JPS6011014A - 高ダスト用ガイドベ−ン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は石炭焚ボイラ排ガスのように高濃度のダストを
含有する排ガスを処理する例えば、脱硝装置や、洗浄塔
、吸収塔等の入口煙道に配置される高ダスト用ガイドベ
ーンに関するものである。

近年、我が国にお込ては重油供給量のひっ迫から、石油
依存度の是正を計るために、従来の重油専焼から石炭専
焼へと燃料を転換しつつあシ、特に事業用ボイラにお＾
ては、石炭専焼の大容量火力発電所が建設されつつある
。

ところが、石炭燃料は石油燃料に比べて燃焼性が悪いの
で排ガス中に含まれる窒素酸化物（以下単にＮＯｘとい
う）および未燃分が発生し易く、特にＮＯＸ低減対策の
ために火炎分割、排ガスの再循環、二段燃焼および脱硝
燃焼を採用して緩慢な燃焼を行なうとＮＯｘは低減でき
るが、未燃分、煤塵が益々増加する傾向にある。

一万、石炭焚ボイラの排ガス中には多量のＮＯｘが含ま
れ大気汚染防止の必要性から脱硝プロセスが開発されて
いるが、乾式法では触媒の存在下でＮＨ８などの還元剤
を供給し、ＮＯｘを選択的に窒素に還元して無害化する
ことが行なわれている。

通常、排ガス中には相当量の煤塵が含まれており、特に
石炭焚ボイラからの排ガス中には１０〜２０ｙ　／Ｎｍ
”、平均粒径２０〜３０μという大粒径のフライアッシ
ュが含まれており、この多量のダストがガイドベーンへ
付着、堆積すると排ガス流を偏流させることから新たな
問題となっている。

そこでこの対策として排ガスを触媒層に導入するに先立
って電気集塵器や機械集塵器などの集塵装置により煤塵
を除去することも考えられているが、脱硝装置の反応温
度は例えば排ガス温度が３ＱＯ〜４００°Ｃの範囲内で
最も脱硝効率が優れていることがらボイラの節炭器出口
に設置されることが多く、一方、集塵装置は排ガスが熱
膨張によって増大していることから集塵装置自体が大型
化し、節炭器出口に設置することは実用的でない。

第１図は従来の石炭焚ボイラの煙道に脱硝装置を設置し
た系統図、第２回は脱硝装置入口の詳細図、第３図は第
２図のガイドベーンの拡大図である。

第１図から第３因において、ボイラ１からの排ガスは、
節炭器２の出口から煙道３に到シ脱硝反応用ＮＨｓガス
注入口４からのＮＨｓガスが゛混合され、脱硝装置５の
入口煙道６に導かれる。この入口煙道６に導かれた排ガ
スはガイドベーン７によって整流され、脱硝装置５の触
媒層８を通過する間にＮＯｘを窒素と水に分解されて空
気予熱器９で燃焼用空気と熱交換し、低温排ガスとなっ
て電気集塵器１０に入り、排ガス中の煤塵が除塵されて
排ガスプロワ−１１ｔ−通り煙突１２から大気へ放出さ
れる。

この様に高ダスト含有排ガス処理の場合には、脱硝装置
５内のガス流速（約４　ｍ　／　ｓ　）が煙道３内のガ
ス流速（約１５ｍ／ｓ）に比較して遅すためダスト堆積
の点から脱硝装置５内のガス流れは第１図オヨび第２図
に示す如く、垂直下向方向になるように設計される。

そして、脱硝装置５内の触媒層８には、ダストの付着、
堆積による性能低下、圧力損失の増加が少ないパラレル
フロー用板状触媒が用いられて層る。

一方、脱硝装置５の入口煙道６には第２図に示す如く一
触媒層８内でのガス偏流を防止するため、ガイドベーン
７を幾何学的な分割ピッチで均等に配置されている。

他方、ガイドベーン７の形状は第３図に示す如く、整流
効果を上げるために、入口側直線部７ａ、曲部７ｂおよ
び出口側直線部７ｃによって構成されている。　］ ところが、高ダスト排ガスに用いる場合には・入口側直
線部７８′Ｊ＆：長くして整流効果を高めると、曲部７
ｂの外側で排ガスが渦流に遷移するエネルギーの小さい
渦部が発生し、第３図に示すようにガイドベーン７の背
面にダスト１３が堆積する。

この様にガイドベーン７の背面にダスト１３が付着、堆
積すると、排ガス流速が速くなり、排ガスの動圧が大き
くなって、排ガスの慣性により、排ガス流れが外側入口
煙道６ａに集中し、内側入口煙道６ｂへの排ガス流れが
少なくなる欠点があった。

本発明はかかる従来の欠点を解消しようとする４＋７）
で、その目的とするところは、ガイドベーンへのダスト
の付着、堆積が少なく、偏流を防止することができる高
ダストガイドベーンを提供するものである。

本発明は前述の目的を達成するために、入口煙道の中心
よりも内側の内側入口煙道にのみガイドベーンを配置し
たものである。

以下、本発明の実施例を図面を用りて説明する。

第４図は本発明の実施例に係る脱硝装置の一部概略構成
図、第５図は第４図のガイドベーンの拡大図である。

第４図および第５図におｈて符号３〜８は従来のものと
同一のものを示す。

なお、第４図の中心線Ｙ−Ｙは入口煙道６の中心を示す
。

本発明の実施例においては第４図に示す如く、ガイドベ
ーン７は入口煙道６の中心Ｙ−Ｙよりも内側の内側入口
煙道６ｂにのみ配置したものであり、第２図の従来のよ
うにガイドベーン７を入口煙道６に幾何学的に均等に配
置したものではない。

この様に本発明のものにおいては、内側入口煙道６ｂに
のみ片寄ってガイドベーン７が配置されてｂるために、
入口煙道６に流入した排ガス流は、内側入口煙道６ｂに
配置されたガイドベーン７によってのみ整流されるため
に、内側入口煙道６ｂへの流入量は多くなり、従来のよ
うに外側入口煙道６ａに排ガスが集中することがなく、
外側入口煙道６ａ、内側入口煙道６ｂへ均等に流れるこ
とになる。

また、ガイドベーン７は第５図に示す如く、曲部７ｂと
出口側直線部７ｃによって構成されているために、この
曲部７ｂに衝突した排ガス流は、ガイドベーン７の外側
と内側へ分流され、ガイドベーン７の外側に分流された
排ガス流は、曲部７ｂへの衝突エネルギーにより非常に
大きな渦流を発生させるために、ダストの付着、堆積は
防止されてガス流を偏流させることがなくなり、一方、
ガイドベーン７の内側に流入した排ガス流は曲部７ｂ、
出口側直線部７Ｃにそって強制的に下向きに転換される
ために、ダストの付着、堆積はなくなる。

との様にガイドベーン７へのダストの付着、堆積が防止
されるために、排ガス流の偏流を防止することができ、
しかも堆積したダストが触媒層８の上流側を塞ぐことは
なくなる。

以上本発明の実施例においては、脱硝装置での偏流防止
について説明したが、本発明は本実施例に限定されるも
のではなく、例えば、湿式脱硫装置の洗浄塔、吸収塔等
への入口煙道へも応用することができるものである。

本発明は入口煙道の中心よりも内側の内側入口煙道にの
みガイドベーンを配置することによって、ガイドベーン
へのダストの付着、堆積が少なくなり、排ガス流の偏流
を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の石炭焚ボイラの煙道に脱硝装置を配置し
た系統図、第２図は従来の脱硝装置入口の詳細図、第３
図は従来のガイドベーンの拡大図、第４図は本発明の実
施例に係る脱硝装置の概略構成図、第５図は第４図の高
ダストガイドベーンの拡大図である。 ２・・・・・・煙道、６・・・・・・入口煙道、６ｂ・
・・・・・内側入口煙道、７・・・・・・ガイドベーン
、Ｙ−Ｙ・・・・・・入口煙道６の中心。 第・１図 ＷＥ２図 策４図 イ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 煙道の排ガスを曲成された入口煙道に導き、この入口煙
   道内に配置されたガイドベーンによって整流するものに
   詮いて、前記入口煙道の中心よりも内側の内側入口煙道
   にのみガイドベーンを配置したことを特徴とする高ダス
   ト用ガイドベーン。