JPS5980538A - デイスクブレ−キ用危険予知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） この発明は自動車の制動に用いるディスクブレーキに於
いて、パッドのライニング力（摩耗し切ったり、或は制
動を頻繁に行な（・過ぎてライニング表面が変質したり
して十分な制動ブコカ（イ跨られなくなる危険な状態と
なる前に、運転者にその状態を予知させるディスクブレ
ーキ用危険予知装置に関する０ （背景技術） ディスクブレーキは、例えば第１図に示すように、車輪
とともに回転するロータ１を挾もようにして設けたサポ
ート２に、ロータ１の軸方向の摺動を自在にしてロータ
１を挾ｔｒ１対の、＜ラド３を支持させ、サポート２の
上部に同じくロータ１の軸方向の摺動を自在としてギヤ
リノぐ４を装着して構成されている。制動を行なう場合
には、キャリパ４に内装したピストン（図示せず）によ
り一方のパッドをｐ−夕１の１側面に押圧すると、その
反作用としてギヤリノぐ４カ（摺動し、他方のパッド３
をギヤリノぐ爪４ａ１４ａを介してロータ１の他側面に
押圧し、両）ぐツ１°：３に」、リロータｌを両側面か
ら強く押圧して制動を行なう。

ところで、上述のように構成され作用するディスクブレ
ーキに於いては、パッドのライニングは制動の繰り返し
により摩耗するが、完全に摩耗し切ると制動力が極端に
低下して危険であるだけでなく、硬い裏金がロータ側面
に当ってこの側面を傷めてしまう。また、長い下り坂等
に於いて制動を頻繁に行なうと、ロータ側面と摺接する
ライニング表面が高温によって変質し、摩擦係数が著し
く減少するため、やはり制動力が極端に低下して危険で
ある。このような危険を防止するためには、ライニング
が摩耗し切る以前にパッドを新しいものと交換し、また
制動を繰り返してパッドの温度が一定以上上昇した場合
には自動車を停車させる等してパッドの温度を下げるこ
とが必要である。

このため、従来からライニングが許容極限Ｋまで摩耗し
たことを知らせる摩耗警報装置や、パッドの温度が危険
な程度にまで上昇したことを知らせるフェード警報装置
が使用されている。

ところが従来は摩耗警報装置とフェード警報装置とは独
立して構成されており、しかもフェード警報装置はサー
ミスタやバイメタルを使用した複雑な構造を有していた
ため、高価となる不都合があった。

（本発明の目的） 本発明は上述の′ような不都合を解消し、簡単な構造で
しかもライニングの摩耗とパッドの温度上昇とのいずれ
も検出できるディスクブレーキｍ危険予知装置を提供す
ることを目的としている。

（本発明の構成） 本発明のディスクブレーキ用危険予知装置は、パッドの
裏金裏面に、形状記憶合金製の支持板を介して板ばねを
固定し、常温時に於いて上記板ばねの先端をパッドのラ
イニングの摩耗許容極限厚さの面に位置させ、パッドの
温度が上昇した場合には上記形状記憶合金製の支持板が
ロータ側に向けて変位し、板ばねの先端がロータ側面に
接触するように構成している。

（本発明の実施例） 次に、図示の実施例を説明しつつ本発明を更に詳しく説
明する。

第２〜３図は本発明の実施例を示しており、第２図は常
温時の状態、第３図は高温時の状態をそれぞれ表わして
いる。ディスクブレーキのサポート２（第１図）に装着
するため属調板製の裏金５の表面にライニング６を貼着
して成るパッド３の上記裏金５の裏面隅部には、形状記
憶合金製の支持板７の一端を固定している。更にこの支
持板７の他端には、板ばね８の一端を連結固定している
。この板ばね８は、Ｕ字形の一方の辺を外方に折曲げた
一端を上記支持板７への固定端としたもので、他端８ａ
は、パッド：３が常温時にライニング６の摩耗許容極限
厚さｌの面に位置するように形成している。裏金５に板
ばね８を装着するための形状記憶合金製の支持板７は、
常温時に於いては、第２図に示すように真直ぐな形、状
をなしているが、パッド３の温度が、ライニング６がフ
（ニード現象を生ずる程度にまで上昇すると、第３図に
示すようにロータ１に向けて曲がる性質を有しており、
このように支持板７が曲がった場合は、板ばね８の他端
８ａは、ライニング６の摩耗量に関係なくロータ１の側
面に接触するように構成されている。このように、裏金
５に支持板７を介して板ばね９を装着したパッド３は、
従来のディスクブレーキと同様に、第１図に示すように
サポート２にロータ１に向けての進退自在に装着される
。但し、サポート２のバッド装着部の一部には、支持板
７に連結された板ばね８が、第２図に示した状態から第
３図に示した状態にまで自由に動けるように、切欠き部
を設ける。

（本発明の作用） 以上′に述べた様に構成される本発明のデイスクプレー
キ用竜険予知装置は、次に述べるように作用する。

まず、ライニングが摩耗し、パッドを交換すべき時期と
なった場合について説明する。制動の繰返しによりライ
ニング６が摩耗し、その厚さが薄くなるにつれて裏金５
はロータ１の側面に近付く、ライニング６が摩耗許容極
限厚さｌまで摩耗すると、板ばね８の他端８ａがロータ
ｌの側面に摺接し、この板ばね８がロータ１の回転に伴
って細かく振動してパッドの交換時期を知らせる警音を
発生する。

次に、パッド３の温度がフェード現象が発生する程度に
まで上昇した場合について説明する。

制動を頻繁に行なってパッドの温度が危険な程度にまで
上昇すると、それまで第２図に示すように真直ぐな形状
であった形状記憶合金製の支持板７が、第３図に示すよ
うに、ロータ１に向けて折れ曲がり、板ばね８の他端８
ａをロータ１の側面に摺接させ、この板ばね８がロータ
１の回転に伴って細かく振動して警音、を発生する。

Ｃ本発明の応用例） なお、上述の実施例に於いては、形状記憶合金製の支持
板７として常温時に真直ぐな形状をなすものを示したが
、支持板７の形状としてはこのようなものに限定されず
、要は常温時に於いて板ばね８の他端８ａをライニング
σの摩耗許容極限厚さｌの面に位置させることができ、
高温時に於いて上記他端８ａをロータ１の側面に向けて
移動させられるものであ才１ば良い。このため、支持板
７の形状と裏金５の裏面への装着場所を工夫すれば、板
ばね８の裏金５からの突出量を小さく抑えることも可能
となる。

Ｃ本発明の効果） 本発明のディスクブレーキ用危険予知装置は以上に述べ
た通り構成され作用するので、パッドのライニングの摩
滅による危険とフェードによる危険とを同一装置で予知
することができ、しかも構造が簡単なため安価に得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の適用されるディスクブレーキの１例を
示す正面図、第２〜３図は本発明の実施例を示すパッド
の部分平面図で、第２図は常温時の状態、第３図は高温
時の状態をそれぞれ示している。 １：ロータ、２：サポート、３：パッド、４：キャリパ
、４ａ：キャリパ爪、５：裏金、６：ライニング、７：
支持板、８：板ばね、８ａ：他端。 特許出願人　　　曙ブレーキ工業株式会社代　　理　　
人　　　小　　山　　欽　　造（ほか１名） 第１図 第２ｆｉ　　。 ノ 第３図 戸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 厚鋼板部の裏金（５）の表面にライニング（６）を貼着
   して成るパッド（３）を車輪とともに回転するロータ（
   １）の両側に設け、制動時にこのパッド（３）によりロ
   ータ（１）の両側面を抑えて制動を行なうディスクブレ
   ーキの上記パッド（３）の裏金（５）の裏面に一端を固
   定した形状記憶合金製の支持板（７）の他端に一端を連
   結し固定した板ばね（８）の他端（８ａ）は、常温時に
   於いて上記ライニング（６）の摩耗許容極限厚さの面に
   位置させ、上記支持板（７）はライニング（６）の表面
   が変質する高温詩に於いてロータ（１）の側面に向けて
   変形するディスクブレーキ用危険予知装置。