JPS5996973A - ドツトラインプリンタの高密度印字方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はドツトラインプリンタの高密度印字方式、特に
印刷用紙の送シ方向に対して複数の印字針を含むシャト
ルを直交方向に揺動させるシャトル方式のドツトライン
プリンタにおける改良された高密度印字方式に関するも
のである。

所定の印字情報に応じて印字針を印刷用紙に向かって突
出させ、複数のドツトによって所望の文字記号その他を
形成するドツトプリンタが周知であシ各種の情報機器出
力装置として用いられている。また、このようなドツト
プリンタを更に改良して印刷用紙の１行に複数の印字針
を等間隔で配列し、この印字針を針ピツチだけ往復駆動
しながらこの駆動方向とは直交する方向に紙送りを行っ
て順次所望の印字作用を行うプリンタがドツトラインプ
リンタとして周知であり、シリアル型ドツトプリンタに
比して極めて高速度で大量の印字出力作用を行うことが
できるという利点を有する。

そして、前記複数本の印字針が整列配置されまだ針ピツ
チ間で往復駆動される揺動部をシャトルと呼ぶことから
、この種のプリンタはシャトル方式のドツトラインプリ
ンタとして知られている。

周知のように、ドツトラインプリンタでは活字方式と異
なり、印刷用紙に向かって突出駆動される針ドツトにて
形成されるドツトの集合によシ所望の文字等を形成する
ために、例えば−木の線を描く際にも、１走査のみでは
細かいドツトむらを除去することが困難であシ、このこ
とから、必らずしも良好な印字品質が得られず、若干文
字等が読みにくいという欠点があシ、特に複雑な文字等
にあってはこのような欠点が顕著となる。

近年、ドツトプリンタに対しても前述した印字品質の改
善が各種提案されており、他の印字方式と同等の品質を
確保するだめにドツト密度を増加させた高密度印字が行
われている。

従来における高密度印字は紙送シを一時的に停止して同
一行に対して複数回のドツト印字走査をすることを基本
とし、例えば同一行に対してシャトルの１往復すなわち
２走査にて印字を行い、あるいはシャトルの２往復すな
わち４走査にて印字を行うこと等が実際であり、これに
よって高密度印字が行われていた。

以上のように、従来においては、シャトルの移動速度は
一定値に固定されているという前捺で同一行を繰り返し
多重印字することによって高密度化が得られ、印字品質
そのものはこれによって極めて上昇するが、一方におい
て、印字速度が多量走査分減少し、ドツトラインプリン
タの利点である高速印字性能が損なわれるという欠点が
生じていた。

本発明は上記従来の課題に鑑み為されたものであり、印
字速度の低下を最少限に抑制しながら高密度印字を可能
とする改良された印字方式を提供することを目的とする
。

上記目的を達成するだめに、本発明においては、従来一
定値と考えられていたシャトルの往復動速度を選択的に
切替調整可能とし必要な高密度印字を達成可能な往復動
速度を選定し、この選定された速度によって１回の走査
にて所望のドツト行の高密度印字を達成可能とすること
を特徴とし、更に、本発明においては、このような選択
移動速度を少なくとも２種類予め装置に設定し、これら
を通常印字及び高速度印字指令に応じて任意に切替可能
としたことを特徴とし、これによって、印字指令に応じ
て装置に許容される最高速度を維持しながら所望の高密
度印字を可能とする。

ドツトラインプリンタにおいて、印字速度は主として印
字針の突出復帰に必要な時間及び制御回路の所要時間か
ら定まシ、従来装置においては、この両者が調和される
ことなく別個独立に制御されており、また、ドツト密度
を変えるにはシャトルの走査周期を一定とし、紙送シの
制御と印字針の駆動タイミングの制御のみで対応してい
たため、前述したような高密度印字に対して例えばシャ
トルの４走査を必要とすると共にドツトピッチむらが発
生し易い等の問題があった。

第１図（イ）には従来のシャトル速度固定型における高
密度印字の一例が示されており、シャトルに設けられた
複数の印字針の内４本の印字針１０Ｆ＋、１０ｂ、１０
０，１０ｄのみが示され、それぞれ印刷用紙の紙送シ方
向Ａと直交する方向Ｂ及びＣ方向に往復移動し、その各
移動領域が符号１２で示され、各印字針１ｏはこの移動
領域１２を同時に移動する。

今、あるドツトライン１ｏｏＫ？’６って黒丸で示され
るドツトを形成する一種の高密度印字を想定する。

′Ｊ−なわち、各印字針１ｏに対しては説明を簡単にす
るためそれぞれ通常のピッチＰが設定されているが、基
準として考える印字針１０ａに対して次の印字針１ｏｔ
）は＋Ｐ、印字針１ｏｃは・−２ｐそして印字針］Ｏｄ
は−ｊ−Ｐずれた位置に印字位置が設定されており、各
領域１２ａ−１２ｄは同時に制御回路で制御されるため
、各領域相互間において制御回路は高密度印字を要求さ
れる。すなわち、ドツトラインプリンタのように整列配
置された複数の印字針を共通の制御回路で同時に制御す
るためには、第１図（イ）に示す各印字針間の制御タイ
ミングを考慮する必要があり、これが通常のピッチＰの
八となシ得ることが理解される。

従って、従来のようにシャトル速度を一定と考えていた
場合、高密度印字のためには複数回の同一ライン上での
走査が必要となシ、例えば第１図（イ）の印字の場合、
２０１〜２０４で示されるように４回の走査（２往復走
査）が必要となりこの結果、印字速度が通常に比してイ
に低下してしまうという問題があった。

第１図（ロ）は１本の印字針のみを注目して従来と本発
明における印字方式の相違を説明するものであり、本発
明では文字フォント規則を功みに利用して印字速度の低
下を抑制しながら高密度印字を達成していることが理解
される。

今、ドツトライン１１０に沿った高密度印字データを想
定する。ここで、文字フォント規則に従えば黒丸で示さ
れる印字ドツトは連続することがないということが重要
である。

従来方式による印字は２１１−２１４にて示され、シャ
トルの移動速度の切替が不能で定速型であるから、その
印字ピッチはＰであり、隣接する丸と三角は一方しか印
字できず、また第１図（イ）で説明したように、各印字
針相互間の制御回路に要求される制御作用に起因する制
限から、印字データ１１０の印字には４回の走査（２往
復走査）が必要となる欠点があった。

本発明は、このような従来の欠点を解消するものであり
、例えば第１図の場合においては、従来固定と考えられ
ていたシャトル速度を半分に低下させ、これによって、
従来１ピツｆＰの印字に必要な時間Ｔを＋Ｔに落とし、
これによって１回の走査でハーフドツトの印字を可能と
し、また、前記シャトル速度の低下は単に印字針１０の
突出復帰に必要な時間との関係ばかりでなく制御回路の
時間にも関係するため、半分のシャトル速度低下は＋Ｐ
のクォータドツト印字をも１回の走査で可能とし、これ
によって、第１図のドツトライン１００上にある高密度
印字を１回の走査にて可能としている。すなわち、通常
のシャトル速度を単に半分に設定することにより４倍の
高密度印字を可能とするものであり、極めて顕著な効果
を達成可能である。

すなわち、第１図（ロ）の２２０は本発明の印字作用を
示し、シャトル速度の低下切替によって、印字ピッチＰ
は従来と比して半分に成っている。従って、印字密度も
単純には２倍と成るのであるが、単なる２倍の高密度化
ではドツトライン２２０中の丸ドツトのみが印字可能と
成るに過ぎない。しかしながら、本発明においては、ド
ツトライン２２０で示すように、％Ｐに相当する三角ド
ツトも印字可能となり、これによシ実質的に４倍の高密
度印字を達成したことを特徴とする。これは、本発明に
おいては、１字中には隣接ドツトが連続しないという文
字フォント規則に着目し、３イの速度低下によっても４
倍の密度であるドツトライン２２０上の丸ドツト及び三
角ドツト（連続はしない）が可能であるという事実を功
妙に利用したことによる。

本発明において、前記シャトル速度はもちろん通常速度
の半分とは限らず、これより僅かに遅い低下速度を設定
することも可能であり、これらの速度は印字針の突出復
帰に要する時間及び回路の制御時間の両者を考慮した上
で設定され、各装置において最適なかつ得られる最高速
度にて定められ、これらを予め設定しておくことにより
本発明においては、この所定の複数の速度を任意に選択
して所望の高密度印字に対応してこれらを切替制御し、
１台のプリンタにて各種の高密度印字を選択的に実行す
ることが可能となる。

従って、本発明によれば、各種の印字品質を選択でき、
また印字の一部に特種文字例えば２重打（同一文字を僅
かにずらして２重打することにより他の文字とは異なっ
た顕著な印字効果を達成する文字等）を文章の一部に組
込むことも可能であり、このような２重打指令のある行
全体を他の行とは異なる高密度印字にて印字作用を行う
ことにより、装置の機能を著しく高めることが可能とな
る。

以下図面に基づいて本発明の好適な実施例を説明する。

第２図には本発明が適応されるドツトラインプリンタの
好適な実施例が示されておシ、ペースフレーム２０に固
定された側壁２２．２４にはプラテン２６が軸支されて
おり、印刷用紙２８がプラテン２６の表面に沿って装着
されている。印刷用紙２８はその両端縁において紙送り
受３０．３２によって爪送り支持され、送シ軸３４の回
転によって矢印入方向に紙送り駆動される。

前記ベースフレーム２０には前記紙送り方向Ａと直交す
る方向ＢＣに往復移動自在に支持されたシャトル３６が
設けられており、該シャトル３６には印刷用紙２８に向
かって突出する複数の印字針が歴列配置されており、シ
ャトル３６のＢＣ方向への往復移動と連動して所定位置
に該当する印字針が印刷用紙２８に向かって突出するこ
とによシリボンその他を介して印刷用紙２８上に行方向
（ライン方向）の−斉印字が行われる。各印字針１０の
構造およびンレノイド駆動装置は図には詳細には示され
ていないが、各印字針ごとに通常のドツトプリンタと同
様の構成が設けられている。

前記シャトル３６をＢＣ方向に往復駆動するため、ベー
スフレーム２０には直流モータ等からなる駆動モータ３
８が固定されておシ、そのモータ軸にはフライホイール
４０が固定されている。そして、該フライホイール４０
には、図示されていないが、その前方に２個の偏芯軸を
含むクランクシャフトが設けられており、該クランクシ
ャフトにコネクティングロッド４２の一端が係合し、ま
た該コネクティングロッド４２の他端が軸４４によって
前記シャトル３６に係合されることから駆動モータ３８
の回転に応じてコネクティングロッド４２を介してシャ
トル３６はＢＣ方向に往復駆動されることが理解される
。

前記シャトル３６はその内部に禎敬の印字針そしてこれ
を駆動する印字針アクチュエータを含み、これら駆動部
はハンマバンクとして一体化されており、その重量も比
較的大きく、駆動モータ３８による駆動時にはその慣性
が大きいので装置自体に不要な振動等を発生させる場合
があり、この慣性を吸収するだめ、装置にはシャトル３
６と反対方向に往復動するカウンタウェイト４６が設け
られており、該カウンタウェイト４６が第２コネクテイ
ングロツド４８によって前記クランクシャフトと連結さ
れておシ４．これによってシャトル３６とカウンタウェ
イト４６とは互いに反対方向に移動し、両者の反力を利
用して前記慣性と加速度によシ生じる反力を互いに打ち
消し、装置自体への振動等の発生を除去している。前記
各シャトル３６及ヒカウンタウエイト４６はペースフレ
ーム２０に固定された受台５０，５２によってそのＢｃ
力方向の移動が軸支されている。

前記モータ３８の尾端にはスリット板５４が固定されて
おり、ホトインタラプタ５６と協働してンヤトル３６の
往復動位置が電気的に正確に検出されている。

本発明において特徴的なことは、前記シャトル３６のＢ
Ｃ方向への移動速度すなわち、駆動モータ３８の回転速
度を任意に可変切替することであり、第３図にはこのよ
うな制御回路の一例が示されている。図示していない印
字データがインターフェース５８に印加されると、イン
ターフェース５８はこの印字データに基づいてモータ３
８の回転制御及びシャトル３６の駆動制御を行う。通常
の場合、普通印字が行われるため、モータ３８は高速回
転を行い、これによって高速−斉印字が行われるが、高
密度印字指令がちった場７合には、モータ３８の速度は
所定の低速側に切替制御される。

第４図には印字データの一例が示されてお）、Ｌ１〜Ｌ
５は各ドツトラインのデータを示し、各ラインごとのキ
ャラクタデータＣＤが印字データとして含まれており、
インターフェース５８はこのキャラクタデータＣＤに基
づいてキャラクタ選択回路６０から所望のキャラクタ信
号を選択し、ハンマドライバ６２を介してシャトル３６
内の各印字針のアクチュエータに所望の励磁信号を供給
して所定印字針を突出させ、順次キャラクタデータＣＤ
に対応したドツト文字を形成する。この時モータ３８の
回転速度及び回転位置はホトインタラプタ５６から検出
されて前記ハンマドライバ６２の同期作用が行われる。

一方、インターフェース５８は指定されたンヤトル速度
をモータコントローラ６４に供給し、前記ホトインタラ
プタ５６から得られるモータ３８の回転情報からモータ
速度検出回路６６を介して速度信号を取り入れ、モータ
３８の速度制御をフィードバック制御する。

本発明において、印字データ中に第４図の斜線で示され
る速度切替指令３００が印加されると、これによって、
モータコントローラ６４は予め定められた低速度への速
度切替を行い、実施例においては、はぼ通常の十の速度
がモータ３８に指示される。そして、インターフェース
５８からはこの時の高密度印字指令がキャラクタ選択回
路６０に供給され、前記シャトル３６の低速駆動と協働
して所望の高密度印字を達成することができる。

このように、実施例においては、装置に２種類のシャト
ル速度が設定されておシ、通常印字及び高密度印字に応
じて所定の速度が切替選択され、この選択は印字データ
の任意の位置において行うことができ、装置の機能を著
しく高めることができる。

第５図には実際の印字例が示され、１行の印字中の４０
０で示される領域には２重印字が行われておシ、すなわ
ち通常［ＡＢＣＪに対して領域４００では僅かにライン
方向にずれて２重印字が行われ、これによって他の文字
では顕著な異なる特性の文字を印字可能であり、このよ
うな特殊印字を本発明によって実行することも可能であ
る。

第６図にはこのような行の途中に２重印字指令がある場
合を示し、１行データＬ、の一部に２重指令ＤＣＤが含
まれており、この直前に速度切替指令３００が配置され
ている。

従って、第６図のごとき印字データが供給されると、装
置は１ライン印字分（Ｌ、）のデータを読取り、この中
に速度切替指令３００がある場合にはこのラインに対し
て高密度速度切替を施し、これによって第５図における
領域４０００２重印字を確実に行うことができる。もち
ろん、この時には２重印字が指示されていない各ライン
間の他の印字はシャトル３６が低速度で駆動されている
場合にも従来と同様の普通密度での印字が行われ、この
だめの同期作用は常時性われている。

以上説明したように、本発明によれば、シャトルの往復
動速度を切替制御することによって高密度印字を容易に
行うことが可能となり、ドツトラインプリンタの機能を
著しく向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はドツトラインプリンタにおける印字作用の説明
図、 第２図は本発明に係る高密度印字方式の適応されたドツ
トラインプリンタの好適な実施例を示す概略斜視図、 第３図は第２図に係る制御回路の一例を示す概略回路図
、 第４図は印字データの一例を示す説明図、第５図は２重
印字を示す説明図、 第６図は第５図に用いられる印字データの説明図である
。 １０ａ、１０ｋｌ、１０（！、１０ｄ・・−印字針、Ａ
・・・紙送り方向、 １０θ・・・ドツトライン、 ３６・・・シャトル、 ３８・・・駆動モータ、 ３００・・・速度切替指令。 代理人　　弁理士　　吉　１）研　二 （ほか１名） 第１図 第３図 第４！２１ 第５図 第６図 ぐ−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ０）印刷用紙の紙送シ方向に対して直交する方向へシャ
   トルを往復駆動させ、前記シャトルに整列配置された印
   字針を印刷用紙に向かって突出して所望の印字作用を行
   うドツトラインプリンタにおいて、前記シャトルの往復
   動速度を選択的に切替調整することによって通常印字及
   び横方向高密度印字を選択切替することを特徴とするド
   ツトラインプリンタの高密度印字方式。