JPS6010648Y2 - スラッジ分離装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は懸濁液中のスラッジを振動により分離するスラ
ッジ分離装置、即ち、懸濁液を振動させてスラッジを沈
澱させる振動体と、該振動体を振動させるフロート上に
載置された発振装置とを直結し、分離槽懸濁液内に前記
振動体の大部分が直接没入することく配備すると共に懸
濁液外に発振装置を配置してなるスラッジ分離装置に係
るものであって、その目的とするところは、懸濁液中の
スラッジを充分に沈澱させ、液とスラッジとを短時間に
分離させることができ、しかも振動体と発振装置とを直
結し、かつフロート上に載置された発振装置を液外に配
置すると共にこの発振装置に直結された振動体を懸濁液
に直接没入することにより、伝達による振動力の減衰を
著しく防ぎ、また発振装置に防水構造を要せず、耐久性
においてもメンテナンスの面からも好ましいスラッジ分
離装置を提供するにある。

以下本考案を実施例により詳述する。

第１図は汚水処理槽に用いた場合の説明図である。

図中１は汚水からスラッジを沈澱分離する分離槽であっ
て、コンクリート等で形成されている。

分離槽１の上部には上澄液流出管８を設けてあり、また
、下部にはスラッジ流出管７が連通せしめである。

分離槽７夜面にフロート９が浮遊させてあり、そのフロ
ート９上に載置した発振装置２に振動体４が直結され、
懸濁液に大部分が直接没入している状態で支持されてお
り、液面の上下に対して追従できるようになっている。

発振装置２はフロート９に防振体３を介して載置されて
いる。

振動体４は長尺の板状体で分離（゛・引の深さにより懸
濁液中のスラッジの沈降に充分な振動を与えることがで
きる長さとするものである。

また、振動体４はフロート９上の発振装置２によってそ
の一端から直接加振されるため、振動体に伝わる振動の
減衰および振動の遅れを防止するために補強材５たとえ
ばアングルのようなもので補強しである。

発振装置２は油圧モーター、ニーラスモーター、電磁バ
イブレター等により、水平方向の振動の加振を主とし、
振動数および振幅を変えることができる。

なお、発振装置２に直結腰懸濁液に振動を加える振動体
４は本実施例においては１枚の板状体として説明してい
るが、板状体に限ることはなく、又、振動体の数も分離
槽の表面積や容積により適宜増加することも可能である
。

叙述の如く、スラッジ分離装置が構成され、フロート上
に載置された発振装置２からの振動が、直結されている
振動体４に伝達され、懸濁液に大部分が直接没入してい
るその振動体４の振動により懸濁液を振動させ、スラッ
ジを効果的に沈澱させる。

分離槽１の底部にスラッジが溜るとスラッジ流出管７か
らスラッジを排出させる。

本考案は上述のように懸濁液内に振動体の大部分を直接
没入するごとく配置し、その振動体と、振動体を振動さ
せるフロート上に載置された発振装置を直結させている
ので、発振装置からの振動を振動体に直接伝達でき、振
動力の減衰を防ぎ、懸濁液を効率よく振動させてスラッ
ジを効果的に沈澱させることができる。

また、発振装置を懸濁液外に配設しであるので、発振装
置を防水構造とする必要もなくコストダウンが計れると
共にメンテナンスの面から好ましいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面説明図であって、 １・・・・・・分離槽、２・・・・・・発振装置、３・
・・・・・防振体、４・・・・・・振動体、５・・・・
・・補強材、９・・・・・・フロート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 懸濁液を振動させてスラッジを沈澱させる振動体と、該
   振動体を振動させるフロート上に載置された発振装置と
   を直結し、分離槽懸濁液内に前記振動体の大部分が直接
   没入するごとく配備すると共に懸濁液外に発振装置を配
   置してなるスラッジ分離装置。