋭意研究を重ねた結果、遷移金属化合物及び
超微細粒状物質を加えた重質炭化水素を、水素又は硫化
水素を含む水素の存在下で熱分解処理し、回収した軽質
化炭化水素油から高沸点物を分離除去したのち、その寸
ま水蒸気熱分解するか、あるいは水素と水添触媒の存在
下に水素化処理して回収された水素化処理油を水蒸気熱
分解することによって、重質炭化水素から経済的かつ高
収率で有用な石油化学原料を取得することができると同
時に、残渣の劣質化を抑制し7、その量を著(7〈低減
できることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
すなわち、本発明は、(A)(i)油溶性又は水溶性の
遷移金属化合物及び炭化水素に分散可能な平均粒子予約
5〜1000 mμの超微細粒状物重質を重質炭化水素
に加えるか、(11)油溶性遷移金属化合物を溶角イU
7た油又η」゛水溶性遷移金属化合物の水心液と油との
乳濁液に平均粒子予約5〜’JOOOmμの超微細粒状
物質を分散させ、水素又は硫化水素を含む水素の存在下
加熱し、該遷移金属化合物を分解し、このようにして得
た固形生成物を重質炭化水素に加えるか、611)油溶
性遷移金属化合物を溶解[7た油又は水溶性遷移金属化
合物の水溶液を、平均粒子予約5〜1000mμの超微
細粒状物質を分散含有する水素又は&f化水素を含む水
素の刀口熱雰囲気中に噴霧して、該遷移金属化合物を分
)W、乾燥したのち、得られた固形生成物を重質炭化水
素に加ズるかのいずれかを施し、水素又は硫化水素を含
む水素の存在下で該重質炭化水素を熱分解処理し、軽質
化炭化水素油を回収する工程、(B)軽質化炭化水素油
から高沸点物を分離除去する工程、及び(C)高沸点物
を分離除去した炭化水素油を単独又は他の石油留ひと混
合して水蒸気熱分解し、ガス状オレフィン及び単項芳香
族炭化水素を回収する工程から成るととを特徴とする重
質炭化水素からのガス状オレフィン及び単環芳香族炭化
水素の製造方法、並びに前記の(A)工程、(B)工程
、(C)高沸点物を会頭1した炭化水素油を水添触媒の
存在下に水素化処理し、水素化処理油を回収する工程、
及び(T))水素化処理油を単独又は他の石油留分と混
合して水蒸気熱分解し、ガス状オレフィン及び単環芳香
族炭化水素を回収する工程から成ることを特徴とする重
質炭化水素からのガス状オレフィン及び単環芳香族炭化
水素の製造方法を提供するものである。
本発明方法において用いる重質炭化水素とは、原油又は
原油の常圧蒸留残渣若しくは減圧蒸留残渣であり、けつ
岩油、タールサンド抽出油、石炭液化油なども包含する
。このような重質炭化水素には、通常硫黄化合物、窒素
化合物、アスファルテン、重金属などの不純物やそのま
までは石油化学原料への転換が不可能な沸点の高い重質
留分が多量に含才れており、これらの量及び質は原油の
生産油井によって犬きく異々る。しかしながら、本発明
に従えば、これら原料種を選ばずに実施でき、しかも重
質炭化水素として転換する留分か多いほど、例えば、大
気圧で沸点520℃以上の留分が多いほど経済的効果か
太きい。
本発明方法は、重質炭化水素(で油溶性又は水溶性遷移
金属化合物及び超微細粒状物質を加λ、水素又は硫化水
素を含む水素の存在下で該重質炭化水素を熱分解する工
程、高υ0点物を分離する王、程及び水蒸気熱分解する
工程の3工程から構成されるか、あるいは高沸点物を分
前除去する工程と水蒸気熱分解する工程との間に水素化
処理工程を有する4工程から構成されるものであり、従
来技術に比べて次のような特徴を有している。
すなわち、本発明方法における熱分解工程においては、
原料である重質炭化水素に加オる遷移金属化合物及び超
微細粒状物質と、水素又は硫化水素を含む水素との効果
により、副反応である重縮合化反応及びコークス生成反
応が抑制され、かつ装置特に反応帯域におけるスフ−リ
ング(コーキング)が防止され、その結果重質炭化水素
から経済的かつ安定的に、その上高収率で有用な軽質油
を取得することができ、しかも軽質油及び高沸点残留物
の性状劣化を防止1一つるという大きなメリットが生じ
る。このことは、特に重質原油とし、て知られているミ
ナス原油や大慶原油などのパラフィン基原油の常圧蒸留
残渣油や減圧蒸留残渣油を用いた場合に発揮される。す
なわち、これらの重質残渣油は、従来、コーキングなど
により高度の軽質化分解が比較的困難と≧れてきた重質
油類であるが、本発明によシ、性状としてパラフィニッ
クな性状であるという優れた特徴をその¥1:ま生かし
て、高度に軽質化分解することが可能となる。
したがって、次の工程である分離工程において常圧蒸留
や減圧蒸留などで得られる軽質化した留分ば、さらに水
素化処理する工程を通さないで直接水蒸気熱分解に供し
て石油化学原4S)を得ることが十分可能となるので、
水素化処理装置などの設備が不要となり、その」−水素
消費量も少なくてすむなどの大きな効果が生しる。しか
も分離−〔程で分離除去きれる高沸点残渣油は、原油か
ら直接得らラーなどで七分使用できる。
さらに、本発明方法において、分離工程の後、高沸点物
を分離除去した軽質化留分を水素化処理する工程に供給
する」場合、N儒炭化水素に含まれている水素化用触媒
にとって被市となる物質類が予め除去されることになり
、水素住処〕[旧王程における多環芳香族類の環の水添
処理を、触媒の7I贋′1′と寿命を高いレヘルに維持
して行うことができる。
このことによム水蒸気熱分解工程における石油化学原料
の高収率が保証きれることはもちろんのこと、水蒸気熱
分解反応器への炭素の析出も著しく減少して反応器の再
生間隔が長くなるなど太きな経済的効果が牛寸れる。そ
の士、水素化処理された熱分)屑処理油は、分留するこ
となく水蒸気熱分解することも子分iJ能であるので、
石油化学原料が高収率で得られ、かつ副生燃J:;l油
も少ないという特徴もある。
本発明方法における熱分解工程においては、油溶性又は
水溶性の遷移金属化合物若しくはこれらの遷移金属化合
物が水素又は硫化水素及び熱の作J1」により転化した
水素化触媒作用を有する物質と、平均粒子予約5〜10
00 mμの範囲にある超微細粒状物質とがM質炭化水
素中に存在していることか必要である。これら2種の成
分は、前もって特別な調製を施して複合体にしておく必
要はなく、それぞれ別りに原料である重質炭化水素に加
えておくだけで十分である。すなわち、それぞれを別々
に加えておいても、反応帯賊又は反応イ11・域の前段
階で該遷移金属化合物が反応して、水素化触媒作用を有
する物質へ転化する際、該超微細粒状物質と相互作用し
て、所定機能を発揮する物質系へ自動的に変化していく
と考えられる。加えられた超微細粒状物質は、重質炭化
水素中で分散状態で存在することが心安である4、ここ
でい9゛′分散状態“とけ、液体中に固体粒子が実質的
に存在する状態又は液相である連続相中に固相が不連続
に分布した状態を意味17、ゾル、コロイド、スラリー
又(/j:ペースト状態と呼ばれるものが含1れる。
もちろん、前記2種類の成分により、前もって所定の機
能を発揮する物質系を調製(2、この物質系を原料であ
る重質炭化水素に力1コえて使用する方法も可能である
。例えiri軽質油寸・減圧軽油などの油に油溶性遷移
金属化合物をM解したもの、又は水溶性金属化合物の水
溶液と油との乳濁液に、平均粒子径約5〜1000mμ
範囲の超微π111粒状物質を分散させ、水素又は硫化
水素を含む水素の存在下加熱し、該遷移金属化合物を分
解し、このようにして得られた固形生成物を公知の同然
分離法によって分離又は濃縮したものを該重質炭化水素
に添加し、水素又は硫化水素を含む水素の存在下で熱分
解処理して、該重質炭化水素を軽質化する方法、あるい
は油溶性遷移金属化合物を溶解した油又は水溶性遷移金
属化合物の水溶液を、平均粒子径約5〜1000mμ範
囲の超微細粒状物質を分散含有する水素又は硫化水素を
含む水素の加熱雰囲気中に噴霧して、該遷移金属化合物
を分解、乾燥したのち、得られた固形生成物を重質炭化
水素に添加し7、水素又は硫化水素を含む水素の存在下
で熱分〕l/l処理して、該重質炭化水素を軽質化する
方法を用いることもできる。しかしながら、遷移金属化
合物を超微細粒状物質へ相持して調製する含浸法や沈殿
法などにおいては、遷移金属化合物同士、超微細粒状物
質同上、遷移金属化合物と超微細粒状物質との凝集や焼
結などが起るような調製法は好寸1〜〈ない1゜ 寸だ、所定の機能を有する物質系として、本発明によっ
て得られた熱分解生成物、又は熱分1’lt(生成物を
蒸留などにより分別した重質残渣をそのま1再使用する
こともできるし、あるいはこれらから分−■(、回収さ
れた固形物を用使用することもできる。
前記の油溶性又は水溶性の遷移金属化合物において、遷
移金属とは元素周期律表におけるすべての遷移元素が含
まれるが、特にバナジウム、クロム、鉄、コバルト、ニ
ッケル、銅、モリブデン、銀、タングステンの中から選
(丑れる金属及びこれらの混合物から成る群の中から選
ばれるものが好ましい。
これらの遷移金属を含む化合物の中で油溶性化合物とし
ては、例え(ばンクロペンタシエニル基、アリル基など
を配位子として含むいわゆるπ−錯体、有機カルボン酸
化合物、有イ幾゛rルコキゾ化合物、アセチルアセトネ
−1・錯体などのジケトン化合物、カルボニル化合物、
有機スルホン酸又は有機スルフィン酸化合物、ジチオカ
ーハメ−1・錯体なとのキザンチン酸化合物、イM 機
”アミン錯体々どのアミン化合物、フタロンアニン錯体
、ニトリル又はイソニトリル化合物、ホスフィン化合物
などがある。特に好捷しい油溶性の化合物としては、油
への溶解性が高く、窒素、硫黄などのへテロ元素を含ま
ず、しかも水素化触媒作用物質への転化が比較的容易な
ステアリン酸、オクチル酸などの脂肪族カルボン酸の化
合物が挙げられる。寸だ、化合物の分子団が小さい方が
、必要とする遷移金属部に対して使用する惜が少なく−
てすむので好ましい。
他ツバ水溶性の化合物としては、例えば炭酸塩、カルボ
ン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、水酸化物、ハロゲン化物、ア
ンモニウムへブタモリブテン酸塩のような゛アンモニウ
ム又はアルカリ金属の遷移金属酸の塩などがある。
前記油溶性遷移金属化合物の場合、原料である重質炭化
水素に直接加えて溶解状態にして使用できるが、水溶性
遷移金属化合物の場合、水に加えて溶解状態にした水溶
液を、原料である重質炭化水素に加えて乳化液を形成さ
せる必要がある4、この場合、乳化剤を使用する方法な
どの公知の乳化方法を適用できる。
重質炭化水素中に分散状態で存在しうる平均粒子予約5
〜1.000 mμ範囲の超微細粒状物質は、従来の当
分野で通常知られている固体触媒類や固体触媒類に使わ
れる担体類、及びこれらの単なる粉砕物類に比べて、次
に示すような優れた効果を示す。すなわち、(1)反応
帯域において筒い分散性と大きな自由連動が確保でき、
局在しない均一な反応の場を馬えうること、(2)反応
41;域にイ11留することが少なく、付着や堆積1〜
た重縮合物、例えばアスファルテン、コークスプレーカ
ー−+j 、コークスなどを高分散、浮遊させた状態で
容易に反応帯域外に排出して、該反応帯域での閉塞現象
を起こさせないこと、(3)遷移金属化合物から形成さ
れる水素化触媒作用物質同士の凝集を防止し、高分散さ
せて、該水素化触媒作用物質の活性を高くするとと々ど
が挙げられる。その上該超微細a状物質の最大の特徴と
するところは、従来の実質的に多孔質である固体触媒類
及び担体類に比へて、外表面積が極端に大きいことであ
る。従来の固体触媒類及び担体類は、粉砕しても通常数
、a〜数十μの範囲に広く分布し、外表面積は極めて小
さく、効果として期待しうるところは、はとんど細孔内
部での内表面である。しかしながら、反応が該細孔内部
で起こる場合は、反応物質の拡散速度が問題にな9、粒
子の中心部と表面近傍とで反応物質に濃度勾配ができて
、反応の場として不均一となる。
しだがって、有効係数が常に問題となり、細孔分布、粉
砕粒子径分布などの物理構造がおおいに性能に影響して
くる。しかも、重質炭化水素を原料−とじて使用する場
合、含有されているアスファルデン様物質、重金属を含
むポルフィリン様物質、及び生成してくるコークスプレ
−カー、コークスなどの分子量が大きい物質類が、細孔
内部せで入シきれず、表面近傍の細孔を閉塞さぜやずく
なって、実質的には細孔に依存する内表面は、はんのわ
ずかしか機能ぜす、期待されるほどの効果か得られない
これに対して、本発明における超微細粒状物質は、実質
的に多孔質でないか、又は多孔質であることを期待しな
い物質系であり、広い外表面のみが有効に作用するとと
によって所定の効果を発揮する。その粒径は小さくなれ
ばなるほど外表面積は飛躍的に大きくなり、例えば10
〜50mμの粒径の場合、約300〜60靜/2にもな
って、効果の程度も極めて優れたものと彦る。このよう
な性状を満足1〜うる超微細粒状物質は、無19 ′P
i物質と炭素質物質とに分けられる。無機質物質として
は、例えば超微粒子のケイ酸、ケイ酸塩、アルミナ、チ
タニアなどのいわゆるファインセラミックス類や蒸着法
などによる超微:iMI]金属粒子類かある。、これら
の中で超微粒子のケイ酸、ケイ酸塩について説明すると
、これらは俗称ホワイトカーホンと呼ばれる多種類の物
ガ群であり、ハロケン化ケイ素の熱分解、ケイ酸含有物
の熱分j竹、イボ機ケイ素化合物の熱分1屑などによる
乾式製造法、及びクイ酸すトリウムの酸による分)Vr
、ケイ酸−ノートリウムのアンモニア塩類又はアルカリ
塩類による分jilt、クイ酸ナトリウムよりアルカリ
土類金(くケイ酸塩を生成せしめたのち酸による分解、
ケイ酸:J−1−!Jウム溶液をイオン交換樹脂に作用
させるイオン交換、オルガノゲルの加圧分解、ハロケン
化ケイ素の水による分解、ケイ酸すトリウム溶液の過リ
ン酸石灰製造工程において副生ずるケイフッ酸による分
解、天然ケイ酸又はケイ酸塩を利用する製造、り−イ酸
すトリウノ・を水酸化カル/ラムのような水酸化物又(
d塩化カルシウム又は塩化アルミニウム又はアルミン酸
すトリウムと反応さぜる方法、石英又−/リカケルと水
酸化カルシウムとをオートクレーブ中で処理する方法な
どによる湿式製造法によ−り合成される5、このように
して得られた無機質の超微細粒状物質の核子径は、電子
顕微鏡により測定でき、押角により異なるが約5〜50
mμの範囲内であり、その表面積については、電子顕微
鏡で測定される粒子径より算出される外表面積とカス吸
着法(BET法)によってめられる比表面積とがほぼ一
致し、約50〜400 t++’、/ Vの範囲内にあ
る。
一方、炭素質物質としては、炭素の生成すなわち炭素化
により得られる物質群であシ、炭素化の方法や処理方法
によって、液相又は固相炭素化物質である石油コークス
、石炭コークス、ピッチコークス、活性炭、木炭などと
気相炭素化物質であるカーボンブラック、熱分解炭素な
どとに分類される。これらの炭素質物質は、前記無機質
物質に比べて、燃焼させることができるので、軽質化反
応後の生成物の重質残渣分をボイラー燃半・1などに利
用する場合には有利となる。
液相又−−固相炭素化′吻質は、一般に(ri、生成[
7てくる粒子径が大きいため、大部分が所ンvの粒子径
を有するものにするためには、微粉砕操作及び分級操作
を必要とする。一方、気相炭素化物質I」、生成してく
る粒子径が、本発明の67子径範囲に入ってくるものが
大部分であるので、その−Jt使用することができる。
このうち、カーボンブランクは、気相炭素化物質として
生成される広範囲の種類を包含し、その製造法として、
オーイルファーネス法、ガスファーネス法、チャンネル
法、サーマル法、アセチレンブラック法、副生カーボン
ブラック法、ランプブランク法などがある。
とのような炭素質物質の粒子径(〆ま、電子顕微鏡によ
り測定でき、種類により異なるか、約0〜500mμ、
サーマル法を除けば約0・〜10(Inμの範囲内であ
シ、その表面積は、電子顕微鏡で測定される粒子径よシ
算出される外表面積とガス吸着法(J3ET法)によっ
てめられる比表面積とは、はぼ一致し約5〜400 n
?、 / ?の範囲内にある。
以上のように、本発明に使用される超微細粒状物質は、
概ね当分野において知られている固体触媒及び担体類に
比べると、比較的特殊な方法によって人工的に合成され
るものである。
本発明における超微細粒状物質を原料である重質炭化水
素に加える場合、そのまま直接加えてもよいし、別の媒
体に分散させた濃縮液を加えてもよい。この超微細粒状
物質を加えた液は、分散性を向−1ニさせるためかくは
ん機、超音波、ミルなどを用いる機械的操作を施[7て
もよいし、さらに分散剤、例えば中性又は塩基性のホス
フォネートやフェオ−1−、カルシウム又はバリウムの
スルホン酸塩のような金属塩、こはく酸イミド−やコハ
ク酸エステル、ベンジルアミン、ポリポーラ−型高分子
化合物々とを加えてもよい。
本発明方法において、前記の遷移金属化合物及び超微細
粒状物質を重質炭化水素に別々に加える場合、該遷移金
属化合物の添加量は、金属に換算して重質炭化水素の重
量に基づき好丑しくに10〜1000 ppm、より好
捷しくは50〜500 ppmの範囲であり、また該超
微細粒状物質の添加量は、重質炭化水素の重量に基づき
好甘しくけ0.05〜10%、より好ましくは0.1〜
3%の範囲である。っ1だ、前記2 gf類の成分を所
定の機能を発揮する物質系に前もって調製する場合にも
、それぞれの量が前記の範囲になるように用いることが
望丑しい。
遷移金属化合物の量か、金属に換算して重質炭化水素に
対してl Oppm末/、!x、であり、超微に111
粒状物質の量か0 、05重届係未満の場合(d !1
fl1反応である重縮合化反応及びコークス生成反j、
−6の十分な抑制効果が得られず、かつ十分なスケ−リ
ンク(コーキング)防止効果が得られない。一方、遷移
金属化合物の量が、金属に換算して11000ppを超
え、超微細粒状物質の量が」0重量%を超えると、これ
らの量の割には効果の向上が認められず、むしろ好まし
くない副反応や反応帯域における同/液相分離及びそれ
に伴う閉塞現象を起こすおそれがある。
本発明方法における熱分解条件は、原料として用いる重
質炭化水素や、それに加える遷移金属化合物及び超微細
才力状物質の性状や添加量によって左右されるが、反応
温度としては400〜550℃の範囲、好性しくは43
0〜520℃の範囲が用いられる。この温度範囲を越え
る高温度領域では、熱分解が進みすぎコークスの生成及
びガスの発生が著しくなり軽質化すべき原材も実質的に
無くなる(7、また、この温度範囲を下回る低温度領域
では、熱分解速度が著しく遅くなる傾向がある。
反応圧力としては、30 K9 / cnl〜300 
K9 / clzf。
好件じくは50 K’! 、/ crl 〜250 K
g/ calの範囲が用いられる。
この熱分解は回分式、連続式のいずれでも操作しうるが
、反応時間又は反応器内の重質炭化水素の滞留時間とし
ては、1分〜2時間の範囲、望ましくは、3分〜1時間
の範囲がよい。これらの処理条件は、それぞれが単独に
適正値をとるのでンまなく、相互に関連するので、場合
により好適範囲が変ることがある。さらに、熱分解を実
施する−にで好ましい水素の量は、原料重質炭化水素に
対する容積比が100〜5 + 0001hy+°/K
eであり、さらに好件しくば、500・〜2.000 
Nnl、/Klの範囲になるように供給し、一般に(d
、消費1〜だ水素量に見合う分たけ補給して運転するこ
とが望ましい0.この供給される水素としては、純度の
高い水素でも、水素を多く含有する混合ガスでも使用で
きる。捷だ硫化水素を含む水素を使用する場合も、全量
で01」記したNK見合う分の量を使用すれはよいが、
硫化水素含有量は約1〜10モル係であるのが好址しい
連続式に反応させる場合の反応装置型式は、置型反応器
、基型反応器、槽!V!!反応器のいずれも採用できる
が、それらにおいては超微粒状物質を充填床や沸騰床に
しないで、分散状態の11懸濁反応させることが重重し
い。懸濁反応の〕Jが、反応器構造が簡単であり、反応
の温度コントロールが容易であり、また、性能の経時変
化がなく、コーキングによる閉塞現象も起きにくい。加
えて、高温、短時間反応が比較的容易になるので、空塔
速度を大きくとれ、単位処理量が大きくなシ、しかも、
核水添のような水素化活性をおさえ、化学的水素消費昂
を比較的小さくできる。
本発明における分離工程は、前記の熱分解工程で回収し
た軽T1化炭化水素油の中から高沸点物を分離除去して
次の工程の水蒸気熱分解工程あるいは水素化処理工程に
供給するために必要である。
この工程で分離除去された高沸点物は、燃料源として使
用することができる。高沸点物の分離方法としては、通
常用いられる高圧ガス分離、常圧蒸留、減圧蒸留、さら
には、溶剤脱11なども採用することができる。壕だ、
本工程においては必要に応じ、ナフナ留分(沸点200
℃までの留分)や灯軽油留分(沸点200〜343℃留
分)や減圧軽油留分(沸点343〜545℃)などに分
留し、分離されたこれらの各種軽質化留分け、直接又は
別途水素化処理しノこのち、水蒸気熱分解を行うことも
できる。
本発明方法において、水素化処理工程を実施する場合に
用いる水添触媒としては、石油留分及び重油の水素化処
理用触媒として公知のものを用いることかでき、好−ま
しくに周期表第M b族金属及び第■ll族金属の中か
ら選ばれたそれそ71− ] i、ip、以」二の金属
を含む触媒、例オーは二ノクルーモリグデン、コバルト
−モリブテン、ニソクールータンクステンなどの金属種
を無機質多孔性担体に相持さぜ/こものを用いることが
望ましい。これらの金属種ばj1η常酸化物又d硫化物
として用いられ、1だ無機質多孔性担体としては、例え
はアルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、ゼオライト、
ゼオライト含有了ルミナ、アルミナーホリア、シリカ−
アルミナ−チタニアなどが挙けられる。
これらの触flX N、アルファルチンや金属などの触
媒の被毒物重質を除去した熱分解処理油の水素化処理に
用いられるだめ、担体の物理的性状として表面積が大き
いほど活性は良いか、高金属含有油処理触媒のように、
大細孔径の細几容績を特に大きくする必要はない。
この工程における水素化処理条件は、原料の重l(f炭
化水素)☆び触媒の性状によって任意に選択されうるが
、反応温度は250〜480℃、好捷しくは旧)0−4
50℃の範囲である。反応温度が480℃を超えると副
反応の熱分解が進みすぎて、触媒上への炭素の沈着の増
大、カス発生の増加にともなう水素消費用の増加や液収
率の減少が認められ、一方250℃未満では反応速度が
著しく小さくなる。
丑だ反応圧力は;30〜300 K9 / al)、好
捷しくは50〜250 K9 / alの範囲であって
、触媒の水素化能と大きく関係する。さらに液空間速度
(LT(SV )ば0−1〜5−Oh、r−’ 、好捷
しくけ0.2〜3.Ohr ’の範囲であり、また水素
の供給量は、水素化処理原料油に対する容積比が200
〜2000 Nl/lの範囲である。これらの条件は、
それぞれが単独で適性値をとるのではなく、相互に関連
しあうものであって、原料油の性状や触媒活性はもちろ
んのこと、次の工程の水蒸気熱分解工程からの要請に応
じて好適範囲が選択される。
分離工程によυ高沸点物を分離除去した熱分解生成油若
しくは水素化処理工程により回収した水素化処理油は、
水蒸気熱分解工程の原isl油として使用されるが、目
的に応じて分留した各留分をぞれぞれ又は、他の石油留
分と混合して水蒸気熱分解を行うことも可能である。
本発明方法における水蒸気熱分解工程に用いられる水蒸
気熱分解の様式として(/i特に制限かなく、種々の様
式を採用することができ、既存のナフザ分解炉である外
熱管式熱分解炉をその1捷か又は若干の改造を加えて用
いることもできる。
この水蒸気熱分解工程における反応条件は、水蒸気/水
素化処理油重量比が0.2〜20、好寸しくは0.4〜
1.5の範囲、熱分解温度が700〜900℃、好丑し
くは750・〜900℃の範囲、滞留時間が0.05〜
2.0秒、好掴、L<NO,t〜0.6秒の範囲である
この水蒸気熱分解反応によって得られた生成物は、分解
管から急冷熱交換器−\導いて熱回収し7だのち、生成
物を分離、精製してガス状オレフイノ及び単環芳香族炭
化水素、副生燃料油及び他の副生水素及び炭化水素を得
る。
本発明方法を実施するに当り、熱分解工程、高沸点物の
分離除去工程、水素化処理工程などに用いる水素につい
ては、それぞれの工程から分離される水素カスを、場合
によっては含有する硫化水素やアンモニアを除去Iまた
のち、循環し2て各工程に供給し、通常は消費した水素
の分だけ補給することが望ましい。この場合、水素源と
して、水蒸気熱分解で副生ずる水素、又は副生炭化水素
ガスや副生燃料油などの水蒸気改質などで得らね、る水
素を充当させることもできる。
次に本発明の実施態様を添イ・−1図面に従って具体的
に説明するが、本発明はこれらによって限定されるもの
でkよない。
第1図及び第2図は、本発明方法を実施する/こめの工
程図のそれぞれ異なった例であって、第1図の工程に従
って本発明方法を説明すると、遷移金属化合物及び超微
細粒状物質を加えられた原料の重質炭化水素は供給ポン
プにより昇圧されてライン1により、水素又は硫化水素
を含む水素はコンブレノザーにより昇圧されてライン2
によりそれぞれ熱分解装置3に導入され、ここで重質炭
化水素は軽質化され、得られた軽質化生成物は、ライン
4を通って急冷されるとともに、高圧気液分離器5に送
られる。この高圧気液分¥!((I器は通常ホツトセパ
レータートコールトセパレーターの2没から成り、コー
ルドセパレーターからの水素リッチガスはライン6によ
り排出され、心安ならば所定の圧へ昇圧されたのち、熱
分解装置3に循環される。ホットセパレーター、コール
ドセパレ−ターからの液は、予熱する必璧々ライン7に
より常圧フラッシュ装置8((供給される1、次にこの
常圧フラッシュ装置8の下部から取出管9により取り出
された常圧蒸留残渣けさらに城用フラソンユ装置10に
送られて処理される。減圧フラッジ」−装置汽10は、
操作温度を下けるだめに真空発生装置を月属し7て減圧
にて操作し、場合に」:つてd水蒸気を塔底より吹き込
んで油の分圧を下ける水蒸気蒸留を補助手段として使用
できる。常圧フラノツユ装置8かもの常圧留出油と減圧
フラノ/ユ装置10からの減圧留出油は、それぞれライ
ン11及び12よりオフカスを除いたのち、それぞれラ
イン13及び」4を通って混合されライン15に導入さ
れる。一方、減圧フラッノユ装置10の下部から取出管
16により取り出され/ξ減圧蒸留残渣は、その丑1液
体燃別として使用(7てもよいが、固形物分前器17に
導入され、固形物分離操作を受けてもよい。固形物分離
器17は、例えば、遠心分離H5,ろ過器、溶剤沈降器
及びこれらの組合ぜから成るものである。減圧蒸留残渣
の一部又は固形物又はさらに清浄化、乾燥操作(図示し
ていない)した固形物はライン18を経て原料の重質炭
化水素に加えられ循環使用される。固形物分離器17に
おいて固形を吻の大部分を除いた減圧蒸留残渣液は、ラ
イン19により排出され、液体撚χ」として使用できる
。ライン15に導入された留出油は、供給ポンプによシ
昇圧され、水素化処理装置20に供給され、水素ライン
21からのコンブレソザーによシ昇圧された水素によっ
て水素化される1、水素化処理物は所定の温度に熱交換
などによって冷却され、ライン22を経て、高圧気液分
離器23に送られて気液に分離される。分離された水素
リッチガスはライン24を経て、必要ならば所定の圧へ
昇圧されたのち、水素化処理装置2゜に循環される3、
一方、水素化処理液状物はライン25を通り落圧され、
気液分離器26に導入され、蒸気圧の高いオフカスをラ
イン27がら1ノ[出したのち、ライン28を経て水蒸
気熱分解装置2つ(c送られる。ここで水蒸気により熱
分IQirさ、h、その分解生成物はライン3oにより
取り出され、冷却、分離、精製されてカス状オレフィン
、単環芳香族炭化水素、副生水素、副生燃料油々ど七し
て回収される。
第2図の工程図は、水素化処理工程を必要としない場合
を示し、第1図の図中符号2o・〜28が省略された工
程図となる。
次に実施f1−1によって本発明をさらに詳細((説明
するが1本発明はこれらの例により限定されるもので(
寸ない。
実施例1 ミナス原油の減圧蒸留残油(沸点520℃以上の留分1
00重量%)を原料油に用いて、内径40 mm、高さ
100陥の種型高圧容器に3枚羽根タービン型かくはん
翼を3個装着したかくはん機を取り伺けだ反応器を有す
る流通式高圧装置を用いて熱分8’Jした。原料油に加
える成分として、オクチル酸ニッケルをニッケルとして
原料油に対して200ppm、オイルファーネス法カー
ボンブラック〔電子顕微g (E、M、)による平均粒
子径20 +Mμ、BET法による比表面AX ” 2
0171” /り〕を原料油に対し2重量%それぞれ加
え、原料油を十分にかきまぜて反応塔へ供給した。反応
条件としては、温度495℃、圧力200にり/c〃)
、滞留時間(コールド液ベース)20分、水素/原料油
比2000 uL/lを採用し、かくはん機の回転数は
11000rpで熱分解を行った。
得られたガス成分を除いた熱分解生成物は、常圧及び減
圧蒸留に」ニジ非点520℃以上の高沸点物を分離除去
した。
815点520℃未満の蒸留留出液は、外熱管式分解装
置を用いて、入口温度550℃、出口温度830 ℃、
出口圧力o、sK9/ c〃ff1G 、水蒸気/水素
化処理油重量比1.0、W!留待時間02秒の条件で水
蒸気熱分角’fし、オレフィン及び単環芳香族炭化水素
を得た。
実施結果として、熱分解工程において回収した生成物は
、原料油に対して、輸〜c4のガス量が5.8重量%、
液状炭化水素量が94.2重量%であり、アスファルテ
ン(ヘキサン溶解てテトラヒドロフラン不溶として定義
)量が2.1重敗%、コークス(テトラヒドロフラン不
溶として定義)肘が1.0重量%であった。加えて、反
応器内壁面コーギング量(スケーリング量)は、原料油
の総供給重量に対して40 ppmと非常に少なかった
。寸だ、水素消費量は、原料にg当たり1.10 N 
tであった。次の分離工程での常圧蒸留に」:る00−
(沸点;343℃〉)留分は、出発原料油に対して45
.2重分%、減圧蒸留によるvoo(沸点343〜52
0℃)留分は、出発原料油に対して29.0重量%であ
り、減圧蒸留残渣(VR)は、20.0重量%であった
。したがって、熱分解工程での軽質化率としては、] 
00 @ fii%J−’)、80 ffi :t、j
’、 %トナリ、1だ?Jli点520℃未jHj7j
の軽り′]化した液留分の得率は、Go−とVOOとを
加えた74.2重湯%となる。最終工程の水蒸気熱分解
における結果は、出発原料油当りの主化学原料(主ガス
状オレフィン及び単項芳香族炭化水素)収率とともに、
第1表に示す。
実施例2 実施例1と同様の熱分ner工程と分離工程とを行い得
られた614点520℃未満の蒸留液を原料油とし、コ
バルト酸化物として4重量%、モリブテン酸化物として
14重量%を含む表面積240 +++’、 / ? 
、細孔容積0 、53 mJ ?のアルミナ担持コバル
ト−モリブデン触媒を固定床反応器に充填した内径1.
8 +nmφの流通式水素化反応装置を用いて、予備硫
化を施したのち、水素/原料油比100ONt/l、温
度390℃、圧力150 Kg / cni、LH8V
 ] 、0’hr−’の条件下で水素化処理し、水素化
処理油を回収した。
回収した水素化処理油は、実施例1と同様に外圧力0.
8Kg/cnj G 、水蒸気/水素化処理油中鼠比”
’z’141!留時間0.2秒の条件で水蒸気熱分J’
l’g L、、オレフィン及び単環芳香族炭化水素を1
(jだ、。
実施結果とし7て、熱分解結果と分離結果とは実施例1
と同じであり、次の工程の水素化処理工程におけるガス
成分を除い/こ水素化処理油の収率は、水素化処理工程
での原料油に対して99 、3Tk、 E、%であった
。この回収された水素住処JJj油の性状を、分離工程
後の沸点520℃未満の!同質化炭化水素油の性状とと
もに第2表に示す。水素化処理油を最終工程の水蒸気熱
分解にかけた結果は、出発原料油当りの主化学原料(主
ガス状オレフィン及び単環芳香族炭化水素)収率ととも
に、第1表に示す。、比較例1 熱分解工程において、原料油に2紳類の成分を加えない
こと以外は、実施例1と同様に実施したが、運転初期2
時間程度で反応器のコーキングによる閉塞現象が生じ、
安定運転を実施できなかった。安定な運転が行える熱分
解条件下での沸点520’C未満の液留分の得率は34
.1重量%であり実施例1と比べると半分以下であった
熱分解工程において安定運転できたガス成分を除いた熱
分解生成物を、分離工程において常圧及び減圧蒸留した
のち、非点520℃未611〜の蒸留留出液は、実施例
2と同様に水素化処理工程及び水蒸気熱分iQ’J工程
の操作を施した。水蒸気熱分解の結果を、出発原料油当
りの主化学原料(主ガス状オレフィン及び単環芳香族炭
化水素)収率とともに、第1表に示す。
比較例2 熱分解工程として実施例2と同一の水素化処理装置を用
い、ニッケル酸化物として6重量%、タングステン酸化
物として19重量%を含む表面積230 +++2/ 
Y細孔容積0 、37 tne/ fの70重量%シリ
ツr/30重量%アルミナ相持ニッケルータングステン
触媒を使用し、運転初期に触媒活性劣化が著しくない条
件として、温度380℃、反応圧力200に7/ cn
i(! 、TJH8V O,5hr ’ 、水素/原料
油比200ON t/lの条件を採用して実施しだ。こ
の場合の沸点520℃未満の液留分の得率は、10.5
重([1−%にずぎなかった。この得られた液留分を実
施例1と同様に水蒸気熱分解工程の操作を施し7た6、
水蒸気熱分解の結果を、出発原料油当りの牢化学原イ′
・1(主カス状オレフィン及び単環を6族炭化水素)収
率とともに、第1表に示す。
実施例1.2と比較例]、2との結果から明らかなよう
に、本発明方法は、重質炭化水素を分IIIイして、水
蒸気熱分解へ供給する原Fl得率を高率で得て、石油化
学原ネ」収率を高く得る方法として1愛れていることが
分る。
しかも、本発明の分離工程で得られた沸点520℃以上
の残渣油の動粘度は150℃で22 cstと低く、捷
た熱天秤によるその燃厄17.性は、原料油のミナス減
圧蒸留残油と変ることかなく、燃旧油として十分使用可
能である。
実施例3 大慶原油の減圧蒸留残油(沸点520℃以上の留分10
0重量%)を原料油に用いて、実施例1と同一の流通式
高圧装置により熱分解した。
原料油に加える成分として、ナフテン酸銅を銅として5
00ppm、湿式法ケイ酸〔平均粒子径157nμ(y
b、M法)、比表面積210m”/ ? (B E T
法)〕を2重腋%それぞれ加え、原料油を十分にかき祉
ぜて反応器へ供給した。
反応条件としては、温度490℃、圧力150に7/c
ni 滞留時間(コールド液ベース)20分、水素/原
f−1油比200ONt/lを採用し、かくはん機の回
転数11000rpで熱分解を行った。
得られたガス成分を除いた熱分解生成物は、常圧及び減
圧蒸留により I!IIj点520 ℃以」二の高沸点
物を分離除去した。
沸点520℃未満の蒸留留出液は、外熱管式分1竹装置
を用いて、入口温度550℃、出口温度830℃、出口
圧力0.8Kg/ci7向、水蒸気/水素化処理油重量
比1.、o、m?留待時間02秒の条件で水蒸気熱分解
し、オレフィン及び単環芳香族炭化水素を得た。
熱分解工程及び分離工程の結果として、軽質化率は、8
1.4重量%、沸点520℃未満の軽質化した液留分の
得率は、76.0重量%、コークス生成量は、1.4重
量%であり、熱分解工程での反応器内壁面コーキング弼
ば、原料油の総供給重量に対して20 ppmと非常に
少々かった。寸だ、熱分解工程での水素消費量は、原料
Kg当り]、0ONtであった。最終工程の水蒸気熱分
解における結果は、出発原料油当りの主化学原11 (
主ガス状オレフィン及び単環芳香族炭化水素)収率とと
もに、第1表に示す。
実施例4 アラビアンライト原油の減圧蒸留残油(Nj15点52
0℃以上の留分100重量%)を原料油に用いて、実施
例1と同一の流通式高圧装置により熱分解した。
原料油に加える成分として、バナジウムアセチルアセト
ネートをバラ−・ジウムとして500 ppm、 d<
乞弐法ケイ酸〔平均粒子径t 2 mll (E、M、
法〕、比表面積230m2/ fl (B E T法)
〕を3重耽%それぞれ加え、原料油を十分にかき捷ぜて
反応器へ供給した。
反応条件としては、温度480℃、圧力200に7/c
nI 、 F+’6留時間(コールド液ベース)25分
、水素/原料油比200旧!lt/lを採用し、かくは
ん機の回転数は1000 rpmで熱分解を行った。
得られたガス成分を除いた熱分解生成物は、常圧及び減
圧蒸留により沸点520℃以上の高沸点物を分離除去し
た。
θ)を点520℃未満の蒸留留出液は、外熱管式分解装
置を用いて、入口温度550℃、出口温度830℃、出
口圧力0 、8 Kg / ari G、水蒸気/水素
化処理油重量比1.0、滞留時間0.2秒の条件で水蒸
気熱分解し、オレフィン及び−中環芳香族炭化水素を得
だ。
熱分解工程及び分離工程の結果として、軽質化率は、7
4.7重量%、θに点520℃未満の軽質化した液留分
の得率は、68.9重量%、コークス生成量は、1.0
重量%であり、熱分解工程での反応器内壁面コーキング
量は、原料油の総供給重量に対して200 ppmと非
常に少なかった。また、熱分解工程での水素消費量は、
原料に7当り17ONtであった。最終工程の水蒸気熱
分解における結果は、出発原料油当りの主化学原和(主
ガス状オレフィン及び単環芳香族炭化水素)収率ととも
に、第1表に示す。
実施例5 実施例4と同様の熱分解工程と分前工程とを行い得られ
たd()点520℃未7iiらの蒸留液を原料油とし、
予備硫化を施したニッケル酸化物として4重量%、モリ
フテン酸化物として14重計%を含む表面積230 I
l+2/ fl、細孔容積0 、60 ml / gの
アルミナ担持ニッケルーモリブテン触媒を用い実施例2
と同じ流通式水素化反応装置により水素化処理を11つ
だ。
反応条件は、水素/原料油比1ooo1.+z/z、温
度400℃、圧力200Ktq/alXLH8V O,
8hr ’を採用した。 − 回収した水素化処理油は、外熱正式分解装置を用いて、
入口温度550℃、出口温度830 ℃、出1]圧力0
 、81<9/ cnf G、水蒸気/水素化処理油重
置比1.0、滞留時間0.2秒の条件で水蒸気熱分解し
、オレフィン及び単環芳香族炭化水素を得た。
実施結果として、熱分解結果と分離結果とは実施例4と
同じであり、次の工程の水素化処理工程におけるガス成
分を除いた水素化処理油の収率は、水素化処理工程での
原料油に対して99.0重量%であつA1゜この回収さ
れた水素化処理油の性状を、分離工程後の01)点52
0℃未満の軽質化炭化水素油の性状とともに第2表に示
す。水素化処理油を最終工程の水蒸気熱分解にかけノζ
結果は、出発原料油当りの主化学原判(主ガス状オレフ
ィン及び単環芳香族炭化水素)収率とともに、第1表に
示す。
第2表 水素化処胛に」:る性状変化 実施例6 ステアリン酸ニッケルをニソケルトシテ11000pp
 s オイルファーネス法カーボンブランク〔平均粒子
径15 m /i (E、M、法)、比表面1jj 2
00 y+i2/ f? ]を110重量それぞれ加え
たアラヒアンライトの減圧軽油(常圧沸点343〜□5
20℃)を、内容積]、 OAの耐圧オートクレーブに
3 K7仕込み、硫化水素5モル%を含む水素を仕込圧
で]ooKq/c11)封入し、回転数1000 rp
mでかき捷ぜなから反応温度420℃で1時間反応さぜ
た。反応後、内容物をフィルターでろ過し、テトラヒド
ロフランで洗浄抽出し、乾燥することによって固形物を
得た。この固形物を加温溶解しだミナス原油の減圧蒸留
残油(常圧Δ1;点520℃以」Lの留分1.00重量
%)に10重量%になるように加え、超音波により高分
散させた。この分散液を前記と同じミナス減圧蒸留残油
に固形物濃度として2重量%になるように加え十分にか
き捷ぜて、実施例1と同一の反応装置及び反応条件を採
用し、熱分解を行った。
回収した熱分解生成物は、実施例2と同一の装置及び条
件を採用して、分離工程、水素化処理工程、水蒸気熱分
解工程をそれぞれ実施して、オレフィン及び単環芳香族
炭化水素を得た。
熱分解工程及び分離工程の結果として、軽質化率は、1
31.6重数%、?Jlj点520℃未満の軽質化した
液留分の得率は、75.6重量%、コークス生成量は、
0.8重量%であり、熱分解工程での反応器内壁面コー
キング量は、原料油の総供給重量に対して40 ppm
と非常に少なかった。次の工程の水素化処理工程におけ
るガス成分を除いた水素化処理油の収率は水素化処理工
程での原料油に対して99.4重量%であった。水素化
処理油を最終工程の水蒸気熱分解にかけた結果は、出発
原料油当りの主化学原料(主ガス状オレフィン及び単環
芳香族炭化水素)収率とともに、第3表に示す。
実施例7 乾式法ケイ酸〔平均粒子径16mμ(EM法)、比表面
積200n?/ ’! (B E T法))3oo9を
流動床によって、硫化水素5モル%を含む水素中に懸濁
し、気流中を回転飛しようさせながら、アンモニウムヘ
プタモリブデン酸をモリブデンとして157含有するよ
うに溶解した水溶液を噴霧混合させたのち、気流中の温
度を430℃に保ち、1時間反応させた。この操作によ
り得られた固形物を、ミナス原油の減圧蒸留残油(沸点
520°C以」−の留分100重量%)に対して2重量
%になるように加え、原料油を十分にかき捷ぜて、実施
例1と同一の反応装置及び反応条件を採用し、熱分解を
行った。
回収した熱分解生成物は、実施例2と同一の装置及び条
件を採用して、分離工程、水素化処理工程、水蒸気熱分
解工程をそれぞれ実施して、オレフィン及0・単環芳香
族炭化水素を得ノζ。
熱分解工程及び分離工程の結果として、軽質化率は、8
0.9重量%、θ1シ点520℃未(黄の軽質化した液
留分の得率は74,9重量%、 コークス生成量は、1
.2重量%であり、熱分解工程での反応器内壁面コーキ
ング量は、原料油の総供給重量に対して95 ppmと
非常に少なかった。次の工程の水素化処理工程における
ガス成分を除いた水素化処理油の収率は水素化処理工程
での原料油に対して99.3重量%であった。水素化処
理油を最終工程の水蒸気熱分解にかけた結果は、出発原
料油当りの主化学原料(主ガス状オレフィン及び単環芳
香族炭化水素)収率とともに、第3表に示す。
実施例8 実施例1の熱分解工程で回収された生成液を常圧蒸留及
び減圧蒸留により沸点520℃以下の留分を分離除去し
た残渣を加温ろ過し、ろ逸物をテトラヒドロフランによ
シ抽出した抽出残固形物を乾燥したものを、ミナス原油
の減圧蒸留残油(沸点520℃以−」−の留分100重
量%)に4重量%になるように加え、さらに、分散剤と
して石油スルフォネートのカルシウム塩を主成分とする
ものを0.5重量%加え、十分にかき寸ぜて実施例1と
同一の反応装置及び反応条件を採用して熱分解を行った
回収した熱分解生成物は、実施例2と同一の装置及び条
件を採用して、分離工程、水素化処理工程、水蒸気熱分
解工程をそれぞれ実施して、オレフィン及び単環芳香族
炭化水素を得た。
熱分解工程及び分離工程の結果として、軽質化率は、8
1.8重量%、沸点520℃未満の軽質化した液留分の
得率は、75.4M量%、 コークス生成量は、1.6
重量%であり、熱分解工程での反応器内壁面コーギング
量は、原料油の総供給重量に対して140ppmと非常
に少なかった。次の工程の水素化処理工程におけるカス
成分を除いた水素化処理油の収率は水素化処理工程での
原料油に対して99.2重量%であった。水素化処理油
を最終工程の水蒸気熱分解にかけた結果は、出発原料油
当りの主化学原料(主カス状オレフィン及びηつ項芳香
族炭化水素)収率とともに、第3表に示す。、実施例9 実施例Jの熱分解工程で回収された生成液を常圧蒸留及
び減圧蒸留により沸点520℃以−「の留分を分離除去
した残渣を、ミナス原油の減圧蒸留残油(811点52
0℃以上の留分100重量%)に4重敗%になるように
加え、さらに、ナフテン酸モリブデンをモリブデンとし
て原料油に対して500ppmになるように加え、さら
に乾式法ケイ酸〔平均粒子径8mμ(E、M法)、比表
面積350m2/ fl (BET法)〕を原原油に対
して0.5重量%になるように加え、原料油を十分にか
きまぜて実施例1と同一の反応装置及び反応条件を採用
して熱分解を行った。
回収した熱分解生成物は、実施例2と同一の装置及び条
件を採用して、分離工程、水素化処理工程、水蒸気熱分
)リイ工程をそれぞれ実施して、オレフィン及び単環芳
香族炭化水素を得/ζ。
熱分解工程及び分離工程の結果として、軽質化率は、7
5.8重量%、沸点520℃未満の軽質化した液留分の
得率は、69.7重量%、コークス生成量は、2.0重
量%であり、熱分解工程での反応器内壁面コーキング量
は、原料油の総供給重量に対して180pp、mと非常
に少なかった。次の工程の水素化処理工程におけるガス
成分を除いた水素化処理油の収率は水素化処理工程での
原料油に対して99.4重量%であった。水素化処理油
を最終工程の水蒸気熱分解にかけた結果は、出発原料油
当りの主化学原料(主ガス状オレフィン及び単環芳香族
炭化水素)収率とともに、第3表に示す。
実施例10.11 ミナス原油の常圧蒸留残油(沸点343℃以上の留分1
00重量%、沸点520℃以上の留分45重量%)を出
発原料とし、実施例1と同一の流通式高圧装置を用いて
熱分解を実施しプζ。
熱分解実施の際に原料油に加える2種類の成分として、 実施例10の場合は、ナフテン酸モリブデンをモリブテ
ンとして1100pp、オイルファーネス法カーボンブ
ラック〔平均粒子径15nXμ(E、M;法)、比表面
積200 tn2/ 9(B E T法)〕を22重量
それぞれ加え、 実施例11の場合は、モリブデン酸アンモニウムを水に
溶かした水溶液を、モリブデンとして5001):l:
llTlになるように加え、乳化状態にし、さらに、乾
式法アルミナ〔平均粒子径20mμ(E、1φ、法)、
比表面積1−001N12/ v (B F2T法)〕
を33重量%え、それぞれ実施した。
熱分解条件はいずれも、温度490℃、圧力150に9
/ ori、滞留時間(液コールドベース)18分、水
素/原料油比i、 so ON l/lを採用し、かく
はん機の回転数1000 rpmで行った。
得られたガス成分を除いた熱分解生成物は、それぞれ実
施例jと同様に、常圧及び減圧蒸留により沸点520℃
以」二の高沸点物を分離除去し、θ1)点520℃未満
の蒸留留出液は、水蒸気熱分解を実施し、オレフィン及
び単環芳香族炭化水素を得た。
実施例10.11の水蒸気熱分解の結果を、出発原浩油
当りの主化学原旧(主カス状オレフィン及び単環芳香族
炭化水素)収率とともに、第4表に示す。
実施例12.13 アラヒアンライト原油の常圧蒸留残油(沸点343℃以
」二の留分100重量%、沸点520℃以上の留の46
重量%)を出発原料とし、実施例1と同一の流通式高圧
装置を用いて熱分解を実施した。
熱分解実施の際に原料油に加える2神類の成分として、 実施例12の場合は、鉄カルボニルを鉄として800p
prr+、チャンネル法カーボンブラック〔平均粒イ径
] 4 m/1(コe 、 M 、法)、比表面積30
0?y?/!il(B F T法)〕を22重量それぞ
れ加え、実施例J3の場合は、レシン酸コバルトをコバ
ルトとして300pP”hサーマル法カーボンブラック
〔平均粒子径1.8On+μ(K、M、法)、比表面積
1、5 m’/ V (B E T法〕〕を6正解%加
え、それぞれ実施した。
熱分解条件はいずれも、温度470℃、圧力200Kf
 / c+11、滞留時間(液コールドベース) :3
0分、水素/原料油比2oooNt/lを採用し、かく
はん機の回転数1000 rpmで行った。
得られたガス成分を除いた熱分解生成物は、添圧及び減
圧」留によりυ1)点520℃以上の高沸点物を分前除
去した。
得られた沸点520℃未満の蒸留液を原料油とし、予備
硫化を施したニッケル酸化物として5重量%、モリブデ
ン酸化物として20重量%を含む表面積270n?/f
/、細孔容積0 、75 m17 Fのアルミナ担持ニ
ッケルーモリブテン触媒を用い実施例2と同じ流通式水
素化反応装置により水素化処理を行った。
反応条件は、水素/原料油化100ONt/l、温度3
95℃、圧力180 K? / cnI、L、HS V
 O、8hr ’ を採用した。
回収した水素化処理油は、外熱管式分角イ装置を用いて
、入口温度550℃、出口温度830℃、出口圧力0 
、8 Kg / c7A O1水蒸気/水素化処理油重
量比1.0.、 ?帯留時間0.2秒の条件で水蒸気熱
分1QlrL、オレフィン及び単環芳香族炭化水素を得
た1、実施例12.13の水蒸気熱分解の結果を、出発
原料油当りの主化学原料(主カス状オレフィン及び単環
芳香族炭化水素)収率とともに、第4表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、それぞれ本発明を実施する/ζめ
の工程図の異なった例を示す。図中符号3は熱分解装[
1ツ、5は高圧気液分離器、8は常圧フラッシュ装置、
]Oは減圧フラッシュ装置、17に、固形物分離器、2
0は水素化処理装置、23は高圧気液分離器、2Gは気
液分離器、29は水蒸気熱分jリイ装置である。 特許IJ2願人 旭化成工業株式会社 代理人 阿 形 明

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [(A)(1)油溶性又は水溶性の遷移金属化合物及び
    炭化水素に分散可能な平均粒子予約5〜1000mμの
    超微細粒状物質を重質炭化水素に加えるか、(11)油
    溶性遷移金属化合物を溶解した油又(rよ水溶性遷移金
    属化合物の水溶液と油との乳濁液に平均粒子予約5〜1
    000 mμの超微細ニトソ状物質を分散させ、水素又
    は硝化水素を含む水素の存在下加熱し、該遷移金属化合
    物を分解し、このようにして得た固形生成物ヲ屯質炭化
    水素に加えるか; (IH)油溶性遷移金属化合物を、
    容解した油又は水溶性遷移金属化合物の水溶液を、平均
    粒子予約5〜1000mμの超微細粒状物質全分散含有
    する水素又は硫化水素を含む水素の加熱雰囲気中に川霧
    して、該遷移金属化合物を分解、乾燥したのち、得られ
    た固形生成物を重質炭化水素に加えるか・、)いずわか
    を施し7、水素又は硫化水素?含む水素の存在下で該重
    質炭化水素を熱分解処理し、軽質化炭化水素油を回収す
    る工程、(B)軽質化炭化水素油から高沸点物を分離除
    去する二[程、及び(C)高沸点物を分離除去し、た炭
    化水素油を単独又は他の石油留分と混合して水蒸気熱分
    解し、ガス状オレフィン及びqi環芳香族炭化水素を回
    収する工程から成ること全特徴とする重質炭化水素から
    のガス状オレフィン及び単環芳香族炭化水素の製造方法
    。 2(A)工程において回収され7たljγ質化炭化炭化
    水素油(B)工程において分離除去さハた高ijl; 
    、、+置物から分離回収さねた固形物の少なくとも1部
    を、(A)工程において+11使用する峙的、清求の範
    囲21)1項記載の方法、。 3(B)工程において分離除去された高eル点物の少な
    くとも1部を(A)工程において循環使用する特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 4(/1)(H油溶性又は水溶性の遷移金属化合物及び
    炭化水素に分散可能な平均粒子予約5〜1000mμの
    超微細粒状物質を重質炭化水素に加λるか、(11)油
    溶144二遷移金属比合物を溶油イした油又は水溶性遷
    移金属1じ合物の水溶液と油との乳濁液に平均粒子予約
    5〜1000mμの超微細粒状物質を分散させ、水素又
    は硫化水素を含む水素の存在下加熱し、該遷移金属11
    合物を分解し、このようにして得た固形生成物ン・重質
    炭化水素に加える力入ω1)油溶性遷移金属化合物全溶
    解した油又は水溶性遷移金属化合物の水溶液を、平均粒
    子予約5〜1000 mμの超微細粒状物質を分散含有
    する水素又は硫化水素を含む水素の加熱雰囲気中に噴霧
    して、該遷移金属化合物を分解、乾燥したのち、得られ
    た固形生成物を重質炭化水素に加えるかのいず:t″L
    かを施し7、水素又は硫化水素を含む水素の存在下で該
    重質炭化水素を熱分解処理し7、軽質化炭化水素油を回
    収する工程、(B)軽質化炭化水素油から高沸点物を分
    離除去する工程、(cl高沸点物を分離した炭化水素油
    を水添触媒の存在下に水素化処理し、水素化処理油全回
    収する工程、及び(D)水素化処理油をm独又は他の石
    油留分と混合して水蒸気熱分解し、カス状オレフィン及
    び単環芳香族炭化水素を回収する工程から成ることを特
    徴とする重質炭化水素からのガス状オレフィン及び単環
    芳香族炭化水素の製造方法。 5 仏)工程において回収された軽質化炭化水素油又は
    (B)工程において分離除去された高沸点物から分離回
    収された固形物の少なくとも1部を、(A)工程におい
    て再使用する特許請求の範囲第4項記載の方法。 6(13)工程において分離除去され、た高沸点物の少
    なくとも1部全仏)工程において循環何月]する特許請
    求の範囲第4項記載の方法。
JP23109483A 1983-03-19 1983-12-07 ガス状オレフイン及び単環芳香族炭化水素の製造方法 Granted JPS60123591A (ja)

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DE19843409250 DE3409250A1 (de) 1983-03-19 1984-03-14 Verfahren zur umwandlung schwerer kohlenwasserstoffe in wertvollere produkte
CA000453254A CA1244369A (en) 1983-12-02 1984-05-01 Process for converting heavy hydrocarbon into more valuable product
FR8407804A FR2556000B1 (fr) 1983-12-02 1984-05-18 Procede de conversion d'un hydrocarbure lourd en un produit de plus de valeur ou plus leger
NL8402008A NL8402008A (nl) 1983-12-02 1984-06-26 Werkwijze voor het omzetten van zware koolwaterstoffen in meer waardevolle produkten.
US06/931,964 US4770764A (en) 1983-03-19 1986-11-18 Process for converting heavy hydrocarbon into more valuable product

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