JPS599513B2 - 石灰質肥料の製造法 - Google Patents
石灰質肥料の製造法Info
- Publication number
- JPS599513B2 JPS599513B2 JP19766981A JP19766981A JPS599513B2 JP S599513 B2 JPS599513 B2 JP S599513B2 JP 19766981 A JP19766981 A JP 19766981A JP 19766981 A JP19766981 A JP 19766981A JP S599513 B2 JPS599513 B2 JP S599513B2
- Authority
- JP
- Japan
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- product
- dried
- fertilizer
- temperature
- dryer
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は石灰質を含む肥料或いは産業副産物として生
産される石灰質含有物を、てん菜製糖副産物であるステ
フエン廃水濃縮液( concentrated s
teffen filtrate.以下C. S.
Fという)を造粒剤として造粒し、有用な粒状石灰質肥
料を製造する方法に関するものである。
産される石灰質含有物を、てん菜製糖副産物であるステ
フエン廃水濃縮液( concentrated s
teffen filtrate.以下C. S.
Fという)を造粒剤として造粒し、有用な粒状石灰質肥
料を製造する方法に関するものである。
従来石灰質肥料の造粒法としては、パルプ工業の副産物
であるリグニンスルホン酸類を添加して潰粒化する方法
、高分子系結合剤を使用して造粒する方法等が知られて
いる。
であるリグニンスルホン酸類を添加して潰粒化する方法
、高分子系結合剤を使用して造粒する方法等が知られて
いる。
しかし、リグニンスルホン酸類を造粒剤として使用する
方法においては、従来までパルプ工場で採用されていた
SP法が廃水処理等の問題から廃止される傾向にあり、
またリグニンスルホン酸類の用途も拡大しているため、
安価なリグニンスルホン酸類の入手が極めて困難になっ
ている。
方法においては、従来までパルプ工場で採用されていた
SP法が廃水処理等の問題から廃止される傾向にあり、
またリグニンスルホン酸類の用途も拡大しているため、
安価なリグニンスルホン酸類の入手が極めて困難になっ
ている。
また高分子結合剤を使用する方法においては、高分子結
合剤として使用されるポリビニールアルコール、カルボ
キシメチルセルロース等が石油価格の上昇に併って上昇
し、上記同様に安価な原料を入手することが極めて困難
になってる。
合剤として使用されるポリビニールアルコール、カルボ
キシメチルセルロース等が石油価格の上昇に併って上昇
し、上記同様に安価な原料を入手することが極めて困難
になってる。
更にリグニンスルホン酸類、高分子結合剤を使用しない
造粒法として、乾燥途中で炭酸ガスを吹き込み、粒子表
面にCa(OH)2の被覆を形成する造粒法が提案され
ているが(特公昭47−13084号)、この方法では
短時間に大量生産が困難であるところから製品コストの
低下を図ることが難しい。
造粒法として、乾燥途中で炭酸ガスを吹き込み、粒子表
面にCa(OH)2の被覆を形成する造粒法が提案され
ているが(特公昭47−13084号)、この方法では
短時間に大量生産が困難であるところから製品コストの
低下を図ることが難しい。
また石灰質肥効性を高めるためには、圃場に撒布施月巴
された粒状物が速かに崩壊、分散して土壌とよく混和す
ることが重要であるが、以上の方法で製造された製品は
崩壊、分散しにくいという欠点がある。
された粒状物が速かに崩壊、分散して土壌とよく混和す
ることが重要であるが、以上の方法で製造された製品は
崩壊、分散しにくいという欠点がある。
更に崩壊、分散性を改良する方法として炭酸ナトリウム
、炭酸ナトリウムカリ、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナ
トリウム等のナトリウム塩類を造粒剤として配合する方
法が知られているが、これらの造粒肥料においては無機
成分のみからなり、土壌微生物の増殖に役立つ有機物が
不足し勝ちになるという欠点がある。
、炭酸ナトリウムカリ、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナ
トリウム等のナトリウム塩類を造粒剤として配合する方
法が知られているが、これらの造粒肥料においては無機
成分のみからなり、土壌微生物の増殖に役立つ有機物が
不足し勝ちになるという欠点がある。
一方、てん菜製糖工場から副産物として排出されるC.
S. F.は土壌に有効な有機物を供給できる物質と
して注目されているが、これを造粒剤とした場合、粒状
石灰質肥料の袋詰め製品は運搬、荷卸し等の作業中に内
部の粒状肥料が粉化してしまうため、市販することがで
きない。
S. F.は土壌に有効な有機物を供給できる物質と
して注目されているが、これを造粒剤とした場合、粒状
石灰質肥料の袋詰め製品は運搬、荷卸し等の作業中に内
部の粒状肥料が粉化してしまうため、市販することがで
きない。
またこの欠点を除くために、C. S. FのpHを3
.0〜5.5の範囲に調整して石灰質肥料を造粒する方
法が提案されているが(特開昭56−88893号)、
この方法においてはpH調整剤として多量の強酸類を必
要とし、更に濃硝酸を使用した場合には発泡、発熱を併
うため造粒作業に長い時間と熟練を要した。
.0〜5.5の範囲に調整して石灰質肥料を造粒する方
法が提案されているが(特開昭56−88893号)、
この方法においてはpH調整剤として多量の強酸類を必
要とし、更に濃硝酸を使用した場合には発泡、発熱を併
うため造粒作業に長い時間と熟練を要した。
更にこれを造粒剤にした粒状肥料においては圃場に施用
された場合、土壌水分により溶解されながら粒子が崩壊
していくという経過を辿るため、水分に触れた部分は崩
壊が良いが、地表面上の水分に触れない部分は崩壊が極
めて遅いという現象が見られる。
された場合、土壌水分により溶解されながら粒子が崩壊
していくという経過を辿るため、水分に触れた部分は崩
壊が良いが、地表面上の水分に触れない部分は崩壊が極
めて遅いという現象が見られる。
この発明は上記実情に鑑め、市販できる形態で造粒でき
、しかも施肥後大気中の湿度を吸収して速かに崩壊、分
散し、土壌中には土壌微生物の増殖に有効な有機物が供
給され、且つ市販できるような石灰質肥料の造粒法を見
出す目的で研究した結果、石灰質を含む肥料或いは産業
副産物として排出される石灰質含有物にC. S. F
を配合して造粒し、ドライヤーで予備乾燥した後、低温
の除湿空気で冷却乾燥し、更に密閉貯蔵することにより
,所期の目的を達成したものである。
、しかも施肥後大気中の湿度を吸収して速かに崩壊、分
散し、土壌中には土壌微生物の増殖に有効な有機物が供
給され、且つ市販できるような石灰質肥料の造粒法を見
出す目的で研究した結果、石灰質を含む肥料或いは産業
副産物として排出される石灰質含有物にC. S. F
を配合して造粒し、ドライヤーで予備乾燥した後、低温
の除湿空気で冷却乾燥し、更に密閉貯蔵することにより
,所期の目的を達成したものである。
この発明に使用する石灰質を含む肥料及び石灰質含有の
産業副産物としてはC. S. Fが強アルカリ性であ
るため、炭酸石灰、消石灰、石灰窒素等アルカリ性であ
ることが好ましい。
産業副産物としてはC. S. Fが強アルカリ性であ
るため、炭酸石灰、消石灰、石灰窒素等アルカリ性であ
ることが好ましい。
なお製糖副産石灰、ライムケーキについてはC. S.
F未処理のま5では造粒できなかった。
F未処理のま5では造粒できなかった。
一方この発明に使用されるC. S. Fは表−1に示
す通りである。
す通りである。
上記C. S. Fは,H調整することなく、原料であ
る石灰質肥料或いは石灰質含有物に添加して造粒する。
る石灰質肥料或いは石灰質含有物に添加して造粒する。
造粒法は一般化学肥料の造粒工程と変りない一般的な造
粒法が使用され、例えば石灰質粉末にC. S. Fを
添加し、混練機にかけてよく混合し、次に粉砕機付造粒
機にかけて造粒する。
粒法が使用され、例えば石灰質粉末にC. S. Fを
添加し、混練機にかけてよく混合し、次に粉砕機付造粒
機にかけて造粒する。
造粒後、通常の肥料は例えばフレーム温度1,500℃
、排気温度300℃、ドライヤー回転数15r.p.m
程度のドライヤーフレーム内で造粒物をドライヤー滞溜
時間5分間程度滞溜させ、ドライヤーからの乾燥製品温
度80〜90℃とし、そのまX粒形を整えて製品として
いた。
、排気温度300℃、ドライヤー回転数15r.p.m
程度のドライヤーフレーム内で造粒物をドライヤー滞溜
時間5分間程度滞溜させ、ドライヤーからの乾燥製品温
度80〜90℃とし、そのまX粒形を整えて製品として
いた。
しかしC. S. Fを造粒剤として使用した場合、極
めて吸湿性が強いため、以上のような方法では充分な製
品を得ることができない。
めて吸湿性が強いため、以上のような方法では充分な製
品を得ることができない。
そこでこの発明においては以上のような造粒物をドライ
ヤーで予備乾燥した後、低温の除湿空気で冷却乾燥し、
更に密閉貯蔵するようにしたものである。
ヤーで予備乾燥した後、低温の除湿空気で冷却乾燥し、
更に密閉貯蔵するようにしたものである。
ここで予備乾燥に使用するドライヤーとしては例えば長
さ8m(通常のドライヤー長さ4.7m)、フレーム温
度1,000°C(通常のドライヤー内温度1,500
°C)、ドラム回転数1 O r.p.m(通常のドラ
ム回転数1 5 r.p.m )、排気温度120゜C
(通常の排気温度300℃)を使用し、ドラムドライヤ
ー内では上記造粒物滞溜時間を20分間(通常の滞溜時
間5分間)と延長して予備乾燥を行う。
さ8m(通常のドライヤー長さ4.7m)、フレーム温
度1,000°C(通常のドライヤー内温度1,500
°C)、ドラム回転数1 O r.p.m(通常のドラ
ム回転数1 5 r.p.m )、排気温度120゜C
(通常の排気温度300℃)を使用し、ドラムドライヤ
ー内では上記造粒物滞溜時間を20分間(通常の滞溜時
間5分間)と延長して予備乾燥を行う。
予備乾燥はドライヤーからの乾燥製品温度50℃〜40
℃程度、水分含有率2%程度となるまで行う。
℃程度、水分含有率2%程度となるまで行う。
一方上記ドライヤー出口の直下には篩機を設置し、ドラ
イヤーから排出された予備乾燥物を篩機上を通過させて
整粒した後、整粒された粒状物を直ちに冷却用ドライヤ
ー内に送り込み、低温の除湿空気で冷却乾燥する。
イヤーから排出された予備乾燥物を篩機上を通過させて
整粒した後、整粒された粒状物を直ちに冷却用ドライヤ
ー内に送り込み、低温の除湿空気で冷却乾燥する。
この冷却乾燥空気は例えば空気温度10℃以下に冷却さ
れた空気を除湿機を通過させたものを使用し、該冷却乾
燥空気は冷却ドライヤー内を通過させる過程で、造粒物
を冷却、乾燥する。
れた空気を除湿機を通過させたものを使用し、該冷却乾
燥空気は冷却ドライヤー内を通過させる過程で、造粒物
を冷却、乾燥する。
この乾燥工程では製品温度10℃以下、水分含有率0.
5係程度まで冷却乾燥する。
5係程度まで冷却乾燥する。
以上のような乾燥製品は直ちに袋詰等の手段で密閉貯蔵
して製品とするが、このようにして得られた造粒石灰質
肥料は開封して施肥すれば、土壌表面で大気中の湿気を
吸収して崩壊分散され、しかも肥利中には造粒剤として
配合したC. S. Fが含まれているため、土壌中に
土壌微生物の増殖に有効な有機物が供給されるのである
。
して製品とするが、このようにして得られた造粒石灰質
肥料は開封して施肥すれば、土壌表面で大気中の湿気を
吸収して崩壊分散され、しかも肥利中には造粒剤として
配合したC. S. Fが含まれているため、土壌中に
土壌微生物の増殖に有効な有機物が供給されるのである
。
以下、この発明の実施例を示す。
実施例 1
肥料公定規格に基く炭酸カルシウム肥料(アルカリ分5
3係、1,630ミクロンの網ふるい全通、590ミク
ロン網ふるい85%通過)を原料とし、これにC. S
. F (水分32係)重量比7係を添加した後、混練
機にかけて良く混合し、次に粉砕機付造粒機にかけて造
粒した。
3係、1,630ミクロンの網ふるい全通、590ミク
ロン網ふるい85%通過)を原料とし、これにC. S
. F (水分32係)重量比7係を添加した後、混練
機にかけて良く混合し、次に粉砕機付造粒機にかけて造
粒した。
造粒物は前述のように長さ8m,フレーム温度1000
℃、ドラム回転数1 O r .p .ms排気温度1
20℃のドライヤードラム内に送り込み、滞溜時間20
分間で予備乾燥した。
℃、ドラム回転数1 O r .p .ms排気温度1
20℃のドライヤードラム内に送り込み、滞溜時間20
分間で予備乾燥した。
予備乾燥品は上記ドライヤードラム排出口の直下に設置
された篩機上に落下され、該篩機を通過する過程で整粒
した。
された篩機上に落下され、該篩機を通過する過程で整粒
した。
整粒された粒状物は直ちに冷却用ドラムドライヤー内に
送り込み、更に該冷却用ドラムドライヤー内には除湿さ
れた10℃以下の乾燥空気を送風して粒状物を、製品温
度10℃以下、水分含有率0.5係程度まで冷却乾燥し
た。
送り込み、更に該冷却用ドラムドライヤー内には除湿さ
れた10℃以下の乾燥空気を送風して粒状物を、製品温
度10℃以下、水分含有率0.5係程度まで冷却乾燥し
た。
そして得られた製品を袋詰めして密封した。
これを試作品AIとして物性試験に供した。
実施例 2
珪酸カルシウム粉末(肥料公定規格2,000ミクロン
の網ふるいを全通し、本砕した鉱滓以外のものにあって
は590ミクロンの網ふるい60係以上通過)にC.
S. Fを6係添加し、実施例1と同様にして造粒、予
備乾燥、冷却乾燥、袋詰めして粒状珪酸カルシウム肥料
を製造した。
の網ふるいを全通し、本砕した鉱滓以外のものにあって
は590ミクロンの網ふるい60係以上通過)にC.
S. Fを6係添加し、実施例1と同様にして造粒、予
備乾燥、冷却乾燥、袋詰めして粒状珪酸カルシウム肥料
を製造した。
この製品は水分含有率0.65%、硬度1.54kg/
a?tで、開封して施肥すると、しばらくして崩壊、分
散した。
a?tで、開封して施肥すると、しばらくして崩壊、分
散した。
なお珪酸カルシウム粉末は炭酸カルシウム粉末に比較し
て粉末の粒子が大きいため、C. S. Fの使用量が
少なくて済む傾向にある。
て粉末の粒子が大きいため、C. S. Fの使用量が
少なくて済む傾向にある。
実施例 3
農業用消石灰粉末を原料とし、これにC. S. Fを
加えて造粒を行った。
加えて造粒を行った。
この場合消石灰は極めて微粉末であるため、造粒に必要
な水分及びC. S. F量が多く、消石灰粉末に対し
て35係を必要とした。
な水分及びC. S. F量が多く、消石灰粉末に対し
て35係を必要とした。
以下、実施例1と同様に予備乾燥、冷却乾燥袋詰めを行
い、粒状消石灰を得た。
い、粒状消石灰を得た。
この粒状消石灰は水分含有率0.7係、硬度2.0kg
/cAであり、炭酸カルシウム、珪酸カルシウムの粒状
製品より硬度の強いものが得られた。
/cAであり、炭酸カルシウム、珪酸カルシウムの粒状
製品より硬度の強いものが得られた。
なお、この製品を開封して施肥すると、しばらくして完
全に崩壊、分散した。
全に崩壊、分散した。
比較例 1
実施例1と同様に肥料公定規格に基く炭酸カルシウム肥
料(アルカリ分53%,1,630ミクロンの網ふるい
全通、590ミクロンの網ふるい85%以上通過)を原
料とし、これにC. S. F(水分32係)重量比7
%を添加し、混線機にかけて良く混合した後、粉砕機付
造粒機にかけて造粒した。
料(アルカリ分53%,1,630ミクロンの網ふるい
全通、590ミクロンの網ふるい85%以上通過)を原
料とし、これにC. S. F(水分32係)重量比7
%を添加し、混線機にかけて良く混合した後、粉砕機付
造粒機にかけて造粒した。
次に長さ4.7m,フレーム温度1,500゜C1排気
温度300℃、ドラム回転数15r.p.mのドラ・r
ヤードラム内に上記造粒物を送り込み、ドライヤー滞溜
時間5分間程度で乾燥し、ドライヤーからの乾燥製品温
度80〜90℃の乾燥製品を得た。
温度300℃、ドラム回転数15r.p.mのドラ・r
ヤードラム内に上記造粒物を送り込み、ドライヤー滞溜
時間5分間程度で乾燥し、ドライヤーからの乾燥製品温
度80〜90℃の乾燥製品を得た。
この乾燥製品を自然通風冷却し、これをポリエチレン袋
(0.12mml層)に密封した。
(0.12mml層)に密封した。
これを試作品届.2として物性試験に供した。
比較例 2
実施例1と同様な炭酸カルシウム肥料を原料とし、これ
にリグニンスルホン酸ナトリウム重量比7係を添加、混
合し、比較例1と同様な装置及び条件で乾燥、袋詰めし
て得られた製品を試作品扁3として物性試験に供した。
にリグニンスルホン酸ナトリウム重量比7係を添加、混
合し、比較例1と同様な装置及び条件で乾燥、袋詰めし
て得られた製品を試作品扁3として物性試験に供した。
比較例 3
実施例1と同様な炭酸カルシウム肥料を原料とし、これ
に無水炭酸ナトリウム重量比4係を水溶液として添加、
混合し、比較例1と同様な装置及び条件で乾燥、袋詰め
して得られた製品を試作品A4として物性試験に供した
。
に無水炭酸ナトリウム重量比4係を水溶液として添加、
混合し、比較例1と同様な装置及び条件で乾燥、袋詰め
して得られた製品を試作品A4として物性試験に供した
。
比較例 4
実施例1と同様な炭酸カルシウム肥料を原料とし、これ
に硝酸によりpHを5.0に調整したC. S.F(水
分32係ラ重量比14係を添加、混合し、不足水分を加
え造粒し、比較例1と同様な装置及び条件で乾燥、袋詰
めして得られた製品を試作品屋5として物性試験に供し
た。
に硝酸によりpHを5.0に調整したC. S.F(水
分32係ラ重量比14係を添加、混合し、不足水分を加
え造粒し、比較例1と同様な装置及び条件で乾燥、袋詰
めして得られた製品を試作品屋5として物性試験に供し
た。
試験予措及び貯蔵製品の物性
粒状石灰質肥料は酸性土壌の改良剤として使用されると
ころから速かに崩壊、分散し、且つ溶解 .性が早いこ
とが望まれる。
ころから速かに崩壊、分散し、且つ溶解 .性が早いこ
とが望まれる。
このため、実施例1及び比較例1〜4で試作された試作
品扁1〜煮5について試験前に水分、硬度、アルカリ分
を調べ、その結果を表−2に示す。
品扁1〜煮5について試験前に水分、硬度、アルカリ分
を調べ、その結果を表−2に示す。
本試験に供したものは、20kg人ポリエチレン袋に密
封され、7段積に60日間製品倉庫で貯蔵されたものの
中から中央部3段目の袋を取出し、粒径3〜4龍の範囲
に分級した試作品の各100粒や物性試験に供した。
封され、7段積に60日間製品倉庫で貯蔵されたものの
中から中央部3段目の袋を取出し、粒径3〜4龍の範囲
に分級した試作品の各100粒や物性試験に供した。
物性試験 1
試験予措によって求められた100粒について吸湿によ
る粒子の硬度を試験した。
る粒子の硬度を試験した。
恒温器温度を20℃とし、この中に底部に塩化アンモニ
ウム( N H4 c l)飽和溶液を入れたデシケー
ターを挿入して密閉した。
ウム( N H4 c l)飽和溶液を入れたデシケー
ターを挿入して密閉した。
一定温度下において固相の共存する飽和溶液上の密閉空
間の湿度は一定となる。
間の湿度は一定となる。
この場合塩化アンモニウム飽和溶液は20℃で、デシケ
ーター内の湿度を79.2係とする。
ーター内の湿度を79.2係とする。
このデシケーター内に各試作品を入れ、吸湿による粒子
の硬度を調査した。
の硬度を調査した。
各試作品は10粒宛シャーレに入れ、10反覆とし、こ
れをデシケーター内に入れ、密封し、24時間経過後、
各粒子の硬度を測定した。
れをデシケーター内に入れ、密封し、24時間経過後、
各粒子の硬度を測定した。
この結果は表−3に示す。
この結果より明らかな如く、実施例1による試作品屋1
は比較例2〜4による試作品A3〜5の試作品と比較し
て吸湿による硬度が小さくなり、したがって施肥後の崩
壊、分散性に優れていることが明らかである。
は比較例2〜4による試作品A3〜5の試作品と比較し
て吸湿による硬度が小さくなり、したがって施肥後の崩
壊、分散性に優れていることが明らかである。
物性試験 2
本試験は水中における崩壊速度及び分散面積について試
験を行ったものである。
験を行ったものである。
崩壊速度はシャーレに5mmの水深になるように水を張
り、これに10粒の試料を落下させて試料が水に入った
時点から試料の粒状が崩壊完了するまでの時間を測定し
た。
り、これに10粒の試料を落下させて試料が水に入った
時点から試料の粒状が崩壊完了するまでの時間を測定し
た。
分散面積は崩壊した粒子がシャーレの底に粉状となって
拡散した面積を投光法により測定したもので、いずれも
10粒宛反覆した試験成積を表−4に示す。
拡散した面積を投光法により測定したもので、いずれも
10粒宛反覆した試験成積を表−4に示す。
以上の結果より明らかな如く、実施例1による試作品A
Iは水中における崩壊速度及び分散面積いずれにおいて
も優れた性質を有するものである。
Iは水中における崩壊速度及び分散面積いずれにおいて
も優れた性質を有するものである。
物性試験 3
本試験は製品が製造工場から実際に農業者が圃場に散布
施肥までの運搬、荷卸し等の各作業を経過する際に生ず
る衝撃に粒状が粉化する度合を求め、製品として市販性
に適合するか否か等を調べる耐久試験である。
施肥までの運搬、荷卸し等の各作業を経過する際に生ず
る衝撃に粒状が粉化する度合を求め、製品として市販性
に適合するか否か等を調べる耐久試験である。
本試験は、試験予措によって抜取られた20kg袋内か
ら297ミクロンの篩で篩分けし、これより小さいもの
を除外した。
ら297ミクロンの篩で篩分けし、これより小さいもの
を除外した。
次に篩上に残る粒状石灰を2001計量し、ポリエチレ
ン袋に入れ、高さ1mからコンクリートの土間に落下さ
せ、内容物を再び297ミクロンの篩にかけて粉化した
ものの重量を求めた。
ン袋に入れ、高さ1mからコンクリートの土間に落下さ
せ、内容物を再び297ミクロンの篩にかけて粉化した
ものの重量を求めた。
この結果は表−5に示す。以上の結果より明らかなよう
に、比較例1のように石灰質肥料にC. S. Fを配
合して造粒し、これを従来の熱乾燥したものは耐久性に
欠け、市販品とすることが不可能であったが( A.
2試作品)、実施例1の製品はA 3 , JFy.
4 , A 5と同様に十分な耐久性があり、市販品と
することができる。
に、比較例1のように石灰質肥料にC. S. Fを配
合して造粒し、これを従来の熱乾燥したものは耐久性に
欠け、市販品とすることが不可能であったが( A.
2試作品)、実施例1の製品はA 3 , JFy.
4 , A 5と同様に十分な耐久性があり、市販品と
することができる。
総括
以上の物性試験、耐久試験結果より明らかなように、石
灰質肥料をC. S. Fで造粒する場合においても、
一般に実施されている造粒方法、乾燥装置、乾燥条件を
用いて製造されたものは崩壊、分散性は良いが、反面C
. S. Fの強い吸湿性のために製造過程ですでに吸
湿しており、このため製品硬度は小さく、しかもこれに
併い耐久性が極めて悪く、市販性がない。
灰質肥料をC. S. Fで造粒する場合においても、
一般に実施されている造粒方法、乾燥装置、乾燥条件を
用いて製造されたものは崩壊、分散性は良いが、反面C
. S. Fの強い吸湿性のために製造過程ですでに吸
湿しており、このため製品硬度は小さく、しかもこれに
併い耐久性が極めて悪く、市販性がない。
これに対してこの発明においては造粒物を十分な時間を
掛けて予備乾燥した後、冷温除湿された乾燥空気を用い
て冷却乾燥し、更に密封貯蔵するため、製品は耐久性が
あり、運搬等の取扱い中に粉末化することもなく、十分
な市販性を有する。
掛けて予備乾燥した後、冷温除湿された乾燥空気を用い
て冷却乾燥し、更に密封貯蔵するため、製品は耐久性が
あり、運搬等の取扱い中に粉末化することもなく、十分
な市販性を有する。
またこの発明により製造された製品は、比較例2,3.
4で製造された製品に比べ、吸湿による粒子硬度の軟化
及び崩壊、分散性が極めて良く、粒状肥料として優れて
いる。
4で製造された製品に比べ、吸湿による粒子硬度の軟化
及び崩壊、分散性が極めて良く、粒状肥料として優れて
いる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 石灰質を含む肥料或いは産業副産物として排出され
る石灰質含有物にステフエン廃水濃縮液を配合して造粒
し、ドライヤーで予備乾燥した後、低温の除湿空気で冷
却乾燥し、更に密閉貯蔵することを特徴とする石灰質肥
料の製造法。 2 乾燥製品温度50〜40℃程度、水分含有率2係程
度まで予備乾燥する特許請求の範囲第1項に記載の製造
法。 3 製品温度10℃以下、水分含有率0.5%程度まで
冷却乾燥する特許請求の範囲第1項に記載の製造法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19766981A JPS599513B2 (ja) | 1981-12-10 | 1981-12-10 | 石灰質肥料の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19766981A JPS599513B2 (ja) | 1981-12-10 | 1981-12-10 | 石灰質肥料の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5899189A JPS5899189A (ja) | 1983-06-13 |
JPS599513B2 true JPS599513B2 (ja) | 1984-03-02 |
Family
ID=16378355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19766981A Expired JPS599513B2 (ja) | 1981-12-10 | 1981-12-10 | 石灰質肥料の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS599513B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62120009A (ja) * | 1985-11-20 | 1987-06-01 | Fuji Electric Co Ltd | プリント基板に取付けた零相変流器 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6096592A (ja) * | 1983-10-28 | 1985-05-30 | 新東工業株式会社 | 粉状苦土石灰・粉状炭酸カルシウムの造粒方法 |
-
1981
- 1981-12-10 JP JP19766981A patent/JPS599513B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62120009A (ja) * | 1985-11-20 | 1987-06-01 | Fuji Electric Co Ltd | プリント基板に取付けた零相変流器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5899189A (ja) | 1983-06-13 |
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