JPS601071Y2 - 二重壁構造樹脂製ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二重ブロー成型等による二重壁構造を有する樹
脂性ケースに関し、特にねじやびす等を用いないで、本
体および蓋体に着脱できる足を備えた二重壁構造樹脂性
ケースに関する。

本体と、蓋体と、これらを連結する蝶番部とを有する樹
脂製ケースは従来より広く知られ、実用されている。

そして、このような樹脂性ケースに足を取り付ける場合
、従来は、本体および蓋体に足取付用の孔を穿って、ね
じやびす等で足を固着するのが普通であった。

このため、・部品点数が多くなり、また組立も多くなっ
てコスト低減の障害となる欠点があった。

さらにＪ本体や蓋体に孔をあけるために、強度が低下し
たり、孔の位置から割れを生じたりする欠点があった。

本考案は、前述の欠点を改良したものであり、以下、図
面を参照して本考案を詳細に説明する。

図において、１は二重壁構造を有するケース本体、２は
二重壁構造を有する蓋体、３はハンドル半体３１，３２
よりなるハンドル部、４は本体１および蓋体２と一体的
に形成され、両者を連結する蝶番部５ａｖ５ｃは本体１
の蝶番部側に取り付けられた足５ｂ、５ｄは蓋体２の蝶
番部側に取り付けられた足である。

なお、図示の例では本体１と蓋体２および蝶番部４の三
者が一体戒型されているが、このことは本考案の要件で
はなく、これら三者は別個に成型されてもよいことは当
然である。

それぞれの足５ｂ〜５ｄは、第４，５図に最も明瞭に示
されている着脱可能に固着される。

すなわち、本体１および蓋体２には適当位置にそれぞれ
断面がＴ字状の保持用突起６１，６２が形成される。

本考案では、前記の各Ｔ字状突起６１．６２の内側に、
それぞれ形成される２っの量産（第４図では蓋体２の側
のものだけを符号７８．８２で示している）は互いに平
行になるように構成される。

一方、足５ｂ〜５ｄは、それぞれＴ字状突起に係合する
ためのアリ溝状の溝を有し、全体として断面コ字状に形
成される−一すなわち、Ｔ字状突起との係合状態では、
コ字状の突端部（第４図では、足５ａについて符号５ａ
□、５ａ２で示している）がＴ字状突起の内側に２つの
量産に嵌まり込んで前記突起を挾持した状態になってい
る。

組立時には、例えぼ足５ａの一方の突端部５ａ１を対応
するＴ字状突起の一方の量産に嵌め込み、足５ａの他端
を本体１側に強く押圧すれば、材料の弾性によって突端
部５ａ工、５ａ２が開くので、他方の突端部５ａ２はＴ
字状突起６１の頭部を乗り越え、これを挾持する恰好と
なって、他方の量産に滑り込む。

突端部５ａ２が一旦量産に滑り込んでしまうと、足５ａ
は突起６１をきつく挾持するようになるので、抜は落ち
たり、ガタを生じたりすることは給体にない。

さらに、それぞれの足５ａと５ｂ、５ｃと５ｄの対向す
る端縁が、第４図に示すように互いに所定角度θをなす
ようなテーパ面に加工されておれば、第５図のように蓋
体２を開放した状態では、対向する各足の前記テーパ面
が当接状態となり、蓋体２の開放角度を所放角度θに保
持することができる。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば、ケー
スの本体や蓋体に孔あけなどの加工を施すことなしに、
容易にケースの足を取り付けることが可能となり、部品
点数や組立工数を減少させることができる。

また、本体や蓋体に孔をあけ加工などをしないのでその
機械的強度を低下させるおそれもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例の正面図、第２図はその側面
図、第３図はその底面図、第４図は蓋体を閉じた状態で
の、第３図ＩＶ−ＩＶ線にそう要部拡大断面図、第５図
は蓋体を開放した状態での要部拡大断面図である。 １・・・・・・ケース本体、２・・・・・・蓋体、４・
・・・・・・・・蝶番部、５ａ〜５ｄ・・・・・・足、
６１，６２・・・・・・Ｔ字状突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. それぞれ二重壁構造を有する樹脂性の本体および蓋体と
   、前記本体および蓋体を連結する蝶番と、前記本体およ
   び蓋体の蝶番部側にそれぞれ設けられ、断面がほぼＴ字
   状である保持用突起と、前記Ｔ字状突起の内側に形成さ
   れた２つの量産に嵌合する突端部を備え、全体が断面コ
   字状に形成され、その弾力によって、前記Ｔ字状の保持
   用突起と挾持係合さぜられた足とを具備したことを特徴
   とする二重壁構造樹脂性ケース。