JPS6011266Y2 - 建具の高さ調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建具の高さ調整装置に関するものである。

建具上框と鴨居との間に隙間が生じたりすると、建具が
はずれたりガタつく原因となる。

そこで、建具の高さを調節可能とすれば、隙間をなくす
ことができ、そのための構造；装置が種々提案されてい
る。

本考案はこのような装置において固定框と調節柱の相対
向する面をリンクによって連結し、前記リンクは一端か
ら他端に向って横框端部方向に傾斜するよう配し、その
リンクの一端を一方の対向面で横框中央方向への移動を
阻止しつつ揺動可能に支持せしめ、リンクの他端を横框
長手方向に延在するガイド溝で案内させこのガイド溝に
はリンクの前記他端部を横框中央方向に押送し得るビス
を端部から螺入して、建具の高さ調整を、ビス一本で行
なえる建具の高さ調整装置を提供するものである。

以下本考案を図示す、る一実施例により説明する。

横框Ａは固定框１と調節柱２とからなり、調節柱２は、
固定框１に対して外周方向、上框にあってはその上方、
下框にあってはその下方に配されている。

前記、固定框１には外周方向に開口する凹溝３が形成さ
れ、この凹溝３には前記、調節柱２が、上下方向にのみ
可動に嵌入されている。

固定框１と調節柱２の相対向する面には、框延在方向に
連続してなるガイド溝４，５をそれぞれに設けそのガイ
ド溝４，５には、リンク６を係合し、これによって固定
框１と調節柱２の相対向する面は、リンク６により連結
されている。

前記リンク６の両端部６Ａ、６Ｂには、球体部７，８を
それぞれ形成してあり、この球体部７，８は前記固定框
１と、調節柱２の連結状態において、それぞれのガイド
溝４，５の溝にガイド溝延在方向摺動自在に係合されて
いる。

リンク９は常に、一端６Ａから他端６Ｂに向って横框Ａ
端部方向に傾斜するよう配置されなければならず、この
ため、リンク６の長さは、前記調節柱２を上限まで上げ
た最大伸展調整時においても前記傾斜が保たれるべき長
さであらねばならない。

調節検測ガイド溝５には、リンク球体部８の調節柱２の
框中央方向への摺動を阻止し得る係止爪９を設けてあり
、従ってリンク６の調節棧２側の端部６Ｂは、係止され
、一方他端６Ａの球体部７側のみガイド溝４延在方向に
、摺動可能とされている。

このためリンク端部６Ａのガイド溝４延在方向への摺動
により調節棧２は上昇され、リンク６Ａの固定框端部方
向への摺動により調節棧２は下降される。

前記リンクの揺動は、固定框側ガイド溝４の端部から螺
入されたビス１０によって行なわれ、このビス１０の先
端は球体部７に当接して、その螺入によって球体部７を
、ガイド溝４中央方向に押送する。

前記ビス１０の胴部は、ねじ部１１と、無ねじ部１２か
らなり無ねじ部１１は、ビス１０の先端部側に設けられ
、前記ガイド溝４への螺入に際して、この無ねじ部１１
はガイド溝４内に、ねじ山を螺切しないため、リンク球
体部７のガイド溝４端部方向への若干の復帰摺動の障害
となるようなねじ山が形成されない。

調節棧２は、上昇のみでなく、ある程度下降し、高さの
調節はビス１０の正逆回転のみで可能である。

前記固定框１はビス１３を竪框１４の内外側壁を連結す
る連結壁に貫通させそして固定框１に設けたビス孔１５
に螺入することにより固定される。

また調節棧２は水平片と垂直片とから略り字形に形成し
た摺動片１６の水平片に調節棧２を、垂直片に竪框１４
を摺動自在に嵌合することにより取り付けられる。

以上が本考案の建具の高さ調整装置の一実施例であり、
本実施例では上框と竪框の間の調整装置について述べた
が、上下を逆にすることにより、下框と竪框との間でも
同様に適用することが可能であり、ガイド溝に設ける係
止爪を、本実施例とは反対の固定框側ガイド溝に設けて
もリンクの傾斜を左上がりに配置すれば同様に実施が可
能である。

ガイド溝に関しても従来から存在するビスホール等を利
用することも可能であり、簡単な装置でビス一本により
建具の高さ調節が行なえるため、建具のガタつきや狂い
が調整しやすく、連行は作業が容易である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したもので、第１図は本装置
の分解斜視図、第２図は高さ調整装置縦断面図、第３図
はリンク部縦断面図である。 Ａ・・・・・・横框、１・・・・・・固定框、２・・・
・・・調節棧、３・・・・・・凹溝、４，５・・・・・
・ガイド溝、６・・・・・・リンク、６Ａ、６Ｂ・・・
・・・リンク端部、７，８・・・・・・球体部、９・・
・・・・係止爪、１０・・・・・・ビス、１１・・・・
・・ねじ部、１２・・・・・・無ねじ部、１３・・・・
・・ビス、１４・・・・・・竪框、１５・・・・・・ビ
ス孔、１６・・・・・・摺動片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横框Ａは固定框１と固定框外周に配された調節柱２とか
   らなり、固定框１には外周方向に開口する凹溝３が形成
   され、その凹溝３内に前記調節柱２が上下方向のみ可動
   に嵌入され、固定框１と調節柱２の相対向する面はリン
   ク６によって連結され、前記リンク６は一端から他端に
   向って横框端部方向に傾斜し、そのリンク６の一端を一
   方の対向面で横框Ａ中央方向への移動を阻止しつつ揺動
   可能に支持せしめ、リンク６の他端を、横框長手方向に
   延在するガイド溝４で案内させ、このガイド溝４にはリ
   ンク６の前記他端部を横框Ａ中央方向に押送し得るビス
   １０を端部から螺入しであることを特徴とする建具の高
   さ調整装置。