JPS5979065A

JPS5979065A - デイ−ゼル機関に使用されるユニツト・インジエクタ

Info

Publication number: JPS5979065A
Application number: JP57189426A
Authority: JP
Inventors: Makoto Endo; 真遠藤
Original assignee: Hino Motors Ltd; Hino Jidosha Kogyo KK
Current assignee: Hino Motors Ltd
Priority date: 1982-10-28
Filing date: 1982-10-28
Publication date: 1984-05-08
Also published as: JPH0226706B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、ディーゼル機関に使用されるユニット・イ
ンジェクタに関する。

一般ニ、ユニット・インジェクタは、判型燃料噴射ポン
プや分配型燃料噴射ポンプなどと異なシ、高圧噴射管を
使用することなく、ディーゼル機関のシリンダ・ヘッド
に直接的に取り付けられ、そのディーゼル機関のカム・
シャフトによって駆動されて燃料を噴射するように構成
されてきている。

通常、この種のユニット・インジェクタは、リードを備
えるプランジャをコントロール・ラックによって回転さ
せ、そのシランジャの有効行程を変えて、噴射される燃
料を調量してきている。

しかし、そのようなユニット・インジェクタは、そのコ
ントロール・ラックを備えているだめ、ディーゼル機関
のシリンダ・ヘッドに取シ付けられた状態において、そ
のシリンダ・ヘッド回りの構造が極めて棲雑になシ、シ
かも、そのユニット・インジェクタの駆動系統としての
カム・シャフト、ブツシュ・ロンド、ロッカー・アーム
などの取付は位置を考慮すれば、そのユニット・インジ
ェクタの取付は位置が極めて狭い範囲に制限され、その
シリン〜ダ・ヘッドにおけるスペースの有効利用を図る
ことが困難であった。

また、近年では、所定の圧力に調圧された燃料を絞シに
よって調量してポンプ室に送り、さらに、高圧燃料でシ
ランツヤを駆動し、そのポンプ室内の燃料を噴射するよ
うに構成されたユニット・インジェクタや、プランジャ
・ボア内にフリー・ピストン型の調量プランジャを備え
、その調量プランジャによって噴射される燃料を調量す
るように構成されたユニット・インジェクタが提案され
てきているが、その絞りによって調量されるユニット・
インジェクタは、燃料がその絞りを通過してポンプ室に
送られるとき、気泡が発生し、噴射量が不安定になった
り、噴射時期にばらつきを生じたりする虞れがあり、ま
た、そのフリー・ピストン型の調量プランジャによって
調量されるユニット・インジェクタでは、通常、圧送シ
ランジャおよび調量プランジャが所定の間隔を保って縦
方向に配置されるため、そのユニット・インジェクタの
全長が比較的長くなシ、そのような全長の長いユニット
・インジェクタをディーゼル機関のシリンダ・ヘッドに
取シ付ける場合には、そのユニット・インジェクタの駆
動系統としてのカム・シャフトの取付は高さを変えなけ
ればならず、ディーゼル機関全体が大型化される傾向に
あった。

この発明の目的は、調量グランジャによってポンプ室内
での燃料の調量を適正にし、かつ、そのポンプ室内にお
ける気泡の発生を防止して、噴射量を安定化させ、噴射
時期のばらつきを回避し、しかも、全長を短くしてディ
ーゼル機関のシリンダ・ヘッドへの取付は状態において
、そのシリンダ・ヘッド回シの構造を簡略化し、かつ、
小型化するところのディーゼル機関のユニット・インジ
ェクタの提供にある。

それらを課題として、この発明のディーゼル機関に使用
されるユニット・インジェクタは、バルブ・シートおよ
び噴口を有するニードル・スピンドル・ボア、圧送グラ
ンジャ・ボア、および、その圧送グランジャ・ボアに同
軸線的に形成され、かつ、そのニードル・スピンドル・
ボアの燃料溜シに連絡された調量プランジャ・ボアを備
えるバルブ本体と、ニードル・スプリングによって、そ
（７）　バルブ・シートに着座されるように、そのニー
ドル・スピンドル・ボアに嵌め合わせられたノズル・ニ
ードルと、そのシランツヤ・ボアに往復摺動可能に配置
され、先端の側に調量シランツヤ・ボアを備える圧送グ
ランジャと、そのグランジャ・ボアにおいて、その圧送
シランジャの先端側に圧送主ポンプ室を、その調量プラ
ンジャ・ボア内に圧送副ポンプ室を、その燃料溜シ側の
位置に噴射ポンプ室をそれぞれ形成するように、一方の
側をその圧送プランジャの調量プランジャ・ボアに往復
摺動可能に嵌め合わせて、そのプランジャ・ボアに往復
摺動可能に配置され、かつ、その圧送主ポンプ室をその
圧送副ポンプ室に連絡する連通路を備えた調量シランジ
ャと、その噴射ポンプ室に連通ずるように、そのバルブ
本体に形成されたポンプ・ポートと、その調量シランジ
ャが所定の位置に置かれるとき、その圧送主ポンプ室、
および、噴射ポンプ室内の燃料を燃料タンク側に戻し得
るように、その・ぐルプ本体に形成されだスピル・ポー
トとを含んで構成している。

以下、この発明に係るディーゼル機関に使用されるユニ
ット・インジェクタの望ましい具体例について、図面を
参照して説明する。

図は、この発明のディーゼル機関に使用されるユニット
・インジェクタの具体例１０を示している。

そのユニット・インジェクタ１０は、ノクルブ・シート
１９および複数の噴口２０，２１を有するニードル・ス
ピンドル・ボア１８、圧送フランシャ・ボア３４、およ
び、その圧送プランジャ・ボア３４の下方に同軸線的に
形成され、かつ、そのニードル・スピンドル・ボア１８
の燃料？ｆＪ、９ｚ２に連絡されだ調量シランジャ・ボ
ア３３を備えるバルブ本体１１と、ニードル・スプリン
グ３１によって、そのバルブ・シート１９に着座される
ように、そのニードル・スピンドル・ボア１８に嵌め合
わせられたノズル・ニードル２７と、そのプランジャ・
ポア３２の上方の側に往復摺動可能に配置され、下端に
、下方に向けて開口された調量シランジャ・ボ゛ア３６
を備える圧送シランジャ３５と、そのシランジャ・がア
３２において、その圧送シランジャ３５の下端側に圧送
主ポンプ室４１を、その調量シランジャ・ポア３６内に
圧送副ポンプ室４２を、その燃料溜り２２側の位置に噴
射ポンプ室４３をそれぞれ形成するように、上端の側を
その圧送プランジャ３５の調量プランジャ、ボア３６に
往復摺動可能に嵌め合わせて、そのプランジャ・ボア２
２の下方の側に往復摺動可能に配置され、かつ、その圧
送主ポンプ室４１をその圧送副ポンプ室４２に連絡する
連通路４４を備えた調量プランジャ４０と、その噴射ポ
ンプ室４３に燃料通路５２を介して連通ずるように、そ
のバルブ本体１１に形成されたポンプ・ポート５１と、
その調量シランジャ４０が所定の位置に置かれるとき、
その圧送主ポンプ室４１、および、噴射ポンプ室４３内
の燃料を燃料タンク（図示せず）側に戻し得るように、
そのバルブ本体１１に形成されたスピル・ポート５３と
よシ構成されている。

バルブ本体１１は、互いにねじ結合されたナツト１２お
よびプランジャ案内１６によって一体化されだノズル１
３、ニードル・スプリング案内１４、および、仕切りプ
レート１５より構成されている。

すなわち、そのバルブ本体１１は、下端にノズル嵌込み
孔１７を備えて筒状に形成されたナツト１２と、下端側
をそのノズル嵌込み孔１７から突出させるように、その
ナツト１２内に嵌め込まれ、かつ、バルブ・シート１９
および複数の噴口２０゜２１を有ｆるニードル・スピン
ドル・ボア１８を備えたノズル１３と、そのノズル１３
の上方の端面に載せるようにして、そのナツト１２内に
嵌め込まれ、かつ、上方を開口してそのニードル・スピ
ンドル・ボア１８とほぼ同一軸心的、に配置されるニー
ドル・スプリング・チャンノー″２４を備えたニードル
・スプリング案内１４と、そのニードル・スプリング案
内１４の上方の端面に載せられ、そのニードル・スプリ
ング・チャンノぐ２４を閉塞スるように、そのナツト１
２内に嵌め込まれた仕切リブレート１５と、そのノズル
１３、ニードル・スプリング案内１４、および、仕切シ
ブレート１５をそのナツト１２内に固定するように、そ
のナツト１２の上端にねじ込まれ、かつ、そのニードル
・スゲリング・チャンバ２４とほぼ同一軸心的に配置さ
れるプランジャ・ボア３２を備えたシランジャ案内１６
とより構成されている。

そのシランジャ案内１６のプランジャ・ボア３２は、上
方側の位置において、後述する圧送シランジャ３５を往
復摺動可能に支持するための圧送グランジャ・ボア３４
と、下方側の位置において、後述する調量プランジャ４
０を往復摺動可能に支持し、しかも、その圧送プランジ
ャ・ボア３４の内径よシも小さ々内径を有してその圧送
プランジャ・ボア３４の下端に同一軸心的に配置された
調量プランジャ・ボア３３とより構成されている。

勿論、そのグランツヤ案内１６は、下端をそのナツト１
２内に伸長し、その仕切りグレート１５を押し付けるよ
うにして、そのナツト１２の上端にねじ込まれている。

そのバルブ本体１１におけるノズル１３、二一ドル・ス
プリング案内１４、および、仕切りグレート１５は、互
いに連絡された燃料通路２３゜２５．２６をそれぞれ備
え、そのプランジャ案内１６のプランジャ・がア３２を
そのノズル１３の燃料溜り２２に連絡している。

ノズル・ニードル２７は、そのノズル１３におけるバル
ブ・シート１９に着座されるようにして、そのニードル
・スピンドル・ボア１８に往復摺動可能に配置されてい
る。

そのノズル・ニードル２７は、上端にピン２８を一体的
に備う、そのピン２８をそのニードル・スプリング案内
１４の下端に形成されたピン孔２９に通し、そのニード
ル・スプリング・チャンバ２４内に配置されたスプリン
グ・シート３０にピン先端を接し、さらに、そのニード
ル・スプリング・チャンバ２４内に配置されたニードル
・スプリング３１によυ、常に、そのバルブ・シート１
９に押し付けられている。

圧送シランジャ３５は、そのプランジャ案内１６のシラ
ンジャ・ボア３２における上方の側、すなわち、圧送プ
ランジャ・ボア３４に往復摺動可能に配置されている。

その圧送プランジャ３５の上端には、そのプランジャ案
内１６の上方の端面から突出されるフォロワ３９が取シ
伺けられている。

すなわち、そのフォロワ３９は、その圧送シランジャ３
５上端に被冠され、そのプランジャ案内１６の上方の端
面に、上方に向けて同一軸心的に突出されたガイド・ス
リーブ３７の内周面、換言するならば、フォロワ・ガイ
ド・ボア３８に往復摺動可能に配置されている。

勿論、そのフォロワ３９のフランジとそのグランジャ案
内１６の上方の端面との間には、バルブ・スプリング５
８が、そのガイド・スリーブ３７のまわりに同一軸心的
になるように配置され、そのフォロワ３９の上端面に接
触状態を保持して配置′されるカム・シャフト（図示せ
ず）の回転によって、その圧送グランジャ３５がその圧
送グランジャ・がア３４内を往復摺動するように、構成
されている。

また、その圧送プランジャ３５の下端側には、後述する
調量シランジャ４０の上方部分を往復摺動可能に嵌め込
むだめの調量シランジャ・ボア３６が形成されている。

その調量プランジャ・ボア３６は、そのプランツヤ業内
１６のプランジャ・ボア３２における下方の側、すなわ
ち、調量プランジャ・ボア３３とほぼ同一の内径を有し
、しかも、その調量シラン、ツヤ・ボア３３に対して実
質的に同一軸心的に配置されるように、その圧送プラン
ジャ２５の下端側に形成されている。

調量シランツヤ４０は、円柱状をなし、上方の側をその
圧送グランジャ３５の調量グランジャ・ボア３６に、下
方の側をそのシランジャ案内１６の調量グランジャ・ボ
ア３３にそれぞれ往復摺動可能に嵌め合わせている。

そのようにして調量プランジャ４０の上方および下方の
側がその調量プランジャ・ボア３６および調量シランジ
ャ・ボア３３にそれぞれ低め合わせられると、その圧送
シランジャ３５の下方に圧送主ポンプ室４１が、その調
量プランジャ・ボア３６内に圧送副ポンプ室４２が、ま
だ、その言１〜量シランジャ４０の下方に噴射ポンプ室
４３がそれぞれ形成される。

勿論、その噴射ポンプ室４３は、そのバルブ本体１１に
おける仕切ジグレート１５、ニードル・スプリング案内
１４、および、ノズル１３のそれぞれの燃料通路２６，
２３．２２を介して、そのノズル１３の燃料溜り２２に
連絡されている。

また、その調量プランジャ４０は、上方における外周面
の一方の側に、連通路４４を軸方向に沿って溝状に形成
し、その圧送主ポンプ室４１をその圧送副ポンプ室４２
に常に連絡している。

その調量シランジャ４０の上方部分には、一端をその調
量シランジャ４０の上方の端面に開口し、他端をその調
量シランジャ４０のほぼ中央の側面に開口するようにし
て圧送ポンプ室側スピル連通路４５が形成されている。

そのスピル連通路４５は、その調量：ｆランジャ４０が
所定の位置に押し込まれるとき、後述するスピル・ポー
ト５３に連通されるようにしてその調量グランジャ・ボ
ア３３の上方に形成されたスピル溝５６に、そのスピル
連通路４５の他端、すなわち、連絡口４６を連絡し、そ
の圧送側ポンゾ室４２側の燃料をそのスピル・ポート５
３側に逃すように構成されている。

さらに、その調量グランツヤ４０の下方部分には、一端
をその調量プランジャ４０の下方の端面に開口し、他端
をその調量プランジャ４０の下方の側面に開口するよう
にして、噴射ポンプ室側スピル連通路４７が形成されて
いる。

そのスピル連通路４７は、その調量プランツヤ４０が所
定の位置に押し込まれるとき、後述するポンプ・ポート
５１に連通されるようにしてその調量シランジャ・ボア
３３のほぼ中央の位置に形成されだスピル溝５９に、そ
のスピル連通路４７の他端１、すなわち、連絡口４８を
連絡し、その噴射ポンプ室４３側の燃料をそのポンプ・
ポート５１側に逃すように構成されている。

勿論、そのスピル連通路４５．４７の連絡口４６．４８
間の距離は、その調量フ０ランジャ・ボア３３における
スピル溝５６，５９間の距離と実質的に等しくされてい
る。

従って、その調量プランジャ４０が所定の位置に押し込
まれると、そのスピル連通路４５．４７の連絡口４６，
４８は、そのスピル溝５６．５９にほぼ同時にそれぞれ
連絡され、その圧送側ポンプ室４２側の燃料がそのスピ
ルポート５３に、その噴射ポンプ室４３側の燃料がその
ポンプ・ポート５１側にそれぞれ逃される状態、すなわ
ち、燃料の噴射路シの状態に置かれる。

ポンプ・ポート５１は、そのシランジャ案内１６の上方
の側面を開口することによって形成され、そのシランジ
ャ案内１６同をほぼ軸方向に沿って伸長された燃料通路
５２を介して、上述の噴射ポンプ室４３、および、スピ
ル溝５９にそれぞれ連絡されている。

勿論、その燃料通路５２の下方の位置には、逆止弁５７
が配置され、その噴射ポンプ室４２からそのポンプ・ポ
ート５１側への燃料の逆流を防止している。

スピル・ポート５３は、上述のバルブ本体１１における
ナツト１２の上方の側面を開口することによって形成さ
れ、そのナツト１２とプランジャ案内１６との間に形成
されたギヤラリ−５４に連絡されている。

そのギヤラリ−５４は、ｌＩぼ中央の位置において、そ
の調量プランツヤ・がイトゝ・ボア３３に形成されだス
ピル溝５６に連絡され、さらに、上方の位置において、
初段噴射、ムわゆる、パイロット噴射の噴射路りを決定
するために、その圧送シランジャ・ボア３４の下方寄り
の位置に形成された、カット・オフ・ポート５５に連絡
されている。

従って、そのカット・オフ・ポート５５に関連して、／
ｌイロット噴射を可能にするように、上述した圧送グラ
ンジャ３５の下方の位置には、そのカット・オフ・ポー
ト５５に連絡され得るリング溝４９、および、そのリン
グ溝４９をその圧送主ポンプ室４１に連絡する連通路５
０がそれぞれ形成されている。

勿論、そのカット・オフ・ポート５５は、その圧送グラ
ンジャ３５が図に示されるように上方に位置されている
ときに開放され、フィード・ポートとしてその圧送主ポ
ンプ室４１側への燃料の吸込みを可能にし、その圧送ブ
ランツヤ３５が僅かに押し込まれると閉塞されて、圧送
束および副ポンプ室４１．４２内でのノｆイロット噴射
のための燃料の圧縮を可能にし、その圧送プランジャ３
５がさらに僅かに押し込まれるとそのリング溝４９に連
絡されて、そのパイロット噴射を終了させ、さらに、そ
の圧送グランジャ３５が押し込まれると閉塞されて、そ
の圧送束および副ポンプ室４１゜４２内での主噴射のだ
めの燃料の圧縮を可能にする。

上述のように構成されたユニット・インジェクタ１０は
、ディーゼル機関（図示せず）のシリンダ・ヘッドに取
り付けられる。

そのシリンダ・ヘッドに取り付けられたユニット・イン
ジェクタ１０において、ポンプ・ポート５１は、燃料配
管（図示せず）により、電磁弁、（図示せず）を経由し
てフィード・ボンｆ（図示せず）の供給ポートに連絡さ
れ、壕だ、スピル・ポート５３ば、燃料戻し配管（図示
せず）を介して燃料タンク（図示せず）の戻シ側に連絡
される。

勿論、その電磁弁は、そのデイゼル機関を搭載する車両
のアクセル・ペダルの踏み込み量やそのディーゼル機関
の回転数などに応じて出力信号を送るコントローラ（図
示せず）によって制御される。

次に、上述のユニット・インジェクタ１０の動作を説明
するに、先ず、フィード・ポンプからの燃料が電磁弁に
よって調量され、その調量された燃料はそのユニット・
インジェクタ１０のポンプ・ポート５１に送られ、さら
に、その燃料は逆止弁５７を通って噴射ポ″７ノ室４３
に送られる。

勿論、圧送副ポンプ室４２は、連通路４４を介して圧送
主ポンプ室４１に連絡され、しかも、その圧送主ポンプ
室４１はギヤラリ−５４およびスピル・ポート５３側に
連絡され、その圧送側ポンプ室４２内の圧力がその噴射
ポンプ室４３内に送られる燃料の圧力よシも低いことか
ら、調量されてその噴射ポンプ室４３に送られた燃料の
量に応じて、その調量プランジャ４０が押し上げられる
。

寸だ、カム・シャフトが回転し、バルブ・スプリング５
８によってフォロワ３９が持ち上げられるとき、上述の
ように圧送上および副ポンプ室４１．４２は、そのスピ
ル・ポート５３側に連絡されているため、その調量プラ
ンジャ４０を所定の押し上げ位・置に維持した状態で、
圧送プランツヤ３５のみが上方に引き上げられる。

そのカム・シャフトの回転により、そのフォロワ３９が
バルブ・スプリング５８に抗して押し込まれると、圧送
シランジャ３５が、押し込まれる。

そのようにして圧送グランジャ３５が押し込まれ、カッ
ト・オフ・ポート５５を閉じると、圧送主ポンプ室４１
内の燃料が圧縮され、その圧送主ポンプ室４１は、調量
シランジャ４０の連通路４４を介して圧送副ポンプ室４
２に連絡されていることから、その圧送主ポンプ室４１
内の圧縮された燃料は、その連通路４４を経て、その圧
送主ポンプ室４１からその圧送副ポンプ室４２に流れ、
論量プランジャ４０を下方に押し込む。

そのように調量シランジャ４ｏが下方に押し込まれると
、噴射ポンプ室４３内の燃料は圧縮され、その圧縮され
た燃料が燃料溜り２２に送ら庇る。

その燃料溜シ２２内の圧力が所定の圧力に達すると、ノ
ズル・ニードル２７がニードル・スプリング３１に抗し
て持ち上げられ、噴口２０，２１が開放されて初段噴射
、いわゆる、ノやイロット噴射がなされる。

また、その圧送プランジャ３５がさらに押し込まれると
、閉じられていた上述のカット・オフ・ポート５５がそ
の圧送プランジャ３５のリング溝４９に連絡され、その
圧送上および副ポンプ室４１．４２内の燃料がスピル・
ポート５３側に逃され、その噴射ポンプ室４３および燃
料溜シ２２内の圧力が低下する。

すなわち、そのノズル・ニードル２７がそのニードル・
スプリング３１によって押し付けられ、その吹口２０，
２１が閉じられることにょシ、その初段噴射が終了する
。

きらに、その圧送シランジャ３５が押し込まれると、そ
のカット・オフ・ポート５５が再び閉じられ、上述の初
段噴射の場合と同様に、その圧送上および副ポンプ室４
１．４２内の燃料が圧縮されて、その調量プランジャ４
０が押し込まれる。

その調量プランジャ４０が押し込まれることによシ、そ
の噴射ポンプ室４３および燃料溜シ２２内の圧力が所・
定の圧力に達すると、そのノズル・ニードル２７がその
ニードル・スプＩＪ　ング３１に抗して再び持ち上げら
れ、その噴口２０，２１が開放されて主噴射がなされる
。

その調量シランジャ４０がさらに所定の位置に押し込ま
れると、その調量プランジャ４０におけるスピル連通路
４５．４７の連絡口４６，４８が、調量グランジャ・ガ
イド・？ア５６，５９にそれぞれ連絡される。

すなわち、その圧送上および副ポンプ室４１゜４２内の
燃料がスピル・ポート５３側に逃され、また、その噴射
ポンプ室４３内の燃料がポンプ・ポート５１側に逃され
る。

従って、その燃料溜り２２内の圧力が低下し、そのノズ
ル・ニードル２７がそのニードル・スプリング３１によ
って再び押し付けられ、その噴口２０．２１が閉じられ
ることにより、その主噴射が終了する。

如上の構成になるこの発明によれば、噴射ポンプ室内で
燃料を調量する際、燃料が極端に絞られることなく、そ
の噴射ポンプ室に送られるだめ、その噴射ポンプ室での
気泡の発生が少なくなシ、噴射量が安定し、噴射時期の
ばらつきが防止され、しかも、圧送シランジャが調量プ
ランジャ・ボアを備え、調量シランジャの一方の側をそ
の調量プランジャ・ボアに嵌め込んでいるため、ユニッ
ト・インジェクタとしての全長が短くなり、ディーゼル
機関のシリンダ・ヘッドへの′取付は状態において、そ
のシリンダ・ヘッド回シの構造が簡略化され、そのディ
ーゼル機関全体を小型化することができ、極めて実用的
になる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明のディーゼル機関に使用されるユニット・
インジェクタの具体例を示す縦断面図である。１０・・・ディーゼル機関に使用されるユニット・イン
ジェクタ、１１・・・バルブ本体、１８・・・ニードル
・スピンドル・ボア、１９・・・バルブ・シート、２０
．２１・・・噴口、２２・・・燃料溜り、２７・・・ノ
ズル・二〜ドル、３１・・・ニードル・スフリング、３
２・・・ノプンジャ・ボア、３３・・・調量シランジャ
・ボア、３４・・・圧送ノランジャ・ボア、３５・・・
圧送シランジャ、３６・・・調量グランジャ・ボア、４
０・・・調量ノランジャ、４１・・・圧送主ポンプ室、
４２・・・圧送副ポンプ室、４３・・・噴射ポンプ室、
４４・・・連通路、５１・・・ポンプ・ポート、５３・
・・スピル・ポート。４Ｃ

Claims

【特許請求の範囲】バルブ・シートおよび噴口を有するニードル・スピンド
ル・ボア、圧送グランジャ・ボア、および、その圧送グ
ランジャ・ボアに同軸線的に形成され、かつ、そのニー
ドル・スピンドル・ボアの燃料溜りに連゛絡された調量
プランジャ・ボアを備えるバルブ本体と、ニードル・スプリングによって、そのバルブ・シートに
着座されるように、そのニードル・スピンドル・ボアに
嵌め合わせられたノズル・ニードルと、そのグランジャ・ボアに往復摺動可能に配置され、先端
側に調量シランジャ・ボアを備える圧送シランジャと、そのシランジャ・ボアにおいて、その圧送プランジャの
先端側に圧送主ポンプ室を、その調量ゾ・ランジャ・ボ
ア内に圧送副ポンプ室を、その燃料溜り側の位置に噴射
ポンプ室をそれぞれ形成するように、一方の側をその圧
送プランジャの調量シランジャ・ボアに往復摺動可能に
嵌め合わせて、そのシランジャ・がアに往復摺動可能に
配置され、かつ、その圧送主ポンプ室をその圧送副ポン
プ室に連絡する連通路を備えた調量シランジャと、その
噴射ポンプ室に連通ずるように、そのバルブ本体に形成
されたポンプ・ポートと、その調量プランジャが所定の
位置に置かれるとき、その圧送主ポンプ室、および、噴
射ポンプ室内の燃料を燃料タンク側に戻し得るように、
そのバルブ本体に形成されたスピル・ポートとを含むデ
ィーゼル機関に使用されるユニット・インジェクタ。