JPS597055Y2 - コンクリ−トミキサ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、いわゆる２軸型のコンクリートミキサーに
おいて、それぞれの軸が互いに対向するようにしかも均
等の速度で回転するようにしたコンクリートミキサーに
関するものである。

一般にこの種のいわゆる２軸型のコンクリートミキサー
はすでに知られているところであるが、従来の２軸型の
ミキサーにおいては各軸を回転せしめるためには、各軸
に対して別々にモーターを配設しているのが一般であっ
た。

しかし、このようにそれぞれモーターを配設すると、単
に価格的に上昇するのみならず、それぞれのモーターの
回転比の相違によって、ミキサー容器内部の攪拌翼の回
転も異なってきてしまい、コンクリートを円滑に混練す
ることができないという問題を惹起してきているのであ
る。

この２軸型のミキサーは、互いに対向する方向に回転す
る攪拌翼によって、コンクリートをいわば８の字状に移
動せしめながら混練するものであるが、この攪拌翼の一
方が、他方に比して早く又は遅く回転するようであって
は、コンクリートは遅い方の攪拌翼の方へ集中してしま
うという問題があるのである。

そこで、この考案は、ミキサー容器の側部に、駆動源に
連結した方向の異なるネジ部を有するウオームギャを配
設し、このウオームギャのそれぞれのネジ部に対応する
ウオームホイールを２個配設するとともに、このウオー
ムホイールに、ミキサー容器内部に延入する回転軸を配
設し、この回転軸に攪拌翼を配設して、両回転軸、すな
わち、この回転軸に配設した攪拌翼を共に均等の速度で
回転せしめ、もってコンクリートを平均的に混練するよ
うにしたコンクリートミキサーを提供することを目的と
して開発したものである。

いま、この考案にかかるコンクリートミキサーの一実施
例を図面にもとづいて述べると、１はミキサー容器であ
り、２は、このミキサー容器１の側部に配設したウオー
ムギャである。

このウオームギャ２は、その一端に配設したスプロケッ
ト３により図示しないモーターに連結してあるとともに
、互いに方向の異なる２つのネジ部４，４′を形威して
ある。

５，５′は、前記ウオームギャ２のネジ部４，４′に噛
合するように配設した２個のウオームホイールであり、
６，６′は、このウオームホイール５，５′に配設した
回転軸である。

この回転軸６，６′は、ミキサー容器１内に延大してあ
り、かつ図示しない攪拌翼（公知のもの）が配設されて
いる。

しかして、モーターを作動せしめてウオームギャ２を回
転せしめる。

するとこのウオームギャ２に噛合しているウオームホイ
ール５，５′は互いに対向するように回転し、これによ
って回転軸６，６′及び攪拌翼も同様に回転することに
なるのである。

そして、これらのウオームホイール５，５′はともに１
個のモーターにより回転せしめられることになるので、
それらの回転速度は均しくなり、もってミキサー内のコ
ンクリートの移動速度、量も偏らなく、混線の適性が図
れるという効果を有するのである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案にかかるコンクリートミキサーの一実施
例を示す側面図。 １・・・・・・ミキサー容器、２・・・・・・ウオーム
ギャ、３・・・・・・スプロケット、４．４’・・・・
・・ネジ部、５．５′・・・・・・ウオームホイール、
６．６′・・・・・・回転軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ミキサー容器の側部に、駆動源に連結した方向の異なる
   ネジ部を有するウオームギャを配設し、このウオームギ
   ャのそれぞれのネジ部に対応するウオームホイールを２
   個配設するとともに、このウオニムホイールに、ミキサ
   ー容器内部に延入する回転軸を配設し、この回転軸に攪
   拌翼を配設したことを特徴とするコンクリートミキサー