JPS6010682Y2 - 周辺排出形回転ドラム装置における側壁シ−ルカバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、大口径の転勤ミル、スクラバ、ドライヤ等
の周辺排出液回転ドラム装置における側壁シールカバー
に関する。

たとえば、水平回転ドラムを有する周辺排出形の転勤ミ
ルは、その回転ドラムの一側壁に原料投入口を設けると
ともに、ドラム周壁の他側壁近傍部に排出口を設け、上
記投入口から投入される原料を回転するドラム内で、ボ
ール、ロッド等の粉砕媒体により粉砕し、その粉砕した
原料を排出口から順次ドラム外へ排出するようにしたも
のである。

ところでこの種ミルの回転ドラムの他側壁軸心部には、
ドラム内の点検や粉砕媒体をドラム内に投入するための
円形開口部が設けであるのが通常であるが、このような
開口部とそのま）にしておくと、回転ドラム内の粉塵が
騒音が外部に漏洩するという不都合があるため、この開
口部をシールカバーで閉塞する必要がある。

ところが、従来のこの種側壁シールカバーは、たとえば
、薄鉄板製のシール板を開口部の開口端面に多数のボル
トにより添着固定するようにしたものであるため、その
開口部の開閉、つまり、シール板の着脱がきわめて面倒
であり、回転ドラムの点検作業や粉砕媒体の投入従業等
に不必要な手間がか）るという問題がある。

その考案は、このような従来の側壁シールカバーが有す
る問題点、および周辺排出形の回転ドラムにおいてはそ
の側壁シールカバーに機械的な力がほとんど作用しない
という事情に着目してなされたもので、−側壁から投入
した原料を周壁から排出するようにした周辺排出形の水
平回転ドラムの他側壁開口部の開口端部に弾性変形可能
な複数の扇形シールプレートを、その一部が相互に重合
して上記開口部を閉塞するように設けることにより、運
転時に回転ドラム内の粉塵、騒音等が外部に漏れるのを
防止することができるのは勿論であり、しかも、回転ド
ラム内の点検等の際には、きわめて容易に開閉すること
ができる周辺排出液回転ドラム装置における側壁シール
カバーを提供するものである。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

図中１は転勤ミルの回転ドラムである。

この回転ドラム１は、その−側壁１ａの軸心部に原料投
入口２を設けるとともに周壁１ｂに排出口３・・・を設
けた周辺排出形のもので、その軸心が水平になるように
枢支して、駆動機構（図示せず）により所要回転速度で
回転させるようになっている。

しかして、この回転ドラム１の他側壁１ｃの軸心部には
、そのドラム１の内、外を連通ずる円形開口部４が設け
てあり、その開口部４の開口端部に側壁シールカバー５
を設けている。

このシールカバー５は、ゴム等の弾性変形可能な材料に
より猛威した複数枚の扇形シールプレート・・・６を、
その一部が相互に重合して上記開口部４を閉塞するよう
に設けたものである。

すなわち、これら各シールプレート６・・・は、第１の
シールプレート６の終端部が第２のシールプレート６の
始端部の内側に重合し、かつその第２のシールプレート
６の終端部が第３のシールプレート６の始端部の内側に
重合するようにして順次円をなすよう配列され、それら
各シールプレート６・・・の周縁部が上記開口部４の開
口端面に、リング状の押え金具７を介して複数のボルト
８・・・により締付は固定されている。

このような構成の側壁シールカバーであれば、その各シ
ールプレート６・・・が相互に一部重合状態で開口部４
を閉塞するようになっているので、回転ドラム１の運転
中に発生する粉塵や騒音を従来の一枚物のシールカバー
と略同様に遮断することができるのは勿論であり、しか
も、そのシールカバーは、弾性変形可能な複数のシール
プレート６・・・を上述したように組合せたものである
ため、単に中央部を押圧するだけで第５図に示すように
簡単に開成するとともに、その押圧力を除去すれば上記
各シールプレート６・・・の弾性および相互の支持作用
により、たＳ゛ちに元の閉成状態に復帰し、その閉成状
態を維持するものである。

したがって、回転ドラム１内を点検したり、ドラム１内
に粉砕媒体を投入したりする際に、従来のもののように
シールカバーの取り付け、取り外しのため多数のボルト
を着脱しなければならないというような面倒さが全く無
く１、それら点検、投入作業等をきわめて効率的に行な
うことができるもである。

そして、この側壁シールカバーは、周壁１ｂに排出口３
・・・を有する周辺排出形の回転ドラム１の原料投入口
２に対向する側壁開口部４に設けたものであるため、カ
バー開閉のための人為的な力以外には機械的な力がほと
んど作用しないため、回転ドラム運転中にそのシールカ
バーが不意に開成してしまうというような不都合がなく
、上述した効果を存分に発揮させることができるもので
ある。

けだし、周辺排出形の回転ドラム１において、−側壁１
ａに設けた投入口２からドラム１内に投入された原料９
はそのドラム１内で粉砕され順次周壁排出口３からら外
部へ排出されるため、ドラム１内の原料９が、他側壁１
ｃに設けた開口部４に干渉することがないからである。

なお、前記実施例においては、回転ドラム装置が転勤ミ
ルである場合について説明したが、本考案は必ずしもこ
のようなものに限られないのは勿論であり、たとえば、
スクラバがドライ等にも同様に適用できるものである。

以上、説明したように本考案によれば、−側壁から投入
した原料を周壁から排出するようにした周辺排出形の水
平回転ドラムの他側壁開口部の開口端部に弾性変形可能
な複数の扇形シールプレートを、その一部が相互に重合
して上記開口部を閉塞するように設けることにより、運
転時等に上記開口部によるドラム内外の連通状態を遮断
してドラム内の粉塵、騒音等が外部に漏れるのを防止す
ることができるのは勿論であり、しかも上記シールプレ
ートを単に押圧するという簡単な操作で上記開口を開閉
することができるので、回転ドラム内の点検作業等の効
率化を図ることができる。

また、本考案の扇形シールプレートは、その一部が相互
に重合しているので、大口径であっても、その重合部が
相互に補強作用をして強固に取付けできかつシール性を
十分保持できる。

さらに、本考案のシール素材は、各扇形シールプレート
の単体大きさでよいので、小さくてすみ、大口径シール
が安価にかつ容易に製作できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は回転ドラム全
体を示す正断面図、第２図は第１図における■矢視図、
第３図は第２図におけるＩ−Ｉ線断面図、第４図は第２
図におけるＶＩ−Ｖｌ線矢視展開図、第５図はシールカ
バ一部を示す斜視図である。 １・・・・・・水平水平回転ドラム、１ａ・・曲−側壁
、１ｂ・・・・・・周壁、１ｃ・・・・・・他側壁、４
・曲・開口部、６・・・・・・シールプレート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平回転ドラムを有し、そのドラムの一側壁から原料を
   ドラム内に投入腰かつその周壁から排出するようにした
   ミル、スクラバ、ドライヤ等の周辺排出液回転ドラム装
   置において、上記回転ドラムの他側壁に設けられた円形
   開口部の開口端部に弾性変形可能な複数の扇形シールプ
   レートを、その一部が相互に重合して上記開口部を閉塞
   するように設けたことを特徴とする周辺排出液回転ドラ
   ム装置における側壁シールカバー