JPS599720A - 恒温恒湿器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は温度と湿度を所望の値に維持するようにした
恒温恒湿器に関する。

従来、この種の装置として第１図に示すものがあった。

第１図において、（１）は恒温恒湿槽、（２）は給水パ
イプ、（３）は水噴ｎ器、（４）はドレイン抜き＼（５
）は湿度センサー、（６）は湿度設定つまみ、（７）は
湿度制御装置ｔ　１．（８）は温度センサー５（９）は
温度設定つまみ、（１０）は温度制御装置、（１１）は
ヒーター、（１２）は外部ドアである。

次に動作番こついて説明する。温度設定つまみ（９）お
よび湿度設定つまみ（６）によりそれぞれ温度１湿度を
所望の値に設定すると、恒温恒湿槽（１）内の温度ヒー
ター（１１）により加熱されて上昇し、湿度は水噴霧器
（３）により水を噴霧されて高められる。恒温恒湿槽（
１）内の温度と湿度はそれぞれ温度センサー（８）、湿
度センサー（５）により検知され、それぞれ温度制御装
置（１０）および湿度制御装置（′７）により前記の設
定された値に維持される。

従来の恒温恒湿器は上述したように一槽型であるために
同一恒温恒湿器内に同時に異なる温度対湿度１例えは温
度６０℃で湿度９５％、湿度６０°Ｃで湿度７０％等の
複数の条件を作ることかできなかった。しかも湿度セン
サー（５）、湿度設定つまみ（６）および湿度制御装置
（７）を設置しなければならず、またこれらの保守点検
も必要である。また、恒温恒湿槽（１）内に噴霧する水
を供給しなければならないし、恒温恒湿槽（１）内で凝
集した水はドレインとして排出しなければならない等の
欠点があった。

この発明は上述した従来のものの欠点を除去するために
なされたもので、恒温槽内に複数の気密サンプル容器を
収容するようにし、各サンプル容器に不揮発性または難
揮発性物質の水溶液であって濃度に応じて異なる関係湿
度を与える不揮発性または難揮発性水溶液を収容し、サ
ンプル容器内の前記水溶液の濃度を異ならしめることに
より各サンプル容器内に異なる関係湿度を与えることが
でき、しかも湿度センサー、湿度制御装置、湿度設定つ
まみ等を設けなくても容易に湿度制御をすることができ
、併せて水噴霧器やドレイン抜きを設ける必要のない恒
温恒湿槽を提供することを目的としている。

以下、本発明を第２図および第３図を参照して説明する
。（１３）は気密恒温槽であってその底部にヒーター（
１１）を有する０恒温檜（１３）内は着脱自在な水平板
（１４）およびこの水平板（１４）に対して着脱自在な
仕切板（１５）によって複数の室（１６）に区画されて
いる。

そして室（１６）内には気密サンプル容器（１７）が収
容される。

各サンプル容器（１７）内にはサンプルを載置する例え
はメツシュ状の通気性の棚（１８）とサンプルの落下を
防止するやはり通気性の棚（１９）が設けられている。

各サンプル容器（１７）は恒温槽（１３）に着脱自在に
装着された保持具（２０）により所定位置に保持される
。各サンプル容器（１７）内には不揮発性または無揮発
性物質の水溶液であってサンプル容器（１７）の空間（
２１）に濃度によって異なる関係湿度を与える水溶液（
２２）か収容されている。各サンプル容器（１７）には
比重計（２３）を収容した比爪測定器（２４）に接続さ
れてコック（２５）　、　、（２６）を有するパイプ（
２７）と給水弁（２８）を有する給水管（２９）がそれ
ぞれ着脱自在に装着される。

（３０）は恒ｆＡ檜（１３）の気密外部ドア、（３１）
はサンプル容器（１７）の気密内部ドアであって、外部
ドア（３０）には湿度設定つまみ（９）、湿度制御装置
（１０）が設けられ、恒温槽（１３）の内壁には温度セ
ンサー（８）が装着されている。

次に動作について説明する。必要数のサンプル容器（１
７）を不揮発性水溶液（２２）を入れていない状態で適
当な室（１６）に入れ、パイプ（２７）と給水管（２９
）を各サンプル容器（１７）に接続する。サンプル容器
（１７）を入れない室（１６）のパイプ（２７）と給水
管（２９）の接続用の孔は適当な栓（３２）。

（３３）で閉じておく。この状態で水溶液（２２）、例
えば硫酸水溶液を各サンプル容器（１７）内に入れる。

硫酸水溶液は第４図に示すように任意の温度に対して濃
度によって異なる関係湿度を空間（２１）に与える。

かくして温度設定つまみ（９）を所望の温度に設定し、
第４図の曲線に従って所望の関係湿度に対応する濃度の
硫酸水溶液をサンプル容器（１７）に入れる。かくする
ことにより、温度制御装置（１０）およびヒーター（１
１）により硫酸本溶液および空間（２１）の気相部か温
度設定つまみ（９）番こよって設定された温度に加熱さ
れ、その温度における水溶液（２２）　（この場合には
硫酸水溶液）の濃度によって決まる湿度が空間（２１）
内に与えられる。かくして、水溶液（２２）の濃度を各
サンプル容器（１７）ごとＩこ異なるものにしておくこ
とｌこより、各サンプル容器（１７）の空間（２１）に
同一温度で異なる関係湿度が与えられる。また、サンプ
ル容器（１７）を収納していない室（１６）は恒温槽と
しての使用もできる０ 棚（１８）に載置されるサンプルが吸湿性である場合に
は、不揮発性または難揮発性水溶液（２２）から蒸発し
た水分がサンプルに吸収されるため水溶液（２２）の濃
度が大きくなる。

その場合には、比重計（２３）の指示に応じて給水弁（
２８）を開いて水溶液（１８）の濃度を一定になるよう
に管理する。比重測定器（２４）内の水溶液はコック（
２６）によって排出する０使用後はコック（２５）、（
２６）を開いて不揮発性または難揮発性水溶液（２２）
を排出した後、給水！　（２９）およびパイプ（２７）
をはずし、サンプル容器（１７）を恒温槽（１３）から
取り出す。この状態では、給水管（２９）およびパイプ
（２７）を接続するために恒温槽（１３）に設けた開孔
を（３２）、（３３）の如き適当な栓で閉基することに
より恒温槽（１３）はそのまま乾燥器または恒温槽とし
て使用することができる。

以上のように複数の気密サンプル容器を恒湿槽内に収容
するようにし、各サンプル容器に不揮発性または難揮発
性物質の水溶穎であって濃度に応じて異なる関係湿度を
与える不揮発性または難揮発性水溶液を収容して湿度管
理をするようにしたので、各サンプル容器内の前記水溶
液の濃度を異ならしめることにより各サンプル容器内に
異なる関係湿度を与えることかできる。

また湿度センサー、湿度制御装置、給水パ・Ｃプ、水噴
霧器、湿度設定つまみ、ドレイン抜き等給湿系の装置が
不要になり、装置が安価にでき、また保守点検も容易に
なる作用効果が奏される。

なお１上記実施例では不揮発性または難揮発性水溶液と
して硫酸水溶液を示したか、不揮発性または難揮発性物
質の水溶液であって、濃度により異なる関係湿度を与え
るものであれば良く、例えば食塩、塩化アンモニウム、
硝酸カリウム等の水溶液であっても良い。サンプル容器
（１７）は耐熱性であってかつ使用する水溶液の性質に
応じて１例えば硫酸水溶液を使用する場合、耐酸性の材
料で形成するサンプル容器（１７）を移動させる必要の
ない場合は、給水管（２９）およびパイプ（２７）はサ
ンプル容器（１７）に固定してしまっても差支えない。

また、水溶液（２２）の濃度管理をする必要のない場合
には給水弁（２８）および給水管（２９）を省略し、パ
イプ（２７）にはコック（２５）だけを設けて排水に供
するようにすることもできる。

更に、既設の恒温槽にサンプル容器（１７）および付属
部品等を追加することにより新製の恒温恒湿器と同じ機
能をもたせることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の恒温恒湿器の垂直断面図、第２図はこの
発明による恒温恒湿器の第１図と同様な垂直断面図、第
３図は第２図の線用−■に沿った断面図、第４図は硫酸
水溶液の濃度と関係湿度との関係を示すグラフであり、
図中同一符号は同一部または相当部を示す。なお、図中
（１３）は恒温槽、（１７）はサンプル容器、（２２）
は不揮発性または難揮発性水溶液であるＯ 代理人　弁理士　　葛　　野　　信　　−第１図 トー１ 第３図 ａｆｔｔ″ｌＩｋ度（重量２）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　ヒーターを備えた恒温槽およびそれぞれ不揮発性
   または難揮発性物質の水溶液であって・濃度に応じて異
   なる関係湿度を与える不揮発性または難揮発性水溶液を
   取容した複数の気密サンプル容器を備え、前記気密サン
   プル容器を前記恒温槽内に収容するようにしたことを特
   徴とする恒温＠湿器。 ２、　水溶液が硫酸水溶液である特許請求の範囲第１項
   記載の恒温恒湿器。 ３、　サンプル容器番こ比重計を接続して不揮発性また
   は難揮発性水溶液の比重を計測して前記水溶液の濃度管
   理を行なうようにした特許請求の範囲第１項記載の恒温
   恒湿器。 ４、温度センサーを恒温槽の内壁に設け、この温度セン
   サーに応答してヒーターを制御してサンプル容器内の温
   度を所望の温度番こ維持するようにした特許請求の範囲
   第２項記載の恒温恒湿器０