JPS6011032Y2 - ガラス板荷役装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 複数枚のガラス板を積層状態で梱包するに当って、従来
では、立て掛けである積層ガラス板をフォークリフトで
運搬し、ガラス板を所定板数ずつ固定の作業台に載置し
たのち、木枠を外嵌して釘打ちし、梱包物を作業台から
下ろすといった手作業で行なっていたが、これでは、作
業者の疲労度が極めて大きく、かつ作業能率が著しく悪
く又作業台への載置時にガラス板に傷や欠けを生じ易い
欠点があった。

本考案は、かかる事情に鑑みて、作業能率の向上とガラ
ス板に対する安全荷造り作業の遠戚とが図れる実用的な
ガラス板荷役装置を提供せんとするものである。

先ず、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

移動車１の前方にチェーン駆動によって上下昇降自在に
連設された枠体２の道端部に、横水平軸３を介してガラ
ス受枠４の起立状態での背部上下方向の中間部を枢着す
るとともに、前記枠体２の下面に枢着したシリンダ５の
ピストンロッドを、受枠（の中間部下方に枢支連結して
、シリンダ５の伸縮により、受枠４を軸３周りで起立姿
勢と倒伏姿勢とに回動切替自在に構成しである。

受枠４は、前記枠体２に直接連結されるガラス背受は枠
４Ａと、起立姿勢のこの背受は枠４Ａの上下両端部に夫
々一対設けた、ガラス前倒れ防止具４Ｂ。

４Ｂとガラス下辺受止め支持具４Ｃ，４Ｃとから構成さ
れている。

前記前倒れ防止具４Ｂは、背受は枠４Ａに対して上下方
向摺動自在に嵌合され、かつ締付は具６により位置固定
可能に構成された摺動部材４ｂ□の上端部にＬ形部材４
ｂ２を横軸周りで回動枢支するとともに、Ｌ形部材４１
）２の遊端部に、摺動部材４ｂ、の長手方向に対して直
交する方向で出退するガラス前押え板４ｂ３を連設して
構成されている。

前記下辺受止め支持具４Ｃは、Ｌ形に構成され、背受は
枠４Ａに対して上下方向摺動自在でかつ締付は具７によ
り位置固定可能に構成されている。

背受は枠４Ａの前面および支持具４Ｃの上面には夫々弾
性緩衝材８・・・・・・が付設しである。

押え板４ｂ３は緩衝材を兼ねている。次に、上記構成よ
りなるガラス板荷役装置を用いた荷役作業を順を追って
説明する。

〔１〕 シリンダ５を収縮して受枠工を起立姿勢に回動
するとともに、防止具４Ｂ、４Ｂを後退回動させたのち
、移動車１の前進により、支持具４Ｃ，４Ｃを、馬９に
複数枚もたれかけさせた積層ガラス板Ｇの下方に侵入さ
せる（第３図イ９口）。

〔２〕 防止具４Ｂ、４Ｂを前方回動したのち固定腰押
え板４賜、 ４ｙをガラス板Ｇの前面に接当させ、し
かる後シリンダ５を伸長させて受枠４を倒伏姿勢にする
（第３図口、ハ）。

〔３〕 支持具４Ｃ，４Ｃを少し下辺相当側（第３図
のハにおいて左方）にずらし、ガラス板Ｇの上辺と下辺
に夫々被覆板１０ａ、１０ｂを各在して接当させたのち
、両波覆板１０ａ、１０ｂに左右側枠１０ｃ、１０ｄを
侵入外嵌し、被覆板１０ａと１０ｂ及び左右側枠ＩＱｃ
と１０ｄをベルト（図外）で積層ガラス板Ｇに縛りつけ
て箱１０を形成し、もってガラス板Ｇを梱包する（第３
図二）。

〔４〕 支持具４Ｇ、４Ｃを下辺被覆板１０ｂに接当さ
せた状態で固定腰シリンダ５を収縮させて受枠４を再度
起立させ、移動車１を馬１１に対して前進させ、箱１■
を馬１１上に載置する（第３図ホ）。

〔５〕 防止具４Ｂ、４Ｂを後退回動させたのち、移動
車１を後退させ、もって箱■を馬１１上に移載する。

以上で一つの積層ガラス板Ｇに対する梱包作業の１サイ
クルが終了する。

ガラス板Ｇの寸法が変化する場合、これに対応して支持
具４Ｃ，４Ｃ防止具４Ｂ、４Ｂの一方もしくは両方を背
受は枠４Ａに対し摺動する。

尚、前記枠体２は、移動車１に対して着脱自在に連設す
べくなしても良い。

以上、実施例について述べたが、本考案によるガラス板
荷役装置の要旨は、背受は枠４Ａの下端部に下辺受止め
支持具４Ｃを有し、かつ、上端部に前倒れ防止具４Ｂを
有するガラス受枠４全体を前記背受は枠４Ａの背部で上
下方向の中間部において、移動車１に昇降自在に連設し
た又は連設可能な枠体２に対して、横水平軸３周りの回
動により起立姿勢と倒伏載架姿勢とに切替自在に枢着す
るとともに、このガラス受枠４全体の’−１１１−’３
切汗用駆動シリンダ５を設け、さらに、前記下辺受止め
支持具４Ｃを、背受は枠４Ａに対し上下に位置変更固定
自在に構威しであることを特徴とする点にあり１、この
荷役装置を用いることにより、荷役装置上で積層ガラス
板を寝かせて、周囲に被覆材を当てかうことができ、そ
して、寝かせた状態でバンド掛等の梱包作業が容易にで
きるので、従来に比し、作業者にかける負担を大巾に軽
減できて作業能率を飛躍的に向上し得るとともに、ガラ
ス板Ｇの傷、欠けを可及的に少なくできる状態での安全
荷造り作業を遂行できるに至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るガラス板荷役装置の実施例を示し、
第１図は全体側面図、第２図は要部平面図、第３図イ〜
ホは作用状態説明図で、二の平面図を除き他は側面図で
ある。 １・・・・・・移動車、２・・・・・・枠体、３・・・
・・・横水平軸、４・・・・・・ガラス受枠、４Ａ・・
・・・・背受は枠、４Ｂ・・・・・・前倒れ防止具、４
Ｃ・・・・・・下辺受止め支持具、５・・・・・・シリ
ンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背受は枠４Ａの下端部に下辺受止め支持具４Ｃを有し、
   かつ、上端部に前倒れ防止具４Ｂを有するガラス受枠工
   全体を前記背受は枠４Ａの背部で上下方向の中間部にお
   いて、移動車１に昇降自在に連設した又は連設可能な枠
   体２に対して、横水平軸３周りの回動により起立姿勢と
   倒伏載架姿勢とに切替自在に枢着するとともに、このガ
   ラス受枠４全体の姿勢切替用駆動シリンダ５を設け、さ
   らに、前記下辺受止め支持具４Ｃを、背受は枠４Ａに対
   し上下に位置変更固定自在に構成しであることを特徴と
   するガラス板荷役装置。