JPS599291Y2

JPS599291Y2 - ガスガバナの圧力調整装置

Info

Publication number: JPS599291Y2
Application number: JP1978168878U
Authority: JP
Inventors: 勝児玉
Original assignee: パロマ工業株式会社
Priority date: 1978-12-07
Filing date: 1978-12-07
Publication date: 1984-03-23
Also published as: JPS5586209U

Description

【考案の詳細な説明】この考案はガスガバナの圧力調整装置に関し、特に、こ
の装置によって使用者がガス量調節を容易に行えるよう
にすることを目的としている。

従来、製造上のばらつきを吸収するために高圧側か低圧
側のいずれか一方を調整するものは公知であるが、高圧
側と低圧側の双方を調整できるものは見当らない。

また、使用者によるガス量調節は何ら考慮されていない
。

この考案は高圧側はもちろん低圧側においても微細な調
整を可能として製造上のばらつきを簡単に修正し、ガス
種のいかんを問わずガス燃焼装置のガス圧を高圧及び低
圧のいずれか又はその圧力範囲で使用したいとき（すな
わち、アウトプットを大、小に切換え、あるいはその中
間の圧力に調節した大から小（小から大）に切換えたい
とき）それぞれの圧力で所望のガス圧を正確に得ること
ができて使用者が認知しやすいガスガバナの圧力調整装
置を提供するものである。

以下その一実施例を図面に基づき具体的に説明する。

図面において、３はダイヤフラム１とガス圧調整弁２を
備えたガスガバナで、ダイヤフラム１の中心にガス圧調
整弁２を吊設してガス圧調整弁２がダイヤフラム１と共
動しダイヤフラム室４の入口側（一次側）のガス通路に
設けた弁座１３との間隙を供給ガス圧の変動に順応して
広狭に自動調節し送出ガス圧の一定化を図り得るように
なっている。

５はダイヤフラム室４の背圧側に突設したキャップ筒で
、該キャップ筒５の内部に低圧時のガス圧力を後記する
如く微調節する低圧調整用螺体６を進退自在に螺合する
とともに、外部には高低切換用のダイヤル７（以下これ
を単にダイヤル７という）をキャップ筒５の外面に刻設
した螺旋溝８にダイヤル７の周壁の適所に内部へ突出し
て螺着せるガイドビス９を遊嵌してキャップ筒５にダイ
ヤル７を被冠せしめ、該ダイヤル７を左右へ回動操作す
ることによりガイドビス９が螺旋溝８に案内されてキャ
ップ筒５に対しダイヤル７が上下に移動して圧力調整ば
ね１１の弾発力を強弱に変換し高圧と低圧のガス圧に切
換え調整しうるようにしている。

また、１０は前記ダイヤル７の中心に螺挿保持せしめた
高圧調整用ねじ軸（以下これを単にねじ軸１０という）
で、その先端を螺体６の中心に穿った通孔１４を貫通し
てダイヤフラム１との間に介装した圧力調整ばね１１の
上部を受止めるばね受け１２に当接関連させてダイヤル
７に対してねじ軸１０を上下に移動させ高圧時における
圧力調整ばね１１の弾発力の微調整ができる構造として
いる。

また、低圧時においてはダイヤル７が上昇して低圧調整
用螺体６がばね受１２に当接するから低圧調整用螺体６
の位置を予め上下に移動させて圧力調整ばね１１の弾発
力の微調整を行うことができ、さらに、螺旋溝８に対し
ダイヤル７を任意の位置まで回動し、その位置で供給圧
力を所望の送出ガス圧に設定する・ことも可能であり、
この場合はガイドビス９を螺旋溝８に螺締押圧させれば
その位置にダイヤル７を確実に固定することができる。

なお、図中１５はガス通路の入口、１６は同出口で゛あ
る。

前記構或において、高圧ガス使用時はダイヤル７を右回
転（又は左回転）すると、ダイヤル７に設けたガイドビ
ス９がキャップ筒５に刻設した螺旋溝８に沿って下方へ
移動しこれにつれてダイヤル７も下方へ移動する。

従って、ねじ軸１０もダイヤル７とともに下方へ移動し
て圧力調整ばね１１をばね受け１２を介して縮圧せしめ
バネ荷重を増大する。

しかして、予め決められた高圧設定位置（例えば螺旋溝
８の下部終端位置）において送出ガス圧は高圧設定値に
なる。

しかし、部品のばらつき等によりこの高圧設定値がずれ
る可能性もあるので若しこれがずれた場合はねじ軸１０
をドライバー等により回動操作してその修正を行うもの
である。

（第１図参照）。次に前記高圧位置にあるダイヤル７を
左回転（又は右回転）して低圧ガス使用時にセットする
と、前述とは逆にダイヤル７とともにねじ軸１０も上昇
してばね受１２は圧力調整ばね１１の伸長にともない上
昇して予め設定した位置にある低圧調整用螺体６に当接
し圧力調整ばね１１の弾発力を弱めばね荷重を減ずる。

この場合も低圧設定位置（例えば螺旋溝８の上部終端位
置）において低圧設定値に狂いが生じたとき低圧調整用
螺体６をダイヤル７を取外して回動操作しその修正を行
うものである（第２図参照）。

この考案は以上説明したように、高圧設定位置における
微調整だけでなく低圧設定位置においてもその調整が可
能であるから製造上のばらつきを簡単に修正できる。

また、ガス種のいかんを問わずガス器具のアウトプット
を正確に大小に切換え得るのでガス器具の利用価値を大
ならしめ得る。

さらに、ダイヤルを任意の位置でセットできるので高、
低圧の間で連続的に送出ガス圧を設定できるためにバー
ナのアウトプットを任意に調節でき、さらに、ダイヤル
の調整位置はダイヤル表示できるのでその確認は容易で
あるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す高圧時の断面図、第
２図は低圧時の断面図である。１・・・ダイヤフラム、２・・・ガス圧調整弁、３・・
・ガスガバナ、４・・・ダイヤフラム室、５・・・キャ
ップ筒、６・・・低圧調整用螺体、７・・・高低切換用
ダイヤル、８・・・螺旋溝、９・・・ガイドビス、１０
・・・高圧調整用ねし軸、１１・・・圧力調整ばね、１
２・・・ばね受け。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ダイヤフラム１と共動するガス圧調整弁２をもつガスガ
バナ３において、ダイヤフラム室４の背圧側に突設せる
キャップ筒５の内部に進退自在に螺挿されてダイヤフラ
ム１との間に介挿した圧力調整ばね１１の低圧時におけ
る弾発力を調節する低圧調整用螺体６を設けるとともに
キャップ筒５の外面に該設した螺旋溝８に高低切換用の
ダイヤル７に突設せるガイドビス９を遊嵌してキャップ
筒５に高低切換用のダイヤル７を被冠せしめ、さらに前
記圧力調整ばね１１の高圧時における弾発力を調節する
高圧調整用ねじ軸１０を低圧調整用螺体６を貫通して高
低切換用のダイヤル７に螺挿して或るガスガバナの圧力
調整装置。