JPS6010852Y2 - 屋根版 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、屋根勾配のゆるいプレハブ建造物の屋根構成
に用いるための屋根版に関する。

従来、此の種屋根版としては、ｐｃ版、ＡＬＣ版などか
あって、いづれも現場にて屋根を構成して、その上に現
場で熔融加熱アスファルト防水工事、コムシート防水工
事などをしているが、之は現場作業が煩雑になり、且つ
工期を長く要する欠点がある、殊に近時多いプレハブ家
屋住宅の如き小規模の防水工事は準備に多くの手間、ひ
まを要し経費高の原因となっている又ゴムシート防水工
事は、屋根スラブにコムシートをゴム接着剤にて貼着す
るのでプレハブ住宅の振動によりジヨイント部が損傷し
て漏水事故発生の欠点がある。

本考案はこの欠点にかんがみなされたものであって、こ
れを図面により説明すると、第１図は本考案屋根版の斜
視図である。

１はセメント版２は防水シートであって、砂付ルーフィ
ング、アスファルイルーフィング、ゴムシート、塩ビシ
ートなどが好しい。

３はアスファルト及び合成ゴム、合成樹脂の水性乳化液
とセメントとの防水性混合物である。

ノニオン性又はカチオン性アスファルト乳剤とノニオン
性合成ゴムラテックスとノニオン性合成樹脂乳剤の配合
物にセメントを混合したものがよい。

用いる合成ゴムとしては、ＳＢＲ。ＮＢＲＸＢＲ，ＣＲ
，などのラテックスを用いるとよい。

又合成樹脂としては、アクリル酸エステル樹脂、ポリブ
テンポリマー、ポリウレタン樹脂、エチレン酢ビ樹脂を
エマルジョンの形又は、油状液体の樹脂をアスファルト
エマルジョンと混合して用いる。

４は開目粗布であって、合成繊維、ガラス繊維の不織布
又は開目織布が好ましい。

５は着色塗料であって、耐候性のよい塗料又は、光反射
性アルミコーチングが好しい。

第２図は、第１図のＡ−Ａ線拡大断面図である。

第３図は、防水シート２を省略した場合の断面図である
。

第４図は、表面に結着剤と鉱物粉粒物の混合物層５′を
設は軽歩出来るようにしたもの）断面図である。

結着剤としてはアクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ
樹脂、瀝青物のエマルジョンを用い之に鉱物粉粒物（砕
石、石灰石）繊維など加えた混合物の塗層（厚さ０．３
〜３肛）が望しい。

本考案の骨子とするところは、固形分５０〜７０％のア
スファルトおよび合成ゴム、合成樹脂の水性乳化液１０
０重量部に対して、３０〜５０重量部のセメントを添加
した防水性混合物３を用いて構成した屋根版である。

即ちセメント版１に防水シート２を貼着しく防水シート
は省略してもよい）その上に防水性混合物３と開目粗布
４とが交互に積層一体化した防水層を形成した屋根版を
工場生産し、之を適宜寸法即ち（１ｍ Ｘ Ｚ汎）、（
２九×２ｒｒＬ）、（１ｍ、Ｘ ３ ｍ、）に仕上げ運
搬してプレハブ建造物の屋根版として用いる。

表面は着色塗料５仕上げ、又は軽歩行用混合物層５′の
どちらかをその用途に応じて施す。

防水性混合物３につき説明すると、アスファルトおよび
合皮ゴム、合成樹脂の水性乳化液は、セメントと混合し
自硬化性を発揮し、屋根用に適した弾力性、強靭性、硬
度、耐候性のある硬化層になるようにするため、水性乳
化液の固形分は５０〜７０％（重量）でなければならな
い。

５０％以下では水分が多い過ぎて自硬化性を発揮するの
に長日時を要し又硬化層がポーラスとなり品質が劣る。

又固形分が７０％以上では乳化液が不安定となって、セ
メントを混入した時ゲル化して作業性を害し製造出来な
い。

又水性乳化液１叩重量部に対しセメントの量は３０〜５
唾量部でなければならない。

３０重量部以下では自硬性を発揮せず、５重量部以上で
は、硬化が速くなり作業性が悪く、且つ硬化層の弾力性
強靭性が悪く屋根版の構成層としてよくない。

使用に当っては、工場生産した大型の本考案屋根版でプ
レハブ建造物の屋根を構成するように敷き並べ、ジヨイ
ント部は、前記防水性混合物３および防水テープを用い
てジヨイント処理し、完全水密性で振動に強く破断せぬ
よう手軽に塗布仕上げ出来る。

本考案は、防水性混合物３が、アスファルトおよび合成
ゴム、合成樹脂、セメントよりなるので、防水性、耐久
性、弾力性、強靭性、耐候性を兼ね備え、且つ自硬化性
であるので之をセメント版１の上に開目粗布４と交互に
積層一体化して、プレハブ家屋の屋根版として有効であ
る。

且つ之を敷き並べ前記のジヨイント処理するので現場作
業は簡略化され、その利便は大で経費の節減、工期短縮
に効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案屋根版の斜視図、第２図は、第１図の
Ａ−Ａ線拡大断面図、第３図は防水シート２を省略した
場合の断面図、第４図は、軽歩行用屋根版の断面図であ
る。 １・・・・・・セメント版、２・・・・・・防水シート
、３・・・・・・防水性混合物、４・・・・・・開目粗
布、５・・・・・・着色塗料層、５′・・・・・・軽歩
行用混合物層。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ セメント版１又は、その上に貼着した砂付ルーフイ
   ング、ゴムシートのような防水シート２を藁灰とし、そ
   の上に固形分５０〜７０％のアスファルトおよび合成ゴ
   ム、合成樹脂、の水性乳化液１００重量部に、セメント
   ３０〜５０重量部を添加した防水性混合物３を開目粗布
   ４と交互に積層一体化し、表面を着色塗料５仕上げした
   屋根版。 ２ 着色塗料５が軽歩行出来る、結着剤と鉱物粉粒物の
   混合物層５′である実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の屋根版。