JPS6238466Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、安価にできるように改善したオー
トバイのフートレストに関する。

最近のオートバイで、大型のものでは、運転者
及び同乗者が足を置くフートレストを、軽合金で
鋳造したフートレストボデーの上面に弾性体で成
形したフートレストを重ね、止金具を用いてフー
トレストをフートレストボデーに締着する構造に
なつており、フートレストボデーが軽合金で高価
につき、又、止金具、ビス等部品点数が多く、全
体として製作が面倒で高価になつている。

この考案は、かかる点に鑑み安価にできるよう
に改善したもので、以下本考案を図面に示す実施
例について説明する。

フートレスト１は、ゴム又は軟質の合成樹脂等
の弾性体を用いて型成形するもので、左右両側面
に軸線方向に延び凹溝２を設けると共に、先端面
に凹孔３を設ける。フートレストボデー４は、鋼
板を用いて筐形にプレス成形して作り、上面の左
右両側に内向きの突縁５を成形し、先端に内向き
の突部６を設ける。又、フートレストボデー４の
内端には、車体側に連結する連結片７を溶着す
る。フートレストボデー４は、表面をメツキ又は
塗装によつて仕上げる。フートレスト１は、左右
の凹溝２に、端側からフートレストボデー４の左
右の突縁５を差込んで嵌め合わせる。そして、フ
ートレスト１を長さ方向に一旦圧縮し、突部６を
凹孔３に合せ、嵌め合わせる。

しかして、フートレスト１の凹溝２及び凹孔３
は、フートレスト１を型成形するときに同時成形
できて、手間がかからない。又、フートレストボ
デー４は、鋼板をプレス成形して安価にできる。
そして、凹溝２と突縁５を嵌め合わせ、凹孔３に
突部６を嵌め合わせて取付けができ、止金具等が
不要で、部品点数を少く安価にできる。又、フー
トレスト１の先端の凹孔３にフートレストボデー
４の突部６を嵌め合わせることによつて、フート
レスト１が抜けてくることもない。

以上説明したように、この考案は、弾性体で成
形するフートレストの左右両側面に凹溝を設ける
と共に先端面に凹孔を設け、フートレストボデー
の上面の左右両側に内向きの突縁を設けると共に
先端に内向きの突部を設け、突縁を凹溝に嵌め合
わせると共に突部を凹孔に嵌め合わせるようにし
たので、フートレストボデーを鋼板でプレス成形
でき、嵌め合わせだけで組付けができて抜けるこ
ともなく、止金具等が不要で部品点数も少く、大
巾に安価にできる。又、止金具を用いた場合ビス
等が露出するが、外側が美しく仕上つて、外観も
よくできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は拡大断面図、第３図は分解斜視図で
ある。 １……フートレスト、２……凹溝、３……凹
孔、４……フートレストボデー、５……突縁、６
……突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾性体で成形するフートレストの左右両側面に
   凹溝を設けると共に先端面に凹孔を設け、筐形に
   形成されたフートレストボデーの上面の左右両側
   に内向きの突縁を設けると共に外方先端に内向き
   の突部を設け、その突縁をフートレストの凹溝に
   嵌め合わせると共に突部を凹孔に嵌め合わせるよ
   うにしたことを特徴とするオートバイのフートレ
   スト。