JPS601173Y2 - 蓋などの開閉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、蓋、扉などの回転部を蝶番などの他の部品を
用いることなく構成して回転可能な蓋などの開閉装置を
提供しようとするものである。

以下本考案の一実施例を添付図面を用いて説明する。

第１図において、１は蓋体で、−辺の両端におのおのＬ
字状の突起２，２を一体に突出形成しており、さらに突
起２，２の互いに対向していない面、すなわち外面にお
のおの一体に係止用突部３，３を設けている。

この係止用突部３，３はその高さを突出２，２の先端の
高さより高く形成しており、かつこのとき突部３，３が
下方＋ｔ４み突出するように形成している。

そして各突起２゜２は内側の折曲部分は直角に加工して
いるが、外側は円弧面２ａ、２ａとしている。

一方、４は機器本体で、蓋体１の突起２，２および係止
用突部３，３に対応する位置に一対の透孔５，５を設け
ている。

この透孔５，５の巾は突部３，３を含む突起２，２を挿
入しうる巾となっており、また長さは突起２，２の基部
より若千長く形成している。

また、２つの透孔５，５の間隔は、蓋体１を彎曲せしめ
て突起２，２および突部３．３を透孔５，５に挿入後、
機器本体４との間に横方向のがたつきが生じないように
設定している。

また、突部３，３は、突起２，２の先端部の外面で被取
付体面と反対側に、本体４の裏面と当接するように設け
ている。

そして、各透孔５，５の前後におのおのリブ６およびリ
ブ７を設けている。

次に第２図を用いて蓋体１の開閉動作を説明する。

第２図ａは蓋体１を閉じた状態を示すもので、：蓋体１
の突起２，２が透孔５，５に嵌合し、機器本体４のリブ
６の上端面に蓋体１の下面が当接し、突部３，３の上面
が本体４の裏面に当接する。

次に第２図すに示すように、蓋体１を開閉動作せしめる
ときは、リブ６．７および透孔５のリブ７に近接した角
部に蓋体１の突起２，２および蓋体１の後端角部が規制
され、突起２，２の円弧面２ａｙ２ａにより蓋体１は滑
らかに回転することができる。

第２図Ｃは蓋体１の開いた状態を示１し、ごのとき蓋体
１の突部３，３が機器本体４の裏面に当接し、蓋体１の
後端面が機器本体４の上面に当接することにより蓋体１
はがたつくことがなく、またこれ以上回転することはな
い。

このように本構成によれば、蝶番などの回転部を別個に
設けることなく蓋体１を開閉することができる。

なお、上記実施例では蓋体１の開閉角度を９０度として
いるが、より小さい角度あるいは大きい角度（約１４０
度）まで開閉可能とすることもできる。

また、機器本体４の透孔５，５の間隔を突起２，２の間
隔よりややせばめることか、あるいは蓋体１の突起２，
２の側面に小突起などを設けるかして粗面とすることに
より、摩擦力により任意の角度で蓋体１の開閉状態を停
止させることもできる。

また、上記実施例では蓋を例にとって説明したが、扉の
場合にも適用できるものである。

上記実施中により明らかなように本考案によれば、蓋体
などの被取付体にＬ字状突起を設け、この突起の外側角
部を円弧面とするとともに、突起に一体に係止用突部を
設ける一方、機器本体に透孔とリブを設け、この透孔に
蓋体などの被取付体の突起および突部を挿入するだけの
簡単な構成で、被取付体の開閉動作が行え、かっ蝶番な
どの部品を用いないためコストの低減がはかれるなどの
利点を有腰その実用的価値は極めて犬なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における蓋などの開閉装置の
斜視図、第２図ａ、 ｂ、 ｃは本考案の動作を説明す
るための断面図である。 １・・・・・・蓋体、２・・・・・・Ｌ字状突起、２ａ
・・・・・・円弧面、３・・・・・・係止用突部、４・
・・・・・機器本体、５・・・・・・透孔、６，７・・
・・・・リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体に一対の透孔を設け、蓋などの被取付体の一端部の
   左右におのおの前記一対の透孔に横方向のがたつきなく
   嵌合する略り字状をなす突起を設け、この各突起の先端
   部の外面で被取付体面と反対側に前記本体の裏面と当接
   する係止用突部を設けるとともに、前記突起の外側折曲
   部を円弧面にこの透孔の前後におのおのリブを設けＴ被
   取付体を回転可能に支持してなる蓋などの開閉装置。