JPS60103068A - 耐熱高膨張性シ−トおよびその製造方法 - Google Patents

耐熱高膨張性シ−トおよびその製造方法

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JPS60103068A
JPS60103068A JP20585683A JP20585683A JPS60103068A JP S60103068 A JPS60103068 A JP S60103068A JP 20585683 A JP20585683 A JP 20585683A JP 20585683 A JP20585683 A JP 20585683A JP S60103068 A JPS60103068 A JP S60103068A
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JP
Japan
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sheet
inorganic
fibers
fiber
natural organic
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JP20585683A
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English (en)
Inventor
須崎 徹
鹿目 義弘
早川 正臣
宮下 邦彦
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Ibiden Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/001Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing unburned clay

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  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐熱高膨張性シートおよびその製造方法に閃
し、特に本発明は、層間に界面活性剤が吸着されている
未焼成未膨張バーミキユライト細粒が、無機結合材によ
って結着されている無機質繊維フロックのなかおよび解
繊された状態の天然有機質m維と無機質繊維フロックと
の絡み合いの間隙に、分散充填されてなる耐熱高膨張性
シートとその製造方法に関するものである。
従来、下記刊行物に記載の如く耐熱膨張性シートとその
製造方法が知られている。
特開昭50−55603号公報によれば、膨張性雲母。
無機繊維材料、無機結合剤(例えば合成雲母フレーク、
モンモリロン石1石綿、ボールクレー)ヲ含み、可撓性
と弾性とを有する触媒支持体の定位置配置用膨張性シー
ト材料が開示されている。
特開昭51−64483号公報によれば、起泡膨張性材
料と無機結合剤(例えば合成雲母、膨張性ひる石、モン
モリロン石、ボールクレー)と充填剤C例えばマグネシ
ア、アルミナ、シリカ)と液体ビヒクル(例えば水、エ
タノール)とが配合された充填組成物が開示されており
、この組成物は触媒被覆基質を容器内に装着するのに使
用され、触媒支持体に加わる機械的、熱的衝撃を吸収し
、また不規則な形状まfcは寸法を有する触媒支持体を
装着することができると共に熱的安定性を有することが
開示されている。
特開昭51−69507号公報によれば、膨張性雲母(
例えば未膨張ひる石)と無機繊維材料と有機弾性結合剤
(例えば各種ラテックス)とからなる可撓膨張性シート
材料が開示されている。
ところで本出願人は、l時開w357−160949号
公報によシα−セピオライト中に膨張性雲母が自由膨張
を拘束されて介在する耐熱性無機質弾性複合材とその製
造方法を開示し、また特開昭58−95636号公報に
よシα−セピオライトと未膨張バーミキユライトと有機
結合材とセラミック繊維とからなる耐熱弾性シート状物
とその製造方法を開示し、さらに捷た特開昭58−14
4196号公報により、前記特開昭58−95636号
公報に記載の方法を改良した方法を開示した。
これらの材料は主として触媒のコンバータのシール材と
して使用されているが、使用中に高温と低温とにさらさ
れることによりケースと触媒の間のl&1JrAが変化
し、このような間隙変化が繰返されるとシートの熱によ
る膨張が劣化して、ケースと触媒の隙間からシール材が
飛散するに至る。このため従来とられている対策として
シートの厚さを部分的に厚くしてシートが膨張する量を
増加させていた。
本発明は従来の耐熱膨張性シートの有する上記欠点を除
去、改善した耐熱高膨張性シートとその製造方法を提供
することを目的とし、特許請求の範囲記載のシートとそ
の製造方法を提供することによって前記目的を達成する
ことができる。すなわち本発明は、未焼成未膨張バーミ
キュライト40〜80重量%と無機質繊[10〜500
〜50重量有機質繊維2〜20重量%と界面活性剤15
ffiff1%以下と無機結合材5取組%以下とから実
質的になシ、これらの合計Fi100−重量%であるシ
ートであって: 前記未焼成未膨張バーミキユライトは細粒状であシ; 前記無機質繊維はフロック状であり; 前記無機結合材は前記無機I!i繊却をフロック状に定
着しており; 前記天然有機質繊維はM繊された状態で無機室繊維フロ
ックと絡み合っており; 前記細粒状未焼成未膨張バーミキユライトが、前記無機
質繊維フロックのなかおよび無機質l!14:維フロッ
タフロック然有機質繊維との絡み合いの間隙に、分散充
填されてなり; 前記界面活性剤は実質的にバーミキュライトの肋間に吸
着され、また前記無機質繊維と天然有(久熾質繊維との
何れか少なくとも1種の繊維との接触部に凝集してなる
耐熱^−b膨張性シートと未焼成未膨張バーミキユライ
ト細粒、無機質繊却=、解俄された状態の天然有機質繊
維、無機結合材および界面活性剤をそれらの合計100
重量部に対してそれぞれ40〜80重量部、 10〜5
0重量部、2〜20重量部、5重量部以下、15重置部
以下を準備し;前記未焼成未膨張バーミキユライトと無
機質繊維と無機結合材を水中で攪拌混合しつつ凝集剤を
添加して前記力賃機質@維をフロック状となしたスラリ
ー状液を製造し; 前記解繊された状態の天然有機質繊維を水中で攪拌して
スラリー状液を製造し; 前記2種のスラリー状液を混合攪拌した後のスラリーを
シート状物に抄造し; 前記シート状物を乾燥し; 前記乾燥されたシート状物に界面活性剤溶液を含浸させ
; 前記界面活性剤溶液を含浸させたシート状物を乾燥させ
る; ことを特徴とする、前記天然有機質繊維は解繊された状
態で無機質繊維フロックと絡み合っており; 前記細粒状未焼成未膨張バーミキユライトが前記無機質
繊維フロックのなかおよび力!〔櫟質繊紐フロックと前
記天然有機質繊維との絡み合いの間隙に分散充填されて
おシ; 前記界面活性剤は実質的にバーミキュライトの層間に吸
着され、また前記無機質tB維と天然有機質繊維との何
れか少なくとも1xyxrのf7!i維との接触部に凝
集してなる耐熱高膨張性シートの製造方法に関するもの
である。
次に本発明の詳細な説明する。
未焼成バーミキュライトの膨張性はそれを構成する成分
組成によって変化し、なかでも含有されている結合水の
量に大きく左右される。バーミキュライトを加熱すると
180 C−1でに付着水の大部分が脱水し、さらに5
00〜600Cでほぼ完全に脱水し、800〜900C
に至って結晶水の脱水分解が生起し、頑大輝石とカンラ
ン石に変化する。従って触!コンバータのシール材とし
てシートを使用し、その使用中に高温と低温か繰返され
る場合、シートに対して自由膨張性と再膨張性が要求さ
れるにもかかわらず、シートに使用されるバーミキュラ
イトの個有の性質からしてシートに要求される上記自由
膨張性ならびに再膨張性を従来のシートに期待すること
はできなかった。
このような従来のシートに見られる欠点を改善するため
に未膨張バーミキユライトを50重重景以上シートに含
有させるとすると、シートの中ヘバーミキュライトを均
一に分散させることが困難であるため、かかるシートの
膨張性は部分的にばらつくという欠点が生ずる。さらに
従来のシートの有する上記欠点を改善するだめ、ノート
を製造する際に有機および無機結合材を水に分散させた
スラリーを凝集させて抄造すると、抄造工程中に脱水と
同時に結合材がシート状物から漏出するため結合材の歩
留が悪いという欠点がある。
本発明の耐熱高膨張性シートは未焼成未膨張バーミキユ
ライトと無機質繊維と天然有機質繊維とを主な賦形原料
としており、無機質繊維はフロック状すなわち毛材状に
なっており、前記無機質繊維フロックは無機結合材によ
って結着されている。
天然有機質繊維は解繊された状態で無機質繊維フロック
と絡み合っている。前記層間に界面活性剤が吸着された
未焼成未膨張バーミキユライトが無機結合材によって結
ア°イきれ1ている無機質繊維フロックのなかおよび天
然有機質繊維と無機質繊維フロックとの絡み合いの間隙
に分散充填きれている。
なお、バーミキュライトの層間に吸着された残りの界面
活性剤は無機質繊ffi<i(と天然有機質繊維との何
れか少なくともl柚の繊維の接触部に主として凝集して
いる。
このような本発明のシートのオ/4造を模式図に示ずと
第1図のようであり、無機結合材によりフロック状に結
合されている無機JR繊維のフロックずなわち毛材lが
天然有機質繊維2と絡み合っており、眉間に界面活性剤
が吸着されている未焼成未膨張バーミキュライト細83
は毛巷1のなかおよび毛材1と天然有機質繊維2との絡
み合った間隙に分散介在している。なお、無機質繊維毛
包1も互に部分的に接触している。
ところで、前記従来のシートにあっては第2図に示すよ
うに無機質およびまたは有機質結合材4によって無機繊
維1例えばセラミック繊維5が互に接触点6において接
合され、これらの互に接合された繊維により形成される
空間内にバーミキュライト細粒3が分散充填されている
。かかるシートは無機質繊維が結合材によって接合され
ているため常温においては可撓性ならびに弾性を有して
おシ、無機結合材を使用したシートにあっては高温にお
いても引続き接合が維持されているため可撓性ならびに
弾性を有しておシ、さらにまた有機結合材を使用したシ
ートにあっては、高温になるとこの結合材が熱により分
解しても、無機質繊維の絡1シの空間に熱により膨張し
たバーミキュライトが介在するため、上記絡寸りは解離
することがないのでシートの形状は維持されて可撓性な
らびに弾性を有している。
上記従来のシートと異なって、本発明のシートは、無機
結合材により強固に結合された無機質繊維毛包と天然有
機質繊維との絡み合いにより可撓性9弾性も従来のシー
トに比し優れている。また本発明のシートは高温におい
ては天然有機質繊維は燃焼あるいは炭化するが、無機質
繊維毛包を構成する粗繊維同士は無機結合材によってそ
れらの接触点において強固に結合されたままであり、式
らに′=!たバーミキュライトの加熱膨張によって前記
毛包同士の接触、絡み合いが増大されることによりシー
トの形状は極めて良く維持されるという特徴を有する。
次に本発明において使用する各原料について説明する。
本発明において使用する無機質繊維としてセラミックス
繊維を有利に使用することができる。
セラミックス秘1維は、一般的に高純度のシリカとアル
ミナのほぼ等漏゛を111;気#融し、そめ細流を高圧
の空気または水蒸気で吹き飛ばずことにより繊維化した
もので、この繊維は200〜300Cで軟化するガラス
繊維と異なF) 850 C以上にならなければ結晶化
せず、1000 ’C以上の篩温に耐える優れた耐火性
を有する繊維である。しかし、上記細流を繊維化する際
には、繊組化されないショット。
繊維の先端にくっついて残っているショット、さらにa
、維の先端から折れ離脱したショットなどが生じる。こ
のショットの大きさは最初から繊維化されないものは一
般的に粗大で、150μ以上の粒径を有するものが多い
。また繊維の先端に残留もしくは、これから離脱したも
のは一般的に微細で、100〜44μ程度のものが多く
、これらがショットの大半を占める。上記方法により製
造されたセラミックfji維には通常前記ショットが5
0チ程度含まれている。
そして、これらのショットは繊維の絡みの中に取シ込ま
れた状態で存在するものが多く、繊維の絡みの中から繊
維全破壊することなくショットだけを分離し、除去する
ことは極めて姉かしい。
ショットは主として球状であるため、セラミックス繊維
あるいはバーミキュライトなどの材料とは絡みにくく、
葦だ膨張性も有しないために、常温及び高温におけるシ
ートの強度、可撓性1弾力性には何ら寄与せず、本発明
のシートにあっては十分取シ除くことが望ましい。
従来、セラミックス繊M:の絡みの中に取り込まれた大
粒のショットのみでなく微頗1なショット1で除去する
ためにG1、紅1;維−を破ジ、し細分化し乃:げれば
ならず、本発明のノートの使バjに適する/ヨツト含不
率が低くしかも耕:組長が長いセラミック繊維を工業的
に大知、にイ(することは困?fでa・)つた。
本発明のシートに使用づ−るセラミックlJフ紅にl而
こすショット除去処理は、セラミック繊維を水中にて攪
拌しセラミック(、Ay Kf*70ツタのスラリーを
形成させる工程、上記)rlツク4′、IJ拌羽根及び
邪魔板を有しゆるやかな^し流を発生させることができ
る角型の容器、あるいは側壁より加圧水を送り込み、う
す流を発生させることができる円Wij ib u器内
でほぐし、繊細全破壊することなく絡みの中に取り込ま
れているショットを1収り出したり、イ、哉維の先端に
くっついているショットを折ったりしてセラミック繊維
とショットを分離する工程、さらに、分離されたショッ
トを除去すると同時に繊維を捕集する工程の3つの工程
を、各工程間に送液ポンプなどの繊維を破壊するような
輸送装置板は何ら使用せず連続化した工程によりセラミ
ック繊維を流通させることによシ行なわれる。このため
、本発明において使用するセラミック繊維は、ショット
が低くしかも繊維の長さが長いという特徴を有し、これ
を使用したシートは高温で大きな強度。
弾力性を有する。
次に、本発明のシートに用いるセラミック繊維であって
ショット含有率が30%以下のセラミック繊維を得る具
体的方法の二側を説明する。
市販のセラミックス繊維を水中に投入し攪拌してセラミ
ック繊維フロックのスラリーを作成する。
次に、このスラリーを攪拌羽根と邪魔板を有する角型の
容器に徐々に導ひくと同時に水を容器に供給しながら流
速5〜50 m7分のゆっくりとした乱流の中で解繊し
、セラミック繊維フロックをほぐしショットを分離する
。絡みがほぐされたセラミック繊維のスラリーを容器の
上部よシ順次、あふれ出させ移動しているエンドレスの
スクリーン上に導びき、ショットをふるい落とし繊維を
捕集する。
本発明のシートに用いるショット含有率が30%以下の
セラミックm維を得る他の1つの方法について説明する
市販のセラミック繊組:を水中に投入し撹拌してセラミ
ック繊維フロックのスラリーを作成する。
次に、このスラリーを円筒容器に徐々に導びくと同時に
、この容器の側壁より加圧水を送り込み、うす流を発生
させ、そのうす流の中でセラミック繊維フロックをtl
ぐし、ショットを分離する。絡みがほぐされたセラミッ
ク泉隻雑のスラリーをうす流の中心部から順次流出させ
、移動しているエンドレスのスクリーン上に尋びき、シ
ョットをふるい落とし繊維を捕集する。
次に本発明において使用するセラミック繊維中のショッ
ト含有率の測定力法を説明する。1ず、セラミック繊維
20りを秤量し、と九〇r振動ミルにて10秒間粉砕す
る。次に、この粉砕試料の全型jjkを計量した後、容
量5tのビーカーに入れデカンテーションをくり返した
後乾燥させ、ふるい分けを行ない標準ふるい44μの上
に残ったものをシヨツトとする。
次に未焼成未膨張バーミキユライトについて説明する。
バーミキュライトは、薄片多重構造を持つ粒子で5i−
0四面体層とMg−0(OH)又はA2−〇八面体層か
ら成るタルク状2:l型層購造を基本とし、それらが層
間に水を介してつながった雲母状構造の含水鉱物である
。加熱すると脱水して剥離膨張し10〜25倍に伸長す
るので弾力性、断熱性などの特性を有する。ただ、層間
の結合力が乏しいため、少しの外力で薄片化してしまい
単独にて形態を維持することは難かしい。未焼成未膨張
バーミキユライトの膨張率や膨張力は粒径に比例して大
きくなるが、シートの製造には分散性の良い小さい粒径
のものが望ましく、粒径0.1〜2.8闘のものが有利
である。しかし一方このような小さい粒径のバーミキュ
ライトを使用したシートは膨張力。
弾力性は小さくなる。
本発明者らはバーミキュライトの層間に界面活性剤を吸
着させることKよシ、レートを加熱膨張させた後常温に
復帰させて、さらに加熱した場合の再膨張性、ならびに
上記加熱−゛常温復帰−加熱を繰返す際の繰返し膨張性
を従来のシートに比して極めて向上させることができた
このように繰返し膨張性が向上する理由は、従来の未焼
成未膨張バーミキユライトは前述のように200C未満
から膨張を始め、さらに温度の上昇に伴って急速に付着
水、結晶水の脱水が生起して膨張するので、このような
バーミキュライトを原料として作られたシートを例えば
触媒のコンバータのシール材として使用した場合に高温
にさらされるとシール材は急速に膨張し、その後低温に
戻された後再び高温にさらされるという経過が繰返され
ると急速に繰返し膨張性が劣化するのに対して、本発明
のシートに使用されるバーミキュライトは未焼成未膨張
バーミキユライトの層間に界面活性剤が吸着されている
ため、加熱による付着水。
結晶水の脱水の進行がある程度遅延されるので、このよ
うなバーミキュライトが使用されている本発明のシート
を例えば触媒のコンバータのシール材として使用した場
合、高温と低温に繰返しさらされても脱水の進行が遅延
されているためシートの繰返し膨張性の劣化が大幅に遅
延され、ケースと触媒の隙間からシール材が飛散するに
至る期間が大幅に延長される。
本発明のシートに使用するのに好適な天然有機質繊維は
鋲状高分子体であって、適当な長さを有し、分子が適度
の屈曲性を有し、非粘着性の絹繊維、羊毛、カシミヤ、
モヘア、麦稈、ヤシ、マニラ麻1M麻、大麻、綿、カポ
ック、パルプ、コツトンリンターであシ、これらのなか
から選ばれる何れか1種または2種以上を使用すること
ができる。
本発明のシートを製造する際に使用される凝集剤はポリ
アクリルアミド、ポリアルクル塩酸、ポリエチレンイミ
ン、硫酸バンド、ポリ塩化アミル。
塩化第2鉄のなかから選ばれる何れが1種または2種以
上を使用することができ、なかでもポリアクリルアミド
系凝集剤、硫酸バンドなどを有利に使用することができ
る。
本発明において界面活性剤として第1〜3級の何れか少
なくとも1種のアミン基を有する両性界面活性剤を使用
することができ、なかでもラウリルジメチルアンモニウ
ムベタイン、ステアリルジメチルアンモニウムベタイン
、アルキルグリシンを有利に使用することができる。
本発明において有利に使用することのできる無機結合材
はセビオライト、ベントナイト、七ン七すロナイト、シ
リカゾル、アルミナゾル等の何れか1種または2種以上
である。
次に本発明において原料の配合重量比率を限定する理由
を説明する。
未焼成未膨張バーミキユライトは40重螢%より少ない
とシートの膨張力が少なく、一方80重量%よシ多いと
引張り強度が小さく屈曲性が少ないので、未焼成未膨張
バーミキユライトは40〜80ffiit%の範囲内に
する必要がある。
無機質繊維が10爪猷%よシ少ないとこの繊維のフロッ
クすなわち毛包が少なくなるため引張シ強度2弾性8曲
げ強度が少なくなり、一方50重量%よシ多いと引張シ
強度1曲げ強度は大きくなるが膨張力が小さくなるので
、無機質繊維は10〜50重伍%の範囲内にする必要が
ある。
天然有機質繊維が2重量%より少ないと引張シ強度1曲
げ強度が小さくなり、一方20重量%よシ多いとシート
を高温で使用した場合にこの繊維が焼失または炭化して
シートの引張り強度1曲は強度が小さくなるので天然有
機質繊維は2〜20重息%の範囲内にする必要がある。
・界面活性剤は15重量%よシ多いとバーミキュライト
の層間に吸着されることのできる叡を上廻シ、シート中
に含有される繊維同士の接触部が漕力やすくなシすぎる
ので、界面活性剤は15重量%以下にする必要がある。
無機結合材は5重量%よシ多くても無機質繊維フロック
の結着力のそれ以上の向上は計られないので、無機結合
材は5重景%以下にする必要がある。
ところで本発明者らは、前記各拐料からなるシートの片
面あるいは両面に有機高分子フィルムを貼着するか又は
、前記シートの全面を有機高分子フィルムにて密封する
ことにより、シートの弾力性、膨張性などの優れた特性
をそこなうことなく常温での取扱いに支障のない可撓性
と強度を有するシートを得ることが出来ることを知見し
た。上記有機高分子フィルムのシートへの貼着又は密封
は、公知の接着剤にて貼り付けてもよく又シュリンクバ
ック、真空パックなどの方法によ9行なうことが出来る
。しかし、上記のととく貼着又は密封用に使用する有機
高分子フィルムの■は、多過ぎるとシートの弾力性、可
撓性に悪影響が出る。
従って本発明者らの実験により有機高分子フィルムの量
は、貼着又は密封されるシートの重置の0.5%以下で
あることが望ましいことが判った。
また、有機高分子フィルムの材質としては、再生セルロ
ース、セルロース誘導体、ポリオレフィン。
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアル
コール、ポリエステル、ポリエチレン、塩酸ゴム、ポリ
アミド、フッ素樹脂などが有利である。
次に本発明を実施例について説明する。
実施例1 下記の表に示す組成からなるシートを製造するため、市
販の南アフリカ産未焼成未膨張バーミキユライトから選
別した粒径1.19〜1.41 韻の範囲のバーミキュ
ライト2109とショット含有率25%のセラミック繊
維(商品名イピウール)1o5りとセピオライト10り
とを301の水中で充分に撹拌混合しfc。これに市販
のポリアクリルアミド系凝集剤11%溶液200−と硫
酸バンド10%水溶液100−を添加してさらに撹拌混
合した。別に叩解されたマニラ麻309を水10 tの
水中で十分攪拌してスラリー状とした水溶液を作った。
上記2種の水溶液を混合して攪拌した後、角型の手抄き
機にて厚さ10闘のシート状物に成型して湿潤状態でス
テンレス製の平板の間に入れてプレスした。次にこれを
乾燥して45crIL×2o01厚さ5鴎、カサ比重帆
6のシート状物を得た。このシート状物にジメチルアル
キルベタインM液(商品名アノンBF)を140 tn
l @ mさぜ、再度乾燥して本発明のシートを得た。
本発明のシートを25闘角に切断してioo c 。
200C,300C,400C,500C,600G、
 700Cで各々1時間加熱して厚みを測定し、次式に
より膨張率を算出した。
さらに4.0 mの隙間をもつステンレス製の板の間に
本発明のシートを入れ、600 Cで2時間、4時間、
6時間、8時間、 10時間それぞれ焼成した後700
Cで無荷重状態で1時間焼成して次式にて再膨張率を算
出した。
本発明のシートの性質は表に示すとおりであった。なか
表に示す自由膨張率はシートを無荷重状態で膨張させた
ときの膨張率である。
実施例2 実施例1と同じ配合にして、天然有機質繊維とシテエソ
マツから作られ叩解されたクラフトパルプを使用して、
実施例1と同様な方法にて厚さ5酩のシートを得た。こ
のシーlのカサ比重ハ0.6であシ、その性質は表に示
すとおりであった。
実加i例3 実施例1と同じ配合にして、界面活性剤アルキルグリシ
ン(商品名アノンLG)を使用して実施例1と同様な方
法にて厚さ5 tnmのシートを得た。このシートはカ
サ比重帆6であシ、その性質は表に示すとおシであった
比較例1 下記の表に示す組成からなるシートを製造するため、市
販の南アフリカ産未焼成未膨張バーミキユライトから選
別した粒径1.19〜1.41mの範囲のバーミキュラ
イト210gとショット含有率25%のセラミック繊維
(商品名イビウール) 105りと叩解されたマニラ麻
を3oりとセピオライト1o9を401の水中へ投入し
て、充分攪拌混合してスラリー状の水溶液をつくった。
これに市販のポリアクリルアミド系凝集剤0.1%溶液
200−と硫酸バンド10%溶液を100 m *添加
して攪拌混合した。
このスラリー状溶液を角型の手抄き機にて厚さ10間の
シートに成型して湿潤状態でステンレス製の平板の間に
入れてプレスした後乾燥して 45C@x20cIIL
厚さ5M カサ比重0.6のシート状物’e ?;7た
このシート状物にジメチルアルキルベタイン溶液(商品
名アノンBF)を140−含浸させ、再度乾燥してシー
トを得た。その性質は表に示すとおりであった。
比較例2 下記の表に示す組成からなるシートを製造すめため、市
販の南アフリカ産未焼成未1厭張バーミキュライト21
09とセラミック繊維(商品名イビウール) 1059
 トステレンブタジエン系うテックス40%溶液65−
とモンモリロナイ)1%浴液1304を401の水中で
充分撹拌した後、硫酸バンド10%溶液100−を投入
して十分撹拌混合した。このスラリー状溶液を角型手抄
き機にて厚さ1011fflのシー)K抄造して、湿潤
状態でステンレス製の平板の間に入れてプレスした後乾
燥して45αX 20儂×5鴎のシートを得た。このシ
ートのカサ比重は帆6であり、その性質は表に示すとお
りであった。
比較例3 比較例1と同じ配合にて抄造した後、乾燥して45α×
20cIn×5關のシートを得た。 このシートのカサ
比重は0.6であシ、その性質は表に示すと以上実施例
および比較例から判るように、本発明のシートは従来の
シー″トに比し下記のような優れた特性を有する。
(1) 常温ぢ1張強度は従来のシートが5 K9前後
であるのに対し、本発明のシートは6.5〜7.OKp
であシ、強度は40〜60%増加した。
(2) 自由膨張率は2000以下の低温においては従
来のシートの方が大きいが、3000以上になると本発
明のシートの方が上廻p、5oocを越えると本発明の
シートの膨張率は何れも300%以上であシ、従来のシ
ートのそれよシもはるかに大きい。
(3)再膨張率は従来のシートに比し、本発明のシート
は時間が短かいときは2〜5倍であるが、時間が長くな
るにつれて4〜20倍と隔絶した優れた膨張性を示す。
(4)曲げ性(8R)は、比較例3の界面活性剤を使用
しなかったシートのみで不合格であシ、その他の比較例
ならびに実施例に示すシートは何れも曲げ性(8R)の
基準に合格した。
(5)常温圧縮率は、本発明のシートは比較例のシート
に比し大差はなかった。
(ej 常温復元率は比較例2のラテックスを有機結合
材として使用したシートは40%と特に低いが、その他
の比較例のシートは本発明のシートに比し大差はなかっ
た。
以上のことから明らかなようK 、本発明のシートは自
由および再膨張率が大合い点において従来のシートに比
し極めて優れており、触媒コンバータのシール材として
有利に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のシート組織構成模式図、第2図は比較
例2のシートのFA織構成模式図、第3図は比較例1の
シートの組織構成を示す模式図である。 1・・・無機質繊維フロック 2・・・天然有機質繊維 3・・・バーミキュライト細粒 4・・・結合材 5・・・無機質繊起 6・・・無機質繊維同士の接触点 4?1.許出願人 トヨタ自動車株式会社イビデン株式
会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 A 未焼成未膨張バーミキユライト40〜80重量%と
    無機質繊維10〜50重量%と天然有機質繊維2〜20
    重量%と界面活性剤15重量%以下と無機結合材5重世
    %以下とから実質的になシ、これらの合計は100重社
    %であるシートであって: 前記未焼成未膨張バーミキユライトは細粒状であり; 前記無機質繊維はフロック状であり; 前記無機結合材は前記無機質繊維をフロック状に結着し
    ておシ; 前記天然有機質繊維は解繊された状態で無機質繊維フロ
    ックと絡み合っており; 前記細粒状未焼成未膨張バーミキユライトが前記無機質
    繊維フロックのなかおよび無機質繊維フロックと前記天
    然有機質繊維との絡み合いの間隙に分散充填されておシ
    : 前記界面活性剤は実質的にバーミキュライトの層間に吸
    着され、また前記無機質繊維と天然有機質繊維との何れ
    か少なくとも1種の繊維との接触部に凝集してなる耐熱
    高彰張性シート。 2 前記未焼成未膨張バーミキュライトの粒径は0.1
    〜2.83 mの範囲内にある特#′l−請求の範囲第
    1項記載のシート。 3、 前記無機質繊維は主としてシリカとアルミナとよ
    シなシ、その結晶化温度は8500以上である特許請求
    の範囲第1項記載のシート。 仏 前記界面活性剤は第1〜3級の何れか少なくとも1
    種のアミン基を有する両性界面活性剤である特許請求の
    範囲m1項記載のシート。 左 前記無機結合材はセビオライト、ベントナイト、モ
    ンモリロナイト、シリカゾル、アルミナゾルのなかから
    選ばれる何れが少なくとも1種である特許請求の範囲第
    1項記載のシート。 乙 前記無機質繊維はその中に含有されるショットの含
    有率が30%以下である特許請求の範囲第1あるいは3
    項記載のシート。 2 前記天然有機質繊維は鎖状高分子体であって、屈曲
    性ならびに非粘着性であシ、絹、羊毛、カシミヤ、モヘ
    ア、麦稈、ヤシ、マニラ麻、ML大麻、綿、カポック、
    パルプ、コツトンリンク−のなかから選ばれる何れか1
    穏または2種以上である特許請求の範囲第1項記載のシ
    ート。 星 ASTM F−36−79試験方法に準拠して 2
    インチ平方のアノビルを用いて12.5に9の荷重下で
    測定した時のシートの圧縮性は30%以上、回復性は7
    0%以上である特許請求の範囲8ri /項記載のシー
    ト。 θ 未焼成未膨張バーミキユライト細粒、無機質繊維、
    解繊された状態の天然有機質繊維、無機結合材および界
    面活性剤をそれらの合計100重四部に対してそれぞれ
    40〜80重鳳部、10〜50重圧部、2〜20m尿部
    j5重沁部以下、15重量部以下を準備し; 前記未焼成未膨張バーミキユライトと無機質繊維と無機
    結合材を水中で攪拌混合しつつ凝集剤を添加して前記無
    機質繊維をフロック状となしたスラリー状液をaA造し
    ; 前記解繊された状態−の天然有機質繊維を水中で攪拌し
    てスラリー状液を製造し; 前記2種のスラリー状液を混合攪拌した後のスラリーを
    シート状物に抄造し; 前記シート状物を乾燥し; 前記乾燥されたシート状物に界面活性剤溶液を含浸させ
    ; 前記界面活性剤溶液を含浸させたシート状物を乾燥させ
    る; ことを特徴とする、前記天然有機質繊維は解繊された状
    態で無機質繊維フロックと絡み合っておシ; 前記細粒状未焼成未膨張バーミキユライトが前記無機質
    繊維フロックのなかおよび無機質を代維フロックと前記
    天然有機質繊維との絡み合いの間隙に分散充填されてお
    り; 前記界面活性剤は実質的にバーミキュライトの層間に吸
    着され、また前記無機質繊維と天然有機質繊維との何れ
    か少なくとも1種の繊維との接触部に凝集してなる耐熱
    高膨張性シートの製造方法。
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JPWO2022009845A1 (ja) * 2020-07-10 2022-01-13
WO2022009845A1 (ja) * 2020-07-10 2022-01-13 株式会社巴川製紙所 難燃性シート
JP2023038335A (ja) * 2020-07-10 2023-03-16 株式会社巴川製紙所 難燃性シート

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