JPS597442Y2 - ア−チ状構築物の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は屋外渡り廊下、歩道橋覆い等に使用するアーチ
状構築物に関し、殊に工場内生産に適するようにユニッ
ト化したアーチ状構築物の構造に関する。

従来からあったこの種の構築物はアルミ押出し型材又は
スチール型鋼からなるアーチ状縦枠を縦枠と同質材料か
らなる横棒で骨組し、これにアーチ状に彎曲した無機ガ
ラス等の面材を取付けて風雨を防ぐようにシールしたも
のであり、太陽光線を透過し、美麗である等の特徴があ
った。

しかし上記の施工は現場作業方式であるため下記の欠点
がある。

（１）現場での作業に多大の時間がかかり工費が高くつ
く。

（２）工場内完或品でない為、加工管理が充分でなく製
品の信頼度が低い。

殊に現場でシール施工をするため雨仕舞が充分でなく施
工後も点検補修の必要がある。

本考案はこのような従来の構築物の欠点に鑑みてなされ
たもので、現場施工に問題のある縦枠、横枠、面材の取
付け及びシール加工をすべて工場内で完或した構築物ユ
ニットに作り、現場においてはユニットを連結用パッキ
ングを挾んで連結組立てすれば完全な水密構造の渡り廊
下等が得られるようにした改善された構築物の構造を提
供するものである。

以下、実施例を示す図面について本考案を詳しく説明す
る。

第１図ないし第３図において、１はト形断面のアルミ型
材を所望のアーチ状に彎曲させた縦枠で、厚肉のフラン
ジ部２をユニットの内側に薄肉の面材取付部３を外側に
両者を互に直角状に形威し、アーチ状曲線に沿って等間
隔に夫々連結用及び面材取付用ボルト孔２ａ，３ａを設
ける。

４はｐ形断面の上下対称形の横枠で、垂直方向上下に位
置した面材取付部５と基礎取付部６と上記面材取付部５
に直角な縦枠取付部７により形或され、夫々面材取付用
及び基礎部取付用ボルト孔５ａ，６ａと縦枠取付ビス用
螺孔７ａを設け、縦枠１の両自由端に結合する。

８はモルタル基礎部で基礎部８上には水切り板９を備え
た基礎固定ブラケット１０を設ける。

１１は縦枠１の面材取付部３及び横枠４の面材取付部５
に合或ゴムからなるセツチング材１２を介して取付ける
アーチ状の強化合戒樹脂板で、本実施例の場合は強化合
戊樹脂透明板であるユーピロンガラス（商品名）を使用
しており曲面或形加工及び孔明け加工が容易で又割れ難
く透明度が良いので好都合である。

１３は縦枠１の外周縁に取付けるアーチ状の縦枠目板で
Ｌ形状に突出した水返し部１４を備え縦枠１に取付ける
ためのビス孔１３ ａを有する。

又１５は横枠４の外側に取付けるほぼ平板状の横枠目板
で横粋に取り付けるための取付用ビス孔１５ａを有する
。

尚上述した縦枠１，横枠４，縦枠目板１３，横枠目板１
５及び水切り板９はアルミ押出し型材で夫々一体的に形
或し、基礎固定ブラケット１０は強度上の見地よりメッ
キした型鋼を使用することが望ましい。

本構築物ユニットを工場生産するに当って、第４図に示
すように縦枠と横枠を夫々の面材取付部３及び５とフラ
ンジ部２内側と横枠の縦枠取付部７外側を当接させて、
縦棒取付ビス用螺孔７ａにビスを螺大して粗枠組を行な
う。

次に両面材取付部３，５の外側にセツチング材１２を介
して面材１１をボルトで取付け、さらに外側に縦枠目板
１３及び横枠目板１５を夫々縦枠１及び横枠４にビス付
けする。

最後に予め設けられた各目板と面林間の間隙にシリコン
系のシール材１６等を充填して構築物ユニットを完或す
る。

このようにした構築物ユニットを現場にトラック輸送し
Ｔ形断面のアーチ状の合或ゴムからなる連結用パッキン
グ１７を介して縦枠１のフランジ部２をボルト連結して
複数組のユニットを連結する。

さらに横枠４の基礎取付部６と基礎固定ブラケット１０
をボルト結合し、基礎固定ブラケット１０の外側下部に
水切り９を取付けて全施工を完了する。

尚面材に本実施例の如くユーピロンガラスを使用すると
この材料は可撓性を有するので縦枠１の面材取付部３の
曲面に沿って自然曲げによっても取付け得られるので極
めて作業性が高い。

また連結用パッキング１７をＴ形断面のアーチ状に形戊
するとそのＴ形の頭部と縦枠目板のＬ形状に突出した水
返し部１４が当接するので連結した左右のユニットの製
作誤差を補償し、さらに水返し部のＬ形形状により完全
な漏水防止処理を行うことができる。

冒頭に述べたように従来のアーチ状構築物の最大の欠点
は漏水防止処理の不備にある。

ところが本案による時は面材に強化合或樹脂を使用する
ため工場内生産が可能となり、このため管理の行き届い
たシール施工がされており、更に現場作業に使用する連
結用パッキング１７も縦枠のフランジ部で強固に挾着さ
れるので水蜜性が向上する。

またフランジ部はユニットの内側に設けられるので連結
されるユニット同士の連結は内側より可能のため現場取
り付けに際し大掛りな足場等は不用となり、外観もよい
。

その他、大部分の作業が工場内で完了しているので現場
での作業が容易で、工費が安く、製品の信頼性が高い等
多くの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる構築物の全体を示す斜視図、第
２図は第１図のＩＩ − ＩＩ線についての一部横断面
図、第３図は第１図のＩＩＩ−■ＩＩ線についての一部
縦断面図、第４図は本考案にかかる縦枠と横粋の接合部
分を示す斜視図である。 １・・・・・・アーチ状の縦枠、２・・・・・・縦枠の
フランジ部、３・・・・・・縦枠の面材取付部、４・・
・・・・横枠、５・・・・・・横枠の゜面材取付部、６
・・・・・・横枠の基礎取付部、７・・・・・・縦枠取
付部、８・・・・・・基礎部、１１・・・・・・アーチ
状の面材、１３・・・・・・縦枠目板、１５・・・・・
・横枠目板、１７・・・・・・連結用パッキング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦枠と横枠間に面材を介装してなる構築物ユニットを連
   結して渡り廊下、歩道橋覆い等を構或する構築物の構造
   であって、上記構築物ユニットを、一対のアーチ状縦枠
   １，１と、両縦枠間に連結される横枠４，４と、これら
   枠材に端縁部が固定される彎曲した面材１１とによって
   構威し、上記縦枠１は断面において、面材１１の端縁部
   が固定される面材取付部３と、該面材取付部に直角に形
   成してユニットを互に連結するための連結用フランジ部
   ２とを備えると共に、面材取付部３を外側にまたフラン
   ジ部２を内側にしてアーチ状に彎曲させて形威し、上記
   横枠４は断面において、面材端縁部が固定される面材取
   付部５と、該面材取付部に直角に形威して上記縦枠に取
   付けるための縦枠取付部７とを備えると共に、面材取付
   部５を外側にまた縦枠取付部７を内側にして、上記縦枠
   取付部７をフランジ部２に固着し、上記面材１１の端縁
   部内側を縦枠及び横枠の面材取付部３，５に当接させて
   固定し、また面材１１の端縁部外側を覆って縦枠１及び
   横枠４との間にシール材充填用シール溝を構威する縦枠
   目板１３及び横枠目板１５を夫々の枠に固着し、かくし
   て構或した構築物ユニットの複数個を夫々対向した縦枠
   フランジ部２を連結用パッキング１７を介して長手方向
   にボルト連結したことを特徴とするアーチ状構築物の構
   造。