JPS598430B2 - コイルばねの被覆部形成方法 - Google Patents

コイルばねの被覆部形成方法

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JPS598430B2
JPS598430B2 JP2237581A JP2237581A JPS598430B2 JP S598430 B2 JPS598430 B2 JP S598430B2 JP 2237581 A JP2237581 A JP 2237581A JP 2237581 A JP2237581 A JP 2237581A JP S598430 B2 JPS598430 B2 JP S598430B2
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JP
Japan
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coil spring
powder
spring
coating
coil
Prior art date
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Expired
Application number
JP2237581A
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English (en)
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JPS57136972A (en
Inventor
俊博 竹鼻
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NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Publication date
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコイルばねの被覆部形成方法に関する。
自動車用懸架装置に用いられるコイルばねにおいては、
走行時に生ずる振動や衝撃等により相隣るばね素線が相
互に衝接し、たたき音などと呼ば一れる騒音を発生する
。特に、テーパコイルばねや不等ピッチコイルばねなど
のように非線形特性を有するものにあつては、コイル軸
方向の特定部分においてばね素線が相互に衝接するよう
に構成されているので騒音の発生がさらに顕著である。
上述のような騒音の発生を防止するため、ばね素線をチ
ューブ内に挿通するようにしたものが用いられているが
、チューブ内に浸入する水分や電解性溶液(たとえば路
面凍結防止剤)などによつてばね素線が発錆、腐食した
り、さらに腐食疲労。に基づく折損事故を生ずる場合が
ある。また、水分等の浸入を防止するために接着剤また
はその他のシーリング済り等を用いても繰返し応力が作
用する条件下では耐久性に劣り、充分な効果は期待し得
ない。しかも、ばね素線をチューブ内に挿通するために
は人手および機械のいずれによつても多くの工数を必要
とし、かつ生産性の向上がきわめて困難である。また、
スリットが設けられたチューブを用いた場合には、生産
性は若干改善されるが水分等による悪影響が増大すると
いう難点がある。さらに、ばね素線に対して粉体塗装を
なすようにしたものにあつては部分塗装の場合にマスキ
ング工程を必要とし、かつ粉体の回収や歩留り等に若干
の難点があり、粉体塗料を溶射するようにしたものにお
いては外観、粉体歩留り、溶射後における粉体処理等に
若干の難点がある。また、高濃度樹脂溶液に浸漬するよ
うにしたものにおいては厚塗りおよび部分塗りが実質的
に不可能であり、かつ溶剤による環境問題を伴なう。し
かも、上記粉体および樹脂溶液のいずれを用いる場合に
も装置が大形となる。また粉体溶射の場合にはノズルの
目づまりを生じ易いなどの不具合があつたり、粉体粒子
を細かくしなければならないなどの難点が伴なう。本発
明は上記事情のもとになされたもので、その目的とする
ところは、はね素線に対する被覆部の形成が容易で、小
規模設備によつて高生産性を達成でき、しかも被覆部は
はね素線と強固に密着して容易に離脱することがなく、
、騒音やばね素線の腐食等の発生を効果的に防止し得る
とともに、コイルばね自体の特性に悪影響を及ぼすよう
なことのない、コイルばねの被覆部形成方法を提供する
ことにある。
以下、本発明について図面を参照しながら説明する。
図面においてコイルばね1はばね素線2をコイル伏に巻
回することによつて形成され、表面温度が100〜25
00C程度となるように予熱されている。コイルばね1
が塗装後に加熱乾燥されるような場合などには、この加
熱乾燥工程を予熱工程として利用するのがよい。3は樋
状容器であつて上面が開放されており、内部には融点が
250℃以下の熱可塑性樹脂粉体4が収容されている。
上記コイルばね1は、たとえば両端部が粉体4に浸漬さ
れた伏態で容器3の長手方向に転動される。この転動は
重力を利用して行なうようにしてもよく、あるいはその
他の適宜駆動手段を用いるようにしてもよい。上述のよ
うにして粉体4中に浸漬されたばね素線2の表面は粉体
によつて被覆されるが、その付着量(被覆厚さ)はばね
素線の表面温度、粉体粒子の大きさ、コイルばねの転動
速度等に応じて適宜に設定される。
そして、付着した粉体はレベリングのために適宜手段に
よつて200℃程度の温度に10〜20分程度保持され
ることにより加熱、溶融されたのぢ冷却、固化される。
以上においてはコイルばね1の両端部に被覆部を形成す
る場合について説明したが、一端部、中間部または全部
等に被覆部を形成する場合にも、上述とほぼ同様にして
行なうことができる。
被覆材料としてアイオノマー樹脂粉体(20メツシユ・
パス)を用い、塗装乾燥により表面温度170±5℃に
予熱されたコイルばねに対し上述のようにして被覆部を
形成した実施例1と、従来方法によつて被覆部を形成し
た比較例1およびとの諸特性を第1表に比較して示す。
ただし、比較例1はアイオノマー樹脂粉体(60メツシ
ユ・パス)を溶射したものであり、比較例はポリウレタ
ンチユーブを用いたものであつて、いずれも被覆厚さは
実施例1と同じ111である。また、表中の防音効果大
とは、振幅が±2511!で振動数が1Hz程度の矩形
波入力に対し、被覆が無い場合には80〜85dBであ
つた音圧レベルが被覆部を形成したことによりOになつ
たことを示す。
耐久性は圧縮荷重の繰返し回数が20万回になつたとき
の伏況で示す。防錆効果は塩水噴霧試験の結果であり、
比較例においては72〜120時間で発錆したが実施例
1および比較例1においては発錆が認められなかつた。
生産性はコイルばね1個当りの被覆部形成所要時間で示
す。上記第1表かられかるように、実施例1は比較例1
より生産性および設備投資の点で優れるとともに、比較
例に対してはほぼ全面的に優れている。上記実施例1と
同等の効果を奏し得る他の実施例について、それぞれに
おける樹脂粉体の材質と被覆部の厚さとの組合せを第2
表に例示する。
なお、本発明は上記実施例のみに限定されるものではな
く、たとえば被覆部を形成する材料は融点が250℃以
下の熱可塑性樹脂粉体であればどのようなものであつて
もよい。またコイルばねはコイル内径、コイル外径、コ
イルピツチ、素線径等の全部または一部が不等なもので
あつてもよく、かつ座巻部の有無や、素線の断面形状等
は任意に設定可能である。さらに、被覆部の形成位置は
上述したようにコイル軸方向における一端、両端、中間
部および全長等のいずれであつてもよく、かつこれらの
いずれの場合においてもばね素線の長手方向に連続的お
よび間隔的のいずれであつてもよい。その他、本発明の
要旨とするところの範囲内で種々な変更ないし応用が可
能である。本発明は、上述したように所定の表面温度に
予熱されたコイルばねの少なくとも軸方向一部分を、内
部に融点が250℃以下の熱可塑性粉体を収容した樋伏
容器内で転動させ、上記コイルばねのばね素線に付着し
た樹脂粉体を加熱溶融したのち固化させるようにしたこ
とを特徴とするものである。
した/)くつて、振動や衝撃等によつて相隣るばね素線
が相互に衝接するような場合でも、上記被覆部が介在す
ることにより騒音の発生を効果的に防止することができ
る。また、被覆部はばね素線に融着されているのでこれ
ら両者は強固かつ水分等が浸入不能に密着しており、被
覆部の離脱やばね素線の腐食等を確実に防止することが
できる。さらに、融点が250℃以下の粉体を用いるの
で溶着に際してより高温に加熱する必要がなく、コイル
ばねの寸法、ばね定数および残留応力等に何ら悪影響を
及ぼすようなことがないとともに、外観が良好で重量増
加も僅少である。しかも、被覆部の形成および固着に際
して接着剤、シーリング剤、洛剤等を用いる必要がなく
、かつ樹脂粉体が飛散するようなこともないから大気汚
染等の公害を生ずることもない。また、粉体を収容した
樋状容器内にコイルばねを転動させるものであるから、
装置がきわめて簡単で設備投資が少額ですみ、マスキン
グ工程が不要なことなどと相まつて自動化が容易であり
、生産性を大幅に向上することができる。さらに、樹脂
粉本を爵射する場合と比較すれば、スプレーガンを用い
ないので目づまり対策が不要であるとともに粉木の粒度
管理が容易であり、かつ粉体の回収が容易で歩留りも高
く、また被覆部の厚さを容易に調整し得るなど、実用上
、多くの優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示す説明図である。 1・・・・・・コイルばね、2・・・・・・ばね素線、
3・・・・・・容器、4・・・・・・粉体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 所定の表面温度に予熱されたコイルばねの少なくと
    も軸方向一部分を、内部に融点が250℃以下の熱可塑
    性樹脂粉体を収容した樋状容器内で転動させ、上記コイ
    ルばねのばね素線に付着した樹脂粉体を加熱溶融したの
    ち固化させるようにしたことを特徴とするコイルばねの
    被覆部形成方法。
JP2237581A 1981-02-18 1981-02-18 コイルばねの被覆部形成方法 Expired JPS598430B2 (ja)

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JP2237581A JPS598430B2 (ja) 1981-02-18 1981-02-18 コイルばねの被覆部形成方法

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JPS57136972A JPS57136972A (en) 1982-08-24
JPS598430B2 true JPS598430B2 (ja) 1984-02-24

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ID=12080885

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Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6090076A (ja) * 1983-10-22 1985-05-21 Matsumiya Chem:Kk 粉体塗装方法
JPS6275235U (ja) * 1985-10-30 1987-05-14
IT1292312B1 (it) * 1997-05-16 1999-01-29 Rejna Spa Molla elicoidale rivestita, in particolare per sospensioni automobilistiche.
JP7447361B2 (ja) 2021-06-11 2024-03-11 日本発條株式会社 コーティング剤、及び、ばね
WO2024122655A1 (ja) 2022-12-09 2024-06-13 日本発條株式会社 コーティング材、コーティング層、及び、ばね
WO2024122653A1 (ja) 2022-12-09 2024-06-13 日本発條株式会社 コーティング材、コーティング層及び、ばね

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JPS57136972A (en) 1982-08-24

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