JPS598640Y2 - 座席用飾りボタン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は座席面に美麗な飾りしわを容易に形或し得る座
席用飾りボタンに係る。

近来、第１図に示すように、座席１の表面に飾りボタン
７を取付け、これを針金または紐８で裏面より引張って
ボタン周辺に整然とした飾りしわ２を形威して、座席自
体の高級品質感を与えることが行なわれている。

しかし、この飾りしわ２は整った状態に形或することは
難かしく熟練を要し、多くは不整合のしわに終る場合が
あり、特に各々の飾りしわを整然と同形に形戒すること
は至難である。

第２図は第１図の縦断面で座席の構戊を示す。

３は座席１の架台となる剛性の座席フレームで、座部お
よび背部ともその上にクッション４、やわらか目のワテ
゛イング５が載置され、表面を表皮６で被覆して作られ
る。

飾りボタン２は表皮の任意の場所に複数個取付けられ、
これを針金または紐８で裏面より引張って止め、表皮６
の表面にボタンの圧接によって飾りしわ２を形或する。

この従来の飾りボタン７と飾りしわ２について、第３ａ
図ないし第３Ｃ図により具体的に説明すると、第３ａ図
は第３ｂ図、第３Ｃ図の飾りボタン７の側面を示し、９
は針金または紐８を通す掛頒である。

この飾りボタン７の裏側は平滑で、上記針金または紐８
で裏側から強く引っ張ると、第３ｂ図の長方形の飾りボ
タン７の場合は特に角部に、第３Ｃ図の丸形の飾りボタ
ン７の場合はボタン周辺にいずれも不規則なしわ２が形
或される。

このしわ２は各々異なり、座面全体より見て不整合で所
期の目的に沿い得るものではなかった。

本考案は上記のごとき欠点に鑑みてなされたもので、熟
練を要せず、だれでも任意の飾りしわを形戒することが
できる飾りボタンを提供しようとするものである。

以下本考案の好適な実施例について添付図面を参照して
詳細に説明する。

第４ａ図は本考案の飾りボタン７の一実施例で、長方形
ボタンの裏面に第４ｂ図、第４Ｃ図に示すように十字形
の凸部１０および掛ｆｉ９を設ける。

上記掛ｔＲ９に針金または紐８を通し、座席裏側より軽
く引いて適宜な個所に結び止めると、上記凸部１０が表
皮を圧することにより第４ｂ図のごとき十字形の飾りし
わ２が表皮上に整然と形威され、もし強く引張って止め
ると第４Ｃ図のように米字形放射状の飾りしわ２が形或
される。

第５ａ図に示す飾りボタン７は丸形で、裏側に十字形の
凸部１０と掛鏝９を設けたもので、上記例と同様に針金
または紐８を通し、座席裏側より軽く引くと第５ｂ図の
ごとき十字形の飾りしわ２が形威され、強く引張ると、
第５Ｃ図に示すように十字形のしわ２とボタン周辺の細
かいしわ２′を形戊することができる。

第６ａ図に示す飾りボタン７は丸形で、裏側に三角形の
凸部１０と掛鏝９を設けたもので、上記例と同じく、針
金または紐８を通し、座席裏側より軽く引いて止めると
第６ｂ図に示すような三方向への飾りしわ２が形或され
、強く引いて止めると、第６Ｃ図に示すように、三方向
の飾りしわ２と丸ボタン周辺の細かい飾りしわ２′とが
同時に形或される。

第７ａ図に示す飾りボタン７は丸形で、裏側に四角形の
凸部１０と掛頒９を設けた実施例で、上記例と同じく、
針金または紐８を上記掛頒９に通し、座席裏側から軽く
引いて止めると、十字形の飾りしわ２が形威され、強く
引いて止めると、第７Ｃ図のように十字形の飾りしわ２
と、ボタン周辺の細かい飾りしわ２′が同時に形或され
る。

上記説明において、飾りボタンクは長方形、丸形の例に
ついて述べたが、その他三角形、菱形、多角形でもよく
、また、裏側の凸部１０は十字形、三角形、四角形につ
いて述べたが、その他各種形状の凸部があることはもち
ろんである。

また、凸部１０、掛鏝９はボタン形或時に同時に形或さ
れ、材質としては金属、合戒樹脂などが考えられる。

本考案によると、飾りしわは、飾りボタン裏側の凸部に
よって形戊されるので、何等の技術も要せず、しかも同
一の飾りしわを美麗に形或することができ、また、ボタ
ンの種類（凸部の種類）を混用すると趣味のある飾りし
わを座席表面に形或することも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は座席の斜視図、第２図はその縦断面図、第３ａ
図は従来の飾りボタンの側面図、第３ｂ図はボタン形と
飾りしわを示す平面図、第３Ｃ図は丸ボタンとしわを示
す平面図、第４ａ図以下は本考案の実施例を示し、第４
ａ図は第１実施例の飾りボタンの側面図、第４ｂ図はボ
タンを軽く引いて形戊された飾りしわの平面図、第４Ｃ
図は強く引いて形或したしわの平面図、第５ａ図は他の
実施例のボタン側面図、第５ｂ図はそのボタンを軽く引
いて形或したしわの平面図、第５Ｃ図は強く引いて形威
したしわの平面図、第６ａ図は他のボタンの側面図、第
６ｂ図はそのボタンを軽く引いて形或したしわの平面図
、第６Ｃ図は強く引いて形威したしわの平面図、第７ａ
図は他のボタンの側面図、第７ｂ図はそのボタンを軽く
引いて形或したしわの平面図、第７Ｃ図は強く引いて形
或したしわの平面図である。 １・・・・・・座席、２，２′・・・・・・飾りしわ、
７・・・・・・飾りボタン、８・・・・・・針金または
紐、９・・・・・・掛濃、１０・・・・・・凸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 座席裏側より引張って座席表面に飾りしわを形或する任
   意の凸部を裏面に形設したことを特徴とする座席用飾り
   ボタン。