JPS6011278B2 - 超高真空用フランジ継手構造 - Google Patents

超高真空用フランジ継手構造

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JPS6011278B2
JPS6011278B2 JP56033662A JP3366281A JPS6011278B2 JP S6011278 B2 JPS6011278 B2 JP S6011278B2 JP 56033662 A JP56033662 A JP 56033662A JP 3366281 A JP3366281 A JP 3366281A JP S6011278 B2 JPS6011278 B2 JP S6011278B2
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JP
Japan
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ultra
high vacuum
aluminum alloy
flange
mirror
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JP56033662A
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肇 石丸
泉 酒井
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KOENERUGII BUTSURIGAKU KENKYUJOCHO
Original Assignee
KOENERUGII BUTSURIGAKU KENKYUJOCHO
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、超高真空を必要とする粒子加速器等に用いら
れるフランジ継手構造に関し、特にフランジの材質とし
てアルミニウム合金を用いたけのに関する。
従来、粒子加速器等においては主としてステンレス鋼製
フランジ継手構造が用いられており、対向するフランジ
間には銅製の○リングとしてのガスケツトが用いられて
いる。
ところで、素材としてのステンレス鋼は、耐食性や機械
的強度などの点で優れている半面、重量が大きく、また
粒子加速器に用いた場合にかなりの残留放射能を発生す
るという問題点がある。
そこでステンレス鋼の代わりに、アルミニウム合金を用
いることが考えられる。すなわち、アルミニウム合金は
、重量が軽く、また粒子加速器に用いた場合でも残留放
射能の値がステンレス鋼の場合に比べて1ケタ少なくな
るという利点があるからである。しかし、単なるアルミ
ニウム合金製のフランジでは、表層の硬度が不足したり
、変形を起こしたりするという問題点があり、超高真空
を要する部分には不具合をきたす恐れがある。
また、金属面相互の密着による超高真空の保持について
、従来は粗面相互の噛合いによることが有効とされ、鏡
面仕上げされた金属面は却って密封性が劣るとされてい
たが、粗面相互の噛合いによる場合は着脱を繰返して使
用することができないという問題点がある。
そこで、本発明者らは、従来不具合とされていた鏡面仕
上による金属面間の密封について実験を重ねた。
まず、本発明者らは、50仏れ位の粗度から徐々に粗度
を4・さくして気密特性を試験したところ、0.5ム凧
〜5仏ののいわゆる平滑といわれている表面で気密特性
が不安定であることを見出した。
ところで、本発明者らは、0.5山肌よりも粕度の小さ
い硬質鏡面(いわゆる超鏡面)を形成する手段として、
鏡面研削を施されたアルミニウム合金の表面に、イオン
プレーティング処理による窒化チタンまたは窒化クロム
の硬質表層を形成すればよいことを見出したため、かか
る手段によって得られた超鏡面についての気密特性を調
べてみた。この実験の結果、金属面の粗度を0.5山肌
よりも小さくした十分な鏡面仕上げにすれば、繰返し使
用に耐える超高真空のための密封性を得られることを見
出した。
本発明は、上述の諸点に鑑みて、アルミニウム合金製の
フランジに、鏡面仕上げの手段と、その表面のイオンプ
レーティングによる硬質化の手段とを組合せることによ
り、硬質の超鏡面仕上げを達成して、優れた密封性と、
繰返し使用できる性能とを得られるようにした超高真空
用フランジ継手構造を提供することを目的とする。
このため本発明の超高真空用フランジ継手構造は、対向
するアルミニウム合金製フランジ間に形成された環状ス
ペース内に、軟質金属で作られた環状のメタルガスケッ
トを介袋され、このメタルガスケットに密着すべき上記
環状スペースの内壁が、鏡面研削を施されたアルミニウ
ム合金の表面に、イオンプレーテイング処理による窒化
チタンまたは窒化クロムの硬質表層をそなえて、0.5
仏のよりも粗度の小さい硬質鏡面をもつように形成され
たことを特徴としている。
以下、図面により本発明の実施例としての粒子加速器に
おける超高真空用フランジ継手構造について説明すると
、第1図はその縦断面図、第2図はそのメタルガスケツ
ト部分の拡大断面図であり、第3図はその変形例を第2
図に対応させて示す断面図である。
第1図に示すように、左右のアルミニウム製/ぐィプー
,Yの端部に、それぞれアルミニウム合金製フランジ2
,2が互いに対向するように、溶接3により設けられ、
両フランジ2,2の間に形成された環状スペース4内に
、0リングとしてのメタルガスケット5が介装されてい
る。
なお環状スペース4の形状としては、円環状に限らず、
角型の環状など任意の形状にすることができる。そして
両フランジ2,2は、綿付ボルト6およびその締付ナッ
ト6aにより縦付けられるようになっている。フランジ
2の材料であるアルミニウム合金としては、アルミニウ
ムを主成分とし、銅5〜跡t%と、徴量のバナジウム、
チタン、マンガンとを含むものが望ましい。
またパイプ1の材料としては、適宜のアルミニウム合金
が用いられる。
ところで、各フランジ2における環状スペース4の内壁
は、相度(表面の凹凸の隣接する山と谷とのレベル差)
が0.5rmよりも4・さし、鏡面仕上げを施されてお
り、このように滑らかな鏡面仕上げは、前述のアルミニ
ウム合金の素材面をダイヤモンド平形バイトで研削する
ことにより達成できる。
なおフランジ2の材料としてステンレス鋼を用いたので
は、ダイヤモンド平形バイトで研削しても、研削表面に
ささくれを生じて十分な鏡面を得ることはできない。こ
のようにして、メタルガスケツト5と密着すべき環状ス
ペース4の内壁が鏡面研削を施されてから、各フランジ
2の表面に、イオンプレーテイング処理により窒化チタ
ン(TIN)または窒化クロム(CrN)の硬質表面7
が形成されており、この硬質表面7の厚さは3〜10仏
のとされ、好ましくは5〜7山肌とされる。
上述のイオンプレーティング処理は、真空容器中に窒素
ガスの雰囲気を形成し、この雰囲気においてチタンまた
はクロムのイオンを発生させて、陰極としてのアルミニ
ウム製フランジ2の所要部分にプラス電荷の窒化チタン
または窒化クロムを付着させるものであり、乾燥状態で
フランジ2の表面処理が行なわれ、これによりきわめて
強固な硬質表層7が形成される。
なおフランジ2の表面に窒化チタンおよび窒化クロムを
同時に付着させるようにしてもよい。
この硬質表層7が、鏡面研削された環状スべ−ス4の内
壁にイオンプレーティング処理により積層される際に、
その微小の凹凸面の凹部に凸部よりもやや多く積層が行
なわれる傾向があり、これにより環状スペース4の内壁
面は硬質表層7を形成されると更に滑らかな鏡面となり
、0.5山肌よりも十分に小さい粗度に保たれるのであ
る。環状スペース4の内壁の形状は、メタルガスケット
5と接触する壁面4aをパイプ1の軸線laと直角をな
すように形成されていてもよいが、ガスケット5との圧
着作用を繰返し有効に行なわせるためには、上記壁面4
aが、第2図に示すように中心軸線laに対し傾斜して
円錐面を形成するのが好ましい。また第3図に示すごと
く、両フランジ2,2の締付け時に、環状スペース4に
おいてメタルガスケット5と接触する部分が全部で4個
となるように、環状スペース4の薮壁面4aを二重円錐
面(ダブルコーン)に形成してもよい。
メタルガスケット5は、第2,3図に示すように、全体
として円環状に形成されたニッケル鋼製コイルスプリン
グからなる弾性コア8と、これをニッケル製リティナ9
を介して被覆する軟質の純アルミニウム材10とで形成
されている。
なお、この純アルミニウム材10は、大気側にスリット
10aを有する環状パイプとして形成される。また締付
ボルト6およびこれに螺合する締付ナット6aは、いず
れも高張力アルミニウム合金で形成されて、それらの表
面にアルマイト加工を施されている。すなわち、締付ボ
ルト6およびその続付ナット6aの表面には、電解酸化
法により丈夫な酸化アルミニウムの被膜が形成されてい
る。
このようにして、従釆のステンレス鋼製のボルトおよび
ナットから、軽量で残留放射能の値の少ないアルミニウ
ム系のものへの代替をはかりながら、十分な強度と耐久
性とを得ることができる。
上述の構成により、アルミニウム製の各フランジ2は、
締付ボルト6およびその縦付ナット6aによりメタルガ
スケット5との当たりを超高真空を保持するのに十分な
値にまで締付けられても、イオンプレーテイング処理に
よる窒化チタンまたは窒化クロムの硬質表層7の存在に
より表面に損傷を起こすことがない。そして、上述の縦
付け作用により、メタルガスケット5における軟質の純
アルミニウム材10の表面が、フランジ2の環状スペー
ス4における硬質の鏡面としての接触壁面4aで押圧さ
れて鏡面となり、しかもその粗度が0.5ムのよりも小
さいため、両鏡面の一方における微小の凸部が他方の鏡
面における微小の凹部と鉄まり合う緊密な接触を生じて
、高度の密封効果が得られるのである。
また、上述のごとく締付けられたメタルガスケット5は
、このフランジ継手の密封と離脱とを繰返す際に、その
密封時にフランジ2の接触壁面4aと接触する位置が変
化しても、そのつどメタルガスケット5の欧質表面が鏡
面化されるので、支障なく密封作用を行なうことができ
る。この密封作用に際して、フランジ2の環状スペース
4における接触壁面4aの形状は、第2,3図を示すよ
うな円錐形または二重円錐形とする方が高い密封効果を
もたらすことができるが、これは緒付け時に接触壁面4
aに対しメタルガスケット5の欧質表面がしごかれるよ
うに微4・の摺り合せ作用を生じて鏡面化されるためで
あり、実験の結果、10‐loTom・そ/sec程度
で真空度を保つ場合に、少なくとも20回以上の繰返し
使用に耐えることができた。
また10‐8Tom・そ/sec程度で真空度を維持す
る場合は、少なくとも100回の繰返し使用に耐えるこ
とができた。一方、フランジ2、綿付ボル.ト6および
その縦付ナット6aの各素材をアルミニウム系にするこ
とにより、粒子加速器に用いても残留放射能がステンレ
ス鋼製の場合に比べて大幅に減少する利点が得られる。
また各フランジ2の素材としてのアルミニウム合金は、
超高真空を達成するのに必要な表面からのガスの放出係
数がステンレス鋼の場合と同等で、しかも放出ガスの成
分が単純なため良質の真空を達成することができる。
このほか、素材としてのアルミニウム合金は、熱伝導性
や加工性の点で優れており、また重量が軽く、価格も安
いなどの利点がある。
さらに、窒化チタンまたは窒化クロムの硬質表層7は、
イオンプレーティングによる乾式処理で形成されたもの
であるから、超高真空中でもガス放出を超こし1こくい
利点がある。
なお前述の実施例では、メタルガスケツト5として軟質
の純アルミニウム材10を含んだ特殊構造のものが示さ
れているが、メタルガスケット全体も純アルミニウム材
で形成してもよい。
以上詳述したように、本発明の超高真空用フランジ継手
構造によれば、対向するアルミニウム合金製フランジ間
に形成された環状スペース内に、軟質金属で作られた環
状のメタルガスケットを介装され、このメタルガスケッ
トの密着すべき上記環状スペースの内壁が、鏡面研削を
施されたアルミニウム合金の表面に、イオンプレーティ
ング処理による窒化チタンまたは窒化クロムの硬質表層
をそなえて、0.5仏のよりも粗度の4・さし、硬質鏡
面をもつように形成されるという簡素な構成で、従来困
難とされれてし、たアルミニウム系の材料による超高真
空部分のフランジ継手構造を実現することが可能となり
、しかもその高度の真空密封性能を維持したまま繰返し
使用することが可能となるので、粒子加速器や、原子力
発電設備、核融合関係の設備、その他宇宙開発関係の諸
機器等の性能向上に寄与しうる利点がある。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例としての粒子加速器における超高真
空用フランジ継手構造を示すもので、第1図はその縦断
面図、第2図はそのメタルガスケット部分の拡大断面図
であり、第3図はその変形例を第2図に対応させて示す
断面図である。 1・・…・パイプ、2・・・・・・アルミニウム合金製
フランジ、3・・・・・・溶接部、4・・・・・・円環
状スペース、4a・・・・・・接触壁面、5・・…・メ
タルガスケツト、6・・・・・・稀付ボルト、6a・・
・・・・締付ナット、7・・・・・・硬質表層、8・・
・・・・弾性コア、9・・・・・・リティナ、10・・
・…軟質の純アルミニウム材、10a・・…・スリット
、11……カップリング。 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 対向するアルミニウム合金製フランジ間に形成され
    た還状スペース内に、軟質金属で作られた環状のメタル
    ガスケツトを介装され、このメタルガスケツトに密着す
    べき上記環状スペースの内壁が、鏡面研削を施されたア
    ルミニウム合金の表面に、イオンプレーテイング処理に
    よる窒化チタンまたは窒化クロムの硬質表層をそなえて
    、0.5μmよりも粗度の小さい硬質鏡面をもつように
    形成されたことを特徴とする、超高真空用フランジ継手
    構造。
JP56033662A 1981-03-09 1981-03-09 超高真空用フランジ継手構造 Expired JPS6011278B2 (ja)

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FR2562630B1 (fr) * 1984-04-05 1988-11-25 Commissariat Energie Atomique Joint metallique flexible
JPH02154866A (ja) * 1988-12-08 1990-06-14 Toshiba Corp 気密部構造

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